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仕事・働き方

2025.11.22

【介護】更衣介助の手順・コツ・注意点を分かりやすく解説

「介護の仕事に興味があるけれど、実際にどのようなことをするのかを具体的にイメージできない」と、不安を抱えていませんか。

介護職の基本業務のひとつに更衣介助があります。これは、利用者が快適に着替えられるようサポートする身体介護のひとつで、利用者の尊厳やプライバシーに深く関わる大切な業務です。

未経験の方にとっては、「どこから手をつければよいのかわからない」「失礼にならないようにするにはどうすればよいのか」と戸惑うことも多いでしょう。

この記事では更衣介助の目的や基本的な考え方から、具体的な実践の手順、そして役立つコツや注意点を介護未経験者にもわかりやすく解説します。

前向きな気持ちで介護の仕事にチャレンジしたくなるような、きっかけのひとつになれば幸いです。

更衣介助とは?目的と基本の考え方

高齢者の体温を測るアジア人介護士

更衣介助を単なる服を着替えさせる作業ととらえていませんか。実は更衣介助には、利用者の生活の質を支える重要な意味があります。

快適な衣服は身体的な清潔さや体調管理にも直結し、心身の健康を支える重要な役割があります。

また、自分の好きな服を身にまとうことで、尊厳を守り自己表現を楽しめるでしょう。

ここでは更衣介助において大切なことを説明します。

更衣介助とは?

更衣介助とは、加齢・病気・障害などによって自力での着替えが困難になった方に対し、安全かつ快適に衣服の着脱ができるよう支援することです。

単に服を脱がせたり着せたりするだけでなく、利用者の身体状態や意向を尊重しながら行うなど繊細な配慮を要します。

衣服はその日の気分を表現したり、社会生活のなかで自分らしさを演出したりする大切なツールです。

利用者にとってもどのような服を着るかは自己表現の一部であり、着替えるという行為そのものが生活のリズムや尊厳を保つ重要な要素です。

利用者の尊厳・プライバシーを守る視点

更衣介助では、利用者の尊厳とプライバシーを守ることが何よりも大切です。

着替えは身体を露出する行為であり、誰にとっても大変プライベートな時間です。たとえ介護が必要な状態であっても、他人に裸を見られることへの羞恥心や抵抗感は当然あります。

介護職は、利用者が「恥ずかしい」「不快だ」と感じないよう、細心の注意を払わなければなりません。

具体的には、カーテンや仕切りを使って周囲からの視線を遮ったり必要以上に身体を露出させないよう気をつけたりなど、声かけをして同意を得ながら進めるといった配慮が不可欠です。

尊厳を守るということは、利用者をただ介護対象として扱うのではなく、一人の人間として敬意を持って接することが大切です。

自立支援と介助のバランスをとる重要性

介護士と高齢

介護の基本理念のひとつに自立支援があります。これは、利用者ができることは自分で行い、できない部分だけを適切に支援するという考え方です。

例えば、片方の腕は動かせるのに、介護者がすべて着せてしまうのは適切ではありません。

利用者が自分でできる部分は見守りながら行ってもらい、難しい部分は適切に手助けすることで、利用者の身体機能や意欲の維持につながります。

自分でできることを奪われると、人は自信を失い、「もうできない」と諦めてしまいがちです。

反対に、少しでも自分で動けたという実感は、生活への意欲や前向きな気持ちが生じやすくなります。

介護職には利用者の可能性を信じ、できることを適切に引き出す支援が求められるでしょう。

更衣介助をはじめとする介護の基本スキルは、未経験からでも現場で学ぶことができます。

ハッシュタグ転職介護では、丁寧な研修制度が整った職場や、先輩スタッフが一から教えてくれる環境をご紹介しています。

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更衣介助を行う前の準備と配慮事項

若い女性の介護士

更衣介助をスムーズかつ安全に行うためには、事前の準備が欠かせません。準備を怠ると、利用者に不快な思いをさせたり、事故につながったりする可能性があります。

あらかじめ環境や必要物品を整えておくことで、介助の流れが自然になり、利用者も不安なく任せられるようになるでしょう。

ここでは、具体的に確認する内容や注意する点などを説明します。

室温・室内環境の整備

更衣介助では、利用者が一時的に肌を露出するため、室温管理が重要です。

特に高齢者は体温調節機能が低下していることが多く、室温が低いと体調を崩すリスクが高まります。

介助前には、室温が適切か(目安は22〜26℃程度)を確認しましょう。

冬場は暖房を入れて部屋を温めておく、夏場は冷房が直接当たらないよう風向きを調整するなど、季節に応じた配慮が必要です。

プライバシー保護

シニア女性に話しかけるエプロン姿の女性

更衣介助では、利用者のプライバシーを守る配慮が絶対に欠かせません。

まず介助を行う場所の周囲をカーテンやスクリーンで仕切り、ほかの方から見えないようにします。

また不必要に身体を露出させないよう、タオルやブランケットで覆いながら介助を進める工夫も必要です。

そして声かけも重要なプライバシー保護の一環です。

「今から着替えのお手伝いをしますね」などこれから何をするのかを丁寧に伝えることで、利用者は心の準備ができ、安心感を得られます。

利用者の身体状態・関節可動域・皮膚状態の確認

更衣介助を安全に行うためには、利用者の身体状態を事前に確認することが不可欠です。

まず、利用者に麻痺や拘縮(関節が固まって動きにくくなった状態)がないかを把握しましょう。

麻痺がある場合は、麻痺側と健側(麻痺していない側)のどちらから着脱するかが重要になります。

また、関節の可動域が限られている場合は、無理に動かすと痛みや損傷を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

