介護士が資格を取得するおすすめの順番
介護資格は段階的に取得することで、無理なくスキルアップできるようになっています。介護の現場で働く方にとって、最終的な目標の一つとなるのが介護福祉士です。
初心者の方が介護福祉士の資格を目指すには、認知症介護基礎研修→介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士という順番で資格を取得するのが効果的です。
この流れで進めることで、基礎から応用まで理解を深めながら学べるうえ、受講時間の短縮や免除制度を活用できるメリットもあります。
それでは、それぞれの資格内容について詳しくみていきましょう。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、2024年から無資格の介護職員に義務付けられた資格です。
この研修は介護職が初めての方でも理解しやすい内容で構成されており、まさに介護キャリアの出発点としてぴったりな資格といえます。
認知症の基本的な理解や適切な接し方を学ぶことで、介護現場で自信を持って働けるようになるでしょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は、介護全般の基礎知識と技術を習得できる入門資格です。
この資格を取得することで身体介助が可能になり、訪問介護サービスでも活躍できるため、就職先の選択肢が大幅に広がります。
さらに、初任者研修を修了していれば認知症介護基礎研修の受講が免除されます。そのため、介護職として長期間働く予定なら最初から初任者研修を受講するのもおすすめです。
無資格・未経験の方でも取得できる資格のため、多くの未経験者が介護業界への第一歩として初任者研修を選択しています。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)は、初任者研修の上位に位置付けられる資格で、医療的ケアを含む専門的な技術を学ぶことができます。
この資格を取得することで、訪問介護の現場で責任者的立場であるサービス提供責任者になることができ、よりよい待遇の求人に応募しやすくなるメリットがあります。
また、介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験するには必須とされている資格です。
初任者研修を修了していれば受講時間を短縮できるため、計画的に取得することで効率的にスキルアップが可能となります。
介護福祉士
介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格で、介護職のスペシャリストとして認められる資格です。
この資格を取得することで、以下のようなメリットを得られます。
- 資格手当により給与がアップする
- 管理職をはじめとした重要な仕事を任せられる
- 就職や転職で有利になる
- 医療機関や福祉系高校の教員など介護施設以外での勤務が可能となる
- 介護サービスの質がさらに向上する
受験するには一定の条件を満たす必要がありますが、介護職として長く安定して働きたい方にとっては、取得しておくと大きな強みとなる資格です。
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認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、これから介護の仕事を始めたい方にとって、最初のステップとして無理なく取り組める資格となっています。
ここでは認知症介護基礎研修のカリキュラム内容から取得期間、必要な費用まで詳しく解説します。
カリキュラムと試験内容
認知症介護基礎研修のカリキュラムは、認知症ケアの基本を体系的に学べる内容で構成されています。
具体的な学習内容は以下のとおりです。
- 認知症の人を取り巻く現状
- 具体的なケアを提供する時の判断基準となる考え方
- 認知症の人を理解するために必要な基礎的知識
- 認知症ケアの基礎的技術に関する知識と実践上の留意点
研修の受講方法は大きく分けて2つあり、eラーニングでの動画視聴と確認テスト、またはオンライン配信を含む集合型研修があります。
この研修は各自治体が指定した実施団体で受講するため、どちらの方法で受講するかは事前に自治体のホームページで確認しておきましょう。
取得にかかる期間
認知症介護基礎研修は、忙しい方でも無理なく受講できるよう短期間で修了できます。
eラーニング形式の場合、約150分の動画視聴と確認テストの実施のみであるため、半日程度で修了可能です。
一方オンライン配信を含む集合型研修の場合は、講義部分で3時間、演習部分で3時間の合計6時間で修了できます。
どちらの方法でも仕事と両立しやすく、これから介護職で働く方にとって取り組みやすい資格といえるでしょう。
取得に必要な費用
認知症介護基礎研修の受講費用は、3,000〜5,000円程度と抑えられた価格設定になっています。
この費用は地域や実施団体により多少の差がありますが、ほかの資格と比べてとても手頃な金額です。
さらに、介護事業所によっては会社が研修費用を負担してくれる場合もあり、実質的に無料で受講できる可能性があります。
受講する場合は、事前に勤務先へ費用負担について確認しておくとよいでしょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識から実践的な技術まで幅広く学べる入門資格です。
研修内容は充実したものになっていますが、初心者でも理解しやすいよう構成されているため、未経験の方も挑戦しやすい資格となっています。
