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社会福祉士と社会福祉主事の違いは?任用資格、仕事内容、キャリアアップについて解説

介護職として働くなかで、相談援助や生活支援の仕事に関心を持ち始めた方も少なくないのではないでしょうか。

キャリアアップを考える際、社会福祉士と社会福祉主事という2つの資格が選択肢に挙がりますが、その違いがわからず迷っている方は少なくありません。

この記事では、社会福祉士と社会福祉主事の資格の違いや仕事内容を整理し、任用資格という考え方も丁寧に解説していきます。

さらに、社会福祉主事から社会福祉士へとキャリアアップする具体的な流れも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

社会福祉士とは

介護施設で働く作業療法士の男女介護職員

社会福祉士は、社会福祉士および介護福祉士法に基づく国家資格です。

福祉の専門職として高齢者・障害者・生活困窮者など支援を必要とする方々の相談に応じ、助言や指導、関係機関との連絡調整を行う役割を担います。

資格を取得するには国家試験に合格する必要があり、受験資格を得るためには福祉系大学での指定科目履修や養成施設での学習が求められます。

厚生労働省の発表によると、第37回社会福祉士国家試験の合格率は56.3%となっており、一定の難易度がある資格といえるでしょう。

社会福祉士は医療機関や福祉施設、行政機関など幅広い分野で活躍しており、介護職の経験を活かしながら相談援助の専門家として働けます。

利用者やその家族の悩みに寄り添い、適切なサービスにつなげる調整役として重要な位置づけにあり、どの職場でも通用する専門性が認められています。

社会福祉主事とは

考えるケアスタッフ

社会福祉主事は、社会福祉法第18条および第19条に定められた任用資格です。

福祉事務所で現業員として働くために必要とされる資格として、主に行政や福祉施設での配置要件として扱われています。

福祉事務所では必置義務があり、生活保護の相談対応や高齢者・障害者への支援業務を担当します。

任用資格とは特定の職務に就いた際に初めて効力を発揮する資格のことです。資格要件を満たしていても、実際に福祉事務所や施設で働かなければ社会福祉主事として名乗ることはできません。

資格を取得するには、大学や短期大学で厚生労働大臣が指定する社会福祉に関する科目のうち3科目以上を履修して卒業する方法が一般的です。

国家試験はなく、指定科目の履修により取得できる点が社会福祉士と大きく異なります。民間の福祉施設でも生活相談員や施設長の資格要件として求められることがあり、福祉分野で働くうえでの基礎的な資格として位置づけられています。

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社会福祉士と社会福祉主事の違い

エプロン姿の女性(家政婦・介護士)

社会福祉士と社会福祉主事はどちらも福祉分野で働くための資格ですが、性質や取得方法、活躍の場が異なります。

両者の違いを理解することで、自分に合ったキャリアの方向性を定めやすくなるため、それぞれの特徴を比較しながら判断していきましょう。

資格の種類

社会福祉士は国家資格であり、全国どこでも通用する専門性の高い資格です。一方で社会福祉主事は任用資格であり、公務員として特定の職務に就いた場合に効力を持ちます。

国家資格は取得後も名称を使い続けることができますが、任用資格は該当する職務から離れると名乗ることができなくなります。ただし資格要件自体は失われないため、再び該当職務に就けば活用可能です。

資格を取得する方法

社会福祉士になるには国家試験に合格する必要があり、受験資格を得るためには福祉系大学で指定科目を履修して卒業するか、養成施設で1年以上学ぶルートがあります。

実務経験を積んでから養成施設に進学することも可能であり、介護職として働きながら目指せる点が魅力です。

社会福祉主事は、大学や短期大学で厚生労働大臣が指定する社会福祉に関する科目から3科目以上を履修して卒業すれば取得できます。福祉系の大学でなくても指定科目がカリキュラムに含まれていれば取得可能です。

配置される職務領域

介護施設の事務所の若い男女の介護士

社会福祉士は相談援助の専門職として以下のような幅広い分野で活躍しています。

  • 医療機関や高齢者施設
  • 障害者施設
  • 児童福祉施設
  • 地域包括支援センターなど

社会福祉士は福祉に関する深い知識と技術を持ち、複雑な相談にも対応できる専門性が必要不可欠です。

社会福祉主事は主に福祉事務所で生活保護の申請受付や調査、相談業務を担当します。民間の福祉施設では生活相談員として配置されることがあり、利用者の日常生活における相談に応じる役割を果たしています。

勤務場所

社会福祉士は以下のような多様な職場で働いています。

  • 病院の医療ソーシャルワーカー
  • 特別養護老人ホームの生活相談員
  • 地域包括支援センターの職員
  • 児童相談所の相談員など

このように、行政機関だけでなく民間の福祉施設でも活躍の場が広がっています。社会福祉主事は都道府県や市町村の福祉事務所で公務員として働くケースが中心です。

民間の福祉施設でも生活相談員や施設長として勤務する場合があります。特にデイサービスなどの通所介護事業所では配置基準として求められることがあるでしょう。

給料

お金の背景素材

社会福祉士の平均月収は厚生労働省の調査によると約280,000円とされており、年収に換算すると約4,200,000円から4,300,000円です。

勤務先や経験年数により差があり、地方自治体の行政職や大規模医療機関では年収5,000,000円以上となるケースもあります。管理職に昇格すればさらに高い収入が期待できるでしょう。

