就労継続支援A型とは

就労継続支援A型はハンディキャップが原因で、一般就労が難しい方が雇用契約を結び、働く施設です。

職業体験や訓練・就労に必要な能力の習得など一定の支援を受けることができます。

利用者は雇用契約に基づいて、指定された下限の賃金額以上の給与が得られ、社会保険への加入義務もあります。

一方で就労継続支援B型は、障害や病気など何かしらの理由で一般就労が難しい方を対象に、雇用契約を結ばずに就労の機会を提供する施設です。

作業内容や時間に応じて給与に値する工賃が支払われます。雇用契約がないため、A型に比べ給与が低いですが、日数や時間ともに無理せずゆっくり利用できるのが特徴です。

利用するには、市区町村にある障害福祉窓口での利用申請と、受給者証の発行が必要になります。

希望する施設の空き状況や特性を確認したうえで、受給者証の申請を行いましょう。

また希望の施設がある場合は、一度見学してみるのもよいでしょう。実際に見てみることで、イメージが変わることもあります。

就労継続支援A型の施設で働く時間は、一般就労と比べて時間が短く、約4～6時間です。労働時間に合わせて賃金は上がりますが、身体的にも精神的にも体調に無理ない程度に働くことがおすすめされています。

就労継続支援A型の利用者について

就労継続支援A型の利用者は就労移行支援を利用しても、一般企業の就労に結びつかない方などです。

原因としては身体障害・知的障害・発達障害を含む精神障害などが挙げられます。

就労継続支援A型の利用者は以下の3つです。

• 就労移行支援を利用しても一般企業の就労に結びつかなかった方
• 特別支援学校卒業後の就職活動で一般企業への就職ができなかった方
• 一般企業に勤めていたが現在離職して雇用状態にない方

　

原則18歳以上65歳未満の方が利用できますが、一定の条件を満たす場合は65歳以上の方でも利用可能となります。

条件の内容は65歳に達する前5年間に障害福祉サービス支給決定を受けていた方のなかで、65歳になる前日までに就労継続支援A型の支給決定を受けた方です。

就労継続支援A型事業所の仕事内容

就労継続支援A型事業所の仕事内容は事業所で違います。パンやお菓子などの生産活動だけではなく、データ入力やECサイトの運営など業務内容はさまざまです。

利用者の仕事に対して支払われる賃金は、月額平均81,645円で、平均時給は926円になります。

利用者の適性やスキルによって、その方に合った仕事内容が提供されます。ここで紹介する就労継続支援A型事業所の主な仕事内容は大きく分けて4つです。

• 生産活動や軽作業支援
• パソコン業務や接客のサポート
• 利用者の健康管理や生活支援
• 送迎や日常生活に関する補助

　

