介護職の勤務時間はどう決まる？

介護職の勤務時間と一言でいっても、勤務時間や施設の種類、雇用形態によって異なります。実際どのようにシフトが決まるのか、シフト制の基本的な仕組みや施設による違いがわからない方も少なくないでしょう。

本章では、勤務時間がどのように決められるのかをそれぞれの項目ごとに解説します。

シフト制による違い

シフト制とは、働く曜日や時間が一定ではない勤務形態のことをいいます。早朝から夜間まで長時間対応が必要な仕事や、曜日に関わりなく毎日勤務が必要な仕事に取り入れられている制度です。

シフト勤務には次のような種類があります。

• 2交代制
• 3交代制
• 4交代制

　

2交代制は、日勤と夜勤に分かれているのが一般的です。日勤の場合は朝に出勤して夕方には退勤します。夜勤は夕方出勤し、翌日のお昼頃まで働くパターンです。1回の勤務が16時間で、休憩は2回に分けて合計2時間取ります。

3交代制は、日勤と遅番、夜勤に分けたシフトパターンです。日勤は早朝から午後にかけて勤務し、遅番はお昼頃から夜まで働きます。夜勤は夜から早朝まで働きます。3交代制は、どのパターンでも勤務時間が7〜8時間程度になるシフトです。

4交代制は、3交代制に早番が加わったシフトパターンです。

施設の種類による違い

介護職の勤務時間は施設の種類によって異なります。

介護の施設には以下のようにさまざまな種類があります。

• 特別養護老人ホーム：終身入所が可能・要介護3以上が原則（重度の要介護高齢者）
• 有料老人ホーム：施設ごとにサービスや費用が異なる（自立〜要介護高齢者）
• 介護老人福祉施設：在宅復帰支援が目的・リハビリ重視（退院後や在宅復帰を目指す要介護者）
• サービス付き高齢者向け住宅：バリアフリーの構造・安否確認や生活相談などのサービス提供（自立〜軽度の要介護高齢者）
• グループホーム：少人数での共同生活・認知症の方が対象（認知症の高齢者）

　

入居設備のある施設では、2交代制や3交代制のシフトを組むことが一般的です。デイサービスや通所タイプの施設で勤務する場合は、日勤のみで、夜勤を伴うことはありません。勤務時間は、希望に応じて1〜2時間ずらすことができる場合があります。

雇用形態による違い

勤務時間は雇用形態によっても変わります。パートやアルバイトでも短時間勤務ではなく長時間働く方もいます。

正社員は、1日8時間で週に5日間勤務するフルタイム勤務です。派遣社員の場合は、派遣会社に登録して雇用契約を結びます。派遣先の施設で働き、勤務時間は自分のライフスタイルにあわせて選ぶことができます。

パートは、介護施設と雇用契約を結ぶ働き方です。自分の都合にあわせて働く時間や曜日を自由に選べるのが特徴です。

主なシフトパターンと1日の流れ

入居設備のある介護施設では、事業所が24時間稼働しているため夜勤がありますが、デイサービスや訪問介護の場合は日勤の業務のみになります。

ここでは、介護職のシフトパターンごとに、1日の仕事の流れやシフトの特徴を具体的に紹介します。

日勤（例：8:30～17:30）の業務内容

日勤は標準的な勤務形態で、業務内容は入浴介助や食事介助、排泄介助などを行います。日勤の介護職は、レクリエーションや利用者とのコミュニケーションの時間があるのが特徴です。

施設にもよりますが、特別養護老人ホームの場合は1日のリズムを利用者にあわせており、柔軟な対応力を必要とします。デイサービスでの勤務の場合は、利用者が快適に過ごせるように気を配るだけでなく、楽しい時間を過ごしてもらえるようにする役割があります。

早番・遅番の特徴と生活リズムへの影響

早番勤務の主な役割は、朝のケアが中心になります。具体的には起床介助や食事介助、排泄介助や場合によっては入浴介助も行います。早番は仕事が早く終わるため、帰宅後に家族との時間や趣味の時間などを持つことができる働き方です。