皮膚の状態チェックも重要です。発疹や傷、褥瘡(床ずれ)などがある場合、衣服の摩擦で悪化させてしまう可能性があります。

介助前に全身の皮膚を観察し、異常がないかを確認しましょう。

更衣介助の準備や配慮の大切さを知り、介護職の専門性を感じた方もいるのではないでしょうか。

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上着の更衣介助の手順とコツ

訪問介護する女性と高齢者

上着の更衣介助は、更衣介助の基本となる技術です。日常生活のなかでよく行われる介助の一つであり、利用者の安心感や快適さに直結します。

そのため、介護を学ぶ際に最初に習得すべき重要なスキルです。

ここでは、脱衣と着衣それぞれの具体的な手順と、スムーズに行うためのコツを解説します。

脱衣時の手順とコツ

上着を脱がせる際の基本原則は、健側から脱がせることです。健側とは、麻痺や障害のない側のことを指します。

具体的な手順は以下の通りです。

1.「これから上着を脱ぎますね」などと声をかけて利用者の了解を得る

2.健側の袖をゆっくりと肩まで下ろし腕を抜く

3.健側の袖が抜けたら衣服を背中側に回す

4.最後に麻痺側の袖をゆっくりと抜く

脱衣時のコツは、慌てずに利用者の動きに寄り添うことです。力任せに引っ張ると皮膚を傷つけたり、関節を痛めたりする恐れがあります。

例えば「痛くないですか?」と声をかけながら、利用者の反応を確認しましょう。

着衣時の手順とコツ

笑顔の高齢者女性と女性スタッフ

上着を着せる際の基本原則は、脱衣とは逆に麻痺側から着せることです。動かしにくい側から先に袖を通すと健側を動かすことができ、利用者の負担を減らせます。

具体的な手順は以下のとおりです。

1.「これから上着を着ますね」などと声をかけ衣服のボタンやファスナーが外れているかを確認する

2.麻痺側の腕を優しく持ち上げ袖に通す

3.麻痺側の袖が通ったら衣服を背中側に回す

4.最後に健側の腕を袖に通す

5.全体的にしわやたるみを整えボタンやファスナーを留める

着衣時のコツは、袖を手繰り寄せて通しやすくすることです。袖をアコーディオン状にたたみ、利用者の手首から肘まで一気に通すことで、スムーズに着せられます。

ズボン・下衣の更衣介助の手順とコツ

訪問介護する女性と高齢者

下衣の更衣介助は、上着に比べてバランスを崩しやすく、転倒のリスクも高い介助です。そのため、介助者は常に、利用者の姿勢や足元に注意を払う必要があります。

特に立ち上がりや片足立ちの動作は不安定になりやすいため、介助者がしっかりと支える姿勢をとることが重要です。

ここでは、安全に配慮した下衣の着脱方法を解説します。

脱衣時の手順とコツ

ズボンやスカートなどの下衣を脱がせる際は、転倒防止と身体への負担軽減が重要なポイントです。

座位での介助は、立位よりも安定性が高く、転倒リスクを減らせます。座った状態でウエストから膝までズボンを下ろします。

利用者の身体を少し前に傾けてもらうとお尻の部分が浮き、介助がスムーズです。その後、座ったまま片足ずつ持ち上げて裾を抜きます。

脱衣時のコツは、利用者の重心移動を活用することです。お尻を浮かせてもらう際は「少し前に体重をかけてください」と声をかけると、利用者も協力しやすくなります。

着衣時の手順とコツ

ズボンを履かせる際も、脱衣時と同様に麻痺側から履かせるのが基本です。

座位で行う場合は利用者に座ってもらい、麻痺側の足から先にズボンの裾を通しましょう。

次に健側の足を通して両足とも膝上まで引き上げ、利用者に手すりなどにつかまって立ち上がってもらい、ズボンを腰まで上げます。

着衣時のコツは、ズボンの裾を広げておくことです。裾が狭まっていると足が通しにくく時間がかかるため、事前に裾を広げて準備をしておくとスムーズに介助ができます。

具体的な手順が頭ではわかっても、「実際に自分にできるだろうか」と不安になっていませんか。

介護業界にはさまざまな施設がありますが、特に初心者の方は、実践を通じてスキルを身につけられる環境が整った施設を選ぶのがおすすめです。

ハッシュタグ転職介護では、OJTが充実した職場や、未経験者を積極的に受け入れている施設をご紹介できます。まずは無料相談で、あなたの希望をお聞かせください。

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ベッド上で寝たまま更衣介助する場合の工夫

ベッドで寝たきりのお年寄りと介護士の女性

寝たきりの方や起き上がることが難しい利用者への更衣介助は、ベッド上で行います。この場合、体位を変換し利用者の身体に負担をかけない工夫が必要です。

またベッド上での介助は介助者にとっても腰や腕に負担がかかりやすいため、正しい姿勢や手順を意識することが事故防止と自己の体調管理につながります。

