訪問介護の生活援助と身体介護の違い
訪問介護の生活援助と身体介護は、利用者の身体に触れるかどうかで区別されます。
生活援助は日常生活の家事を代行するため身体には触れませんが、身体介護は歩行や食事といった日常の生活動作を介助するため、身体に触れることが多いです。
利用者にとって、他人に触れられたり身体を預けられたりすることは恐怖感が伴うため、身体介護は相応の知識と技術を持っていなければなりません。
身体介護を受ける利用者は、障害や疾患を抱えている場合が多く、専門知識も必要です。
そのため、初任者研修修了者や介護福祉士などの有資格者のみが従事できます。初任者研修の研修時間は、130時間となっています。
生活援助の場合、生活援助従事者研修を修了することで従事できるようになります。生活援助従事者研修の研修時間数は59時間と、初任者研修と比べて短時間で修了可能です。
生活援助では料理や洗濯といった家事を代行します。排泄介助などの直接身体に触れる介護には抵抗がある方や、体力に自信がない方でも活躍できる仕事です。
人材不足が叫ばれる介護業界において、生活援助だけでも行える人材を獲得したい事業所は少なくありません。
始めは生活援助中心型の訪問介護員として働き、研修を受けて身体介護への従事を始めることも可能です。
資格取得支援を行っている事業所であれば、負担が少なく資格をとることができます。保有することで業務の幅が広がり、収入の増加も期待できるので、事業所選びの際は確認しましょう。
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生活援助の定義
生活援助における仕事は掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助であり、利用者が一人暮らしの場合や同居している家族が障害や疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるサービスです。
介護というと、排泄介助や移乗介助などの身体介護をイメージしやすいですが、訪問介護では家事を代行する生活援助を提供しています。
普段行っている家事との違いは、サービス提供のなかで利用者の健康チェックや相談援助を実施する点です。
体調変化はないか、困りごとはないか、訪問中によく観察しながら生活援助を提供します。
掃除をしつつ、利用者に近況や困りごとがないかをきき、反応を観察するといったイメージです。
家事支援を通して利用者の生活を支えるのが、生活援助です。
身体介護の定義
身体介護は以下の3種類に分かれます。
- 利用者の身体に直接触れて行う介助サービス
- 利用者とともに行う自立支援のためのサービス
- そのほかの専門的知識・技術をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のサービス
日常生活における食事や入浴、排せつなどが単独でできていないと判断した際に、身体介護が提供されます。
例えば麻痺があって足を動かしにくい利用者が入浴する場合、一人では困難ですが、少しの補助があれば安全に入浴できることが少なくありません。
その場合は、利用者がふらついてもすぐに支えることができる位置に立ち、手が届かないところの洗身を介助したり、浴槽をまたぐ際に足を支えたりします。
利用者ができている部分は継続していただき、できない部分をヘルパーが補うことで、自立支援にもつながります。
身体介護は力仕事のイメージがあるかもしれません。
しかし、介護の現場で普及している介護技術は、正しく実施すれば自分より大きな相手でも身体の負担なく持ち上げることができるほど効果的です。
移乗用リフトやスライドシートなどの福祉用具も進化しており、自分の身体を守りながら働くことができます。
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生活援助の主なサービス内容
介護保険における生活援助では、原則利用者本人に必要な家事のみ代行できます。例えば洗濯で、利用者の衣類は洗濯できますが、同居家族の衣類はできません。
洗濯
洗濯機または手洗いによる洗濯、乾燥、洗濯物の収納といった一連の流れをすべてまたは部分的に代行します。
利用者によって、洗剤の量や干し方など異なるため、一つずつ確認しながら実施します。
掃除
床やトイレなど、掃除全般を代行します。
「介護保険をつかってわざわざ掃除をするの?」と思うかもしれません。
利用者は足腰の衰えや身体麻痺などの理由で、転倒のリスクが高い傾向があります。
床に物が落ちていたり、床がざらざらしていて滑りやすくなっていたりすることで転倒して在宅生活が続けられなくなる可能性があるため、掃除をして利用者の安全を確保する必要があるのです。