社会福祉主事は公務員として働く場合、公務員給与規定に基づいた給料となります。総務省の調査では一般行政職の平均給与額は約400,000円、福祉職は約340,000円です。

民間の福祉施設で働く場合は施設の給与規定により異なりますが、国家資格である社会福祉士と比べるとやや低めの傾向が見られます。

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任用資格とは

資格の文字素材

任用資格とは公務員が特定の業務に就く際に必要とされる資格のことを指しており、社会福祉主事はこの任用資格に該当します。

福祉事務所の現業員として働く際に求められる要件となっています。国家資格とは異なり職務に就いて初めて名称を使用できる点が大きな特徴です。

国が定めた資格基準

任用資格は社会福祉法などの法律に基づいて国が定めた基準です。社会福祉主事の場合、社会福祉法第19条において大学で指定科目を履修した者や養成機関を修了した者など、資格要件が明確に規定されています。

これらの要件を満たすことで、福祉事務所や施設において社会福祉主事として任用される資格を持つことになります。

国が統一した基準を設けることで一定の知識と能力を持った人材が福祉の現場で働ける仕組みです。

職務について発揮される

任用資格の特徴は該当する職務に就いて初めて効力を発揮する点にあります。

社会福祉主事の資格要件を満たしていても、実際に福祉事務所などで働いていない間は社会福祉主事として名乗ることはできません。

公務員として福祉事務所に採用され、現業員として配置されることで社会福祉主事としての役割を果たすことになります。

職務から離れれば名称を使えなくなりますが、要件自体は失われないため、再び該当職務に就けば活用可能です。

要件を満たして取得する

勉強する介護福祉士

社会福祉主事の任用資格を取得するには定められた要件を満たす必要があります。一般的なのは大学や短期大学で厚生労働大臣が指定する社会福祉に関する科目から3科目以上を履修して卒業する方法です。

その他、養成機関で22科目1,500時間の学習を修了する方法があります。社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を取得している場合は自動的に社会福祉主事の任用資格も取得できます。

公務員以外でも活用されている

任用資格はもともと公務員のための資格ですが、現在では民間の福祉施設でも活用されています。

特別養護老人ホームやデイサービスなどでは生活相談員の配置基準として社会福祉主事の任用資格が求められることがあります。

施設長の資格要件として条件にしている施設もあるため、キャリアアップを目指すうえで有用な資格といえるでしょう。福祉の基礎的な知識を持つ証明として就職や転職の際にも評価される場合があります。

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社会福祉士と社会福祉主事の仕事内容

寝ているシニア女性を介護をする介護士

社会福祉士と社会福祉主事はどちらも相談援助に関わる仕事ですが、担当する業務の範囲や専門性に違いがあります。

具体的な仕事内容を理解することで自分に合った働き方をイメージしやすくなるため、それぞれの役割を把握したうえで、キャリアの方向性を考えていきましょう。

社会福祉士の仕事

社会福祉士は福祉に関する幅広い相談に応じる専門職です。高齢者や障害者、生活困窮者、子どもや家族などさまざまな立場の方々が抱える問題に対して相談を受けて適切な支援につなげていきます。

医療機関では、医療ソーシャルワーカーとして患者さんやその家族の退院後の生活に関する相談に応じています。

介護サービスや福祉制度の利用方法を案内し、関係機関との連絡調整を行うことでスムーズな在宅復帰の支援が可能です。

高齢者施設では、生活相談員として入所者やその家族の相談に応じながら施設での生活が快適に送れるよう環境を整えます。

地域包括支援センターで行われるのは、高齢者の総合的な相談窓口として介護予防や権利擁護に関する支援です。

児童福祉の分野では、児童相談所や児童養護施設で子どもや家族の相談に応じ、虐待防止や家庭環境の改善に向けた支援を実施しています。

介護職として培った対人援助のスキルを活かしながら、より専門的な相談援助業務に携わることができるでしょう。

社会福祉主事の仕事

PCで事務作業をする笑顔のアジア人女性

社会福祉主事は福祉事務所で生活保護に関する業務を中心に行います。

生活保護の申請を受け付け、生活状況の調査を行い、受給資格の判定や支援内容の決定に関わります。

受給者の自立に向けた支援も重要な業務です。就労相談や生活指導を通じて経済的な自立を促進しています。

定期的に受給者の家庭を訪問し、生活状況を確認しながら必要な助言を行うことも求められるでしょう。

高齢者や障害者に関する相談にも対応し、福祉サービスの利用につなげる調整を行います。また、児童福祉に関する相談では、子育て支援や児童手当の手続きなどを担当することもあります。

