ターミナルケア(終末期医療)とは

ターミナルケア(終末期医療)とは、病気や老衰などで余命わずかとなった方が、人生の最終段階を自分らしく過ごせるよう支援する医療・看護・介護ケアです。
延命治療ではなく、身体的または精神的な苦痛や不安を和らげ、クオリティ・オブ・ライフ(QOL・生活の質)の維持と向上を優先しています。
ここでは、ターミナルケアの概要や実施時期、そしてケアを受ける患者さんの精神状態について解説します。介護職としてどのような支援ができるのか理解を深めていきましょう。
概要
ターミナルケアは病気の治癒が難しいと判断された場合に、患者さんの身体的または精神的な苦痛を緩和し、QOL(生活の質)の維持と向上を目的として行われます。
単に延命治療をしないだけでなく、患者さんが残された時間を自分らしく、穏やかに過ごせるようにサポートすることが重要です。
具体的には痛みのコントロールや呼吸困難の緩和、食事のサポートや排泄の介助など多岐にわたります。また、患者さんだけでなく、その家族の精神的なサポートも重要です。
実施する時期
ターミナルケアは、一般的に医師が病状の進行により根治が難しいと判断し、余命が数ヶ月以内と診断された場合に開始されます。しかし開始時期は患者さんの意向や病状、家族の状況などによって異なり、明確な基準はありません。
重要なのは患者さんと家族が十分に話し合いを行い、納得したうえでのケアの方針の決定です。早期から緩和ケア(苦痛を減らしながら生きるために行うケア)を取り入れ、必要に応じてターミナルケアに移行するケースもあります。
受ける側の精神状態
終末期を迎える患者さんは、否認・怒り・取引・抑うつ・受容の5段階の感情を段階的に経験するといわれています。
病状の進行に対する不安や死への恐怖、家族への心配などさまざまな感情が入り混じっているでしょう。これらの感情は、患者さん自身の精神的な苦痛となるだけでなく、身体的な症状を悪化させる可能性もあります。
そのため、ターミナルケアでは、患者さんの精神的なケアが重要です。具体的には患者さんの話をじっくりと聞き、不安や悩みを共有してもらい希望や願いを尊重し、安心感を持って過ごせる環境の提供が求められています。
ターミナルケア(終末期医療)と緩和ケアの違い

ターミナルケアと緩和ケアは、どちらも患者さんの苦痛を和らげ、QOL(生活の質)を向上させることを目的としたケアです。しかし、ケアの焦点や対象とする時期に違いがあります。
ここでは、それぞれのケアの目的や対象、実施時期の違いを解説します。介護職が関わるターミナルケアの具体的な役割について理解を深めていきましょう。
緩和ケアは心身の辛さを和らげるためのケア
緩和ケアは、がんなどの重い病気にかかった患者さんが、病気そのものや治療によって生じるさまざまな苦痛を和らげるためのケアです。ケアは病気の進行度合いに関わらず、診断された時点から開始されることが特徴です。
身体的や精神的、社会的な苦痛や経済的な問題、家族関係の悩みなど多岐にわたる苦痛を対象とします。
また、患者さんのQOL(生活の質)を向上させると同時に、積極的な治療を並行して行うことが多いことも特徴です。そのため、さまざまな専門職がチームとなってケアを提供します。
ターミナルケアは残された時間を穏やかに過ごすためのケア
ターミナルケアは、病気の治癒が難しいと判断され、余命が数ヶ月以内となった患者さんが延命治療を行わないと判断した後に始まるケアです。介護職員や医師などは人生の最終段階に、患者さんの身体的または精神的な苦痛を抑えながら、自分らしく尊厳を保ちながら過ごせるように支援します。
緩和ケアと同様に痛みのコントロールや症状緩和、精神的なサポートなどが行われますが、より患者さんの意向を尊重し希望に沿った生活を送れるように配慮します。
緩和ケアとの違いは、治療をほとんど行わないことと、患者さんやその家族が開始時期を決められる点です。また、ターミナルケアは病院だけでなく、自宅や介護施設などでも受けることが可能です。
ターミナルケア(終末期医療)は介護施設で行えるのか

