レクリエーション介護士とは
レクリエーション介護士とは、2014年に創設された資格制度です。今までは、各施設が独自で考案したレクリエーションを開催していました。
しかし従来とおりだと施設によりばらつきが生じたり、質の差が生じたりと課題がありました。
そういった問題を解消するためにできたのが、レクリエーション介護士です。この制度によりばらつきや、質の差が解消できるほか、安定した知識とスキルでレクリエーションを行うことが可能となりました。
ここではレクリエーション介護士の役割と仕事内容、介護現場でレクリエーションが重要な理由についてご紹介します。
レクリエーション介護士の役割と仕事内容
レクリエーション介護士の主な役割は利用者一人ひとりの身体の状態、精神的な状態に合わせて、レクリエーションを開催し生活の質を高める役割があります。
具体的には下記が役割です。
- 認知症予防・進行緩和
- 身体機能の維持と回復
- 孤立・抑うつの防止
以上の3つを目的としてレクリエーションを行っており、医療的ケアや介助とは異なる角度から、社会的孤立や身体能力の低下から守ることがレクリエーション介護士の役割です。
仕事内容は、まず始めに利用者の状態を把握します。日々の体調や趣味、性格など細かな情報まで把握します。
次に、レクリエーションの企画と準備です。レクリエーションは目的に合わせて内容を変えます。主に身体を動かす、脳を使う、座ってするレクリエーションです。
その他に費用がかからないレクリエーションや、レクリエーション介護士が作った道具を使ったレクリエーションなど、その種類は多くあります。
その中から時間や場所、人数などに合わせてアレンジし、安全面も考慮しながらの計画立てが必要です。
最後は実施とフィードバックです。実施中は進行するだけでなく、利用者の表情などを観察して今後のレクリエーションにつなげます。
介護現場でレクリエーションが重要な理由
レクリエーション介護士が重要と言われている理由は、レクリエーションを通じて利用者の生活を支えることができるからです。
レクリエーションで行う体操やゲームは運動機能低下の予防につながり、椅子に座ったままの体操や指先を使う創作活動でも、筋力低下の予防に役立ちます。
レクリエーションで行う歌や、クイズは脳を活性化すると言われていて、認知症予防や認知機能の活性化になると言われています。
さらに利用者同士で協力するレクリエーションでは、社会的孤立の予防やうつ症状の緩和になり、雰囲気が明るくなるでしょう。
利用者の表情が明るくなると、介護職員のモチベーションや連携も向上します。利用者の生活を支えるケアの一部を、安全に楽しく提供するので重要な役割です。
レクリエーション介護士資格の種類と特徴
介護の仕事に、笑顔と楽しさを取り入れたいという思いから生まれたのが、レクリエーション介護士という資格制度です。
利用者の精神的なサポートをする専門知識と、スキルを体系的に学べるレクリエーション介護士の資格ですが、現在は2級と1級とマスターがあります。
それぞれ詳しく説明しているので、見ていきましょう。
レクリエーション介護士2級の概要
2級はオンライン講座を受講すると、最短2日で取得可能で、介護の経験がなくても取得可能です。
2級では介護の基礎知識と、レクリエーションの基本的な知識を身につけます。
学べる内容としては下記のとおりです。
- 利用者との接し方
- レクリエーションの基礎
- 現場でよく行われるレクリエーション
- 安全に配慮したレクリエーション計画の立て方
上記の内容を学びます。
またレクリエーション介護士2級を取得すると、履歴書に記載することができ、転職活動にも有効的です。
レクリエーション介護士1級の概要
1級を受けるには、2級を取得していなければなりません。また実技試験があります。
2級に比べより専門的な知識と、技術を身につける必要があり、施設の方針に沿ったレクリエーションプログラムの企画・実施ができる人材を育成します。
学べる内容は以下のとおりです。
- 介護現場での実践力
- 利用者の状態に合わせたレクリエーションの計画、評価方法
上記のように、2級に比べてスキルアップを求められます。
試験を受けるために必要な講座も多く、2級より難しく感じる方もいるでしょう。
しかし1級を取得していると、レクリエーションのリーダーを任されたり、介護職や看護職へのスキルアップを望めます。
レクリエーション介護士マスターとは
レクリエーション介護マスターは1級のさらに先にある、指導者、教育者向けの資格です。
学んだ知識を誰かに伝える、という選択ができます。
レクリエーション介護士の可能性を社会へ広げる資格で、1級を取得した方が取得可能です。
レクリエーション介護士マスターの資格を持つと、以下のことができるようになります。
- レクリエーション介護士2級講座の講師
- 自治体・福祉施設・学校などで講習、研修会の開催
- 地域の介護予防事業におけるレクリエーションの企画・運営のリーダー
- 後進の育成や、現場スタッフのレク技術向上のサポート
自身でレクリエーションを企画するのではなく、教える側として活躍できる資格です。所定の養成講座を受講する必要があります。
地域の福祉や介護予防に貢献したい方や、自分のスキルを人に伝えたい方におすすめの資格です。
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レクリエーション介護士の資格取得方法
