介護職の面接で求められる服装の基本

そもそも介護職の面接で、服装はどこまで気を使えばよいのか、スーツ着用は必須なのか気になるところです。

介護職の面接で求められる服装の基本は、以下の項目を把握しておかなければいけません。

• 服装の選びの第一条件は「清潔感」
• 「服装自由」でも最低限のマナーは必須
• 正社員・パート・アルバイトでの服装の違い

介護職の面接は清潔感と最低限のマナーを念頭に置き、そして正社員やパート、アルバイトで違いがあることを理解しての服装選びが必要です。

次の項目で詳しく説明します。

服装選びの第一条件は「清潔感」

介護職は利用者とコミュニケーションを取ることはもちろん、さまざまなスタッフとやり取りも行うので、清潔感が重要視されます。

したがって髪の毛が整えられていなかったり、着用する服が汚れていたりすることは避ける必要があります。

ほかにもピアスやネックレスなどアクセサリー類がついていないか、ネイルをしていないかなどのチェックも必須です。

また、においがきついのもNGなので、タバコや香水にも気を付ける必要があります。

「服装自由」でも最低限のマナーは必須

場合によってはスーツ着用ではなく、私服で面接に来てもよい場合もあります。

しかし、仮に服装が自由でも最低限のマナーを守って、身だしなみを整えて面接に向かうことが重要です。

そのため、Tシャツ一枚やパーカーなどラフすぎる服装や、派手な模様や色柄の服装は避けるようにしましょう。

露出が多い服装もマナーに反しています。最低限のマナーを守り、落ち着いた服装で面接に向かうよう気を付けることが大切です。

正社員・パート・アルバイトでの服装の違い

介護職は正社員だけでなく、パートやアルバイトを募集している施設も少なくありません。

清潔感を重視し、最低限のマナーを守っての服装が原則ですが、正社員とパートやアルバイトで微妙に求められる服装に違いが出る場合もあります。

正社員の場合は、基本的には清潔感を大事にして、スーツ着用が求められるでしょう。

一方パートやアルバイトは少しカジュアルな服装も許容される場合があります。

しかしカジュアルな服装が許容されるとはいえ、パートやアルバイトでも前述したとおり、清潔感と最低限のマナーを守っての服装選びを怠らないことが必要です。

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【女性編】介護職の面接で好印象な服装例

女性の介護職の面接で、相手に好印象を与える服装や身だしなみは、一体どのようなものがあるのでしょうか。

以下の項目は次で紹介する、女性の面接の服装や身だしなみをお伝えする内容です。

• 女性の基本はスーツまたはオフィスカジュアル
• 夏に適した女性の服装ポイント
• 冬におすすめの服装選び
• メイクはナチュラルを意識しよう
• 女性が用意したい面接向けバッグ・持ち物

女性は服装や持ち物だけでなく、メイクもマナーのうちに入ってくるため、気を付けるべきポイントも少なくありません。

各項目について、次で詳しく紹介します。

女性の基本はスーツまたはオフィスカジュアル

女性の服装は「スーツ」または「オフィスカジュアル」が基本とされています。

特に指定がない場合は、原則としてスーツを着用しましょう。色は黒や紺など、落ち着いた印象を与えるものが適しています。着用前には、シワや汚れがないかをしっかりと確認してください。

もし「私服でお越しください」と言われた場合には、オフィスカジュアルを意識した装いを選びましょう。

たとえば、トップスには白・黒・ベージュなどの落ち着いた色味のブラウスやカットソーを選び、その上にジャケットを羽織ると、きちんとした印象を与えられます。ボトムスも全体の雰囲気に合わせて、派手すぎない色合いのものを選ぶようにしましょう。

