介護福祉士実務者研修とは

介護福祉士実務者研修は、介護職としてステップアップを目指す際に欠かせない資格です。
介護福祉士国家試験の受験に必須であり、キャリアアップや給料アップにもつながる重要な資格となります。
現役介護職の方や将来的には介護福祉士を目標にしている方にとって、まず知っておくべき基本的な情報をまとめました。
ここでは実務者研修の制度上の位置づけや受験資格、修了にかかる期間と費用、そして初任者研修との違いをわかりやすく説明します。
介護福祉士国家資格を受験するために修了が必須の資格
実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験する際に修了しておく必要がある資格です。
2016年度から実務経験ルートでの受験要件が変更され、3年以上の実務経験だけでなく実務者研修の修了も義務づけられました。
つまり、実務経験を積むだけでは介護福祉士試験を受けることができません。
介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格であり、介護職としてキャリアアップを目指す方にとって重要な資格です。
実務者研修は、介護職としての専門知識や技術を身につけるために必要な資格であり、介護職として今後も活躍したい方には必須となっています。
受験資格

実務者研修には特別な受験資格は設けられていないため、介護の資格や実務経験がなくても、年齢や学歴に関わらず誰でも受講できます。
実務者研修は初任者研修の上位資格という位置づけですが、初任者研修を修了していなくても受講可能です。
ただし、初任者研修修了程度の知識やスキルがない場合、カリキュラムについていけない可能性があります。
介護業界未経験の方や専門知識の習得に不安を感じる方は、まず初任者研修から挑戦した方がスムーズに学習を進められるでしょう。
修了までにかかる期間の目安
実務者研修の標準的な受講期間は6ヶ月で、受講時間は450時間です。
ただし、保有している資格によって一部の科目が免除されるため、修了までの期間は異なります。
初任者研修を修了している場合は130時間分が免除されて約4ヶ月で修了でき、ホームヘルパー1級修了者は355時間が免除され、約2ヶ月から5ヶ月で修了可能です。
介護福祉士国家試験を受験する予定の方は注意が必要で、試験申し込みは毎年8月上旬から9月上旬に行われます。
その際に、実務者研修修了証明書または修了見込証明書の提出が必要なため、遅くとも8月までには受講を開始しないと間に合いません。
余裕を持ったスケジュールで受講することをおすすめします。
費用の目安

実務者研修の受講費用の相場は、無資格の場合で150,000円から200,000円程度です。
受講するスクールによって費用は異なるため、200,000円以内で抑えることも可能です。
初任者研修などほかの介護資格を保有している場合は、一部のカリキュラムが免除されることで受講費用も安くなるでしょう。
例えば、初任者研修修了者の場合、多くのスクールで80,000円から150,000円程度に設定されています。
また実務者研修は専門実践教育訓練給付金制度の対象となっており、一定の要件を満たせば受講費用の80%まで支給されます。
介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度を利用すれば受講費用の全額を無利子で借りられ、条件を満たせば返還が免除され、実質無料での取得も可能です。
介護職員初任者研修との違い
実務者研修と初任者研修との大きな違いは、介護福祉士国家試験の受験資格になるかどうかという点です。
実務者研修は受験に必須ですが、初任者研修は必須ではありません。
カリキュラム面では、初任者研修が9科目130時間に対し、実務者研修は20科目450時間と内容に大きな差があります。
初任者研修は介護の基礎知識や技術を学ぶ入門資格ですが、実務者研修はその内容を前提として、より専門的で深い介護知識を習得します。
また実務者研修では、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアの基礎も学べる点が特徴です。
修了試験については、初任者研修は必須ですが、実務者研修はスクールによって異なります。
介護福祉士実務者研修の取得メリット

実務者研修を取得することで、介護職としてのキャリアは大きく広がるでしょう。
介護福祉士を目指せることに加えて、日々の業務に自信を持てるようになったり給料アップにつながったりと、具体的なメリットがたくさんあります。
また、転職活動にも有利になりやすく、サービス提供責任者といった役職への道も開けてきます。
現場で働きながらでも取得しやすい資格なため、キャリアを考え始めた方にとって行動しやすいタイミングです。
ここでは実務者研修の取得によって得られるメリットについて詳しく解説します。
介護福祉士を目指せる
実務者研修を修了すると、介護福祉士国家試験の受験資格の一つを満たすことができます。
2016年度以降、実務経験ルートで介護福祉士を受験する場合は、3年以上の実務経験に加えて実務者研修の修了が必須要件となりました。
つまり、いくら現場で長年働いていても、実務者研修を修了しなければ試験を受けることすらできません。
介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格であり、取得することで施設の管理者やケアマネジャーへの道も開けてきます。
将来的に介護業界で長く活躍したいと考えている方にとって、実務者研修の修了は介護福祉士という目標への大きな第一歩となるでしょう。
業務に自信を持てるようになる