ここまで2級、1級、マスターの概要について紹介しました。介護施設の職員は資格が必要になることが多く、始めてみたくてもなかなか難しいと諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。
また実際に取得してみたいけど、金額面や取得にかかる時間など不安がある方もいるのではないでしょうか。
ここでは取得方法と流れについて紹介します。
2級資格の取得方法と流れ
2級資格の取得対象者は、レクリエーション介護士を目指している方ならどなたでも可能です。
流れはまず、公式サイトまたは提携教育機関のページからオンラインで講座に申し込みをします。
次に講義を受講します。受講方法は、オンラインの通信講座と所定の場所で受ける通学講座があります。
通信講座はテキストとDVDが自宅に送られ、自身での勉強が必要です。通学講座は、1日6時間の講座が2日間あり、計12時間の受講が必要です。
主な学習内容としては利用者の心理や身体の特徴、レクリエーションの効果と安全な実施方法、実際に使えるレクリエーションなどを学びます。
1級資格の取得方法と流れ
1級を取得するには、2級を取得している必要があります。介護現場での実務経験がなくても受講は可能ですが、現場での実務経験があるとよいでしょう。
2級同様、まずは講座に申し込みます。講座も2級と同じくオンラインと、所定の場所で受ける通学講座があります。
しかし開講が不定期のため、早めの予約と申し込みが必要です。講座には実習もあり、実習は3施設で行います。
実践力を高め、アウトプット中心の構成で、現場力を磨きます。
試験内容は筆記と実技試験があり、評価基準はレクリエーション企画力、実践力などが基準です。
資格取得にかかる費用と期間
費用からご説明します。2級取得にかかる費用は通信講座、通学講座も合わせて約35,000円です。
費用の面からみても、2級は取得しやすいといえるでしょう。
1級にかかる費用は、91,300円で、こちらも講座も含めた金額です。安い金額とはいえませんが、介護現場で働いてみたい方にはおすすめです。
最後にマスターは、55,000円で取得できます。マスターは講座を受講せず自身で勉強するため、1級に比べ受けやすい金額です。
続いて期間ですが、2級は約2日〜3ヶ月です。通学講座は2日間の日程なのに比べ、通信講座はお仕事を続けながらでも受講できるように、長い期間設定されているので期間が変わります。
1級は4日間の講座を受講し、現場での実習があるため人によって期間が分かれます。試験は4日間の講座を受講すると受けることができますが、その後の現場実習を受けなければ合格はできません。そのため明確な期間は決まっていないです。
マスターは、合計約2時間の試験時間で、期間は人によって異なります。講座を受講せず自身のタイミングの試験日で、試験を受けることができるため、明確な期間は定められていません。
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レクリエーション介護士資格を取得するメリット
自身のスキルアップや、可能性が広がることはもちろん、職場の方や利用者にも楽しんでもらうことができるのがレクリエーション介護士です。
しかし、介護職のなかにも多くの職業があるので、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、レクリエーション介護士を取得するメリットについて説明します。レクリエーション介護士の資格を取得することで、ほかの介護職にも劣らない、よいところがあることをぜひ知ってください。
コミュニケーションスキルが向上する
日々レクリエーションを開催するにあたり、利用者とのコミュニケーションは欠かせません。しかし普段から高齢の方と接していない方は、どう接したらよいのか不安もあるでしょう。
レクリエーション介護士の資格を取得する際の講座で、高齢の方との関わり方や会話のコツを学べます。
相手のペースに合わせた寄り添いの会話を、具体的な例を出してもらいながら学べます。さらに相手の気持ちを読み取る力も学ぶことができ、コミュニケーションスキルの向上につながります。
レクリエーションの開催は一人ではできません。同僚や、参加者である利用者の方がいてレクリエーションの開催ができます。ですので日頃からコミュニケーションを取る人が多く、自然とコミュニケーションスキルが上達します。
レクリエーション企画力が身につく
レクリエーション介護士はレクリエーションに特化した資格です。ですので、資格取得に必要な講座で企画力も身につけることができます。
日頃介護現場で働いてるけどレクリエーションの企画を立てるのが苦手、あんまりよい企画が思いつかない、毎度同じような企画になると悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そのような方でもレクリエーション介護士の資格を取得すると、企画力が身に付きます。さらに計画の立て方や、安全面にも考慮した企画を学ぶことができるため、よりよい企画を立てることができます。
今まで何をやればよいかわからない、インターネットで調べて良さそうなレクリエーションを行ってきた、そんな方でもレクリエーション介護士はその場に合ったレクリエーションの企画や提案ができる力が身につく資格なのでぜひ挑戦してみてください。
転職やキャリアアップに有利になる