終末期のケアは病院でしかできない、と思われる傾向にありますが、介護施設でもターミナルケアは行われています。
ここでは、介護施設でのターミナルケアの実施状況や、ターミナルケア加算という制度的な支援について解説します。介護現場でも、看取りに関わる機会が増えていることを理解し、介護施設でのターミナルケアに対する理解を深めていきましょう。
介護施設で行うケースもある
特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームなどの介護施設ではターミナルケアを行っているところは少なくありません。
医師や看護師、介護職員や理学療法士、作業療法士など多職種が連携し利用者の状態に応じたきめ細やかなケアを提供します。病院と比べ医療的な処置の限りがありますが、家庭的な雰囲気のなかで、利用者が安心感を持って過ごせる点がメリットです。
他の利用者との交流や職員とのコミュニケーションが取れるため、孤独を感じることも少ないでしょう。また、家族との面会や交流も容易に行えるのもメリットです。
ターミナルケア加算がある

ターミナルケア加算は、ターミナル期の患者さんとその家族に、質の高いケアを提供するための制度です。また、ターミナルケアを実施している施設への適切な評価体制でもあります。
介護施設がターミナルケアを提供した場合に介護報酬に加算され、施設の経済的な負担を軽減し、より質の高いケアの提供を目的としています。医療保険と介護保険の両方で適用が可能です。
ターミナルケア加算の算定には、一定の要件を満たす必要があり医師の指示に基づいたケア計画の作成や、多職種の連携によるケアの実施などが求められます。
ハッシュタグ転職介護では、お仕事を探している方の人生のキャリアパートナーとしてサポートしています。深くヒアリングを行うため、給与や労働環境、人間関係など気になることを事前に解決できるのが特徴です。
しっかりとサポートをすることで安心感を持ってもらえると同時に、お仕事の採用面接の通過率も上がります。また複数の企業をご紹介するので、あなたの希望の働き方や職場を丁寧に汲み取ります。
あなたにあった職場探しをスピード感を持って行っているのも特徴です。新しいキャリアとして少しでも介護のお仕事に興味があれば、ぜひ無料相談を活用ください。あなたのキャリアパスを一緒に考えていきます。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
▼今すぐ無料で相談してみる▼
ターミナルケア(終末期医療)での介護職の役割

ターミナルケアでの介護職の仕事は、基本的な医療面のケアを除いた生活面のケアです。そのため、利用者の生活を支える重要な仕事です。
ここでは、介護職の主な役割である身体的ケアや精神的ケア、そして社会的ケアについて解説します。人の心と生活を支える仕事にやりがいを感じられるでしょう。
身体的ケア
身体的ケアは食事や排泄の介助、ベッド上での体位の変換や床ずれ予防、さらには身だしなみを整えたり清潔を保ったりするなど日常生活全般にわたるケアです。加えて、身体的苦痛の緩和も身体的ケアの目的です。
終末期になると身体機能が低下し、自力での生活が困難になるため、介護職によるきめ細やかなケアが求められます。
食事の介助では、食べ物のサイズを小さくして食べやすくしたり、栄養の摂取を点滴やチューブで行ったりすることがあげられます。これらは利用者のQOL(生活の質)の維持や向上に不可欠です。
精神的ケア

