キャリアアドバイザーに相談する

どこまでが仕事?ケアマネジャーの役割と業務範囲外の仕事を頼まれたときの対処法を解説

1834_ケアマネ どこまでが仕事

ケアマネジャーは、利用者や家族の相談に乗りながら、ケアプランの作成や事業所との連絡調整を行う仕事です。

介護サービスを円滑に利用するために欠かせない存在ですが、その一方で「どこまで対応するべきなのか」と悩む場面も少なくありません。

実際には、業務範囲を超えた依頼を受けたり、断りづらさから一人で抱え込んでしまったりするケースもあります。

この記事では、ケアマネジャーの本来の役割や業務範囲外にあたる内容、無理な依頼を受けたときの対処法を解説します。

どこまでが仕事?ケアマネジャーの本来の役割

高齢者から相談を受けるケアマネジャー

いざ介護が必要になった際には、ケアマネジャーの存在は頼りになります。

しかしながら、安心感があり頼りにされるからこそ、業務範囲を超えて負担になってしまうことがあります。

ケアマネジャーの仕事内容は何となく理解されていても、本来の役割と頼まれたから対応している仕事の境界線が曖昧になっているケースは少なくありません。

まずは、ケアマネジャーの本来の役割であるケアプランの作成や連絡調整、モニタリングなどの業務を明確にし、優先して取り組む業務内容をあらためて確認します。

ケアプラン作成

ケアプランとは利用者の日常生活の過ごし方を決めるものであり、ケアマネジャーにしか扱えない業務です。

ケアプランでは主に、サービスの利用者や家族の希望や状況に合わせて、どのようなサービスをおこなうのか方針や内容を考えていきます。

利用者が安心して生活を続けられるよう、状態や希望に合ったケアプランを作成します。

利用者と介護サービス事業者の間の連絡調整

ヘッドセットをつける看護師 医師

ケアプランを作成した後は、ケアマネジャーが利用者と介護サービス事業者との間に入り、ケアプランに沿ったサービスを受けられるようサポートします。

介護サービス事業者は数が多く、どのサービスを選べばよいかわからず悩む利用者もいるでしょう。

ケアマネジャーはサービス選びのアドバイスはもちろんのこと、サービス利用後も状況を確認しながら、必要に応じて調整を行います。

利用者が安心してサービスを利用できるよう、事業者との連携も欠かせません。

ケアマネジャーは利用者や家族の気持ちに寄り添いながら、介護サービス事業者との橋渡し役として、円滑にやり取りできるよう調整します。

利用者の状況確認(モニタリング)

作成したケアプランをもとに、利用者への介護サービスが適切に実施されているのかモニタリングをします。

ケアプラン作成時と介護サービスを受けているときでは状況が異なる場合もあります。

そのため利用者の現状を適切に把握しケアプランを評価し、必要に応じた見直しが必要です。

介護保険の手続きと給付管理

ハートと二人の女性

介護保険制度の対象者は決められた一定の自己負担額で介護保険のサービスを受けられます。

利用者がサービスを適切に受けられるように、各種書類の準備と手続きもケアマネジャーの業務の一環です。

給付管理にはそれぞれの種類に応じたルールや流れがあります。

給付管理や期日に支障がでると、利用者の支給に遅れが出るケースがあるため、スケジュールを管理しながら進める力も求められます。

介護に関する相談対応

介護に関係する不安点やお悩み、その他さまざまな相談に応じます。

介護施設や介護費用、生活環境からご家族の関係など幅広く相談に応じますが、あくまで介護に関係する部分が業務の範囲です。

介護以外の相談を受ける場面もありますが、専門外の内容は必要に応じて適切な相談先につなぐことも大切です。

ケアマネジャーの業務範囲外にあたる仕事内容

車椅子に乗った高齢者と介護士(ヘルパー)