さらに着替えの最中は利用者の肌が露出しやすくなるため、タオルやシーツをかけてプライバシーを守る配慮も欠かせません。

こうした配慮を踏まえたうえで、まずは基本となる側臥位の姿勢づくりから解説していきます。

側臥位での介助の取り方・体位変換の使い方

ベッド上での更衣介助では、側臥位(横向きの姿勢)を活用することが基本です。側臥位にすることで、背中やお尻の下に手を入れやすくなり、衣服の着脱が可能です。

利用者の膝を軽く曲げ、両腕を胸の前で組んでもらいましょう。介護者は利用者の肩と腰に手を添え、ゆっくりと横向きにします。

このとき、急に動かすとバランスを崩すため、ゆっくりと安定した動作を心がけましょう。横向きになったら、背中側にクッションや枕を当てて身体を安定させます。

背中・腰下への布の通し方

高齢者をベッドで介助する女性介護士

ベッド上で上着やズボンを脱着する際、背中や腰の下に布を通す作業が必要です。

利用者を横向きにして背中側を露出させ、脱がせる場合は、上着を背中側に丸めて引き出します。

反対に着せる場合は新しい衣服を背中に沿って広げ、反対側に体位変換し、先ほど通した衣服を引き出します。

この方法を使うことで、利用者を無理に持ち上げることなく、安全に衣服の着脱が可能です。

滑らせる・引きずらない動かし方

ベッド上での更衣介助は、摩擦を減らして滑らせるように動かすことが重要です。衣服を引っ張る際は一気に引くのではなく、少しずつ滑らせるように動かしましょう。

特にズボンのウエスト部分はお尻の下で引っかかりやすいため、左右交互に少しずつ引き上げるとスムーズに履かせることができます。

更衣介助をうまく行うコツと注意点

病院で働く医療従事者

更衣介助を上手に行うには、手順に沿って行うだけでなく、心構えや細やかな配慮が欠かせません。

また、利用者ができる部分は自分で行ってもらう自立支援型介助を行うことが重要です。

ここでは更衣介助を上手く行うコツと注意点を紹介します。

着脱を急がず、ゆっくり丁寧に動くこと

更衣介助で大切なのは、焦らずゆっくりと丁寧に行うことです。

急いだ介助は利用者に不安や痛みを与え、信頼関係を損なう原因になります。更衣介助は、利用者にとって身体を預ける行為です。

このスタッフは丁寧に扱ってくれるという信頼関係があってこそ、リラックスして介助を受けられます。

また声かけを怠らないことも重要です。「今から袖を通しますね」など次に何をするのかを先に伝えると、利用者は心の準備ができ協力もしやすくなります。

体位や重心を味方にして動作を最小化する

笑顔の高齢者女性と介護士

更衣介助を安全に行うには、体位変換や重心移動を上手に活用することがポイントです。

例えばズボンを履かせる際に利用者に少し前に体重をかけてもらうだけで、お尻が浮いてズボンを引き上げやすくなります。

重要なのは、動かすのではなく動きやすくするという発想です。

利用者の身体を無理に動かそうとするのではなく、ほんの少し体重を移動してもらうなど小さな協力を引き出すことで、驚くほどスムーズに介助できるようになります。

利用者にできることを促す

更衣介助において忘れてはならないのが、自立支援の視点です。利用者ができることまですべて代わりにやってしまうのは、適切な介助とはいえません。

例えば片方の腕は自由に動かせるのであれば、「こちらの腕はご自分で通してみてください」と声をかけ、見守りながら行ってもらいます。

自分でできたという実感は、利用者の自信や意欲につながります。

介助はやってあげるのではなく、一緒に行うという姿勢が基本です。

利用者の可能性を信じ、できることをできるだけ引き出す支援こそが、プロフェッショナルな介護といえるでしょう。

更衣介助の基本からコツまで学び、介護職への興味がさらに高まったのではないでしょうか。

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シニア女性を介護をする介護士の女性

ここまで、更衣介助の基本から実践的なコツまでを詳しく解説してきました。

読み進めるうちに、「介護の仕事って奥が深い」「自分にもできるかもしれない」と感じた方もいるのではないでしょうか。

介護の仕事は利用者の生活を支え、その人らしさを守るというとてもやりがいのある仕事です。

更衣介助はその入口ともいえる基本スキルですが、これをマスターすることで、介護職としての自信と専門性が身についていきます。

ハッシュタグ転職介護では、介護業界への転職を考えている方に向けて、無料で相談できるサポートを提供しています。

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