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理学療法士と作業療法士の違いは?仕事内容の比較や目指す方法なども解説

理学療法士と作業療法士は、どちらもリハビリテーションを支える国家資格です。

患者さんの身体機能の回復をサポートするという共通点がありますが、治療の対象や目的、働く場所には明確な違いがあります。

この記事では、理学療法士と作業療法士の仕事内容や資格の違い、選ぶポイントをわかりやすく解説します。

どちらの道を選ぶか迷っている方にとって、自分に合った職種を見極めるヒントになるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

理学療法士と作業療法士との違い

スクラブを着た医者・医師・看護師の男女

理学療法士と作業療法士は、どちらもリハビリテーションを担う職種として共通点も多いですが、いくつかの違いも存在します。

ここでは勤務場所・治療対象・国家試験の難易度・給料面を具体的に比較していきます。

勤務場所

理学療法士と作業療法士はどちらも以下のような勤務場所で活躍できます。

  • 医療機関
  • 介護・福祉施設
  • 小児施設
  • 保健所・保健センターなどの行政機関
  • 専門学校・大学
  • 一般企業

理学療法士の場合、上記に加えてプロスポーツチームや地域の運動施設など、スポーツ分野で働く機会があるのが特徴です。

スポーツ選手や運動愛好家の身体機能を維持・向上させるためのサポートを行います。

一方、作業療法士は精神科病院やメンタルクリニックなどの精神的な障害を抱える方への支援が必要な職場でも勤務できる点が特徴です。

理学療法士と作業療法士は、それぞれの専門性を活かしながら、対象となる方のニーズに応じた多様な現場で活躍しています。

治療対象

理学療法の治療対象は、主に身体に障害のある方に限られます。

骨折や脳卒中、脊髄損傷などによって運動機能が低下した患者さんに対し、身体機能の回復を目的としたリハビリテーションを行います。

一方で作業療法は、身体だけでなく精神に障害のある方も対象です。

うつ病や統合失調症などの精神疾患を抱える方には、生活機能の向上や社会復帰を支援する取り組みが求められます。

国家資格の難易度

2025年に実施された第60回国家試験では、理学療法士の合格率が89.6%、作業療法士の合格率は85.8%でした。

どちらも難易度に大きな差はなく、養成校でしっかり学べば十分に合格を目指せるレベルです。

給料

電卓を使って未来を計算しよう

作業療法士と理学療法士の給与に大きな差はありません。どちらもリハビリテーション職として厚生労働省の調査では同一の分類で集計されています。

常勤者の平均月給は約354,000円で、年収に換算するとおよそ4,250,000円です。

実際には、職種よりも勤務先の施設形態や地域、経験年数などによる差の方が大きいとされています。

どちらの職種も、資格の取得やキャリアアップによって収入の増加が期待できます。

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理学療法士と作業療法士の仕事内容の比較

比べて見えてくるもの

理学療法士と作業療法士では、リハビリテーションのアプローチに明確な違いがあります。

患者さんの回復段階や目標に応じて、それぞれ専門性を活かした治療を提供しています。

それでは、理学療法士と作業療法士の具体的な仕事内容をみていきましょう。

理学療法士

病院でリハビリをする中高年男性と医療スタッフ

理学療法士は、立つ・起き上がる・寝る・座る・歩くといった基本的動作のリハビリテーションを提供する、運動機能回復のスペシャリストです。

治療には、大きく分けて運動療法と物理療法の2種類があります。

運動療法では歩行訓練やバランス訓練、関節可動域訓練などを行い、日常生活に必要な動作の回復を目指します。

一方で物理療法では超音波機器や温熱治療器、医療用加圧器などを用い、痛みの軽減や血行の促進を図る治療が中心です。

これらの理学療法は病気やけが、高齢によって身体の動きが制限されている方だけでなく、健康維持や症状の悪化予防を目的とする方にも幅広く行われています。

理学療法士は、患者さんが自立した生活を送れるよう、身体機能の土台を整える役割を担っています。

作業療法士

折り鶴作り。お見舞い・リハビリ・認知予防

作業療法士は、食事・歯磨き・入浴・料理・仕事・趣味など、日常生活に必要な応用的動作の回復を支援する専門職です。

理学療法士が立つ・座る・歩くなどの基本的動作を扱うのに対し、作業療法士はより複雑で実用的な動作を対象としています。

訓練内容には、箸で食べ物をつかむ・ボタンを留める・包丁で野菜を切るなど、生活のなかで必要となる細かな動作の練習が含まれます。

実際の生活場面で困らないよう、実践に即した訓練を行う点が大きな特徴です。

また、作業療法士は身体面だけでなく心のリハビリテーションも担っており、精神的な障害を持つ方への支援にも関わる重要な職種です。

