認知症のアセスメントの重要性

介護現場で認知症の方へのアセスメントは欠かせません。介護サービス利用者それぞれに適切なケアをするためです。
同じ要介護度でも、援助してほしい内容やどのようなことで困っているかは変わってきます。アセスメントは利用者個々の生活状況や要望を把握するのが目的です。
介護におけるアセスメントで対象となる項目は、多岐にわたります。日常生活における悩みや要望、今後の人生などさまざまな側面から評価しなければなりません。
質の高い介護サービスを提供するために、アセスメントは必要不可欠です。
認知症の方のアセスメントで押さえるべき6つの視点

認知症向けのアセスメントは重要だと何となくわかっているものの、どのように行うべきか視点が整理できていない方もいるでしょう。
そこでここでは、認知症アセスメントで重視すべき視点を見ていきます。主に押さえてほしい項目は、以下の6つです。
- 進行度の把握
- 身体的な不調
- 性格や精神的苦痛の影響
- 環境的要因のチェック
- 周囲との関わりや活動
- 生活史
具体的にどのような部分に注意すべきか、項目別に見ていきます。アセスメントの全体像をまずは把握しましょう。
進行度の把握
まずは認知症の進行度合いです。認知症と一概にいっても自立した生活がほぼできている方もいれば、意思疎通が困難な方もいます。
そこでまずケアを担当する方の認知症の進行度をチェックする視点が必要です。軽度の認知症であれば、自分でできることは引き続き自分でできるように支援します。
一方重度の方は、食事や排せつなど自力でできないかもしれません。そこで栄養分の摂取状況や排せつ状況なども介護職員が確認しなければなりません。
進行度に合わせた、適切なケアを心がけましょう。
身体的な不調※体調不良や痛み、疾患、薬の影響など
利用者の身体状態もアセスメントのなかで欠かせない視点です。体調不良や服用した薬の副作用はないかなどをチェックしましょう。
体調に問題があっても、認知症の方はうまく伝えられない可能性があります。身体的な状態は、精神面にも影響を及ぼしかねません。
体調不良を放置した結果、せん妄や暴言などの心理症状を引き起こす恐れがあるためです。
食事や水分を適切に摂取できているか、睡眠時間はどうか、日常生活に変化がないかなどの視点も必要です。
性格や精神的苦痛の影響
利用者の性格をはじめ、心理的側面もアセスメントするために必要な視点です。認知症になってから、その方本来の性格が変わることもあります。
まずは利用者の家族から、その方本来の性格や人間性を把握しましょう。そして本来の性格から変化はないか、日常的にチェックしましょう。
本人から得られる情報は、言葉だけではありません。表情やしぐさなど多岐にわたるため、総合的に相手の気持ちを汲み取る姿勢が必要です。
環境的要因のチェック※感覚刺激や物理的環境の影響
環境的要因からのアセスメントも、必要な視点の一つです。対象者の生活環境や物理的環境のアセスメントです。
近年、認知症と環境的要因の深い相関が広く知られるようになりました。具体的には、社会的孤立や大気汚染などが、認知症の発症や進行に影響を及ぼすリスク要因として指摘されています。
利用者の生活環境をチェックし、認知症進行のリスクの有無やリスクがどこにあるのかをアセスメントをとおして把握しておきましょう。
周囲との関わりや活動

周囲と利用者の人間関係も、アセスメントを行う際に欠かせない視点です。具体的には家族との関わりや介護職員との関係性などです。
身近にいる介護者が適切にケアをしないと、利用者がストレスを溜めかねません。その結果、症状が悪化することも考えられます。
特に利用者と家族との関係は重要なポイントです。複雑な関係の場合、双方がさまざまな感情を抱えている可能性があるので慎重にアセスメントしましょう。
生活史
利用者の生活史もアセスメントのなかに反映させることも重要です。これまでの生活サイクルや歴史、利用者の人間関係などが該当します。
利用者のなかには、日常生活で大事にしていることやこだわりがある方もいるかもしれません。こだわりを無視した介護ケアは、かえって利用者がストレスに感じかねません。
例えばこれまで主婦をやってきた方のなかには、家事をこなすことが家族を支える自身の役割と考えてきた方もいるでしょう。
ところが介護のためといって、家事を介護職員がすべて行うと自身のこれまでの役割を奪われたと感じるかもしれません。
利用者のこだわりや役割も尊重しつつ、支援することが介護職員には求められます。
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ハッシュタグ転職介護の場合、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの役割を統合しました。このため、スムーズなマッチングが可能です。
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認知症アセスメントの実施ポイント

