放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービスという施設は知っていても、ほとんどの方が法律上の定義や役割まで把握していないのではないでしょうか。放課後等デイサービスの全体像を把握するためにも、役割や目的などの運営方針を理解しておきましょう。
定義
放課後等デイサービスは、児童福祉法において以下のように規定されています。
放課後等デイサービスとは、学校教育法第1条に規定する学校(幼稚園および大学を除く)または専修学校等に就学している障害児につき、授業の終了後または休業日に自動発達支援センターその他の内閣政令で定める施設に通わせて生活能力の向上のために必要な支援や社会との交流の促進その他の便宜を供与することです。
この定義から、放課後等デイサービスは障害のある就学児童が、日常生活を送るうえで必要なスキルを身に付けるためのサポートを受けられる場所ということがわかります。
役割
放課後等デイサービスの基本的な役割は、以下の3つです。
- 子どもの利益の保障
- 共生社会の実現に向けた後方支援
- 保護者支援
放課後等デイサービスは、学齢期の障害のある子どもに対し、発達の状況や障害の特性などに合わせて発達支援と家族への支援を行うことが求められます。また、子どもがともに成長できるように、学校や事業者が連携を図りながらサポートをする移行支援も必要です。
原則

放課後等デイサービスの原則は、放課後等デイサービスの目標・方法・環境・社会的責任の4つにわけられます。放課後等デイサービスの目標は、以下の内容です。
- 生きる力の育成と子どもの育ちの充実
- 家族への支援を通じた子どもの暮らしや育ちの安定
- 子どもと地域のつながりの実現
- 地域で快適に暮らすことができる基盤づくりの推進
それぞれの人間性の成長にしっかりと目を向けながら、ウェルビーイングを実現していく力を培うことを重要としていることから、上記の4つを目標として支援を提供しています。
放課後等デイサービスの方法は、以下のとおりです。
- 子どもの発達の過程や特性等に応じた発達上のニーズの把握
- 総合的な支援
- 特定の領域に重点を置いた支援
放課後等デイサービスでは、子どもの人権に配慮しながら、子どもが自ら大人や周囲の方と関わっていける環境作りを行うことが求められます。
放課後等デイサービスの対象となる方

放課後等デイサービスは、障害があり支援の必要性が認められる小学生〜高校生が対象です。原則として、6歳〜18歳の子どもが利用可能ですが、例外として必要性が認められれば20歳まで利用を継続できることもあります。
厚生労働省によると、放課後等デイサービスの対象児童として、学校教育法に規定する学校(幼稚園・大学を除く)に就学している障害児と規定されています。手帳の有無を問われることはなく、児童相談所や医師などから支援の必要性が認められれば利用が可能です。
放課後等デイサービスの内容

放課後等デイサービスでは、本人だけでなく家族や地域との連携など、多面的な支援が行われています。では、具体的にはどのような支援が行われているのでしょうか。
ここでは、放課後等デイサービスで行われている4つの支援について解説します。
本人支援
放課後等デイサービスにおける本人支援は、子ども一人ひとりの状態に合わせて、自立と日常生活の充実を支援する活動です。本人支援では、以下の5つの領域に焦点をあてて、適切な支援を行います。
- 健康・生活
- 運動・感覚
- 認知・行動
- 言語・コミュニケーション
- 人間関係・社会性
また、子どもが主体性を発揮できるように、以下の4つの基本活動を組み合わせて支援することも大切です。
- 日常生活の充実と自立支援のための活動
- 多様な遊びや体験活動
- 地域交流の活動
- 子どもが主体的に参画できる活動
学齢期には、二次障害やメンタルヘルスの課題を抱える場合もあるため、自尊感情や自己効力感を育むことも重要とされています。
家族支援

放課後等デイサービスは、障害のある子どもの支援が主な役割ですが、状況に応じて家族を対象とした支援を行うこともあります。例えば、以下のような相談や支援です。
- 家族からの相談に対する助言
- 障害の特性に配慮した家庭環境の整備
- 必要に応じて適切な施設や事業所と連携を図る
家族支援は、子どもの成長や発達の基盤となる、親子関係や家庭生活を安定・充実させることが目的です。これにより、子どもの育ちや暮らし、発達にもよりよい影響をもたらすことができます。
移行支援
放課後等デイサービスの支援のなかには、移行の視点を持つことも大切です。
- 放課後等児童クラブへの移行支援
- 将来的な移行に向けた準備
- 同年代の子どもや地域における仲間づくり
具体的な移行先が決まっている場合は、移行先に向けた支援を行います。一方で具体的な移行先が決まっていない場合は、子どもが周囲の方とつながりながら日常生活を送れるように支援を提供していくことが大切です。
地域支援や地域連携
放課後等デイサービスを利用する子どもに関わる地域の関係者や、関係機関と連携した支援も必要です。
- 学校
- 医療機関
- 相談支援事業所
- 保育所や児童発達支援
上記以外にも、自治会や地域自立支援協議会など、子どもが関わる機関とは密に連携を取ることでさまざまな角度から子どもの状況や状態を把握でき、よりスムーズに支援を提供できるようになります。
放課後等デイサービスの人員配置

