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仕事・働き方

2025.11.18

特養と有料老人ホームどっちで働く?仕事内容の違いや待遇の違いを比較

介護職への転職を検討しているけれど、特養と有料老人ホームの具体的な違いがわからない方は少なくないでしょう。

特養と有料老人ホームでは、仕事内容や勤務体制、待遇面などが大きく異なります。この記事ではそれらの違いを比較し、給与面などについても解説します。

また、各施設ごとに働くのが向いている方の特徴についても解説しますので、特養と有料老人ホームの違いを理解したうえで介護業界への転職の参考になれば幸いです。

特養と有料老人ホームの基本的な違い

食事指導する女性スタッフ
特養と有料老人ホームはどちらも高齢者の方を対象とした施設ではありますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

特養と有料老人ホームの基本的な違いとして、運営元入居対象者サービスケアの内容などが挙げられます。

自分に合った職場選びの第一歩として、まずは特養と有料老人ホームの基本的な違いから理解していきましょう。

特別養護老人ホームの概要

特別養護老人ホームとは、在宅での生活が困難かつ介護を常に必要としている高齢者の方に対して、生活全般の介護を提供する公的施設です。

生活全般には入浴や排泄、食事などの介護とその他の日常生活のサポートなどが挙げられます。

また、特別養護老人ホームは社会福祉法人や自治体が運営していることから、費用を安く抑えられるのが特徴です。

有料老人ホームの概要

有料老人ホームとは、食事や掃除などの家事全般と入浴や排泄などの介護サービスを提供しながら、入居者の健康管理を行う高齢者向けの民間施設です。

有料老人ホームは、民間運営であることからほかの施設との差別化を図るため、サービスが充実している傾向が強いです。

そのため、入居費用を高く設定しており、サービス費用や入居にかかるすべての費用が有料となります。

ただし、介護保険制度による特定施設入居者生活介護として介護保険給付の対象となっています。

入居者の特徴とケアの必要度の違い

要介護認定
上の方が挙げられます。

一方、特養では65歳以上で要介護3以上の介護認定をもらっている方が入居者の特徴です。

ただし、65歳以下の方でも特定の病気を抱えている場合や要介護1から2の状態で重度の症状がある場合などは、特例として入居できるケースがあります。

ケアの必要度の違いとしては、有料老人ホームは自立している方要介護の方を幅広く受け入れているため、入居者の状態に応じてケアの必要度は異なります。

有料老人ホームでは生活支援や見守りが中心となる場合が多く、特養では日常における身体介助や医療サポートが中心で、ケアの必要度に明確な差があるでしょう。

特養と有料老人ホームの仕事内容の違い

笑顔の高齢者女性と女性スタッフ
特養は要介護3以上の方が入居しているため、身体介護が基本です。食事や入浴、排泄などの介助を中心に身体機能回復のための介護サポートを行います。

有料老人ホームでは施設の種類によって仕事内容が異なりますが、主に生活サポート見守り生活相談などを行います。

また、サービスの質向上の取り組みや接遇面などが重要視されており、レクリエーションを実施することもあるでしょう。

しかし、入居者層によって活動頻度や内容は異なり、特養では積極的に実施することはないとされています。

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大きな違いはない

特養と有料老人ホームでは施設の種類によって仕事内容は異なりますが、入居者の方の生活サポートや健康維持などは共通して行われ、大きな違いはありません。

特養に関しては、規模や定員数に違いはありつつも、施設の種類で入居条件やサポート内容は大きく変わらないといわれています。

有料老人ホームにはいくつか種類がある

老人ホーム
有料老人ホームは次の3つの種類に分けられます。

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 健康型有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームとは、都道府県から特定施設入所者生活介護の指定を受けた有料老人ホームを指しており、一般型と外部サービス利用型に分けられます。