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理学療法士と作業療法士で共通する部分

共通点のある人たち

理学療法士と作業療法士には多くの共通点があり、どちらも医療・福祉分野で重要な役割を果たしています。

両職種に共通する特徴は以下の3つです。

  • 身体の機能回復を図る仕事
  • やりがいと魅力
  • 仕事の将来性

それぞれ詳しくみていきましょう。

身体の機能回復を図る仕事

老人ホームでリハビリする女性と理学療法士

理学療法士と作業療法士のいずれも、身体に不自由を抱える方に対し、医師の指示のもとで動作のリハビリテーションを提供する専門職です。

対象となるのは病気やけが、高齢などが原因で心身に障害がある方、または将来的に障害が予測される方です。

患者さん一人ひとりの状態や目標に合わせて、個別のリハビリテーションプログラムを立案し、実施することが共通の役割となります。

また医師や看護師、ほかのリハビリテーションスタッフと連携し、チーム医療の一員として協働することも重要な業務の一つです。

やりがいと魅力

患者さんの痛みや不快感を和らげる助けになれることが、両職種の大きなやりがいです。

患者さんの日常生活や社会参加、生きがいを意識した幅広いサポートができることも魅力の一つといえます。

患者さん一人ひとりの立場に立ったリハビリテーションを提供できるため、人と深く関わる仕事にやりがいを感じる方に向いています。

回復の過程で見せる患者さんの笑顔や感謝の言葉が、この仕事を続ける大きな原動力となるでしょう。

仕事の将来性

高齢化社会により、理学療法士と作業療法士の需要は高まっています。

健康で介護を必要とせずに暮らせる状態を目指し、今後もさらに需要は高まると予想されます。

また、両職種は介護が必要となる時期を遅らせる予防的な役割も担っており、今後も活躍の場が広がることでしょう。

超高齢社会を迎える日本において、両職種の専門性はますます重要になっていくと考えられます。

実際に、理学療法士と作業療法士の求人数は年々増加傾向にあり、多くの医療機関や介護施設で人材の確保が課題となっています。

そのため、資格取得後の就職や転職においても、自分に合った条件の職場を選びやすくなっているのが現状です。

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理学療法士か作業療法士を選ぶ場合のポイント

木製ブロックにポイントのタイトル

理学療法士と作業療法士のどちらを選ぶかは、どのような治療を提供したいか、どのような患者さんを支援したいかによって決まります。

ここでは、職業選択の際に考慮すべき3つのポイントを詳しく解説します。

どのようなリハビリテーションを行いたいか

歩行器による歩行訓練をする女性と理学療法士2

身体を大きく使ったリハビリテーションや、機器・マッサージを用いた専門的な治療に関心がある方には、理学療法士が適しています。

筋力トレーニングや歩行訓練、バランス訓練など、身体機能の土台となる動作の改善に特化したリハビリテーションを提供できます。

また、超音波治療器や電気刺激装置などの物理療法機器を使った施術にも関わることができるため、医療的なアプローチを希望する方にも向いているでしょう。

一方、日常生活や仕事、学業など社会参加を意識した幅広い支援を行いたい方には作業療法士が適しています。

料理や入浴、着替えといった生活動作の訓練に加え職場復帰を見据えた作業訓練など、実際の生活場面を想定した実践的なリハビリテーションを行うことができます。

どのような方を治療したいか

身体の障害を持つ方を治療したい場合は理学療法士を選択しましょう。

事故や病気などで身体機能に障害を持つ患者さんへ専門的な治療を提供できます。

またスポーツ領域でも活躍できるため、スポーツ選手の身体のケアに携わりたいという方も理学療法士がおすすめです。

一方で、身体の障害だけでなく精神の障害を持つ方も対象にしたい場合は作業療法士を選択しましょう。

身体障害者に加えてうつ病や統合失調症、認知症、発達障害などの精神障害を持つ方に支援を提供できます。

精神科病院やメンタルクリニックでの勤務機会もあり、より幅広い患者層と関わることができます。

どのような目的を果たしたいか

病気やけがによって身体に障害がある方や将来的に障害が予測される方が、自立した日常生活を送れるよう支援したい場合は、理学療法士が適しています。

身体機能の改善や痛みの軽減に重点を置いた治療を通じて、身体的な負担を和らげながら、自立に向けたサポートが可能です。

一方で身体や精神に障害がある方が、自分らしく生活し、社会のなかで役割を持てるよう支援したい方には作業療法士という選択肢が向いています。

日常生活や社会生活への適応を目指し、個々の価値観や生活スタイルに合わせたオーダーメイドのリハビリテーションを提供できます。

さらに、身体面だけでなく心のケアにも取り組みたい場合にも、作業療法士が適しているでしょう。