民間の福祉施設で働く場合は生活相談員として利用者の日常生活における相談に応じることもあるでしょう。

デイサービスや特別養護老人ホームでは利用者やその家族の要望を聞き取り、ケアプランの作成や関係機関との連絡調整が業務です。

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社会福祉主事から社会福祉士にキャリアアップする流れ

ケアスタッフ

社会福祉主事として働きながら、さらに専門性を高めるために社会福祉士を目指す方も少なくないでしょう。

実務経験を積みながらステップアップする道筋を理解しておくことで、長期的なキャリアプランを描けるでしょう。

実務経験を積む

社会福祉主事として福祉事務所や福祉施設で働くことで、相談援助の実務経験を積めます。この経験は、社会福祉士の国家試験受験資格を得るための条件として活用できるでしょう。

福祉施設での相談援助業務を4年以上経験した後に、短期養成施設で6ヶ月以上学ぶことで受験資格を得られるルートがあります。働きながらキャリアアップを目指せる点が魅力です。

実務経験を通じて福祉の現場で起こるさまざまな課題に向き合うことで、社会福祉士として必要な視点や考え方を身に付けられます。

利用者との関わりのなかで得た経験は、国家試験の学習においても実践的な理解を深める助けとなります。

養成施設に進学

資格の勉強をする女性

社会福祉士の受験資格を得るには養成施設での学習が必要です。一般養成施設では1年以上、短期養成施設では6ヶ月以上のカリキュラムが用意されており、相談援助の理論や実習を通じて専門的な知識と技術を習得可能です。

養成施設には通学制と通信制があり、働きながら学びたい方には通信制が適しています。

養成施設では社会福祉の原理や政策・高齢者福祉・障害者福祉・児童福祉など幅広い分野を学び、実習では実際の福祉現場で相談援助の実践を体験します。

受験資格を取得

養成施設での学習を修了することで社会福祉士国家試験の受験資格を取得できます。受験資格を得るルートは複数あり、福祉系大学で指定科目を履修して卒業する方法や実務経験と養成施設での学習を組み合わせる方法などがあります。

自分の学歴や職歴に応じて適したルートを選ぶことが重要です。厚生労働省や公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページで受験資格の詳細を確認できます。

介護職として働いている方であれば、実務経験を活かしながら養成施設で学ぶルートが現実的です。

働きながら資格取得を目指す場合は、職場の理解やサポートを得ることも大切になるでしょう。

社会福祉士国家試験を受験

受験資格を取得したら社会福祉士国家試験を受験します。試験は年1回、例年2月上旬に実施され、19科目から構成されるマークシート方式の筆記試験です。

試験には以下の科目が含まれています。

  • 医学概論
  • 心理学と心理的支援
  • 社会学と社会システム
  • 社会福祉の原理と政策
  • 社会保障
  • 権利擁護を支える法制度
  • 地域福祉と包括的支援体制
  • 障害者福祉など

幅広い知識が求められるため計画的な学習が必要です。合格率は約56%となっており、しっかりと準備をすれば合格できる水準といえるでしょう。

福祉系大学の卒業見込み者の合格率は75%を超える一方で、既卒者の合格率は36%程度であるため、学習環境の整備や継続的な努力が合格のカギとなります。

合格後は厚生労働大臣への登録を行い、正式に社会福祉士としての名称を使用できるようになります。登録手数料は4,050円で、登録免許税が15,000円です。

社会福祉の仕事に転職したいなら

ケアスタッフ

社会福祉士や社会福祉主事として働くことを考える際、資格だけでなく職場環境や支援体制まで含めて検討することが重要です。

介護業界では人材不足が続いており、厚生労働省の調査によると福祉分野の有効求人倍率は全職種平均を上回る水準で推移しています。

転職先を選ぶ際は給与や勤務時間といった条件面だけでなく、職場の雰囲気や研修制度の充実度も確認しましょう。

特に社会福祉士を目指す方は資格取得支援制度が整っている職場を選ぶことで、働きながらキャリアアップを実現できます。

社会福祉主事として公務員を目指す場合は各自治体の採用試験情報の確認が必要です。民間の福祉施設では生活相談員や施設長候補としての求人が増えており、介護職からのキャリアチェンジの機会が広がっています。

職場選びで迷ったときは介護業界に特化した転職エージェントの活用も有効です。ハッシュタグ転職介護では、精度の高いマッチングにより、求職者一人ひとりに合った職場の提案が可能です。

キャリア相談の段階から求職者に寄り添いながら、丁寧に希望の条件や重視するポイントをすり合わせ、適切な職場を紹介できることが強みです。

資格取得支援制度が整った職場や、将来的に管理職を目指せる環境の求人などを紹介していきます。まずは無料相談で理想の働き方を一緒に考えてみませんか。

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