ここからはそれぞれについて詳しく紹介していきます。

生産活動や軽作業の支援

まず1つ目は生産活動や軽作業の支援です。生産活動はお菓子やパンなどの食品だけではなく、手芸や製作なども該当します。

袋詰めや飾り付けを行う作業だけでなく、実際に商品を作る工程を担う方もいます。軽作業は倉庫で荷物の梱包や発送の仕事です。

すべての作業を一気に担うのは難しいため、梱包であれば梱包だけ、発送担当であれば発送だけとまずは1つの作業を丁寧に行うことから始めます。

パソコン業務や接客のサポート

2つ目の仕事内容はパソコン業務や接客のサポートです。パソコン業務はWebデザインやプログラミングなどを担う方もいます。

それ以外にECサイトの運営のサポートやデータ入力もあり、仕事内容によっては在宅での勤務も可能です。

また、就労継続支援A型の事業所が運営するカフェやレストランでの接客や調理を行うこともあります。

接客では、はじめに職員と一緒に注文を聞いたり、会計を行ったりといった工程を担当します。

利用者の健康管理や生活支援

3つ目の仕事内容は利用者の健康管理や生活支援です。利用者の健康管理の一環として、環境を整える清掃があります。

事業所の専門的な清掃技術を習い、利用者が心地よく利用できるように清掃を担当します。

また使用機材などの動きをチェックし、メンテナンスも担当するのです。

送迎や日常生活に関わる補助

4つ目の仕事内容は送迎や日常生活に関わる補助です。就労継続支援A型を利用する方で、送迎を必要とする方は少なくありません。

送迎の際は、乗り降りの補助や安全確認を行うなど、必要な支援作業がさまざまあります。

また日常生活では、必要な物品のチェックや掃除・洗濯・調理などあらゆる場面で補助が必要です。そういった場面で働き、活躍する方もいます。

就労継続支援A型で働く職種と役割

就労継続支援A型で働く職種は全部で4つです。それぞれの職種で役割が変わってくるので、ここから詳しくご紹介します。

また、利用者を適切にサポートするために、必要な人数の人員配置として定められています。

これは、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づき、指定障害福祉サービスの事業運営に関する基準で定められている人員配置です。

管理者は1名、職業指導員と生活指導員はどちらも一人は常勤で、利用者10人に対してどちらか片方を追加で一人追加することが必要です。

またサービス管理責任者は利用者60人以下であれば1名配置し、超えた場合は40人またはその端数増すごとに1名追加します。

就労継続支援A型に興味のある方はハッシュタグ転職介護にご相談ください。わたしたちは、利用されている方と求職者を求めている企業側双方に寄り添う人材紹介サービスを提供しています。

また利用者のキャリア支援に力を入れており、転職サポートだけではなく長期的なキャリア形成を見据えたサポートが可能です。

ただ利用者に転職先を紹介するだけではなく、長期的な人生のアドバイザーとして希望や将来的な展望に寄り添っていきます。

医療・福祉業界では早期の就業が求められるケースが少なくないため、迅速なマッチングも強みです。

管理者の仕事内容

管理者の仕事内容は、サービス提供状況の確認や事業所の収支確認・利用者と家族への説明・職員の技術や知識の指導などです。

事業所全体がスムーズに運営できるように調整することが管理者の重要な役割となります。

職業指導員の仕事内容

職業指導員の主な仕事内容は、利用者が働くために必要な知識や技術を身につけられるよう指導し、マネジメントを行うことです。

利用者一人ひとり異なるスキルや適性に合った指導やサポートが求められます。そのため、職業指導員は適切な分析力が必要です。

またどのような支援を行ったのか記録や取引先との連絡、一般就労に向けたサポートなどを行うのも仕事の1つです。

生活支援員の仕事内容

生活支援員は利用者が自立した生活を送れるように、体調管理や生活の相談に乗るサポートをします。

日常生活に寄り添った支援が特徴で、家族との連携も行います。また、働く環境を整えることも仕事です。

サービス管理責任者の仕事内容

サービス管理責任者の仕事内容は、利用者一人ひとりに合わせた個別支援計画の作成や見直しです。職員の指導も行うので、就労継続支援A型の事業所が提供するサービスの質を向上させる役割もあります。

利用者が不安なくサービスが利用できるように、ほかの施設や医療機関と連携を行うのも仕事です。ときには、請求作業を行うこともあります。

就労継続支援A型の仕事に役立つ資格

就労継続支援A型の仕事に役立つ資格は、大きく分けて介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・普通自動車運転免許の4つです。

ここからはそれぞれの資格について詳しく紹介します。

どの資格も必須ではありませんが、仕事に役立つ資格です。資格を持っていない方や、今後のスキルアップを考えている方は参考にしましょう。

介護福祉士や社会福祉士

介護福祉士と社会福祉士はどちらも福祉や介護に関わる国家資格です。介護福祉士は利用者の介助や日常生活の支援を行う仕事です。

就労継続支援A型では、身体介助が必要な方への支援に活かせます。受験には3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修の修了が必要です。