精神面へのアプローチも含め、患者さんの心と身体の両面に寄り添う包括的な支援を行える点が作業療法士の大きな特徴です。

理学療法士と作業療法士を目指す方法

STEPステップの文字ブロック

理学療法士や作業療法士になるためには、厚生労働省が認可する養成校(大学・短大・専門学校)の卒業が必須条件です。

養成校では、3年以上にわたり解剖学・生理学・病理学などの基礎医学に加え、リハビリテーション医学や理学療法学・作業療法学といった専門分野も幅広く学びます。

カリキュラムには座学だけでなく実技演習も含まれており、実際の治療技術を段階的に習得していく仕組みになっています。

また、病院や施設での臨床実習も必須とされているため、実際に患者さんと接しながらリハビリテーションに関わる経験を積むことも可能です。

現場に立つことで、将来の働き方をより具体的にイメージしやすくなるでしょう。

最終的には国家試験に合格し、免許を取得することで、理学療法士または作業療法士として働くことが可能になります。

道のりは決して平坦ではありませんが、一歩ずつ着実に学びを積み重ねることで、国家資格の取得は十分に目指せるでしょう。

理学療法士と作業療法士に向いている方

散歩する介護士・理学療法士と高齢者女性

理学療法士と作業療法士には、患者さんの回復を長期間にわたって支える特性上、求められる人物像に共通点があります。

ここでは、両職種に向いている方の特徴を詳しく解説します。

粘り強く忍耐力がある

リハビリテーションは、長期間にわたる治療が必要となることが多く、回復には数ヶ月から数年かかるケースも珍しくありません。

すぐに目に見える成果が現れなくても、継続的に寄り添いながら支援を続ける忍耐力が求められます。

また患者さんのペースに合わせて指導する姿勢が大切で、焦らず、小さな変化や成長を見守る力も必要です。

ときには、治療への意欲が薄れたり、思うように回復が進まなかったりすることもあるでしょう。そうした場面でも諦めず、前向きに支え続けられる方に向いている職種といえます。

観察力が高い

患者さんの身体機能や精神状態の変化を細かく観察するためには、わずかな兆しも見逃さない注意深さが欠かせません。

表情の変化や動作の癖、痛みの訴え方など、さまざまな情報をもとに患者さんの状態を正確に把握する力が求められます。

また、患者さん一人ひとりの状態に合わせてリハビリテーションプログラムを立てる際には、個々の特性や能力を適切に評価する観察力も重要です。

さらに、治療効果を的確に判断するためには、主観的な観察と客観的なデータの両面から状態を見極める力も必要となります。

このように、理学療法士や作業療法士には日々の小さな変化にも敏感に気付き、根拠を持って対応できる高い観察力が現場で求められます。

一定のコミュニケーション能力がある

どちらの職種も患者さんやご家族との信頼関係を築く必要があるため、相手の立場に立って接することが重要です。

希望を丁寧に聞き取ったり、ご家族と面談を行ったりする機会も多いため、気持ちをくみ取りながら適切に対応するコミュニケーション力が求められます。

加えて、専門的な内容を患者さんやご家族にもわかりやすく伝える説明力も、この職業に必要なスキルの一つです。

また、医師やほかの医療スタッフと連携しながら、チーム医療の一員として情報共有や意見交換を円滑に行うことも欠かせません。

理学療法士と作業療法士のどちらも人を相手にする仕事であるため、一定のコミュニケーション力が必要な職種です。

そうはいっても、「自分にはどのような適性があるのかわからない」「医療・福祉業界は未経験だけど大丈夫?」と不安を抱えている方は、ハッシュタグ転職介護の無料相談をご利用ください。

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理学療法士や作業療法士として活躍するために

リハビリ指導する理学療法士・看護師の女性

理学療法士や作業療法士として長く活躍するには、国家資格の取得後も継続的に学び続ける姿勢が不可欠です。

医療技術の進歩に応じて、新しい治療法や評価方法を取り入れ、より質の高いリハビリテーションを提供できるようにする必要があります。

また専門分野を深めたい場合は、認定理学療法士や認定作業療法士などの専門資格の取得も視野に入れるとよいでしょう。こうした取り組みにより、活動の場をさらに広げることが可能になります。

さらに患者さんやご家族、ほかのスタッフとの信頼関係を築くためには、コミュニケーション能力を磨き続けることも大切です。

そして何より患者さんの回復を願い、一人ひとりに寄り添う心を持ち続けることこそが、この仕事における重要な要素なのではないでしょうか。

「理学療法士や作業療法士になりたいけれど、何から始めればよいの?」「養成校の選び方がわからない」という方は、ハッシュタグ転職介護の無料相談をご活用ください。

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