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仕事・働き方

2026.1.21

看取り介護とは?看取りの平均期間や介護職員の心構え、看取り後の流れを解説

看取り介護と聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか?「つらそう」や「責任が重そう」など、ネガティブな印象を持つ方もいるかもしれません。

たしかに利用者の臨終の場面を目の当たりにすることは精神的負担を伴うでしょう。しかし人生の最終段階を迎えた利用者の最期を見守る看取り介護は、介護の本質を体験できる価値あるケアといえます。

この記事では看取り介護の実際と介護職の役割や心構えについて、看取りの平均期間や手順と併せて解説します。

本記事を読んで看取り介護に対するネガティブなイメージが和らぎ、看取り介護の理解や介護職への関心がより深まれば幸いです。

看取り介護とは?

介護士と車椅子に乗る高齢者の手元
看取り介護とは人生の最終段階にある利用者に対し、自分らしい最期を迎えられるようサポートする介護です。精神的にも身体的にも苦しまないよう尊厳を保ちながら残された日々の生活を支える意味合いを持ち、医療行為は含まれません。

国が提示するガイドラインでは本人の意思を尊重した看取りの重要性が述べられています。

この章では看取りの段階における具体的な生活支援とガイドラインについて解説します。

終末期における生活支援

終末期とは医学的に回復する可能性が低く、医師の判断をもとに最期が近いとして関係者がその後の対応を検討する時期とされています。看取りと同様に人生の最終段階を表しますが、医療的意味合いが強い用語です。

終末期という広い枠のなかで、看取り介護は医療的処置を含まず穏やかな生活のサポートに焦点をあてたケアといえます。具体的には体の痛みや床ずれ予防、呼吸を楽にするための体位の工夫、また口腔ケアやおむつ交換など身体介護が主な内容です。

また精神面のケアも重要です。そばにいて手を握ったり背中をさすったり、話を聞いてあげたりするだけで死への不安や孤独感を軽減できます。ときには一緒に音楽を聴くのも癒しになるでしょう。

国のガイドライン

フリーの日本地図のイメージ画像
医療現場では終末期における治療開始や中止のタイミングについて議論が繰り返されてきました。そんななか2007年に初めて策定されたガイドラインは、人生の最終段階における医療やケアの決定プロセスの指標として位置づけられています。

2018年に発表された改訂版では、人生の最期を家族や医療者と本人が事前に話し合うACP(アドバンス・ケア・プランニング)の概念が新たに盛り込まれました。この話し合いは一度きりではなく、本人の意思が変化する前提で繰り返し実施すべきと述べられています。

ガイドライン初版では終末期という医学的用語が使われていましたが、改訂版では人生の最終段階と表現が変更されたのも注目点です。

これは超高齢社会を背景に、最期の場所が病院から在宅や施設へと移行しつつある社会動向を反映しています。

医療のみの視点にとどまらず、尊厳を持った生活者として高齢の方を位置づけているのが特徴です。

また意思疎通が困難な状態となった場合に備え、ACPを利用して早期から代弁者となる家族を決めておくよう明記されています。

医師や看護師、医療ソーシャルワーカー(MSW)など多職種と連携し、本人の意思を尊重した柔軟な対応が不可欠です。

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看取り介護の期間

砂時計と時計 時間の管理イメージ
看取り介護の期間は利用者の体調や病気の種類、年齢などによって大きく左右されるため明確には決まっていません。たとえ期間が予想できていても、急に状態が悪化する場合もあります。先の見えない状況に対し、介護者や家族が不安を感じるときもあるでしょう。

この章では看取りの期間を安定期・不安定期・看取り後の期間の3期に分け、看取りの平均期間と併せて解説します。

看取りの平均期間

一概に設定するのが難しい看取りの平均期間ですが、医師から余命数ヶ月以内と診断された段階で看取り期間が始まるケースが一般的です。

病因によっても看取りの平均期間は異なります。例えばがんは症状の進行を予測しやすいため、余命を具体的な数値で宣告される場合がほとんどです。本人や家族が準備やスケジュールを立てやすい特徴があります。