ケアマネジャーは利用者や家族と関わる時間が長いため、信頼関係が深まるほど「これもお願いできない?」と業務範囲を超えた依頼を受けることがあります。

たとえば、買い物の付き添いや通院時の送迎、行政手続きの代行などを頼まれた経験がある方もいるのではないでしょうか。

利用者を思う気持ちから引き受けたくなる場面もありますが、本来の業務との線引きが曖昧になると、負担の増加やトラブルにつながる可能性があります。

利用者と長くよい関係を築くためにも、対応できることと対応が難しいことを整理しておくことが大切です。

買い物や調理などの生活援助

買い物や調理などの生活援助はケアマネジャーの業務ではありません。

利用者や家族との関わりが深くなるほど、買い物や調理などを頼まれるケースもあります。

しかしながら、ケアマネジャーの主な業務はケアプラン作成や介護保険関係、連絡調整、モニタリングなどです。

生活援助が必要な場合は身近な方に相談するか、ホームヘルパーなどへの依頼を考える必要があります。

通院の送迎や同行

普通自動車第二種免許がないにもかかわらず、送迎などの行為で報酬が発生するのは違反行為です。

各病院との連絡調整のためにも病院に行く機会もあることから、送迎を依頼されるケースも考えられます。しかし、通院時の送迎や付き添いは、基本的にはケアマネジャー本来の業務には含まれません。

送迎などの際には、事故やけがのリスクも想定できるため丁寧にお断りします。

利用者の身元保証人引き受けや金銭管理

訪問介護を拒否するアジア人シニア男性

利用者の身元保証人引き受けや金銭管理を請け負うこともできません。

利用者の状況によっては身元保証人の依頼をされるケースも考えられますが、地域によって相談できる場所があるため、そちらへ依頼するようにお伝えします。

金銭管理も同様で、介護に必要な範囲での金銭の把握はできますが、その他の金銭管理はトラブルにつながる恐れがあります。

特に判断能力の低下や周りに頼れる方がいない場合は、成年後見制度などの制度を紹介すると信頼感にもつながります。

介護保険と関係のない行政手続き代行

ケアマネジャーでは介護保険の手続きのついでに、介護とは関係のない行政手続きを引き受けることはできません。

行政手続き代行の業務は、場合によっては行政書士法違反などの違反行為にあたる恐れがあるからです。

利用者の行政手続き代行が必要な場合は、行政書士や司法書士などの専門家に依頼する必要があることや、代行ができない理由を丁寧にお伝えします。

ケアマネジャーが対応できない相談内容

ケアマネジャーは介護に関する相談は受けられますが、その他の専門的な相談は受けられません。

たとえば、医療分野に関しての治療方針や薬の効能、法律や相続に関する手続きや金銭面での相談などが挙げられます。

その際は、医師や弁護士などの専門家への相談が必要です。しかし、相談に乗って直接的な解決はできなくても、そういった相談相手がいることのお伝えはできます。

専門外の内容を無理に抱え込まず、必要に応じて専門機関につなぐ視点も大切です。

業務範囲外の仕事を頼まれたときの対処法

ノートパソコンで説明する介護士と高齢者の女性

ケアマネジャーは利用者から業務範囲外の仕事や相談を受けることがありますが、その対処法で悩まれている方もいるのではないでしょうか。

その原因の一つは、ケアマネジャーであっても業務範囲の境界線が明確に理解できていないことです。しかし、「断ったら関係が悪くなるのでは」と不安を感じ、対応に悩む方も少なくありません

ここでは、利用者から業務範囲外の仕事を頼まれた際の対処方法を2つご紹介します。

また、断りづらい理由には職場に原因がある可能性も考えられます。そういった方は、一度無料相談をしてみてもよいかもしれません。

まずはあなたのご希望をお聞かせください!
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。

▼今すぐ無料で相談してみる▼

対応できない理由をしっかり説明する

業務範囲外の仕事を頼まれたときの対処法の1つ目は、対応できない理由を利用者にわかりやすいように伝えることです。

これには、ケアマネジャー自身の業務範囲の理解も必要です。そのうえで、なぜ対応できないのかをわかりやすく伝えましょう。

相手に配慮しながら伝えるコミュニケーション力も必要です。理由だけを一方的に伝えると、冷たい印象を与えてしまう場合もあります。

対応できない理由とその伝え方を工夫し、お互いのストレスが少なくなるようなコミュニケーションを意識しましょう。

過剰な要求は行政などに相談する

ケアマネジャーをしていると、過剰な要求をしてくる利用者に出会うこともあるかもしれません。

対応できない理由などを伝えてもなお、過剰な要求やカスタマーハラスメントのようなことがあった場合は、職場の上司(管理者)や地域包括支援センター、行政への相談が必要です。