放課後等デイサービスでは、さまざまな職種の方が連携して働いています。主な職種は、管理者・児童発達支援管理責任者・児童指導員や保育士・機能訓練担当職員の4つです。
それぞれどのような役割があるのかを、詳しく解説します。
管理者
放課後等デイサービスには、管理者を一人以上配置する必要があります。管理者は、事業所を統括し、運営基準を遵守させるための指揮命令を行うのが主な役割です。利用者や家族が快適に利用できるような環境づくりはもちろん、職員の育成や苦情対応まで、あらゆる業務を担当します。
管理者になるために特別な資格は必要はないため、どのような方でも管理者を目指せます。ただし、資格を保有していると対外的に信頼性が高くなり、業務を行ううえで有利になる場合もあるでしょう。
児童発達支援管理責任者

児童発達支援管理責任者は、障害のある子どもに対して療育を行う現場で、一人以上は配置しておく必要がある職種です。主な業務は、個別支援計画の作成や見直し・利用者や保護者への相談援助・職員への技術的指導など、多岐にわたります。
家族支援や保育士や教員に支援方法を助言することも、児童発達支援管理責任者の重要な役割です。
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児童指導員や保育士
放課後等デイサービスでは、個別支援計画に基づいた支援を行うために、児童指導員や保育士の配置が必要です。配置人数は、以下のように定められています。
- 利用者が10人まで:2人以上
- 利用者が11〜15人:3人以上
- 利用者が16〜20人:4人以上
利用者が5人増えるごとに、児童指導員や保育士を一人加える必要があります。総配置人数の半数以上が児童指導員または保育士であれば、機能訓練担当職員を含めることも可能です。
現場で利用者の支援を行う児童指導員や保育士は、よりよい支援を実現するために、家族の相談を聞いたり学校と情報共有をしたりする場面もよく見られます。
保育士は、学校や施設で必要な科目を履修または実務経験を積んで国家試験に合格すれば資格を取得が可能です。児童指導員を目指すには、児童指導員任用資格を得る必要があります。
機能訓練担当職員
機能訓練担当職員は、機能訓練を行う場合のみ配置すれば問題ありません。訓練の内容に応じて、以下の専門職の配置が必要です。
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 心理指導担当職員
専門職との機能訓練で日常生活動作の維持や向上を図るのはもちろん、心身のケアも行います。
機能訓練担当職員は、放課後等デイサービスだけでなく、介護施設や病院でも活躍できる職種です。ハッシュタグ転職なら、幅広い選択肢のなかから自分の理想に合う職場を見つけられる可能性があります。
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放課後等デイサービスの仕事内容

放課後等デイサービスでは、ただ子どもの支援を行えばよいわけではありません。送迎や保護者への対応など、職員はあらゆる仕事を行う必要があります。
では、実際にどのような仕事を行うのでしょうか。ここでは、放課後等デイサービスで実際に行う仕事内容を3つ紹介します。
送迎
放課後等デイサービスでは、子どもが事業所に通うために、自宅や学校への送迎を行う必要があります。例えば平日であれば、学校へ子どもを迎えに行き、預かり終了後に自宅まで送り届けるのが放課後等デイサービスの仕事の一つです。
事業所のなかには、専従として送迎ドライバーを行う職員がいる場合もあるため、送迎は仕事内容に含まれているのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
支援計画に基づいた支援

放課後等デイサービスを利用する子どもは、障害の状況や特性などが異なります。一人ひとりに合った支援を提供するためにも、支援計画に基づいて行うことが大切です。
具体的には、以下のような内容をもとに支援を行います。
- 利用者と家族の生活に対する意向
- 総合的な支援の方針
- 長期目標と短期目標
上記はほんの一部ですが、これらの内容をもとに、集団活動や学習のサポートなどを提供します。また、必要に応じて施設外の支援や、音楽や運動を取り入れた支援を実施する事業所もあるでしょう。
保護者への対応
放課後等デイサービスでは、保護者への対応も重要な仕事内容の一つです。事業所での子どもの様子の報告はもちろん、保護者からの相談にのったり、子どもの育ちを支える力を身に付けるための支援をしたりすることもよくあります。
保護者としっかりとコミュニケーションを取れていれば、家庭での状況を把握しやすくなり、より子どもに合った支援を提供できるようになるでしょう。
放課後等デイサービスの1日の流れ

放課後等デイサービスは、学校から通う子どもがほとんどのため、平日と休日で1日の流れが異なります。日々の流れを具体的にイメージするためにも、平日と休日、それぞれの1日の流れを確認しておきましょう。
平日
放課後等デイサービスにおける、平日の1日の流れを見ていきましょう。
- 9:00〜11:00:出勤・朝礼・準備など
- 12:00〜13:00:休憩・昼食
- 13:00〜15:00:送迎・来所
- 15:00〜16:00:休憩・発達支援プログラム
- 16:00〜16:45:発達支援プログラム
- 16:45〜17:00:連絡帳の記入
- 17:00〜18:00:送迎・退所
- 18:00〜:退勤
上記は一例のため、事業所によって出勤や退勤時間に差はあります。ただし、利用者が来るまで時間のある平日は、休日よりも出勤時間が遅いことがほとんどです。
休日
では、学校のない休日はどのような1日の流れになるのでしょうか。
- 8:00〜:出勤
- 9:00〜:送迎・来所
- 11:00〜11:15:朝礼
- 11:15〜12:00:発達支援プログラム
- 12:00〜13:00:休憩・昼食
- 13:00〜14:00:発達支援プログラム
- 14:00〜14:30:休憩
- 14:30〜15:00:発達支援プログラム
- 15:00〜16:00:おやつ・連絡帳の記入
- 16:00〜:送迎・退所
- 17:00〜:退勤
学校のない休日は、子どもは放課後等デイサービスで1日を過ごすため、発達支援プログラムを行う時間が増える傾向があります。
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