心不全や腎不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった慢性疾患では徐々に状態が低下するケースが一般的です。なかには看取り期間が1年以上に及ぶケースもあります。

看取り安定期

高齢者をベッドで介助する男女の介護士
安定期は利用者の症状が落ち着き、家族や介護者とコミュニケーションが取りやすい時期です。長期間この状態が続くケースもあれば、数日で衰弱しコミュニケーションが取れなくなるケースもあります。

好きな食事を用意したり昔話を楽しんだりと、1日1日を大切にしてその方が心地よく過ごせるような援助や働きかけを行います。もちろん家族と触れ合える時間の確保や環境を整える配慮も必要です。

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看取り不安定期

誤嚥に苦しむ高齢者と食事介助するヘルパー
看取り期間において、安定期から不安定期へ一方向に進むケースは少ないかもしれません。徐々に状態が悪化する過程で一時的に回復することが珍しくないからです。

家族は利用者のいつもとは違う元気な姿を見て「よくなった」と喜ぶかもしれません。一緒に喜べる共感の姿勢とともに、急激に悪化する可能性をきちんと伝える冷静さも求められます。

また、この時期に本人が会いたがる方々と面会の場を設けるとよいでしょう。顔を見るだけでも満足感が得られ、安心感のなかで最期の時間を過ごす一助となります。

食事量の減少や眠っている時間が増えるなど体調の変化を日々観察し、職員間で細やかな情報共有を行うことも重要です。

看取り後の期間

看取り後は家族の心のケアに重点が置かれます。身内を亡くした悲しみや喪失感から精神的に不安定になる方も少なくありません。

看取り後の家族の悲嘆を受け止め表出を促す援助はグリーフケアと呼ばれており、医療・介護従事者にとって担うべき代表的なサポートの一つです。

日々の状態や今後起こりうる事態を看取りの初期段階から丁寧に共有することが、家族の心の準備や不安の軽減につながるでしょう。

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ターミナルケアと緩和ケアとの違い

考えるケアスタッフ
人生の最終段階を支える援助には、看取り介護のほかにターミナルケアと緩和ケアがあります。両者とも、主に医療現場で実践されるケアとして知られています。

ターミナルケアと緩和ケアは似た印象を持たれがちですが、実際の定義は異なります。看取り介護と照らし合わせながら詳しく見ていきましょう。

看取り介護とターミナルケアの違い

ターミナルケアとは、延命治療を控え身体的・精神的苦痛を緩和して残りの人生を穏やかに過ごせるようサポートするケアをいいます。

看取り介護が利用者の生活支援を示すのに対し、ターミナルケアは医療的処置の有無を基準とする点が特徴です。

看取り介護と緩和ケアの違い

緩和ケアとは、患者や家族の身体的・精神的な苦痛を和らげ、QOL(生活の質)の維持を目指す医療的アプローチです。

看取り介護とは異なり病気の診断時から治療と並行して行われるのが特徴で、最期に限った援助ではありません。

看取り介護のケア内容

病室のベッドで寝るおばあちゃんと介護士
看取りの時期は身体が思うように動かず、自立した生活が困難になるケースが多く見られます。食欲が低下し栄養状態が悪くなると全身の衰弱が進みます。嚥下力の低下による誤嚥のリスクや、以前のように歩けるはずとベッドを離れて転倒する危険も高くなります。

リスクを回避しつつ、自らの力で最期まで暮らし続けたいと願う利用者の気持ちを尊重した支援が必要不可欠です。押さえるべき3つのケアを以下に解説します。

身体的なケア

身体的なケアは以下に挙げるとおりです。

  • 食事・水分補給
  • 口腔ケア
  • 入浴
  • 床ずれの予防や処置
  • 排泄
  • バイタルサインの確認
  • 苦痛の緩和
  •  

食事・水分補給では無理強いせず、本人の希望に合わせて好きなものを提供します。むせてしまう場合は食べやすい形態に変更したり、とろみをつけたりして対応するとよいでしょう。口腔ケアは誤嚥性肺炎を予防するうえでとても重要です。