終末期を迎える利用者は、死への不安や恐怖、孤独感などさまざまな感情を抱えているでしょう。介護職は利用者の気持ちに寄り添い、しっかりと話を聴くことで、利用者の精神的な苦痛を和らげられます。
利用者の趣味や興味関心にあわせたレクリエーションを提供したり、思い出話を聞いたりすることも、精神的な安定につながります。家族とのコミュニケーションを支援し、心の交流を促すことも、介護職の役割です。
社会的ケア
社会的ケアは、利用者が社会とのつながりを維持し、自分らしく生きることの支援です。利用者と家族や友人との交流を促進したり、地域のイベントに参加したりする機会も提供します。
また利用者の意向を尊重し、希望する生活を送れるようにサポートすることも、社会的ケアの一環です。例えば、外出を希望する利用者には付き添ったり、必要な手続きを代行したりします。利用者の権利擁護や尊厳の保持も、介護職の重要な役割です。
介護職以外の医療ソーシャルワーカーの社会的ケアは、介護や看護にかかる費用や相続など、社会的な問題を利用者や家族とともに解決するケアです。また利用者の家族のストレスを軽減させるケアも含まれます。
ハッシュタグ転職介護では、医療や福祉の業界に特化したお仕事紹介が強みです。専門知識が豊富なアドバイザーがあなたの理想や悩みをヒアリングし、その結果からあなたにあったお仕事を紹介します。
業界ごとの課題や求職者のニーズも知っているので、適切なアドバイスの提供が可能です。丁寧なヒアリングを行うため安心してお仕事探しができ、不安を解決しながら新しい職場へ導きます。
未経験の方でも安心感を持って新しいキャリアを構築できるよう、親身に寄り添ったサポートをしているのも特徴です。少しでも福祉の仕事に興味があればぜひ無料相談を活用ください。あなたにあった新しいお仕事を一緒に探しましょう。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
▼今すぐ無料で相談してみる▼
介護施設以外でターミナルケアを実施している場所

ターミナルケアは、介護施設だけでなく自宅や病院、ホスピスなどでも提供されています。どの場所でターミナルケアを受けるかは、患者さんの希望や家族の意思で決定されることがほとんどです。
ここではそれぞれの場所の特徴を紹介し、利用者や家族の希望に応じて、多種多様なケアが提供されていることを説明します。介護職がどの場面でも重要な存在であることを理解しましょう。
自宅
自宅でのターミナルケアは、住み慣れた自宅で最期を迎えたい利用者の希望が叶えられる選択肢です。訪問看護ステーションや訪問介護事業所などが連携し、医師の指示のもと医療処置や身体介護、生活援助などを行います。
家族が中心となってケアを行う場合もありますが、介護職が家族の負担を軽減するサポートや、専門的なアドバイスを提供します。
自宅でのターミナルケアは、利用者にとって安心感がある環境で過ごせることが大きなメリットです。しかし一方で、24時間体制でのケアが必要なため、家族の負担が大きくなるデメリットもあります。
病院

病院でのターミナルケアは、医療的な管理が必要な場合に選択されることが多いです。医師や看護師が常駐しており、痛みのコントロールや呼吸困難の緩和など、専門的な医療処置を受けることができます。
また、リハビリテーションや栄養管理など、多職種によるチームケアも提供されます。病院でのターミナルケアは、医療的な安心感や24時間体制でのケア、家族の負担が少ないことがメリットです。その一方で、自宅のような自由な環境ではないため、利用者の精神的な負担が大きくなることもあるでしょう。
ホスピス
ホスピスは終末期の患者さんが、身体的または精神的な苦痛を和らげ、自分らしく過ごせるように支援する専門施設です。基本的にはがんやエイズの患者さんのみが主な対象です。
医師や看護師、介護職員やソーシャルワーカーなど、多職種が連携し患者さんとその家族をサポートします。ホスピスでは、痛みのコントロールや症状緩和だけでなく、心理的なケアやスピリチュアルケアも重視されます。
ハッシュタグ転職介護では、一気通貫型の仕組みでお仕事探しのサポートが可能です。一気通貫型の仕組みとは、キャリア相談から企業紹介、選考対策や入社後のフォローまでの一連の流れを一人の担当者が対応するものです。
一人の担当がお仕事探しをサポートするため、安心感があり、またスピード感を持って仕事をみつけられます。また、介護や福祉の業界に精通しているアドバイザーが、仕事探しを行います。未経験で介護のお仕事内容がイメージしにくい場合でも、疑問を解決しながら新しい職場を探せるのが特徴です。
少しでも介護のお仕事に興味がある方は無料相談を活用ください。親身になってあなたのキャリアアップをサポートします。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
▼今すぐ無料で相談してみる▼
ターミナルケアで大事なこと

