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仕事・働き方

2025.8.27

介護事務の仕事内容|1日のスケジュールや役立つ資格とスキル、向いている方を解説

介護業界に興味はあるけれど、身体介助は体力的に難しいと感じている方は少なくありません。そのため、座ってできる介護事務の仕事が気になる方はいるのではないでしょうか。

介護事務は、介護報酬請求業務や請求書作成など介護現場の事務面で支える重要な役割を担う職種です。

本記事では、介護事務の仕事内容や1日のスケジュール、役立つ資格などを詳しく解説します。介護事務として働くメリットやデメリット、介護事務に向いている方の特徴も解説するので介護事務に興味がある方は参考にしてみてください。

介護事務とは

介護事務 介護の事務職
介護事務という職種は知っているが具体的な仕事内容やどのような役割を担っているのかわからない方もいるのではないでしょうか。

介護事務は、レセプト業務や請求書作成などの事務処理を専門とする職種です。介護現場で直接ケアを行う介護士とは違い、バックオフィスから支えるとても重要な役割を担っています。

ここでは、介護事務が活躍できる主な勤務先と介護事務の平均給与を解説します。

介護事務が活躍できる主な勤務先

介護事務が活躍できる主な勤務先は、以下のとおりです。

  • 介護老人保健施設
  • デイサービスセンター
  • グループホーム
  • 訪問介護事業所
  • 訪問看護ステーション
  •  

大きい介護事業所は、介護事務専門として業務することがほとんどですが、小さい介護事業所は介護事務だけでなく介助の手伝いなどの介護現場の仕事をする可能性があります。

また、小規模の介護施設では介護の仕事と介護事務を兼任していることも多いため、自分がどのような働き方をしたいかを考えたうえで勤務先を選択することが重要です。

介護事務の平均給与

介護事務の平均給与は、働く施設や事業所、地域によって変動しますが常勤の場合は約310,000円前後となっています。しかし、基本給に手当や一時金などが含まれている金額のため、実際に月額でもらえる金額はもう少し少なくなるでしょう。

パートの場合は、時給1,200円前後が一般的です。未経験の場合は、給与が少ないことがほとんどですが、経験年数や資格手当などで昇給することがあります。そのため、資格を取得し勤務年数を重ねてキャリアアップしていくことがおすすめです。

介護事務の仕事内容

デスク上での作業用品
介護事務の具体的な仕事内容を理解していない方は少なくありません。介護事務は、介護現場を支える重要な役割を担っています。介護事務の仕事内容は以下のとおりです。

  • 介護報酬請求業務(レセプト)
  • 利用者への請求書作成
  • 受付業務
  • 労務管理
  • 環境整備
  • 介護職員やケアマネジャーのサポート
  •  

それぞれ詳しく解説します。

介護報酬請求業務(レセプト)

介護事務の仕事内容の一つとして介護報酬請求業務(レセプト)が挙げられます。介護報酬請求業務(レセプト)とは、介護サービスを提供した介護事業所が介護保険制度に基づいて都道府県の国民健康保険団体連合会に報酬を請求する事務手続きのことです。

介護サービスを受けた利用者は、利用料の1〜3割を自己負担する必要があります。残りの7〜9割は、保険者が負担するため月末締めで翌月10日までに事業所を管轄する都道府県の国民健康保険団体連合会に請求しなければいけません。

そのため、介護事務は月末から翌月の月初1週間くらいは忙しくなります。ほとんどの事業所は、レセコンを使用しオンラインで請求するのが一般的です。

利用者への請求書作成

電卓と請求書のイメージ
利用者への請求書作成も、介護事務の仕事内容の一つです。利用者への請求書作成とは、介護サービスを提供した利用者やその家族に対して、利用料の自己負担分の費用を請求するための書類を作成する業務です。

サービス提供後の経理や金銭管理などを行うため、介護事務の重要な仕事の一つといえるでしょう。介護サービスの利用料は、利用者によって1〜3割と自己負担額が異なるため、よりしっかりと金額を産出しなければいけません。

請求額のミスは、クレームや信用問題につながるため丁寧に確認することが重要です。

受付業務

介護事務は介護事業所や介護施設での受付業務も行います。介護事業所や介護施設に来る方は、利用者の家族だけでなく医療従事者や配達員などさまざまです。

介護事業所や介護施設によって異なりますが、来客を応接室に案内したり飲み物を出したりすることもあります。また、医療機関や国民健康保険連合会などから電話がくることもあるので、丁寧な電話対応も必要です。