入浴は清潔保持と爽快感が得られる一方、体力を消耗し血圧にも影響するため、体調を見ながら無理せず誘導します。

また皮膚が薄くなり栄養が十分に摂れないと床ずれが生じやすくなります。看取り期の方が床ずれになるとなかなか治らず、全身状態の悪化を招くこともあるのでこまめな身体観察が必須です。

いずれも負担をかけない丁寧な身体介護を心がけ、介助動作による苦痛を与えないよう工夫した援助が求められます。

精神的なケア

車椅子に乗った高齢者女性と女性スタッフ
看取り期は人生の最終段階に対する不安や恐怖、諦めや孤独感などさまざまな感情が入り混じり精神的にも苦痛が生じます。傾聴と共感の姿勢はもちろん、生きた軌跡を一緒に振り返るなど寄り添うケアが精神的苦痛の軽減には欠かせません。

特にタッチング(触れるケア)は、心や身体の苦痛を軽減する効果が高いといわれる技術の一つです。手を握ったり背中を撫でたり、肩に手を添えたりするだけでも利用者は安心感を得られます。

スキンシップに不慣れな高齢の方の場合は注意が必要です。あらかじめ信頼関係を築いたうえで、声をかけながらやさしく触れるよう心がけます。

家族へのサポートと調整

ミドルの夫婦に説明するケアマネージャー
利用者と同様に家族も精神的苦痛を経験します。身内がみるみる弱っていく様子を見て、頭で理解できても心がついていかず混乱する家族が少なくありません。

また安定期と不安定期を行ったり来たりする方の場合、その家族は身体的にも精神的にも疲弊しストレスを抱えがちです。

家族の思いやストレスサインを読み取り、家族自身の辛さを軽減できるよう関わるのも介護職の大切な役割の一つです。

親身に寄り添い、多職種と連携しながら家族が安らげる環境調整やアドバイスを提供します。

今よりもやりがいを感じられる職業に就きたいと感じている方は、ハッシュタグ転職介護の専門アドバイザーにご相談ください。

自分らしい最期の支援ができる介護職は、とてもやりがいのある職場です。
私たちハッシュタグ転職介護は医療・介護職に特化した転職支援を続けており、研修や資格取得支援の整った介護施設の提案が可能です。

また、新しい職場での悩みや疑問などにもとことん向き合い、状況の改善に向けてフォローを続けます。

まずは私たちにあなたの思いを聞かせてください。全力でサポートします。

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看取り介護をする際の介護職員の心構え

老人ホームにいるシニア夫婦と介護職員
高齢の方の死亡場所を調べたデータによると病院の割合は2000年から2023年にかけて約15%減少している一方、施設は約13%増加しています。

高齢多死社会といわれる現代では、介護施設での看取りが今後さらに増えると考えられます。そんななか看取り介護の心構えや正しい知識を持つことは、利用者だけでなく介護職員自身にとっても重要です。

この章では看取りに際して介護職が持つべき心構えについて説明します。

利用者の尊厳を守る姿勢を持つ

尊厳を守る姿勢とは利用者を一人の人間として価値ある存在と認め、ありのままを受容しようとする姿勢です。

例えば入浴や排泄の際のプライバシーに配慮した介助や、会話が困難でも親しみと敬意を持った言葉がけを続ける姿勢が尊厳を守るケアにつながります。

それぞれの習慣や希望を尊重し、否定をせずに利用者のペースを尊重した関わりが介護職に求められる資質です。

家族への支援に心がける

家族への支援では利用者との関係性や病状への認識、死をどれだけ受け入れられているかなどを見極めたうえで適切な声かけを行います。

職員と家族が話しやすい雰囲気づくりや信頼関係の構築も大切でしょう。その日にあったどのような些細な出来事でも伝えてほしいと思う家族は少なくありません。

一方で身内の最期が近い状況を受容できず、職員に不安定な感情をぶつける家族がいるのも事実です。対応に困ったときは一人で悩まず、リーダーやほかの職員にフォローを仰ぐのが賢明です。

