介護士から看護師に転職する理由
介護士として日々のケアをするなかで体調の変化に気付いても、医療行為には限界があり、もどかしさを感じる場面も少なくないでしょう。
実際、もっとできることがあればと感じた経験がきっかけになり、看護師を目指す介護士もいます。また、将来を見据えて収入面の向上を目指す方にとっても、看護師は大きな選択肢の一つです。
ここでは、介護士が看護師を目指す理由をまとめました。自分と重なる部分がないか、ぜひ参考にしてみてください。
医療の知識がほしいと感じた
介護士が看護師を目指す背景には、現場でより高度な医療対応をしたいという思いから転職を考える方もいました。
利用者の体調が急変することもあり、介護職として寄り添う姿勢だけでは対処しきれない場面に直面することがあります。介護士には医療行為の制限があり、看護師が来るまで待たざるを得ないケースもあります。
このような医療知識がない不安やもどかしさは、次第に専門的に学びたい気持ちが動機へと変わっていくようです。
実際に介護施設で働いていた女性は、1年で何度も急変に立ち会うなかで「もし自分に医療の知識があれば、もっと冷静に動けたのに」と感じたといいます。
看護師の的確な判断やケアを間近で見たことで、自分も医療を学びたい気持ちが強まり、働きながら看護学校に通う決意をしました。
介護の現場で人を支えるやりがいを実感するほど、医療知識の必要性を感じる方もいるようです。そうした葛藤こそが、介護職から看護職へと転職を考えるきっかけになっています。
医療技術に根ざした対応をしたいと思った
利用者と関わるなかで、医療の専門的なアプローチを活かして支えたいと感じたのをきっかけに看護師を検討する方もいます。
介護士は法律で医療行為が制限されているため、体調の異変を察知しても処置へとつなげることができません。例えば、点滴・注射・創傷の処置などは行えず、対応は看護師任せになります。
実際に、ある男性がグループホームで働いていた頃、排泄や入浴の介助中に違和感を覚えても、介護士としてできるのは記録や看護師に報告することまでした。
また、点滴や採血、記録管理などの医療的な処置を自分の判断でこなす看護師の姿を見て自分もそうなりたいと思うようになったといいます。
単に知識を得たいだけでなく、現場での即戦力になりたい思いが看護師を目指す原動力になるようです。
収入の違い
介護士と看護師では、年収に差があります。厚生労働省の2023年賃金構造基本統計調査によると介護職員の平均年収は約3,713,800円、看護師の平均年収は約5,081,700円です。
ある女性は、特別養護老人ホームや老健で9年間介護職を務めた後、国立病院の看護師となり年収も約3,300,000円から約4,500,000円へと給与アップしていました。給与面のよさが看護師を選んだ理由の1つだそうです。
収入面での違いは、介護士が看護師資格取得を決断する理由のひとつでしょう。
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介護士から看護師に転職する方法
看護師になるためには、複数の資格取得ルートがあります。例えば、看護大学や専門学校、5年一貫制の看護系高校などです。それぞれ学歴や状況に応じて選べる道が異なりますが、どの方法も看護師を目指せるステップです。
ここでは、主な進路を4つまとめました。自分に合った進学ルート選びの参考にしてみてください。
4年制の看護系大学に通いカリキュラムを修了
大学の看護学部に入学し、4年間かけて専門知識と技術を学ぶ方法です。大学での学習内容は幅広い教養科目に加え、解剖学や病理学などの基礎医学から看護理論などです。また、研究や地域医療・国際看護など、専門性の高い授業もあります。
卒業すれば看護師国家試験の受験資格を得られるだけでなく、大学卒業の学歴が得られます。教員や研究職、大学院進学など将来的なキャリアの幅も広がるでしょう。
社会人や既卒者を対象とした入試枠も準備されており、働きながら進学を目指す方にもスタートできる環境が整っています。時間をかけて専門知識を身につけたい方に向いているでしょう。
看護系専門学校でカリキュラムを修了
3年間、看護系専門学校に通い看護師養成課程を修了する方法です。専門学校は、現場に近い内容のカリキュラムで即戦力となるスキルを身につけます。
また、学費面でも大学に比べて抑えられます。さらに、昼間だけでなく夜間のコースを設けている学校もあるため、日中は仕事を続けながら学びたい社会人にはメリットでしょう。
実際に、昼間は介護職として働きつつ、夜間コースで看護師資格取得を目指す方もいます。収入を確保しながら看護師へのステップアップを目指せます。
短期間かつ柔軟な学習スタイルで資格取得できるため、なるべく早く看護師として働き始めたい方にはおすすめです。
中卒の場合は5年一貫制の看護師養成課程のある高等学校に通う