実務者研修では、自己流ではなく根拠に基づいた介護を学ぶことができます。
研修を通じて介護の理論や技術を体系的に学ぶことで、日々の業務に明確な根拠を持って取り組めるようになるでしょう。
特に介護過程の科目では、利用者のニーズを把握し、必要な支援を考えて実践する力が身につきます。
専門知識を身につけることで、利用者の安全性や尊厳に配慮した質の高い介護が提供できるようになります。
介護職のスキルアップにつながる
実務者研修では、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアの基礎知識を学ぶことができます。
これらは本来、医師や看護師などの医療従事者しか行えない医療行為でしたが、高齢化に伴い介護職員も一定の条件のもとで実施できるようになりました。
研修では座学50時間に加え、シミュレーターを使った演習で実際の技術を学びます。
医療的ケアを理解することで、より専門性の高い介護職として現場での対応力が格段に向上するでしょう。
また、実務者研修の内容は介護福祉士国家試験の出題範囲とも重なっているため、試験対策としても有効です。
現場経験と理論的な学びを組み合わせることで、実践力のある介護職へと成長できます。
キャリアアップにつながる
実務者研修を修了すると、訪問介護事業所のサービス提供責任者として働けるようになります。
サービス提供責任者は、訪問介護サービスの計画立案や実施、管理などの重要な役割を担うリーダー的な存在です。
訪問介護事業所には1名以上の配置が義務づけられているため、需要が高く安定した働き方ができます。
なお、初任者研修修了者でもサービス提供責任者になることは可能ですが、事業所の介護報酬が30%減算されてしまいます。
そのため多くの事業所では実務者研修修了者を優先的に採用しており、キャリアアップの選択肢が大きく広がるでしょう。
給料アップにつながる

実務者研修を取得すると、資格手当による給料アップが期待できます。
厚生労働省の調査によれば、実務者研修修了者の平均給与は約300,000円で、無資格者より月給で約30,000円高い水準です。
資格手当の相場は月額5,000円から15,000円程度とされており、年収に換算すると60,000円から180,000円もの収入増につながります。
また、資格手当だけでなく基本給自体が上がったり、サービス提供責任者になることで役職手当がついたりする可能性もあります。
ただし資格手当の有無や金額は事業所によって異なるため、転職を検討する際には事前に確認しておくとよいでしょう。
転職に有利になりやすい
実務者研修を持っていると、介護業界での転職活動が有利に進みやすくなります。
採用する施設側としては、実務者研修修了者は必要な専門知識と技術を身につけているという判断ができるため、即戦力として期待できるからです。
無資格者や未経験の方も歓迎する求人は多くありますが、実務者研修を必須としている求人も少なくありません。
経験があっても無資格の方より、経験は浅くても資格がある人の方が重宝される傾向にあります。
特にサービス提供責任者の求人では実務者研修が必須条件となっているため、選べる職場の幅が広がるでしょう。
資格を持っていることで向上心や意欲を認められ、福利厚生が充実した人気の職場への採用にもつながりやすくなります。
介護福祉士実務者研修のカリキュラム内容

実務者研修のカリキュラムは厚生労働省によって20科目450時間と定められています。
実務者研修で学ぶ内容は以下の4つの領域に分かれています。
- 人間と社会
- 介護
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
これらは介護福祉士養成施設の2年以上の養成課程と同等の水準を目指す内容です。
大半の科目は自宅での通信学習が可能で、スクーリングが必須なのは介護過程IIIと医療的ケアの演習のみとなっています。
働きながらでも学びやすい構成になっており、現場経験と結びつく実践的な内容が少なくないため、実務経験がある方にとっては理解しやすいカリキュラムといえるでしょう。
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介護福祉士実務者研修の難易度