ここでは初任者研修のカリキュラムの内容から取得期間、必要な費用についてみていきましょう。
カリキュラムと試験内容
初任者研修は、130時間の講義と演習で構成されるカリキュラムとなっています。
学習内容は以下の10項目に分かれており、介護全般の基礎を網羅的に学ぶことができます。
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持・自立支援
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの理解と医療の連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- 老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみと生活支援技術
- 振り返り
すべてのカリキュラムを修了すると、学習内容の理解度を確認するための筆記試験が行われます。
試験内容は授業で学んだ基本的な内容が中心となるため、受講内容をしっかりと理解していれば合格できるでしょう。
取得にかかる期間
初任者研修の取得期間は、通学頻度によって1ヶ月から4ヶ月程度と幅があります。
短期集中コースを選択すれば最短1ヶ月での修了も可能ですが、仕事と両立しながら受講する場合、3ヶ月から4ヶ月ほどかけて無理なく学習を進める方が多いようです。
夜間コースや土日コースなど、ライフスタイルに合わせられるようさまざまなスケジュールが用意されているため、計画的に学びやすい点も魅力です。
取得に必要な費用
初任者研修の受講費用は、40,000〜100,000円程度となっており、スクールや地域によって費用に差があります。
この費用差は、立地条件やサポート体制(振替制度や無料で再試験を受けられるなど)によるものです。
ただし、費用を抑える手段もいくつかあります。多くのスクールでは早期申込割引や期間限定キャンペーンなど、独自の割引制度を設けています。スクールを検討する際は、こうした割引制度も含めて費用を比較するとよいでしょう。
またハローワークの教育訓練制度や自治体で実施されている介護人材確保のための支援制度を活用すれば、受講費用の一部または全額が補助されます。
これらの制度を利用するには一定の条件を満たす必要があるため、事前に制度の対象となるか確認しておくとよいでしょう。
初任者研修修了後の転職先を探している方は、ぜひハッシュタグ転職介護にご相談ください。介護業界に特化した豊富なネットワークを活かし、初任者研修の資格をしっかり評価してくれる職場をご紹介します。
さらに、初任者研修に限らず、その他の資格や職種に関する要望にも応えられるマッチングを行い、あなたの希望にぴったり合った職場をご提案します。どの資格や職種でも対応可能なサポート体制を整えています。
一気通貫型のスピーディーな対応により、できるだけ早く働きたい方にも対応可能です。また、入社後のフォロー体制も充実しており、安心感を持って新しい職場でスタートできるよう、継続的にサポートいたします。
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介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、質の高い介護サービスを安定して提供できるようになるために、より専門的な知識と技術を身につけることを目的とした資格です。
また、実務経験ルートで介護福祉士になるには必須の資格であり、特に介護職でキャリアアップやスキルアップを目指す方におすすめです。
ここでは実務者研修のカリキュラムや取得期間、費用について詳しく解説します。
カリキュラムと試験内容
実務者研修では20科目450時間のカリキュラムを通じて、介護の専門技術を段階的に学習します。
初任者研修のカリキュラムは130時間であったのに対し、この研修は450時間と長時間の受講を要するため、働きながら取得できるのか不安になる方も少なくありません。
しかし、実務者研修はすでに介護職として働いている方が介護福祉士を目指すための資格として位置づけられているため、働きながらでも資格取得できるカリキュラムとなっています。
カリキュラム内容は厚生労働省が定めた、人間と社会・介護・こころとからだのしくみ・医療的ケアの4つの主要領域で構成されています。特に注目すべきは医療的ケアの領域で、この研修では痰の吸引や経管栄養といった医療行為の基礎技術を学ぶことが可能です。
修了試験については初任者研修とは異なり、法的には必須ではありませんが、ほとんどのスクールで理解度確認のためのレポート課題や修了試験が実施されています。
試験の難易度は、授業で学んだ内容をしっかりと理解できていれば十分に合格できるレベルに設定されているため、講義内容を着実に身につけましょう。
取得にかかる期間
実務者研修の取得期間は、保有している資格によって大きく異なります。無資格から始める場合は、およそ6ヶ月の学習期間が必要です。
一方、初任者研修を修了している方は共通する130時間分のカリキュラムが免除され、残りの320時間を受講すればよいため4ヶ月程度での修了が可能です。
カリキュラムは座学と実技に分かれており、座学は通信講座を活用することで、仕事の合間や自宅での空き時間を使って学習できます。
実技には通学が必要ですが通学日数は10日程度で設定されていることが多く、土日コースを設けているスクールもあるため、ライフスタイルに合わせて無理なく学ぶことができます。
取得に必要な費用