利用者の心身の状態に合わせた接し方を学べるため、実務に役立ちます。

社会福祉士は福祉全般に関する知識を持ち、相談を受けて支援を提供し、福祉サービスの調整ができる資格です。

生活を送るうえで困難を抱える方の支援や介助ができるため、さまざまな場所で活躍できます。受験には、養成校を卒業し、実務経験が必要です。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は精神面にハンディキャップのある方や家族に対して、生活支援や社会復帰へ向けたサポートを行う仕事です。

内容は社会福祉士や介護福祉士と似ていますが、この2つの職種に比べて、より精神面に特化した資格になります。

就労継続支援A型事業所では、精神的な不調を抱える利用者への生活相談や助言、必要な訓練の実施に活かせます。

精神保健福祉士になるには相談実務業務を経験し、学習が必要です。その他の取得ルートもあるため、受験要綱を確認するとよいでしょう。

普通自動車運転免許

普通自動車運転免許は、利用者の送迎や関係機関との連携などのために車を運転する機会が少なくない就労継続支援A型の施設では、必要な資格です。

また必要物品の買い出しや緊急時の送迎など、さまざまな理由で活かせる機会が増えます。

就労継続支援A型で働くことを希望されている方は、ハッシュタグ転職介護の無料相談でご相談ください。

私たちは徹底したサポートを行い、利用者の安心感を高めて、面接の通過率向上につなげています。

提案をする際は複数の選択肢を提示し、資格取得や働き方など利用者の希望と丁寧に合わせていくことが可能です。

また医療・介護業界は離職率が高いため、ミスマッチを防止するためにフォロー体制をしっかり整えています。

人材紹介は利用者の人生を左右する仕事のため、利用者と本気で向き合うことを忘れずに日々サポートを行っています。

就労継続支援A型の給料や待遇

就労継続支援A型の給料や待遇は、職種や働き方によって異なります。資格を取得して働く方は給料や待遇がよい傾向です。

そのため給与を上げたい方は資格を取得したり、経験年数を積んだりすると待遇面が変わる可能性が高くなります。

それ以外にも管理職へ挑戦する、基本給の設定が高い施設へ転職するなどさまざまな方法があります。

ここからは職員の平均給与の目安と働き方による違いを紹介するので、就労継続支援A型で働く方のなかで給与面に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

職員の平均給与の目安

職員の平均給与の目安は職種によって異なるのです。ここでは職種別に職員の平均給与の目安をご紹介します。

• 施設長や管理者：290,595円
• サービス管理責任者：260,995円
• 職業指導員：176,471円
• 生活支援員：203,506円

　

職業指導員や生活支援員は無資格で未経験の方でも働ける職種なため、給与水準は低い傾向です。一方で施設長や管理者、サービス管理責任者は専門的なスキルと知識が必要なため、給与は高い傾向です。

正社員・パートによる違い

ここからは正社員とパートによる違いを紹介します。前述で正社員の平均給与をお伝えしたので、ここではパートの平均給与をお伝えします。

• 施設長や管理者：122,376円
• サービス管理責任者：205,946円
• 職業指導員：102,293円
• 生活支援員：97,336円

　