看取り後の手順・流れ

最後を看取られるアジア人の高齢者
看取りの最期の場面では、状況を的確に判断し落ち着いた態度で対応する冷静さが求められます。ほかの利用者が動揺しないような配慮も忘れてはいけません。

しかし慣れ親しんだ利用者の臨終の場面では、ベテランの介護職員でも心が揺らぐことがあります。家族やほかの利用者の不安を大きくさせないためにも、その後の手順と役割分担を職員間であらかじめ確認しておく必要があります。

看取り後の具体的な流れを見ていきましょう。

死後の確認と報告

死後の確認と報告は一般的に以下の順序で行われます。

  • 家族への連絡
  • 医師による死亡確認
  • エンゼルケア
  • 葬儀会社の手配
  • 死亡診断書の発行
  • 故人の搬送(お見送り)
  •  

家族が最期の場面に立ち会えるよう、危篤の連絡はできるだけ早い段階で行うことが重要です。異変に気付いたら自分だけで判断せず、ほかの職員と相談して連絡のタイミングを決めます。

死亡確認後のエンゼルケアは施設職員が実施するケースが一般的ですが、希望があれば家族とともにケアに入ることも可能です。

優しく身体を拭きながら故人への思いを傾聴できる貴重な時間になり、家族の悲嘆を浄化する機会にもなるでしょう。

葬儀会社の手配は家族にゆだねる場合と施設が提携する会社に依頼する場合があるため確認が必要です。施設職員や医師によるお見送りの後、自宅あるいは葬儀場へ搬送となります。お見送りの前に家族か葬儀会社の職員に死亡診断書を渡すのが一般的です。

施設内で行う葬儀形式もあります。所属する施設で採用されている葬儀形式について事前に知っておけば、家族からの質問や相談にもスムーズに対応できるでしょう。

家族へのサポートと手続きの案内

看取り後は葬儀の準備や役所での手続き、各機関への連絡など処理すべき事案が少なくありません。時間の猶予もあまりないため家族は忙しい状況に置かれます。

死亡確認後の深い悲しみと喪失感のなか、その後の諸手続きについてすぐに考えられる家族はそう多くありません。

気持ちに寄り添いつつ、今後行うべき手続きをタイミングを見て案内するのも介護職が持つべき心遣いの一つです。死亡診断書・死亡届の提出期限や火葬許可証の申請方法、葬儀会社との相談事項などが主な案内事項です。

看取り介護の理解を深めて理想の職場で活かそう

介護士・ホームヘルパー
看取り介護は、介護の本質である対象者の尊厳の保持と自分らしさの尊重を体験できる価値ある援助です。

日々の生活を支えながら穏やかな最期を迎えるサポートを通して、自身の死生観を見つめ直す機会にもなるでしょう。

利用者だけでなく家族の気持ちにも寄り添い、悲嘆の表出を支えることも介護職の大切な役割の一つです。

死を目の当たりにすることは介護職にとっても精神的負担がかかるため、ほかの職員と連携しチームで看取る体制を整備することが重要です。

看取り介護に興味があるが自分には負担が大きいと感じている方は、ぜひ私たちの無料アドバイザーに一度ご相談ください。

ハッシュタグ転職介護では医療・介護分野で長年培ったネットワークを活かし、看取り介護のチーム体制が整った施設探索が可能です。アドバイザーがこまめに話を聞き、あなたの不安が解消できるような転職先を提案します。

看取り介護を体験できる施設に転職し、仲間のフォローのなかで命の尊さを実感してみませんか?

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