来客対応や電話対応は、介護事業所や介護施設の顔となるため、基本的なマナーをしっかり身につけ丁寧な対応が求められます。

労務管理

給与明細書とお金
労務管理も介護事務の仕事内容の一つです。介護事務は、従業員の勤務状況の確認や給与計算、福利厚生などの労務管理をします。労務管理は、正確性や信頼性が求められます。

勤務時間や残業、夜勤手当などの記録ミスがあると、給与計算ミスにつながるため注意が必要です。介護施設によっては、24時間体制のシフト制になっています。しっかりと確認し、従業員が働きやすいよう柔軟な対応が求められるでしょう。

環境整備

介護事務は、環境整備を行うこともあります。環境整備とは、介護事業所や介護施設を清潔に保つために清掃を行ったり必要な備品を受発注したりなど環境を整える業務です。

また、設備にトラブルが発生したときや施設内の整理整頓など、利用者や従業員を陰から支える重要な役割があります。利用者が快適に過ごせるように、また従業員が働きやすくなるような環境づくりをするのが介護事務の仕事です。

介護職員やケアマネジャーのサポート

介護職員やケアマネジャーのサポートも介護事務の仕事内容の一つです。介護事務は、介護職員やケアマネジャーが業務に集中できるよう、書類管理や備品整理、資料準備などをサポートします。

介護職員やケアマネジャーは、多くの情報を扱うため日々の記録や管理がとても重要です。必要なときにすぐに取り出せるように整理整頓しておくことで、スムーズに業務が進むでしょう。

また、働く介護施設によっては洗濯やベッドメイク、配膳などの資格が必要でない業務をすることもあります。

介護事務の1日のスケジュール

パソコンとカレンダー
介護事務の1日のスケジュールは、介護事業所や介護施設によって異なります。出勤後、朝9時頃からミーティングを行い前日の申し送りや連絡事項などを確認します。ミーティング終了後は、受付業務やパソコン入力作業、レセプト作成をすることがほとんどです。

その後、12〜13時頃まではお昼休憩をとり午後に備えます。お昼休憩が終わったら、午前中に終わらなかった業務や請求書作成、備品チェックなどを行います。午後も、引き続き来客対応や電話対応、書類作成などを行うことがほとんどです。

夕方は、1日の締め作業を行います。例えば、施設内の清掃や備品の補充、従業員の勤怠管理などです。翌日に備えて、連絡事項の確認や整理整頓、必要な書類の準備などを行います。

介護事務は、幅広い仕事内容となっているため効率よく業務を進めることが重要です。その日に何をしたらよいのかをしっかり把握し確認することで利用者や従業員が快適に過ごせるでしょう。

介護事務の仕事に役立つ資格やスキル

資格のタイトル文字
介護事務として働きたいと思っているけれど、「資格が必要なのか」「スキルがないと難しいのでは?」と不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

介護事務は未経験からでも働くことが可能です。しかし、持っていた方がよい資格やスキルもあります。ここでは、介護事務に役立つ資格とスキルを詳しく解説します。

介護事務管理士

介護事務管理士とは、介護保険制度に基づく事務処理業務の知識やスキルを証明する資格です。受験資格は特になく誰でも受験できます。試験は、在宅試験(紙試験)とインターネット受験があり、自分が受けやすい方法で受験が可能です。

在宅試験の場合は、毎月第4土曜日翌日の日曜日が試験日となっています。一方、インターネット試験は、好きなときに受験が可能です。

未経験の方でも受験ができるため、介護事務に興味がある方やスキルアップしたい方にとって価値のある資格といえるでしょう。

ケアクラーク技能認定試験

勉強中
ケアクラーク技能認定試験とは、介護事務に必要な介護保険制度や介護報酬請求などの知識を認定する試験です。受験資格は特にないので、誰でも受けられます。

試験は毎月土日を中心に複数回実施しています。試験実施方法は、インターネット試験です。学科試験は60問を50分、実技試験は20問を70分となっています。

試験結果は、2科目終了後に画面に表示されるため、すぐに合否がわかります。申し込みは試験日の1ヶ月前から開始しているため、興味がある方は事前にチェックしておきましょう。

介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定試験とは、日本医療事務協会主催の介護事業所や介護施設で必要な知識やスキルを審査する試験です。受験資格は特にないので、誰でも受けられます。

試験日は、毎月第4日曜日に実施されており、自宅で受験することが可能です。試験は、インターネットではなく紙の試験問題となっています。試験前日までに自宅に届くので、問題を解いたら期日までに郵送します。