パートは扶養の有無や前年度の収入などにより、給与が大きく変動するため、注意が必要です。

就労継続支援A型で活躍したいとお考えの方は、ハッシュタグ転職介護にお任せください。わたしたちは、利用者の人生のキャリアパートナーとしてサポートを行います。

給与や労働環境、人間関係など利用者の重視するポイントを丁寧にヒアリングし、ぴったりな職場を提供します。

これまでの経歴を見ながらどのようなことが譲れない条件なのか、心配なことはなにかを確認して条件を満たし、安心感をもって働けるようにサポートすることが特徴です。

また利用者とのコミュニケーションを大切にしており、1日に5～6回の連絡を行っており、コンタクトの強化を図って工夫をしています。

再就職に自信を失った方は励ましの連絡を、早期退職に悩む企業側には採用の戦略について語り合っています。

まずは無料相談で就職先に関するご希望や今抱えている悩みをお聞かせください。

就労継続支援A型で働く魅力と向いている人

就労継続支援A型で働く魅力は大きく分けて3つあります。

• 利用者の成長を感じられる
• 自身のスキルの向上を実感できる
• 利用する方や家族から感謝の言葉をもらえる

指導員として助言したことにより利用者ができる作業が増えたり、収入が得られたりする場面を直接見られるのは、大きなやりがいです。

また、日々利用者の特徴や課題に合わせて適切な支援を行うなかで、自身のスキルの向上を感じることが可能です。

さらに、利用者や家族から感謝の言葉を受け取ることも、この仕事ならではの魅力です。

向いているのは、コミュニケーションを大切にできる方や、支援や調整にやりがいを見出せる方です。

就労継続支援で利用者の家族や他事業所とも連絡を取るため、対人交流を前向きに受け止められる方は向いています。

また調整や支援を行い、利用者が卒業する様子や感謝の言葉を聞くことでやりがいを見出せる方も、この仕事に適しているでしょう。

ここからは、どんな方が就労継続支援A型で働くのに向いているかについて、詳しく紹介していきます。

コミュニケーションを大切にできる人

まず1つ目はコミュニケーションを大切にできる方です。就労継続支援A型で働く方は利用者以外にも、ハローワークや就職先の企業、生活支援センターなどさまざまな方と関わる機会があります。

ときには、密に連絡を取り合い、常に人とコミュニケーションをとることがあります。不特定多数の方とコミュニケーションをとることに抵抗を感じない方は、就労継続支援A型で働くのに向いているといえるでしょう。

またコミュニケーションをとる際に、相手を思いやる気持ちが大切です。就労継続支援A型を利用する方は何らかの理由で就労が困難な方が少なくありません。

スキル習得の進み具合は人によって異なるため、一人ひとりの特性を理解し、気持ちに寄り添ったコミュニケーションを心がけましょう。

支援や調整にやりがいを見出せる人

2つ目は支援や調整にやりがいを見出せる方です。就労継続支援A型では、利用者が自立できるよう支援や調整を行い、生活の質を高めるサポートをします。

その過程で、利用者がスキルを身につけて成長する様子を直接見ることができるため、やりがいを感じられる方は特に向いています。

こうした支援や調整に喜びや達成感を感じられる方は、就労継続支援A型の仕事で力を発揮しやすい傾向があります。

就労継続支援A型で働くことをお悩みの方は、ハッシュタグ転職介護にお任せください。私たちは医療・福祉業界に特化した人材紹介が強みです。

人生を左右する転職という場面をサポートするので、一人ひとりの本音に向き合ってサポートを行っています。

医療・福祉業界に特化したエージェントが在籍し、利用者のニーズと業界ならではの課題をすり合わせて、適切なアドバイスをお伝えします。

求職者と法人の両方の視点で業界全体を理解しているアドバイザーが担当するのでミスマッチのない提案が可能です。

入社後のフォローも手厚く、定期的なヒアリングも行っているので、入社後も安心感を持って過ごせます。

まずは無料相談でお話をお聞かせください。

就労継続支援A型の仕事内容を理解して自分に合った働き方を見つけよう

就労継続支援A型は雇用保険を締結した状態で生産活動やパソコン作業、それぞれの特性や違いにアプローチをしてスキル習得を目指し、働く施設です。

働いている職員には、利用者に寄り添う気持ちや相手の訴えを丁寧に聞く力が必要です。スキルアップを目指す方にはいくつかおすすめの資格があります。

利用者がスキルを習得し、一般就労に向けて努力する姿を間近で見られることがやりがいにつながる仕事です。

就労継続支援A型で働きたい方はハッシュタグ転職介護がおすすめです。わたしたちは、人としっかり向き合う人材会社として利用者の本音を理解したうえで、支援を行っています。

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