掃除道具は利用者宅にあるものを使うため、基本的にヘルパーが道具を持ち込むことはありません。
ゴミ出しを請け負うこともあるので、勤務地のゴミ出しスケジュールを把握しておくとスムーズです。
日常の範囲内での掃除に対応しており、大掃除は対応できない点に注意が必要です。
どこまでが日常の範囲なのか、適宜責任者等に確認してサービスを提供します。
調理
利用者の好みの味付けや栄養面を考えた料理を提供します。
食材の準備や下ごしらえも必要です。一般的な調理経験があることで有利に働くでしょう。
食材の管理や片付けのみ対応する場合もあります。
飲み込む力が弱い利用者のための流動食の調理も対応できます。
ベッドメイク
シーツや布団カバーなどの交換が主な内容です。清潔な睡眠環境は、利用者が健やかな日常生活を送るために必要不可欠です。
衣服の整理や補修
衣類の衣替え、被服の補修を実施します。季節に合った服を着用し、ほつれを補修することで、QOLの維持、向上が期待できます。
買い物や薬の受け取り
生活に必要な日用品や薬の受け取りのサービスを提供します。外出が困難な利用者にとって重要なサービスです。
利用者の金銭を預かって買い物を代行するため、釣銭の確認、購入品の確認などをしっかりと行う必要があります。
生活援助は、普段培っている家事能力が活かせる仕事です。掃除や洗濯、調理などの家事を代行し、利用者の生活を支える役割を担います。
ハッシュタグ転職介護では、あなたのスキルを活かし、転職成功のためのノウハウを提供し、スムーズな転職活動をサポートします。
さらに、入社後のフォロー体制も充実しており、職場での不安や困りごとをサポートし、長期的に安心感を持って働けるよう継続的な支援を行います。
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身体介護の主なサービス内容
身体介護は以下の内容です。
排泄介助
トイレ内での介助、オムツの脱着や交換、排せつ物の処理などを行います。排泄物で健康状態を確認し、利用者の体調変化に気を配ります。
排泄介助を受けることに抵抗のある利用者は少なくないため、プライバシーに配慮する工夫が必要です。
利用者のプライバシーを守るために、危険がなければ排泄中は退室する、陰部にタオルをかける、といった対応が実践されています。
食事介助
食事を摂るための介助のほかに、利用者の状態を観察したり食事姿勢を整えたり、環境の整備も含まれます。
例えばパーキンソン病の利用者の場合、日によって状態が違うため、よく観察し状態に合わせた介助が必要です。
適切に介助することで食事量を確保し、安定した在宅生活を継続することができます。
清拭や入浴介助
清拭とは、濡れたタオルなどで体を拭くことです。入浴ができない場合などに実施し、汗を拭いてさっぱりしていただくことができます。
入浴介助では、自宅のお風呂で入浴するための介助を提供します。在宅で生活する利用者は、自力で入浴できないことがあります。
デイサービスや訪問入浴で入浴し、訪問介護も利用して週3回ほどの入浴機会を確保している利用者や、体力が落ちているために清拭のみで過ごしている利用者などさまざまです。
入浴時は事故が発生しやすいため、細心の注意が必要です。特に冬場は、浴室と脱衣所の温度の差が大きいことでヒートショックを起こすリスクが高まります。
訪問介護では利用者の自宅で入浴介助を行うため、設備の整った施設等に比べてヒートショックが起こりやすいです。脱衣所をよく暖めるなどの工夫をして、利用者の安全を守りましょう。
身体整容や更衣介助
身体整容とは、身だしなみを整えることです。利用者に鏡をみていただきながら、爪切りや耳掃除、髪の手入れを実施します。
更衣介助とは、着替えを意味しています。朝起きてパジャマから普段着に着替える介助などを提供します。
身体整容と更衣介助は、加齢や障害などで困難さがあるとおろそかになりがちですが、生活リズムを整えQOLを維持するために欠かせません。
起床や就寝介助
ベッドなどで横になった姿勢から自力で起き上がるのが難しい利用者に対して、体を支えて介助します。
起床や就寝介助の際は、介護の基本技術であるボディーメカニクスを活用します。
体の部位を2か所以上支えることで、最小限の力で介助し利用者と介護者双方の負担を減らすことが可能です。
服薬介助
服用薬の準備や服用の確認を実施します。薬の小さな粒を口に運ぶことが難しい利用者や飲み込む力が弱く配慮が必要な人に対し、飲み忘れなく服用していただけるよう介助します。
飲み込む力が弱い利用者には、飲み込みやすいよう舌の奥に薬をのせるように介助する等の工夫が必要です。
服薬が生命の維持に関わる利用者も少なくないため、服薬介助は慎重に実施されます。
移乗や移動介助
移乗とは、利用者が車いす等に移ることです。自力で移乗するところをいつでも介助できる位置で見守ったり、利用者の脇を抱えて移したりします。