入居者の方が必要なサポートを、介護職員が24時間体制で提供するのが一般型の特徴です。

一方、外部サービス利用型では、訪問介護事業所や訪問看護事業所などの外部の事業者がケアプランに応じた介護サポートを行います。

入居者の生活相談やケアプラン作成、安否確認などは有料老人ホームの介護職員で行うのが外部サービス利用型の特徴です。

住宅型有料老人ホームでは、入居者の食事や環境整備などの生活サポートを目的とした高齢者の方向けの施設になります。

入居者の方の選択で地域の訪問介護やデイサービスなどを利用することが可能です。

健康型有料老人ホームは、住宅型有料老人ホームと共通して食事や生活サポートを提供する施設ですが、健康で自立して生活できる方が入居対象となっています。

介護が必要になった際は、契約を解除し退去していかなければなりません。

入居者の特徴とケアの必要度の違い

特養と有料老人ホームでは、入居者の介護度や介護サポートの内容が異なることから、仕事内容にも明確な違いがあります。

特養は要介護3以上の方が入居対象で、食事や入浴、排泄などの身体介護が主な仕事内容です。

有料老人ホームに比べて、医療的ケアが必要な入居者もいるため、専門的な介護スキルを磨ける職場環境といえるでしょう。

有料老人ホームでは自立している入居者の方がほとんどで、生活のサポートや見守り、レクリエーションなどが主な仕事内容です。

生活のサポートには食事や入浴、排泄などの介護が挙げられ、掃除や洗濯などの家事も提供されるのが特徴です。

対話を通して入居者との信頼関係を築いていくことが大切な業務であり、コミュニケーション力を高める職場環境になります。

特養と有料老人ホームの働き方の違い

スマホとカレンダー

介護業界は休みが取りにくいイメージがあるかもしれませんが、働きやすい職場づくりが前向きに行われており、ほかの業界と大きな差があるわけではありません。

年間休日110日以上有給取得率80%といった、休日の取りやすさをアピールポイントとしている介護求人が増えているのが現状です。

介護職の働き方や休日の取りやすさ、残業の有無などについて解説していきますので、知ったうえで理想の働き方ができる職場環境へ転職してみるのも選択肢の一つになるでしょう。

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夜勤・シフトの有無と頻度

両施設とも1週間あたりの労働時間を40時間以内に収めるようにシフト制で組まれており、施設によって日勤や夜勤が増えることが一般的です。

夜勤の頻度については、両施設とも1ヶ月あたりの夜勤の平均回数は5.2回と2022年度の介護労働実態調査で報告されています。

短時間勤務や週3から4日勤務のワークライフバランスを意識した働き方も増えています。

応募前に確認しておくと、転職活動がスムーズになるでしょう。

人員配置や職員同士の連携体制

ケアスタッフ
両施設とも共通して、入居者3名に対して介護職員または看護師を一人以上の割合で人員配置することになっています。

そして多くの施設では、日中の時間帯に食事や入浴介助を行うため、夜勤は職員数を減らして対応しているのがほとんどです。

そのため、入居者数によっても異なりますが、同様に介護職員または看護師を一人以上の割合で人員配置します。

夜勤の人員配置が気になる方は、応募予定先の企業に事前に確認するのがよいでしょう。

連携体制に関しては、介護職員同士はもちろん、医師や看護師などの多職種との連携が必要不可欠です。

連携体制をとることで、入居者の方への適切な介護サービスを提供することができます。

残業の有無や休日の取りやすさ

有給休暇届と電卓
2022年度の公益財団法人介護労働安定センターの調査によると特養の平均残業時間が12.8時間、有料老人ホームが11.4時間となっています。

ほかの施設に比べて、特養の残業時間は増加傾向にありますが、その理由として24時間体制の介護サポートや急な体調変化の対応などが挙げられます。

あくまでも目安の平均時間であるため、実際には施設の状況によって残業時間は異なる場合があるので確認が必要になるでしょう。

休日の取りやすさに関しても施設や雇用形態によって異なりますが、医療・福祉業界の年間休日数は平均111.5日とされています。

両施設ともシフト制勤務で土日休みとは限りませんが、特養は4週間で8日、有料老人ホームは週に1日以上の法定休日が定められています。

特養と有料老人ホームの給与や待遇の違い

電卓とボールペン
特養と有料老人ホームではどれくらいの給与の違いがあるのか、働くうえで気になる方は少なくないでしょう。

常勤の介護職の平均給与額の内訳によると、基本給は特養が高く固定給は有料老人ホームが高い傾向にあります。

非常勤の給与に関しては総額は有料老人ホームの方が高くなっていますが、時給を比べるとほぼ同じとされています。

施設の状況によっても給与は異なってくるため、求人情報を確認したうえで、応募するようにしましょう。

ハッシュタグ転職介護は、「転職してみたら思っていた職場と違った」という転職後の悩みにも真摯に向き合い、定期的なフォローであなたをサポートします。

介護業界に特化したキャリアパートナーが、入職後の環境や人間関係なども一緒に確認しながら、長く働き続けられるよう丁寧にサポートします。

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常勤職員の平均年収

2024年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、特養で働く非常勤職員の平均年収は4,342,320円、有料老人ホームの平均年収は4,332,000円となっています。