レクリエーションを行っている施設は少なくなく、デイサービスなどの介護施設から障がい者支援施設、地域包括支援センターなどさまざまな職場で重宝されています。
介護施設だけでなく、多くの施設で経験を積むことができ転職でも有利です。
キャリアアップの面でもレクリエーション介護士は、2級1級だけでなくマスターがあります。
1級では現場でのリーダーを任されることが増え、レクリエーション担当者としてのポジションアップ、役職登用も目指すことが可能です。
マスターでは、講師や研修のセミナーでの登壇など活躍の幅が広がりますし、高齢者向けの体操教室などの運営も可能です。
活躍できる場所がありキャリアアップする場所がある、そんなレクリエーション介護士は誰かの笑顔を作ることができるため、やりがいを感じることができます。
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レクリエーション介護士に向いている人の特徴
ここまでレクリエーション介護士について見ていきましたが、向いているのかどうかわかってから働きたいという方もいるでしょう。
またやってみたいけど、挫折はしたくないから向いているか不安だ、と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
レクリエーション介護士に向いている人はどういった人なのでしょうか。それぞれ詳しく説明します。
人を楽しませることが好きな人
誰かが笑ってくれるとうれしいと感じることはありませんか。楽しいことが好きだと感じることはありませんか。
そんな方にレクリエーション介護士は向いているといえるでしょう。レクリエーション介護士は介護の専門家としての役割だけでなく、楽しんでもらう時間を提供するプロとしての役割もあります。
そのためレクリエーションの最中に、参加者が笑顔になる姿を見ることも大切な仕事です。
さらに笑いや刺激、つながりを与えるレクリエーションは生活リズムの維持や認知症予防などにも効果があるとされています。
笑顔や楽しい時間を提供する側になることは、人を楽しませることが好きな人にとってはやりがいを感じるでしょう。
高齢者とのコミュニケーションが得意な人
レクリエーションは一人ひとりに合った企画を提案しなければなりません。ですのでそれぞれとしっかり向き合い、趣味や好きな音楽などを知る必要があります。
何気ない会話から、利用者の好きな音楽や昔の趣味を知ることができ、疲れや不調にも気付くことができます。
些細なことかも知れないですが、そういった会話にレクリエーションの企画のヒントが隠されているのです。
ですので日頃から会話や、コミュニケーションが大切なレクリエーション介護士には、高齢者とのコミュニケーションが得意な方は向いているといえるでしょう。
アイデアを考えるのが好きな人
レクリエーションに飽きないように、毎日違う企画を用意することも大切なことです。ですので笑顔で楽しい時間を過ごしてほしい、そのためのアイデアを考えることが楽しいと思える方は向いているでしょう。
介護施設のレクリエーションでは、イベントに合わせることもあります。例えば季節行事であるひな祭り、七夕、クリスマスです。その他にも誕生日会や、作品展示会を開いて楽しむこともレクリエーション介護士の企画です。
イベントで部屋の飾りつけや出し物などを用意すると、気分が上がります。そういったアイデアを出すのもレクリエーション介護士の役割です。
ですのでアイデアを考えるのが好きな人は、向いているといえるでしょう。
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レクリエーション介護士の資格を取得しても、キャリアアップする道があるのか不安を感じている方もいるかもしれません。
ここでは、レクリエーション介護士としてのキャリアアップについてご紹介します。
施設内でのレク担当者として活躍
レクリエーション介護士2級を取得すると、レクリエーションの担当者として、施設で活躍できます。
さらに1級ではリーダーや責任者として活躍でき、施設内でのキャリアアップも可能です。
フリーランスのレクリエーション講師になる
レクリエーション介護士マスターを取得すると、講師になることができます。実際に音読レクリエーションや、フラワーアレンジメントのレクリエーションなど、レクリエーションは自身で考案して広めることが可能です。
そういったレクリエーションを考案してセミナーなどで、講習を行っているフリーランスの方もいます。
介護業界以外でも資格を活かす方法
レクリエーション介護士は、介護業界以外でも活躍の場はあります。例えば教育機関です。
保育園や学童保育施設などで、子ども向けのレクリエーションや遊びの企画や運営に役立ちます。
さらに地域活動やボランティア、NPOなどでも活躍の場があるので、レクリエーションができる方は地域社会でも活動できるのが魅力です。
レクリエーション介護士資格を取得して理想の職場を見つけよう
レクリエーション介護士について詳しく説明してきました。レクリエーション介護士には以下の3つの種類があります。
- 2級
- 1級
- マスター
それぞれ難易度、取得にかかる期間、費用が異なります。しかしレクリエーション介護士は、介護業界だけでなく、幅広く活躍ができる資格です。
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