認知症アセスメントを実施するにあたって、どのように進めればよいかわからない方もいるでしょう。
認知症の利用者の場合、どう接すればよいのか、どう質問すべきか迷いがあるかもしれません。ここでは実施する際に押さえるべきポイントを紹介します。
認知症の利用者が相手だと、介護ケアが忙しく丁寧なアセスメントが難しいかもしれません。しかし忙しくても以下のポイントを押さえれば、効率的なアセスメントも可能です。
確定診断を参考にする
確定診断を参考にすれば、効率的に適切なアセスメントが行えます。認知症にはいくつかタイプがあり、疾患によって現れる代表的な症状があるためです。
例えば代表的なものに、アルツハイマー型認知症があります。アルツハイマー型認知症の初期症状で代表的なのは、物忘れです。
その後徐々に進行し、徘徊や性格の変化などが現れます。一方レビー小体型認知症の場合、初期段階で幻視や幻聴などの精神症状が現れやすいといわれています。
このように利用者に典型的な症状が見られないか、チェックしてみましょう。
話し方に気を配る

アセスメントする際には、話し方に気をつけるのもポイントです。基本笑顔で、相手の話を肯定的に受け止めることが重要です。
認知症の方は、短期記憶が苦手といわれています。一方快感や不快感などの印象は残りやすいといわれています。
もし無表情で相手の話を否定するような聞き方をすれば、悪い印象が残るでしょう。その後のアセスメントに支障をきたしかねません。
認知症の方だと、うまくコミュニケーションが取れない事態も想定できます。話が伝わっていないようであれば、別の方法を模索しましょう。
わかりやすく紙に文字を書いて提示したり、ジェスチャーを使ったりして複数の伝達方法を試してみましょう。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分ける
アセスメントする際にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けることも大切です。それぞれにメリットとデメリットがあります。
オープンクエスチョンとは、自由回答方式です。解答者に自由に話してもらえる一方、言語機能が低下している認知症の方はうまく話せないかもしれません。
一方クローズドクエスチョンは、「はい」か「いいえ」のみで回答する方式です。短時間で回答を引き出せますし、コミュニケーションの困難な方でも回答できます。
相手の認知症の状態を見て、どちらで質問するか検討しましょう。
短時間で区切る

時間を区切ることも、認知症アセスメントで押さえておきたいポイントです。認知症の方は短時間で同じ会話を繰り返し話すことも珍しくありません。
相手に任せて話を聞いていると、同じ話の繰り返しで長時間になりかねません。利用者の負担も大きくなるため、15分を目安に終えるように心がけましょう。
15分では話が終わらないこともあるかもしれません。その場合には次回にして、数回に分けてアセスメントを行うのも一案です。
このように認知症アセスメントでは、いくつか押さえるべきポイントがあります。はじめのうちは先輩職員のサポートが必要かもしれません。
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認知症の症状と原因疾患の基礎知識

介護職員のなかには日々の介護に追われて、認知症の症状を十分に理解できていない方もいるでしょう。十分な知識がないなかで介護するのに不安を感じているかもしれません。
そこでここでは認知症の具体的な症状と原因疾患について、簡単にまとめました。また認知症のなかでも、原因疾患にはいくつか異なる種類があります。
認知症の4大原因疾患もここで見ていきます。今後認知症の利用者にアセスメントする際の参考にしましょう。
中核症状
別項で見るように、認知症にはいくつかの原因疾患があります。しかし原因疾患関係なく、ほとんどの方に病気を通じて見られる中核症状がいくつかあります。
注意力の全般的な低下や記憶障害、時空間の認識障害などです。いずれの疾患でも脳の特定の部位が機能低下するために現れる症状です。
中核症状は、徐々に進行していきます。そして入浴や食事、金銭管理などの日常生活動作も徐々に難しくなるのが認知症の特徴です。
BPSD(周辺症状)

BPSD(周辺症状)とは、先ほど紹介した中核症状から引き起こされる二次的症状です。こちらはすべての認知症の方に見られるものではありません。
認知症の進行中に一部見られる症状です。どのような症状が現れるか、同じ症状でもその程度は患者さんによって個人差があります。
BPSDの症状は多種多様です。徘徊や失禁などの行動障害、幻覚や妄想などの精神症状があります。
ほかにもうつや焦燥感などの感情障害も、BPSDの一つです。意欲の低下や逆に亢進が見られる場合もあります。
認知症の4大原因疾患
認知症の原因疾患は、主に4つです。アルツハイマー型認知症・血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症です。
アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮が起きるアルツハイマー病が原因といわれています。アミロイドβをはじめ、異常なたんぱく質の蓄積が原因です。
血管性認知症は、脳血管障害で神経細胞に十分な栄養や酸素が供給できなくなる症状を指します。脳梗塞や脳出血をきっかけに発症します。
レビー所帯型認知症は、レビー小体に異常なたんぱく質が蓄積される認知症です。幻視や手足の震えなどが主な症状です。
前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉で脳が委縮する認知症を指します。感情が抑制できなかったり、規範を守れなくなったりするのが主な症状です。
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認知症とせん妄やうつ病との違い