制限時間はないので、テキストを見ながらじっくり解くことが可能です。合格すると、履歴書の資格欄に記載できるため、有資格者として認められます。

パソコンスキル

ノートパソコンで作業する女性の手元
介護事務の仕事に役立つスキルの一つとして、パソコンスキルが挙げられます。介護事務は、介護報酬請求業務(レセプト)や請求書の作成、労務管理などパソコンを使って業務をすることがほとんどです。

そのため、ExcelやWordなどの基礎的なスキルがあると業務をスムーズにこなせるでしょう。基本的なパソコン操作に不安がある方は、無料のタイピング練習サイトで文字入力の練習やオンライン講座で基本的なExcelとWordの使い方を学習するのがおすすめです。

働く施設によってレセコンは異なりますが、基本的なパソコンスキルを身につけておくとレセコン以外の業務で活躍できるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、介護事務にとってとても役立つスキルです。介護事務は、働く介護施設や介護事業所の従業員だけでなく利用者やその家族、医療関係者など多くの方と接する機会があります。

例えば、受付業務や電話対応、利用者の家族からの問い合わせなどです。コミュニケーションスキルは、働くうえでパソコンスキルと同じくらい重要なスキルといえるでしょう。

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介護事務として働くメリットとデメリット

若い女性の介護士
介護事務は、未経験からでもできる職種ですが仕事内容は幅広く覚えることも多くあります。パソコン作業をすることが多いため、体力的な負担は少なく始めやすい一方で、月末や月初が忙しく仕事量に波があり疲れてしまう方もいるでしょう。

ここでは、介護事務として働くメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット

介護事務として働くメリットは、以下のとおりです。

  • 未経験からでもOK
  • 体力的な負担が少ない
  • 利用者と交流できる
  • 専門知識を活かして働ける
  •  

介護事務は、資格を持っていなくても未経験から始められる職種です。働きながら資格を取得することができます。資格を持っている方やパソコンスキルがある方は、専門知識を活かして働けるのも魅力です。

また、介護事務は事務作業が多く座って仕事をすることは少なくありません。立ち仕事が苦手な方や体力に自信がない方にとっては、体力的な負担が少ないことはメリットです。

介護事務は、従業員だけでなく利用者とも交流ができるので人と話すのが好きな方には適している職種です。利用者と直接話すことができるため、直接感謝されることもありやりがいを感じるでしょう。

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デメリット

悩んでいる介護士の女性
介護事務として働くデメリットは、月末や月初が忙しいことや介護職員を兼任する可能性があること、金銭を扱うプレッシャーが大きいことなどが挙げられます。

介護事務は、介護報酬請求業務があるため月末で締めて翌月の10日までに請求しなければいけません。介護報酬請求業務は、経営に関わる重要な仕事のため間違いがないかしっかり確認することが重要です。

また、介護業界は人手不足もあり小規模の介護施設では介護職員を兼任する可能性があります。体力的に自信がない方は事前に確認しておくことが重要です。

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介護事務に向いている方の特徴

オフィスで働く介護スタッフ
介護事務をやってみたいけれど、「自分にできるか不安」「向いているかな」と不安を感じているのではないでしょうか。介護事務に向いている方の特徴は以下のとおりです。

  • 人の役に立つ仕事がしたい
  • デスクワークが苦にならない
  • 細かい作業や数字に抵抗がない
  • マルチタスクが得意
  •  

介護事務は、介護事業所や介護施設を支える重要な役割を担っています。利用者やその家族からの問い合わせ対応や従業員のサポート、施設の環境整備など陰から支えているため、人の役に立ちたい方にはぴったりです。

パソコンを使用し数字を取り扱うことが多いため、デスクワークが苦にならない方や細かい作業や数字に抵抗がない方にも向いているといえるでしょう。

また、介護事務の仕事量は幅広いため効率的に業務をこなす能力が求められます。そのため、マルチタスクが得意な方にも向いているでしょう。

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介護事務として理想の働き方ができる職場を探すなら

PC作業をするリボンをつけた女性
ここまで、介護事務の仕事内容や役立つ資格とスキル、向いている方などを解説しました。介護事務は、介護報酬請求業務や請求書作成など介護現場を裏から支える重要な職種です。

仕事内容は、介護報酬請求業務や労務管理などの事務処理だけでなく受付業務や電話対応、環境整備など幅広くなっています。大規模の介護施設や小規模の介護施設など活躍できる場所はさまざまです。

大規模の介護施設の場合は、分業体制や研修制度を取り入れていることもあります。一方で、小規模の介護施設の場合は、少人数でたくさんの業務をこなす必要があります。しかし、少人数のためコミュニケーションがとりやすく連絡事項を共有しやすいでしょう。

介護事務として働くメリットやデメリットを理解したうえで、自分に合った職場を見つけることが重要です。

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