最終学歴が中学校卒業で看護師を目指す場合は、看護師養成過程がある高校で5年間学ぶ方法があります。このコースの特徴は、高校での一般教育と並行して看護に必要な専門知識や技術を習得する点です。
卒業時には、高校卒業資格と看護師国家試験受験資格を同時に得られます。学歴に自信がないけど看護師を目指したい方におすすめします。
准看護師の資格を取得する
准看護師の資格を取得してから、看護師を目指す方法です。一般的な流れは、都道府県の准看護師養成所で准看護師資格を取得し、看護学校へ進学します。准看護師資格があると、看護学校の一部カリキュラムが短縮できるケースもあります。
准看護師は医療行為に一部制限がありますが、施設や病院に勤務しながら看護師資格を目指せるため、現場で看護技術や知識を身につけられる点がメリットです。
段階的に看護師を目指したい方や、現場経験を積みながら資格取得を目指したい方には、準看護師からのスタートもおすすめです。
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介護士から看護師への転職でカリキュラムは免除になるか
介護士から看護師への転職でも、基本的に看護師養成のカリキュラムは免除されません。看護師は医療現場で幅広い専門知識と高度な技術が求められ、介護職の経験だけではカバーできない部分があるためです。
看護師資格は、解剖学や生理学、薬理学などの専門的な知識や医療行為に関する高度な技術の習得が必要です。介護職の現場経験はケア技術が中心であり、看護師に必要な医学的知識とは異なります。
そのため、介護士から看護師を目指す場合、必要なカリキュラムをすべて修了する必要があります。専門的な知識や技術を身につけることで、介護経験を活かしつつ、医療の分野でも活躍できるでしょう。
看護師の国家試験について
看護師として働くには看護師国家試験に合格する必要があります。どのような問題が出るのか、本当に合格できるのか不安に思う方もいるでしょう。
試験の仕組みや出題傾向を把握して対策することで、十分に合格が目指せる内容の試験です。ここでは、試験形式や出題範囲、合格率など基本情報をまとめました。参考にしてみてください。
マークシート形式
看護師国家試験は、すべてマークシート形式で実施されます。記述や論述はなく、選択肢のなかから正解を選ぶスタイルなので、知識があれば対応しやすい試験です。
出題の種類は、一般問題と状況設定問題の2種類で構成されています。一般問題は看護の基礎的な知識を問う内容が中心です。高血圧の治療に用いられる薬剤として正しいものはどれかなど、知識があれば答えられる内容です。
一方、状況設定問題は看護の現場で起きそうなシチュエーションを題材に、看護師としてどのような対応をするべきかを問われます。術後の患者が急に呼吸苦を訴えた際の適切な対応はどれかなど、臨床での判断力が試されます。
知識の定着度を問う内容のため、語句の暗記よりも出題形式に慣れることが重要です。マークシート形式のため、答えは選択肢のなかにあります。これまで学習してきた知識を整理して、過去問や模擬試験で出題形式に慣れておけば、十分に対応できるでしょう。
試験科目
看護師国家試験では、現場で必要な知識やスキルを幅広く網羅するため、さまざまな分野から出題されます。学校で学習してきた内容が出題されるため、今までの復習と応用で対応できます。
試験科目は、以下の11科目です。
- 人体の構造と機能
- 疾病の成り立ちと回復の促進
- 健康支援と社会保障制度
- 基礎看護学
- 成人看護学
- 老年看護学
- 小児看護学
- 母性看護学
- 精神看護学
- 地域・在宅看護論
- 看護の統合と実践
このように試験では多岐にわたる科目が出題されるため、バランスよく学習することが求められます。学校で学んだ内容が中心となるため、教科書や授業で習った内容を復習し、過去問を活用することで合格に必要な知識は十分に身につくでしょう。
合格率
看護師国家資格は、毎年90%前後の合格率を維持しています。看護師としての基本的な知識と判断力を確認するための試験であり、対策をしっかりすれば十分に合格できるでしょう。
2025年に実施された第114回試験のデータによると、全体の合格率は90.1%でした。新卒の受験者に限定すると合格率は95.9%であり、多くの受験生が一発で合格しています。学校のカリキュラムと出題内容が連動しているといえるでしょう。
数字が示すように、準備してきた受験生のほとんどが合格しています。学習時間を確保して復習を重ねることで合格に近づけられるでしょう。
介護士から看護師へ転職するメリット
介護士としての経験を活かしながら、看護師に転職することで得られるメリットは多岐にわたります。
例えば、介護の現場で培ったスキルを看護の仕事に活かせる点や、収入アップが期待できる点などが挙げられます。ここでは、介護士から看護師に転職するメリットをまとめました。
介護の経験を活かせる