遅番は、お昼前の準備から就寝ケアまでを担当し、食事や排泄介助も行います。遅番は仕事が終わる時間が遅くなるため、その後の予定を入れづらくなります。一方で、昼間に家事や用事を終わらせてから落ち着いて勤務できるのがメリットに感じる方もいるでしょう。

夜勤の時間帯と1回あたりの勤務時間

夜勤は、主に2交代制と3交代制のパターンがあり、2交代制では1回あたりの勤務時間がおよそ16時間です。3交代制の場合は夜から早朝にかけておよそ7〜8時間にわたり勤務します。

夜勤の特徴は、2時間ごとの巡回やナースコールの対応や体位変換などを行うことです。夜間の介護職は、少人数体制で利用者を見守る責任があります。夜間の急変に備える冷静な判断力や注意力が求められます。

介護職は「体力的に不安がある」「シフトがきつそう」などの不安を感じる方も少なくありません。ハッシュタグ転職介護では、一人ひとりの細かな希望に寄り添った求職者支援を行っています。

労働環境や人間関係、給与面など、求職者が重視するポイントを丁寧にヒアリングし、それに基づいて適切な職場を提案します。特に、医療や福祉業界に特化した人材紹介が得意で、業界に精通したエージェントが在籍しているため、業界ごとの課題や求職者のニーズに応じた適切なアドバイスが提供できます。

無理のない働き方を一緒に考え、あなたが安心感を持って長く働ける職場を見つけるお手伝いをいたします。まずは、お気軽に無料相談をご利用ください。

夜勤はきつい？実際の声と課題

入居設備を伴う介護施設は、24時間利用者を見守る必要があるため夜勤があります。しかし、夜勤がきついと感じている方も少なくないでしょう。

ここでは夜勤の実情や、夜勤手当を含む収入面での魅力などをお伝えします。さらに夜勤に向いている人の特徴を解説するため、自分が夜勤向きなのか、避けるべきなのかの判断材料にしてみてください。

夜勤手当の相場と収入面での魅力

夜勤で働く魅力の一つに高い収入があります。夜勤の収入は日勤に比べると時給と月給ともに高く設定されているため、高収入が期待できる働き方です。介護業界の夜勤手当の相場は、施設ごとに異なるものの、一般的には4,000〜8,000円程度です。

勤務時間自体は日勤より多くなるものの、深夜勤務加算が付くため勤務日数が少なくても十分な収入を得ることができます。

体力的・精神的な負担の実情

夜勤だと体力的にも精神的にも負担がかかるのではないかと考える方もいるかもしれません。

夜勤の負担は人材が不足していることに起因しています。介護業界は慢性的な人手不足にも関わらず、24時間体制の介護施設では利用者の見守りのために毎日夜勤の人材を置かなくてはなりません。

しかし、職員の数が不足しているなかで夜勤を維持しようとすると、どうしても一人にかかる負担が大きくなってしまいます。偏ったシフトは介護職員の不満やストレスにつながりかねません。

夜勤に従事できる人材不足を解消するためには、施設内の働き方改革を模索すると同時に、多様な人材を確保できる体制を整える必要があります。

夜勤に向いている人

家庭と仕事の両立が難しい主婦やWワークで働いている方は夜勤に入ることが難しい立場にあります。ではどのような人が夜勤に入れ、夜勤に向いているのでしょうか。向いている人の特徴を以下のようにまとめました。

• 昼間学校に通っている人
• プライベートの時間を大切にする人
• 休日が欲しい人
• 副業収入を大きく増やしたい人
• 夜に仕事をして昼間ゆっくりしたい人

　

このような特徴のある方は夜勤に向いている可能性が高いでしょう。

「夜勤専従で働きたい」「日勤だけの働き方をしたい」などのご希望があればぜひハッシュタグ転職介護で理想の働き方を実現しましょう。

夜勤専従は、1日の労働時間が8時間を超えるが、1週間に40時間以内という変形労働時間制が適応されます。そのため1ヶ月の勤務日数が少なく時給や給与が高めなどのメリットがあります。