実務者研修の受講費用は、スクールや地域によっておよそ30,000〜200,000円と幅広い価格設定になっています。
受講費用に関しても保有資格によって大きな差があり、無資格の場合200,000円が相場ですが、初任者研修を修了している場合100,000円程度まで費用を抑えることが可能です。
また、実務者研修でもスクール独自の割引制度が用意されているほか、条件を満たせば国の補助金を受けられる場合もあります。
この研修は初任者研修に比べて費用が高くなるため、利用可能な支援制度を活用して、できるだけ負担を抑えるのが望ましいでしょう。
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介護福祉士
介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格であり、多くの介護士が目標としている資格です。
介護福祉士になるには4つのルートが存在しますが、ここでは一般的な実務経験ルートでの取得を想定して試験内容から学習期間、必要な費用まで詳しく解説します。
カリキュラムと試験内容
介護福祉士の国家試験は、実務者研修で学んだ内容から全125問が出題される筆記試験です。かつては実技試験も実施されていましたが、2024年度からは筆記試験のみとなりました。
試験はマークシート方式で、午前・午後の2部構成、合計220分で実施されます。出題科目は以下のとおりです。
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
- 総合問題
合格基準は総得点の60%程度に達し、かつすべての科目で1問以上正解していることです。そのため、特定の科目が全問不正解だった場合は、たとえ総得点が基準を上回っていても不合格となります。
国家試験対策では、特定の分野に偏らず、すべての科目をバランスよく学ぶことが合格への近道です。
取得にかかる期間
介護福祉士の受験には、実務経験3年以上(介護に関わる事業所での従業期間が3年(1,095日)以上、かつ従事日数が540日以上)と実務者研修の修了が必須です。実務者研修を修了していても、実務経験が不足している場合は受験できないため、注意が必要です。
合格に向けた学習時間は、一般的に250時間程度が目安とされています。働きながら資格取得を目指す場合、1日あたり1時間から1時間半程度の学習を続けると、準備期間としておよそ6ヶ月かかる計算となります。
試験は年1回の実施となるため、スケジュールを逆算し、計画的に学習を進めることが大切です。
取得に必要な費用
介護福祉士試験の受験料は18,380円となっており、試験対策にかかる学習費用は、選択する勉強方法によって大きく異なります。
- 通学制の資格学校:35,000~170,000円程度
- 通信制の資格学校:25,000~100,000円程度
- 独学での学習:0~数千円程度
独学で挑戦する場合は、参考書や問題集の購入費用だけで済むため、費用を抑えて学習することができます。
一方通学制の資格学校では一定の費用はかかりますが、疑問点をその場で講師に質問できるほか、整ったカリキュラムに沿って効率的に学べるメリットがあります。
勉強方法によってかかる費用や学習スタイルに大きな違いがあるため、自分に合った方法を選び、計画的に介護福祉士の資格取得を目指しましょう。
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資格の取得期間を短縮できるケース
介護資格は、取得までに時間がかかるものが多いですが、工夫次第で短縮することも可能です。ここでは、取得期間を短縮する3つの方法をご紹介します。
- 通信講座の活用
- 職業訓練や自治体の制度の活用
- 資格取得支援制度のある職場で働く
まず、通信講座にはさまざまなコースが用意されています。短期集中型や通信講座とスクーリングを併用したコースなど、ライフスタイルや目標に合ったものを選ぶことで、効率よく資格取得を目指せます。
また、職業訓練や自治体が実施している支援制度を活用するのも有効です。条件を満たせば受講費用が軽減され、かつ短期間で資格を取得できる制度もあります。
さらに、介護業界ではスキルアップを支援する取り組みとして、資格取得にかかる費用の補助や勤務時間内に研修を受けられるよう配慮している職場も少なくありません。
このような支援制度が整った職場を選ぶことで、働きながら無理なく資格を取得できます。
介護に関する資格取得は期間に余裕をもって計画的に
介護資格の取得は長期にわたることが多いため、焦らず計画的に進めることが成功の鍵となります。
例えば、介護福祉士まで目指す場合、無資格からスタートすると最短でも3年以上の期間が必要です。仕事と勉強を両立する生活は、想像以上にハードになることもあるでしょう。
また、体調不良や急な残業など、計画どおりに進まないことも珍しくありません。そのため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
一人で計画を立てるのが不安という方は、ハッシュタグ転職介護の無料相談を活用してみましょう。介護業界に特化した専門知識を持つキャリアアドバイザーが、あなたの現在の状況や目標に合わせて、適切な資格取得プランをご提案します。
資格取得支援制度のある職場の紹介や、働きながら効率的に学習を進めるためのアドバイスも提供できます。あなたのペースで着実にキャリアアップを目指し、一人で悩まず専門家と一緒に進めていきましょう。
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