すべての業務やトラブルを一人で抱え込む必要はありません。介護の現場はさまざまな方々とのつながりがあるため、関係性を大切にしながらも気軽に頼りましょう。

また、職場内での対応が難しいと感じた際は、そういったときのための外部機関が存在します。

速やかに解決するためにも、職場ではトラブルの際の相談先を普段から準備しておくことも大切です。

ケアマネジャーの1日のスケジュール例

介護施設で働く作業療法士の男女介護職員

気になるケアマネジャーの1日のスケジュールを2種類紹介します。

居宅ケアマネジャーは、自宅で暮らす利用者のもとへ訪問して業務を実施します。そちらと比較し、施設ケアマネジャーは特別養護老人ホームなどの場所での業務です。

ここでは、それぞれの流れと業務内容や忙しさの違いを比較します。

ケアマネジャーの業務量は多岐にわたるため多く感じますが、働く場所や環境によって異なるため、実際に業務をされている方はご自身の職場と比較し参考にしてください。

居宅ケアマネジャーの1日の流れ

居宅ケアマネジャーの1日は、出勤後のメール確認や打ち合わせから始まります。

その後は、新規利用者の要介護認定の申請やケアプラン作成を進めながら、利用者宅への訪問やサービス担当者会議などを行います。

午後は、月1回のモニタリング訪問で利用者の状況を確認したり、ご家族からの相談に対応したりしながら、必要に応じて役所での手続きも進めます。

事務所へ戻った後は、記録作成や電話対応などの事務作業を行い、1日の業務を終える流れが一般的です。

居宅ケアマネジャーは利用者の自宅を訪問する機会が多いため、施設ケアマネジャーと比べて移動が多い点が特徴です。

1日のなかで複数の訪問や調整業務を並行して進める場面も多く、予定変更に柔軟に対応する力も求められます。

また、訪問先やスケジュールは日によって異なるため、業務を円滑に進めるためには、スケジュール管理能力や調整力も欠かせません。

施設ケアマネジャーの1日の流れ

男性からの介護を怖がるシニア女性

施設ケアマネジャーの1日は、出勤後に夜勤スタッフから利用者の様子を引き継ぐところから始まります。

その後はミーティングに参加し、ケアプラン作成や入居者・家族との面談、関係機関との連絡調整などを進めていきます。

施設によっては、忙しい時間帯に介護職員のサポートへ入ることもあり、利用者と直接関わる場面も少なくありません。

午後はケアプランの見直しやサービス担当者会議を行い、最後にスタッフ間で情報共有や申し送りをして1日の業務を終える流れが一般的です。

居宅ケアマネジャーとの大きな違いは、施設内での業務が中心になる点です。

外部への訪問は比較的少ない一方で、施設内の介護職員や看護師、相談員など、多職種との連携が欠かせません。

そのため、日頃から円滑に情報共有を行い、チームで協力しながら業務を進める力が求められます。

このように、ひと言でケアマネジャーといっても働き方はさまざまです。また職場によっても異なるため、働きやすい環境を探すこともよいかもしれません。

まずはあなたのご希望をお聞かせください!
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。

▼今すぐ無料で相談してみる▼

ケアマネジャーに求められるスキル

高齢者と話すヘルパー

ケアマネジャーはケアプラン作成と関係者との連絡調整などが主な業務ですが、業務の幅も広いことから多くのスキルを求められます。

基本的には人と接する時間が多いことから、コミュニケーション能力が必要です。同時に、利用者や各機関、職場との調整能力も欠かせません。

ほかにも求められる能力はありますが、ここではその能力をどうやって身に付けるのかを紹介します。

能力は日々の業務や研修などを通して、身に付けていくことができます。自分の強みを把握し、今後も成長するために意識をしてみましょう。

コミュニケーション能力と調整力

ケアマネジャーは介護の関係者との信頼関係を築くことがとても大切です。

利用者からの業務範囲外の無理な要望にも、関係性を崩さないような上手な対応が求められるからです。

また、職場内だけでなく外部の事業者や医療関係者との関係性も求められます。利用者や家族によって受け取り方は異なるため、相手に合わせた伝え方を意識することが大切です。