夜勤で働きたいという希望も、ハッシュタグ転職介護なら実現可能です。私たちは、単に職場を紹介するだけでなく、長く働き続けられる環境を一緒に探します。

さらに、入社後のフォローにも力を入れており、定期的にヒアリングを行い、職場での悩みやキャリアの相談支援も対応可能です。あなたが安心感を持って働き続けられる職場を見つけ、キャリアの成長をサポートします。

希望の介護現場で理想の働き方ができるよう、全力でサポートいたします。ぜひ一度、ハッシュタグ転職介護の無料相談をご利用ください。

勤務時間で働きやすさはどう変わるか

介護職の働きやすさはどのような勤務時間を選ぶかによって変化します。お子さんが小さくて家庭と両立しやすい働き方をしたい場合や、副業に取り組みながら働きたい方などのケース別に解説します。

家庭・育児と両立しやすいシフト例

子育て中で特にお子さんが小さい場合は、夜勤が含まれているフルタイム勤務は難しくなります。両立しやすいシフトは、日勤の勤務時間帯です。時間や曜日が調整しやすいパート勤務が働きやすいでしょう。

また、短時間勤務制度を活用すると1日の労働時間が8時間から6時間に、または1週間の労働日数を5日から3日などに短縮することができます。

Wワークや副業がしやすい働き方

近年、副業を認める会社が増えてきました。本業以外の時間を副業に当てるため、時間の確保が課題になります。

Wワークや副業をしたい方におすすめの働き方は夜勤専従のパートです。夜勤は勤務日数が少なく収入が高いため、昼間の時間を副業や別の仕事に使いたい方に向いています。

訪問介護もかけ持ちしやすい働き方です。短時間や1日1件だけなど、柔軟な働き方ができることが理由です。

夜勤なし・日勤のみの求人

体力的、精神的な負担の少なくない夜勤を選ばない働き方を選択することも可能です。具体的には次のような施設を選ぶとよいでしょう。

• デイサービス
• デイケア
• 訪問介護
• 訪問入浴介護
• 派遣介護

　

これらの勤務先や働き方を選択すれば、夜勤なし日勤のみの働き方が実現可能です。

「子育てをしながら介護職で働きたい」「家庭と仕事の両立は可能？」などの希望や疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。介護業界は、日勤のみの職場やシフトに柔軟性のある職場、託児所付きの施設などがあるため家庭と仕事や育児の両立は不可能ではありません。

しかし、一人でそのような職場を探すことは簡単ではなく、どのような職場なのかが見えにくいため、不安に感じることもあるでしょう。ハッシュタグ転職介護では、家庭と仕事を両立できる職場を紹介し、あなたのライフスタイルに合った働き方をサポートします。

私たちは、あなたの希望にぴったり合った働き方を実現するため、柔軟な勤務時間やシフト調整が可能な職場を見つけるお手伝いをします。どんなライフスタイルにもフィットする職場をご提案し、安心感を持って働ける環境を提供します。

まずはハッシュタグ転職介護の無料相談で、あなたにふさわしい働き方を一緒に見つけませんか？

パート・契約社員・正社員で勤務時間はどう違う？

雇用形態には正社員、派遣社員、パートなどがあります。しかし、それぞれの勤務時間の違いや、フルタイム勤務と短時間勤務のメリットやデメリットを明確に把握している方は少ないのではないでしょうか。

ここでは短時間勤務のメリット・デメリットと、フルタイム勤務の安定性と責任の違いを解説します。

短時間勤務のメリット・デメリット

短時間勤務のメリットは、家庭と育児の両立がしやすいことやWワークや副業の時間を捻出しやすいことです。また、勤務以外の時間をプライベートや趣味に使えるなど、自由な働き方ができることです。

デメリットは、勤務時間が短い分、収入が下がることがあげられます。短時間勤務の場合は一般的に責任のある仕事よりは、簡単な仕事を任される場合が多く、キャリアアップがしにくい可能性があります。