認知症アセスメントのなかで注意してほしいのが、似たような疾患がある点です。一見すると認知症の症状に見えて、ほかの疾患に罹患している場合もあるためです。
特に今回紹介するせん妄やうつ病を認知症と混同するケースがあるので、注意しましょう。ここでは認知症とせん妄・うつ病との違いについて、見ていきます。
以下で紹介するポイントを頭に入れて、アセスメントを行いましょう。そうすれば正確なアセスメントが可能で、介護ケアチーム間の情報共有もやりやすくなります。
せん妄との違い
認知症と間違いやすい疾患の一つが、せん妄です。せん妄とは錯乱状態をはじめ、異常な精神状態を指す言葉です。
注意力散漫や見当識の低下など、認知症の症状に似ています。両者の違いは症状が持続する期間です。
せん妄は一過性の症状で、数時間から数週間症状が継続して、もとに戻るのが一般的です。
一方認知症はひとたび発症すると、基本的にもとに戻りません。徐々に進行していくので、症状の継続で見極めましょう。
うつ病との違い

うつ病も認知症と間違いやすい疾患なため、注意が必要です。うつ病と認知症の違いは症状にあります。
特に注意してほしいのが、記憶障害の有無です。うつ病は認知機能の低下は見られにくいため、記憶障害は現れにくいといわれています。
またいつ症状が顕著になるかも、うつ病と認知症の違いの一つです。認知症は脳の機能低下のため、いつでも同じように症状が見られます。
一方うつ病の場合午前中、特に昼間に症状が顕著に出やすいといわれています。午前中に意欲減退が見られ、その他の時間帯では見られない場合にはうつ病を疑ってみましょう。
適切なケアにはアセスメントの共有が大切

認知症ケアで重要なポイントは、職員全体での情報共有です。特にアセスメントの過程を全体で共有するように心がけましょう。
職員が利用者の状態を共有できれば、適切なケアをいつでも提供できるためです。共有できなければ、職員間で提供するケアにばらつきが生じます。
介護職員だけでなく、関係者全体で共有しましょう。利用者と日常的に接する医師や看護師などの医療スタッフ、リハビリ職員、相談員とも密に連携しましょう。
コミュニケーションを密にしたり、アセスメントシートを活用したりして、全職員でアセスメントを共有することが重要です。
職員間でアセスメントの家庭を共有するためには、何でも気軽に話せる職場が求められます。そのような職場を見つけることが重要です。
ハッシュタグ転職介護では、求職者を人生のキャリアパートナーとしてサポートしているのが特徴です。そのために求職者とのコミュニケーションを重視しています。
電話やショートメッセージを使って、1日5~6回連絡しています。コミュニケーションを密にとって、求職者が職場に何を求めているか共有するためです。
労働環境や人間関係に関する条件もヒアリングしているため、適切な職場を提案できます。
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認知症の方のアセスメントの視点を押さえて適切なケアにつなげよう

認知症の方が、介護サービスに求めることは多種多様です。利用者それぞれのニーズを正しく把握して、個々が満足できるケアをするためにはアセスメントは欠かせません。
認知症の方の場合、コミュニケーションが満足にとれないケースもあるでしょう。ただ話をするだけでなく、表情やしぐさなどほかの情報も見て、アセスメントに反映させる必要があります。
またアセスメント情報は、職員間で共有することも忘れてはなりません。情報を共有し、ムラのない介護サービスを提供できるように心がけましょう。
情報共有するためには、職員間のチームワークは欠かせません。職場の空気の良し悪しや働きやすさも、アセスメントを介護ケアに反映するために大切なことです。
ハッシュタグ転職介護では、精度の高いマッチングをモットーにしています。求職者と介護施設から丁寧に話を聞き、両者が何を求めているか情報共有しています。
このため、お互いギャップを感じることなく、満足度の高い転職が可能です。エージェントは介護業界に精通していて、職場の雰囲気や今後のキャリアプランまで分析しています。
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