ターミナルケアで大切なことは、患者さんと家族の希望を尊重し、その人らしい最期を迎えられるように支援することです。
ここではターミナルケアで重要な、利用者や家族の希望を第一にすることと、職員間で情報を共有することについて解説します。介護職の対応一つひとつが、利用者や家族の安心感につながることを理解していきましょう。
利用者や家族の希望を第一にする
ターミナルケアでは、利用者の意向を尊重し、可能な限り希望に沿ったケアの提供が重要です。食事の内容や時間、入浴の方法や過ごし方など些細なことでも利用者の希望を聞き、できる範囲で叶えるよう努めましょう。
家族の意向も尊重し、利用者と家族がともに過ごせる時間を大切にすることも重要です。介護職は、利用者と家族の橋渡し役となり、コミュニケーションを円滑に進めるサポートを行います。
また、最初に意思確認を行っても、時間の経過とともに気持ちが変わることもあります。利用者や家族と密にコミュニケーションを取り、気持ちの変化に対応することが大切です。
職員で情報を共有する
終末期は日々状態が変化するため、多職種とのチームワークが大切です。医師や看護師、介護職員やソーシャルワーカーなどが、利用者の状態やケアに関する情報を共有し連携することで質の高いケアが提供できます。
介護職は日々のケアのなかで気付いたことや、利用者の変化などを他の職員に伝える役割を担います。定期的なカンファレンスに参加し、ケアプランの見直しや今後のケアの方針を話し合うことも重要です。
ハッシュタグ転職介護では、入社後のフォローアップも大切にしています。未経験の職種や業界に就職してすぐは不安や疑問がたくさん湧いてくるので、ヒアリングの時間を定期的に設け仕事や職場に対する不安を一緒に解決していきます。
企業へも未経験の方でも働きやすい環境作りの働きかけをし、だれでも安心感を持ってキャリアチェンジに挑戦できるのが特徴です。介護業界未経験の方の離職率は高くなる傾向にありますが、転職後のフォローアップと企業への環境改善依頼で、仕事のミスマッチを防止しています。
少しでも介護のお仕事に興味がある方は無料相談を活用ください。あなたの挑戦を一緒にサポートしていきます。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
▼今すぐ無料で相談してみる▼
ターミナルケアの知識を深めて業務に生かそう

介護職がターミナルケアを理解することで、より質の高いケアが提供でき、利用者とその家族にとってかけがえのない存在となれます。
ターミナルケアは単に身体的なケアを提供するだけでなく、利用者の心に寄り添い、その人らしい最期を迎えられるように支援するやりがいのある仕事です。死と向き合う時間が長いため、精神的な負担も大きいですが、一人ひとりの人生に寄り添える貴重な仕事です。
また、看取りケアパートナーなどのターミナルケアの資格の勉強や取得も、基本的な知識とスキルの習得に役立つでしょう。
介護職として、人の最期に寄り添える仕事をしたいと感じた方は、ぜひハッシュタグ転職介護の無料相談を利用ください。ハッシュタグ転職介護では、あなたの希望やスキルにあわせた求人情報を提供するとともに、転職に関する不安や疑問を解消するサポートも行っています。
あなた専属のアドバイザーが人生のパートナーキャリアパートナーとしてじっくり丁寧なヒアリングを行います。あなたの不安や悩みを解決しながら、ぴったりな職場を一緒に探していきましょう。
ターミナルケアの知識を深め、新たなキャリアに挑戦したい方は、ぜひお気軽に相談ください。あなたの新たなキャリアパスを一緒に描き、新しい挑戦をしましょう。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
▼今すぐ無料で相談してみる▼