パートでも資格を取得することで資格手当がもらえる事業所もあります。また、子育ての間の一時期だけ、収入は減るものの、仕事の時間を減らして子どもとの時間を大切にできるのもメリットです。

フルタイム勤務の安定性と責任の違い

正社員フルタイム勤務のメリットは、雇用の安定性です。給与は基本的に月給制で、賞与があり、年に1度定期昇給がある事業所も少なくありません。

定年まで安定的に働くことができるため、経験を重ねながら着実に年収を増やしていくことができます。パートや派遣社員よりも責任のある業務を担当するのも正社員の特徴です。その反面、長時間拘束されることや、夜勤や時間外労働をしなければならないなどのデメリットも考えられます。

介護職のパートと正社員の違いには、給与や待遇面、責任の重さなど、さまざまな違いがあります。これについて疑問に思ったことはありませんか？ハッシュタグ転職介護では、正社員もパートも、あなたの理想とする働き方を尊重しながら、適切なアドバイスを提供します。

将来を見据えて介護関連の資格を取得したい方には、資格取得支援を行っている職場を提案することも可能です。資格を取得すれば、パートでも資格手当がついて収入をアップさせることができ、キャリアの幅も広がります。

さらに、ハッシュタグ転職介護では、パートから正社員へ登用の実績が豊富な介護施設の求人をご紹介します。これにより、キャリアアップの可能性を広げ、長期的に安定して働ける職場を見つけるお手伝いをいたします。

まずは無料相談で、あなたの希望や将来のキャリアについてお話を聞かせてください。理想の働き方を一緒に見つけましょう。

勤務時間の悩みを解決するためにできること

現在の勤務時間に悩んでいたり、勤務形態を変えたいと考えている方もいるでしょう。課題や悩みがある場合は、上司や職場と相談して、勤務形態の見直しを図りましょう。

見直しが難しい場合は、無理のない勤務先への転職を考えるのも課題解決方法として有効です。

上司・職場との相談で勤務形態を見直す

まずは、仕事で悩みが生じた場合は、一度職場の上司に相談して勤務形態を見直してもらいましょう。ライフステージが変化することは誰にでも起こりうることです。例えば、子どもが生まれたり、介護職員自身の家族が介護を必要としたりする場合もあります。

短時間勤務に変更したり、シフトを変えてもらうなど、まずは相談して見直しの提案をしてもらいましょう。

無理のない勤務先への転職を考える

解決方法の2つ目は、無理のない勤務先に転職を考えることです。転職する場合は、どの施設への転職をするのか、サービス形態の特徴を知ることが重要です。例えば、特別養護老人ホームを選んだ場合、利用者の入居条件が要介護3以上と定められています。

要介護3以上の方を介助するために、身体的負担が増す可能性があります。転職するときは、転職先のキャリア支援の有無を確認することも重要です。

このように転職を成功させるためには注意すべき事項が存在します。一人で転職活動するよりも専門のエージェントも活用した方が効率的に希望の職場を見つけることができるでしょう。

理想の働き方を実現するためにまずは相談を

介護職の勤務時間に不安を感じていて、理想の働き方に改善したいと考えているなら、まずは職場や上司に抱えている課題を相談してみましょう。

職場内で改善できることは対応してもらえる可能性があります。また、介護や医療に特化した転職エージェントに相談することもおすすめです。ぜひ課題を乗り越えて理想の働き方を実現しましょう。

「自分に適しているのはどのような働き方だろう？」
「今の働き方を改善できるか知りたい」と考えている方には、ハッシュタグ転職介護の無料相談がおすすめです。

介護職には、フルタイム勤務だけでなく、短時間勤務や固定シフトで勤務するなど、さまざまな働き方があります。勤務条件以外にも、人間関係が良好な職場や資格取得支援が手厚い施設など、あなたの希望に合った職場を見つけるお手伝いをいたします。

理想の働き方を実現するためには、介護業界に精通したエージェントに相談することが重要です。転職や職場内での調整を検討するなどして、まずは第一歩を踏み出しましょう。あなたのライフスタイルにぴったりの働き方を一緒に見つけます。