実際の普段の業務やロールプレイングを通して、少しずつ経験を積んでいきましょう。

タスク管理と事務処理能力

パソコン操作をする女性スタッフ

常に複数の利用者のケアプラン作成や手続きなどの業務を抱えているため、タスク管理の能力が必要です。

タスク管理が疎かになると期日を過ぎてしまい、介護保険の給付が遅れてしまうケースがあります。するべきタスクを整理して効率化を図り、業務に漏れがないよう注意を払いましょう。

また、事務処理も多いため、書類の作成やデータの入力をこなせる基礎スキルを磨くことも必要です。

スケジュール管理の方法や業務の整理の仕方など、自分に合った進め方を見つけることも重要です。

介護計画作成能力と法令知識

介護計画作成能力と法令知識は、適切なケアプラン作成と制度を遵守するために必要です。

利用者の状況に応じた適切なサービスの提供のために、介護保険制度やガイドラインなどの理解は欠かせません。

業務に必要な知識は研修や勉強会の場でも身に付けられるため、実務と並行して学ぶ姿勢が求められます。

ケアマネジャーは業務範囲が広く、求められる役割も多いため、働く環境によって成長のしやすさや負担感が大きく変わります。

「もっと経験を積みたい」「無理なく働きながらスキルアップしたい」と感じている方は、職場環境を見直してみるのも一つの方法です。

信頼されるケアマネジャーになるためにも知識を深め、実務経験を通じて作成スキルを高めていきましょう。

ハッシュタグ転職介護では、ケアマネジャーとしての働き方や職場選びに関する相談ができます。

まずはあなたのご希望をお聞かせください!
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。

▼今すぐ無料で相談してみる▼

「今の職場で成長できる?」「未経験でも働きやすい職場はある?」など、どんな小さな悩みでも大丈夫です。

専門アドバイザーがあなたに合った働き方や職場探しをサポートします。

▼今すぐ無料で相談してみる▼

ケアマネジャーが働きやすい職場の選び方

介護契約の説明を行う訪問介護士

ケアマネジャーとして無理なく長期的に勤務をするためには、求人票に記載されている給与や休日の情報だけでなく、実際の働き方を確認しましょう。

実際の利用者の担当件数や残業時間の目安、困ったときに相談しやすい体制があるかなども確認しましょう。

研修体制や相談しやすい環境が整っている職場であれば、経験が浅い場合でも安心して働きやすくなります。

職場を自分だけでは決められない方や求人票では見えない情報を知りたい方は、介護業界専門の相談サービスを利用してみてもよいでしょう。

まずはあなたのご希望をお聞かせください!
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。

▼今すぐ無料で相談してみる▼

どこまでが仕事か理解して理想の環境でケアマネジャーとして働こう

記念撮影をする高齢者とヘルパー

ケアマネジャーは、利用者や家族を支える大切な仕事である一方、対応範囲の広さから負担を抱え込みやすい職種でもあります。

とくに、業務範囲外の依頼を断れずに悩んでしまう方は少なくありません。しかし、すべてを一人で抱え込む必要はなく、必要に応じて周囲や専門機関を頼ることも大切です。

無理なく働き続けるためには、業務範囲を正しく理解し、自分が安心して相談できる環境を選ぶことも重要になります。

「今の職場では相談しづらい」「働き方を見直したい」と感じている方は、ハッシュタグ転職介護の無料相談を活用してみるのも一つの方法です。

ハッシュタグ転職介護の無料相談では、職場の不安や転職への迷いを相談できます。職場の悩みや転職への不安を相談しながら、自分に合った働き方を探してみてください。

まずはあなたのご希望をお聞かせください!
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。

▼今すぐ無料で相談してみる▼

関連記事

カテゴリー