できるだけ利用者に身体を近づけて重心は低く保つことで、身体の負担なく安全に移乗介助できます。
また、高齢になると骨が弱まり、少しの衝撃でも骨折につながるケースがあるため、車いすに座る際はゆっくり座っていただく、といった注意が必要です。
移動介助は、歩行の介助や車いすを押す介助のことです。足の力が弱い利用者であっても、声をかけながら歩調をあわせ、安全に介助することで歩く能力を維持できます。
介助方法は無数にありますが、ボディメカニクスなどの原則にしたがって利用者に合った方法を選択します。
例えば歩行が不安定な利用者の場合、有効なのはヘルパーの両腕で利用者の前腕を下から支える方法です。
利用者と一緒に「1、2、1、2」と声をだし、歩幅をあわせながら歩行します。手のひらだけでなく前腕全体を支えることで利用者は安心して歩くことができます。
外出介助
通院や日用品の購入、役所の手続きなどの外出の手助けを行います。閉じこもりがちな利用者にとっては気分転換になり、自分の目で商品を選ぶ楽しみを感じることができます。
外出介助として認められる目的地の範囲には制限があります。買い物同行や通院、選挙の投票は可能ですが、趣味や娯楽のための外出、冠婚葬祭の付き添いはできません。
体位変換
自分で寝がえりをうつことが難しい利用者の場合、ずっと同じ姿勢で寝ていると圧迫されている場所の血流が悪くなり褥瘡が発生します。
一度できると治りにくく、悪化しやすいため、褥瘡予防のために姿勢変更や寝返りの補助が必要です。
体位変換を行う際は、利用者にとって楽な姿勢になるようクッションをあてる等の工夫をします。
見守り的支援
安全を確保しつつ、常時介助ができる状態で利用者を見守る対応が、自立支援または重度化防止のためのサービスに該当します。
ベットから車いすに移乗する際に、転倒防止のために付き添い必要に応じて介助を行ったり、認知症の高齢者に対して声かけと誘導で食事や水分摂取を支援したりします。
利用者と一緒に冷蔵庫の中を整理するなど、ともに行うのも見守り的支援に該当します。自己決定を尊重し、都度利用者に判断してもらうことで自己効力感が高まります。
見守りにも身体介護の技術や配慮が必要です。
例えば、右足に麻痺がある利用者が歩いているとき、介助者がどちら側に立てばよいのかを理解していなければ、万が一転倒した場合に支えることができません。
介護技術を学ぶ際には原理原則をしっかりと理解し、介護現場で活用しましょう。
生活援助や身体介護の注意点
生活援助や身体介護における注意点は、できることとできないことの区別が難しいところです。
ヘルパーができないことは以下の4つです。
- 利用者本人以外の支援
- 日常生活上必要のない行為
- 家事を逸脱する行為
- 医療行為
利用者の家族分の食事の準備やエアコンの掃除などが、できない行為に該当します。
親切心で実施してしまうと、他のヘルパーが訪問した際に「あのヘルパーさんはやってくれたのに」とトラブルになるケースもあります。
関係性ができてくると、できないことを頼まれたときに断りづらく感じることがあるかもしれません。しかし、訪問介護は介護保険サービスであり、公正性が求められます。
一度事業所に確認の電話をする等、誠実な姿勢をみせ、利用者が納得できる対応を心がけましょう。自己判断しないことが大切です。
また、身体介護では安全への配慮に注意が必要です。介護する側とされる側の両方に、危険がないように介助する必要があります。
安全な介護を実施するために、ヘルパーは研修などで基本的技術を学びます。基本的技術とは、例えば利用者の脇を支えてベットから車いすに移乗する場面で、腰を低くし体を近づける、といった最小限の力で身体介護を実施するための技術です。
自分と体格が同じ、またはそれ以上の利用者を持ち上げることは不可能だと思うかもしれません。しかし、介護現場では基本的技術を活用し、体格や筋力に関係なく介助が行われています。
実際に介護未経験の職員が、入職直後は利用者を抱えることができなくても、1ヶ月経つと軽々と介助できるようになるのはよくある話です。
基本的技術を身に付ければ、未経験であっても安全な介護を実施できます。
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生活援助と身体介護のサービス内容を知って業務や転職に役立てよう
介護の仕事に対して、力仕事や高度な医療行為を想像する人が多いですが、実際は違います。
訪問介護は家事援助と身体介護に分かれており、家事援助であれば一般的な家事スキルを役立てることができます。
サービス内容を把握することで、転職の際に自分がどんな働き方をしたいのか明確に伝えることができます。
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