両施設とも前年度に比べて平均給与は上昇傾向にあることがわかっており、特養は夜勤に入る回数が増えることからほかの施設よりも高い平均給与になっています。

非常勤職員の平均年収

同様に2024年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、非常勤職員による特養の平均年収は3,091,440円、有料老人ホームの平均年収は2,764,320円です。

両施設の非常勤職員も前年度に比べて平均給与が上昇していますが、特養は有料老人ホームに比べて高めの給与が設定されている場合があります。

その理由として、特養は要介護3以上の高齢者の方をサポートすることから、専門性のあるスキルを評価しているためだとされています。

特養で働くのが向いている方

ベッドで寝たきりのお年寄りと介護士の男女
特養で働くのに向いているのは、次のような方が挙げられます。

  • 体力に自信がある
  • 介護スキルを向上したい
  • 精神力がある
  • 土日祝でも働ける

特養は要介護3以上の高齢者の方を対応することが多く、重度の入居者の方寝たきりの方の介護サポートをしていかなければなりません。

働く時間帯が不規則になったり、体力が必要になる場面が多かったりすることから、体力に自信のある方が向いているといえます。

また、介護を常に必要としている入居者の方がほとんどなため、経験を重ねていくことで介護のスキルアップにもつながります。

精神力に関しては、入居者の方の苦痛を少しでも緩和するために、最期まで責任を持って仕事に取り組める方が必要です。

看取り対応を行う場合もあるため、精神力がある方にも向いているとされています。

そして、土日祝の勤務が可能な方は介護業界にとって必要不可欠な人材であり、転職に有利になるでしょう。

接遇スキルに自信があるもしくは磨きたい方

特養は、終の棲家として利用している高齢者の方も多く、一人ひとりと信頼関係を構築することが大切とされています。

そのためにも、入居者の方の身体的な部分はもちろん、精神的な部分でもケアしていける接遇スキルが必要です。

また、コミュニケーションは認知機能の向上や維持にも効果があり、接遇スキルに自信がある方やスキルを磨いていきたい方におすすめの職場環境になるでしょう。

身体的負担を抑えたい方

要介護3以上の高齢者の方に対応するため身体的負担を抑えられるかは、施設によって異なるかもしれません。

ただし、特養では高いスキルを持ったベテランの介護職員が多く在籍しているため、入居者の方の急なトラブルが起きても頼りになるでしょう。

日勤や夜勤でも、複数の介護職員が出勤しているため、困ったことがあれば助け合うことが可能です。

そういった意味では、身体的負担を抑えながら働くこともできるでしょう。

有料老人ホームで働くのが向いている方

シニア夫婦と介護職員
有料老人ホームで働くのに向いているのは、次のような方が挙げられます。

  • 介護未経験者
  • 土日祝でも働ける
  • 人と接するのが好き

住宅型や健康型の有料老人ホームでは、自立している方要介護度が低い入居者の方のサポートが中心です。

そのため、介護未経験者無資格の方も挑戦しやすい環境とされています。

さまざまな高齢者の方と接する機会が多く、一人ひとりの入居者の方と長く向き合うことから、人と接するのが好きな方も有料老人ホームに向いています。

ご家族とのやりとりやほかの職員とのチームワークも欠かせないため、人と関わることを楽しめる方ほどやりがいを感じやすい環境といえるでしょう。

有料老人ホームも特養と共通して、土日祝に関係なく働ける方に向いています。

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体力に自信がある方

ランニングする女性
有料老人ホームでは、入居している方の介護度が幅広いため、身体介護を必要としている方が多くあります。

入浴や排泄介助などの身体介護だけでなく、レクリエーションや外出支援なども行うため、体力に自信がある方は活躍しやすい環境といえるでしょう。

また、早番だったり夜勤だったりなど勤務時間が不規則なため、体力は必須になります。

介護スキルを活かして働きたい方

有料老人ホームでは、自立している方から要介護の方まで幅広く入居しているため、今まで培ってきた介護スキルを活かして働くことができます。

また、身体介護だけはなくレクリエーションや認知症ケアなども行い、入居者一人ひとりに合った介護サービスを提供していきます。

総合的な技術が求められていることから、介護スキルを活かして働きたい方やスキルアップを目指している方にもおすすめの職場環境です。

自分に合った職場を見つけよう

リハビリする女性と理学療法士
特養と有料老人ホームの違いについて解説しましたが、その他にも、十分な人員配置がされているかや十分な休憩時間の有無などについてのチェックもおすすめします。

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