実務者研修の修了試験はスクールによって有無や内容が異なりますが、ほとんどの受講者が合格できるといわれています。
修了試験の目的は、受講者をふるい落とすためではなく、学習内容の理解度の確認です。
万が一不合格になっても補講や再試験が用意されており、落ち着いて受講できます。
ただし、実務者研修の難しさは試験そのものではありません。
働きながら約6ヶ月にわたって自宅学習を継続することや、スクーリング日程の調整、課題の期日管理などが難しいと感じる方が少なくないようです。
実務経験がある方であれば学習内容自体は理解しやすく、計画的に学習を進めれば無理なく修了できるでしょう。
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介護福祉士実務者研修資格の活用方法

実務者研修の資格は、取得して終わりではなく活用してこそ価値があります。
介護福祉士国家試験への挑戦はもちろん、サービス提供責任者として訪問介護事業所で活躍するなど、キャリア形成における選択肢が広がります。
さらに、現在の職場での役職手当や資格手当による収入アップも期待できるでしょう。
実務者研修で学んだ知識と技術は、日々の介護実践の質を高めることにもつながります。
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介護福祉士実務者研修の取得の流れ

実務者研修の取得は、スクール選びから修了証明書の受け取りまで、大きく4つのステップに分かれています。
ほとんどのカリキュラムは自宅学習で進められるため、働きながらでも無理なく取得できる仕組みです。
スクーリングも限られた日数で完了できるため、仕事や家事との両立がしやすい点が特徴です。
介護福祉士国家試験を目指す方は、スケジュールの見通しを立ててから受講を開始することをおすすめします。
ここでは実務者研修を取得するための具体的な流れを順を追って説明します。
スクールを決めて申し込み
実務者研修を受講するスクールは、通いやすさやサポート体制を基準に選びましょう。
スクールによって受講費用やスクーリング日程、振替受講の可否などが異なります。
受講費用は無資格者の場合で100,000円から200,000円と幅があり、費用が高いスクールは受講日程の自由度が高かったり振替受講が無料だったりします。
スクーリング会場が自宅や職場から通いやすい場所にあるか、土日や夜間の開講があるかも重要なポイントです。
複数のスクールから資料を取り寄せて比較検討し、自分の生活スタイルに合ったスクールを選ぶことで、働きながらでもスムーズに受講できます。
自宅学習と課題の提出

実務者研修のカリキュラムの大部分は自宅学習で進められます。
無資格者の場合、19科目分をテキストで学習し、各科目ごとに課題を提出します。
課題は一定の基準点を取ることで履修認定が行われ、基準点に達しなかった場合は再提出が可能です。
自宅学習は自分のペースで進められるため、仕事や家事の合間に無理なく取り組めるでしょう。
ただし、すべての課題を期限内に提出しなければ修了できないため、計画的な学習が必要です。
標準学習期間は無資格者で6ヶ月とされており、1日あたり2.5時間程度の学習時間を確保するとよいでしょう。
スクーリング
スクーリングでは介護過程Ⅲと医療的ケアの演習の2科目を学びます。
通学日数はスクールによって異なりますが、7日から10日程度が一般的です。
介護過程Ⅲではグループワークやロールプレイを通じて、利用者一人ひとりに適した介護計画の作成と実践を学びます。
医療的ケアの演習では、シミュレーターを使って喀痰吸引や経管栄養の技術を実際に練習します。
スクーリングは全日程への出席が必須で欠席すると修了できないため、体調不良や仕事の都合で欠席した場合は、振替受講が必要です。
スクーリングの最終日には修了評価が行われますが、授業内容をしっかり理解していればほぼ全員が合格できる内容となっています。
修了証明書の受け取り
すべてのカリキュラムを履修し、課題提出と修了評価に合格すると、スクールから修了証明書が発行されます。
修了証明書は介護福祉士国家試験の受験申し込みに必要な重要な書類です。
介護福祉士試験の願書受付は例年8月上旬から9月上旬に行われ、このときに修了証明書または修了見込証明書の提出が求められます。
願書受付期間中は実務者研修の駆け込み受講で混み合うため、希望するスクールが満席になる可能性があります。
試験を受験する予定の方は、遅くとも8月までに受講を開始し、余裕を持ったスケジュールで修了証明書を受け取れるようにしましょう。
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