介護士として現場で携わった経験は、看護の仕事でも活かせます。介護職では、利用者の身体状況や生活習慣に注意を払ったり、変化に気付いたりする力が求められます。
このような観察力やコミュニケーションスキルは看護師にも通じるスキルであり、日常的に実践している点は強みです。
例えば、入浴や排泄の介助をしながらいつもと肌の様子が違う、今日は元気がないなどの変化に気付いたことがあるかもしれません。こうした感覚は、看護師が体調の変化を早期に察知する力と共通しています。
さらに、介護施設では医師や看護師との連携もあるため、現場の流れや医療職との関わり方もイメージが湧きやすいでしょう。
介護士としての現場経験があることで、看護師に必要なスキルの一部を持っています。すでに身についている基盤があるため、看護の実務に応用できるよりスムーズに新しい道を進められるでしょう。
医療面から支えられる
看護師になることで、介護では範囲では対応できなかった医療的な支援ができるようになります。介護士では体調の異変に気付いても、医療行為が制限されているため処置そのものには関われない場面があります。
緊急時にバイタルサインに異常があっても、対応は看護師や医師に任せることになり、自分は見守るだけのもどかしさを感じた方もいるかもしれません。
看護師として必要な資格と知識を持てば、処置や判断を通じて支援に関われます。自分の判断と行動で、利用者の命や健康を守れるのは、看護師だからこそのやりがいでしょう。
医療の知識と技術を身につけることで、一歩踏み込んだサポートができるようになります。医療面からも支える存在として、現場での役割や責任も広がっていくでしょう。
収入アップが期待できる
看護師に転職すれば、収入アップが期待できます。日本の介護業界では働き方改革が進んでいるとはいえ、看護師と比べると賃金には差があります。
看護師は、医療行為を担う責任のある専門職として位置づけられており、給与水準も介護職に比べて高めに設定されているのが一般的です。夜勤手当や資格手当なども加わることで、働き方によっては大きな収入差になることもあります。
厚生労働省の調査によると、介護職員の平均年収は約360万円とされています。一方、看護師の平均年収は約520万円(2024年賃金構造基本統計調査)です。職場や経験によって異なるとはいえ、年間で100万円以上の差が出るケースもあります。
より専門性のある立場で経験を活かしながら、収入面も安定を求めることができるのは、メリットといえるでしょう。
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介護士から看護師に転職する注意点
介護士から看護師への転職のメリットは、キャリアアップや収入アップができる点です。一方で、夜勤がある勤務体制や資格取得までにかかる長期間の学習などの課題もあります。
しかし、事前に注意すべきポイントを知っておくことで、計画的に準備を進めたり、利用できる支援を活用できるでしょう。
ここでは、看護師を目指すうえで押さえておきたい注意点をまとめました。さんこうにしてみてください。
夜勤がある
看護師の働き方には、夜勤が含まれます。特に病院勤務では、24時間体制で患者をケアするため日勤と夜勤を繰り返す交代制の勤務が一般的であり、
生活リズムが乱れやすいです。
夜勤は体力的に負担がかかりやすく、慣れるまで時間がかかる方もいます。また、夜間はスタッフの人数が限られるため、対応力や判断力も求められ、精神的にも負荷がかかるようです。しかし、夜勤手当が支給されるため、収入面ではプラスになります。
夜勤のある働き方には向き不向きもあります。自分の体調管理や家族との生活とのバランスを考えながら、自分にあった職場選びが大切です。
資格取得のために3年以上かかる
看護師の資格を取るためには、最低でも3年間
の学習が求められます。国家資格の看護師になるには、看護専門学校・短大・大学などに通って、カリキュラムを修了する必要があります。
期間中は講義に加えて病院実習も行われ、スケジュールはかなりハードです。働きながら通うことも不可能ではありませんが、体力や時間のやりくりが求められる場面も多くなります。
また、費用面でも注意が必要です。看護専門学校では学費が約200万〜400万円、大学ではさらに高額になることもあります。学費と生活費の両立が必要になるため、家族の支援や奨学金制度、病院の修学資金貸与制度などを調べておくのがおすすめです。
時間はかかりますが、専門的な知識と技術がしっかりと身につく過程でもあります。事前にスケジュールや経済面の計画を立てておきましょう。
介護士から看護師への転職は、キャリアアップの大きなチャンスでもあります。そんな転職活動を効率よく進めるためには、医療・福祉業界に特化した人材紹介会社の利用がおすすめです。
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