オフィスカジュアルで面接に臨む際は、全体の色味やバランスに違和感がないかを意識し、清潔感のある服装を心がけることが大切です。

夏に適した女性の服装ポイント

夏は暑いので、スーツ着用の場合は通常のスーツではなく、夏に適したスーツ選びが重要です。

通気性や汗対策に考慮したスーツも今は販売されているので、暑さ対策されたスーツを着用するようにしましょう。

通常のスーツだと汗で蒸れてシャツがよれてしまう場合があるので、清潔感を重視する介護職の面接では、夏場は特に細心の注意を払うことが必要です。

冬におすすめの服装選び

冬は寒いので、しっかり防寒対策をした服装選びが重要です。

スーツもしくはオフィスカジュアルで上に羽織るものは、ジャケットだとラフな印象を与えるので、コートを羽織るとよいでしょう。

コートも派手な色ではなく、スーツやオフィスカジュアルの服装に合わせた落ち着いた色のコートを選びます。

スーツであれば、黒や紺の上着に合わせて、コートも黒や紺もしくはグレーのコートがよい印象を与えます。

また面接が始まる前に、コートを脱ぐことを忘れないように気を付けましょう。

メイクはナチュラルを意識しよう

女性はメイクもマナーの一つです。ノーメイクで向かわず、ナチュラルなメイクを意識して面接に向かいましょう。

ファンデーションは厚塗りせず、ムラなく均一にします。

眉毛は不要な部分の箇所はピンセットやハサミでカットし、不自然にならないよう、アイブロウでアーチ形を意識した眉毛に整えます。

アイシャドウはベースメイクに合わせて、ブラウン系やベージュ系の色のアイシャドウが望ましいです。ラメ感の強いアイシャドウは避けるようにしましょう。

チークは頬に大きく濃く塗るのではなく、こめかみから頬にかけて三角形を描くように薄く塗ります。ほどよいチークは血色よく健康的な印象を与えます。

リップも薄いピンク色や赤色など落ち着いた色が望ましいです。濃い色のリップだと雰囲気にあわないので避けるようにしましょう。

このようにナチュラルなメイクは清潔感を与え、相手に好印象を与えることができます。

女性が用意したい面接向けバッグ・持ち物

服装や身だしなみが重要なことはもちろん、バッグや持ち物にも注意を払うことが重要です。

バッグは基本、リクルート用の黒や紺のバッグが望ましいです。

もしリクルート用のバッグを持っていない場合は、黒や紺など落ち着いた色であり、A4サイズの紙が入る大きさのバッグが適しています。

派手な色やコンパクトサイズのバッグは、面接会場の雰囲気にあわないので避けるようにします。

持ち物は後述しますが必要書類や筆記用具、女性であればクシやリップなど、身だしなみを整える小物も入れておくとなおよいでしょう。

服装や身だしなみ、バッグをすべて身にまとい、全体のバランスを考慮して面接へ挑むことが重要です。

【男性編】介護職の面接で好印象な服装例

反対に男性の介護職の面接で、相手に好印象を与える服装や身だしなみは、一体どのようなものがあるのでしょうか。

以下の項目は次で紹介する、男性の面接の服装や身だしなみをお伝えする内容です。

• 男性の基本スタイルはスーツまたはビジネスカジュアル
• 夏の服装のポイント
• 冬の服装選びのポイント
• ネクタイ・ベルト・靴などの選び方
• 男性が注意したい髪型や髭のマナー

男性はメイクの必要はありませんが、髪型や髭のチェックは必要なので、気をつけるポイントも女性と同じくらいあります。

各項目について、次で詳しく紹介します。

男性の基本スタイルはスーツまたはビジネスカジュアル

男性の基本の服装は、スーツまたはビジネスカジュアルです。

こちらも指定がない限りは、スーツを着用するようにしましょう。黒や紺など落ち着いた色のスーツにワイシャツが基本です。

ワイシャツは白色が基本であり、汚れが付いていると目立つので汚れていないか、またシワが寄っていないか注意しましょう。

ビジネスカジュアルの場合も、白色で無地のインナーが望ましいです。

上に着るジャケットもスーツ同様、黒や紺など落ち着いた色のジャケットを着て、清潔感を意識した服装で面接に挑むようにしましょう。

夏の服装のポイント

夏も基本的にはスーツまたはビジネスカジュアルですが、スーツの場合はクールビズでもかまいません。

通常のスーツだと汗で蒸れてしまい、かえって清潔感のないスタイルに見えてしまいます。夏用のスーツを準備し、ワイシャツにノーネクタイでも清潔感を意識しましょう。

ビジネスカジュアルの場合も、通気性の良いインナーを着て、通気性のよいジャケットを羽織って面接に挑みます。

冬の服装選びのポイント

冬は防寒対策のために、スーツやジャケットの上からコートを羽織ることもあるでしょう。

コートは面接の前に脱ぎますが、羽織るコートもスーツやジャケットに合わせて派手でない色のコートを選ぶことが重要です。

黒や紺、グレーなど落ち着いた色のコートを選ぶとよいでしょう。全体的なバランスを見て落ち着いた雰囲気の服装で面接に挑みます。

ネクタイ・ベルト・靴などの選び方

男性はスーツにネクタイ、ズボンにベルトを着用して面接に挑む場合は注意が必要です。

ネクタイも黒や紺など落ち着いた色のものを選びます。色が明るすぎたり、光沢がかかっていたり、派手なネクタイは避けるようにします。

ベルトは革製のものがよいでしょう、こちらも色は黒や紺のベルトが望ましいです。

網状のものであったり、色が明るかったりすると浮いてみえてしまうため、避けるようにします。

その他、靴に関しても革製の靴が無難です。黒や紺、茶色の靴を選ぶようにしましょう。

また、靴に穴が開いていないか汚れが付いていないか、細心の注意を払うことが必要です。そしてスニーカーのようなラフな靴は避けるようにしましょう。

男性が注意したい髪型や髭のマナー

男性は身だしなみチェックとして、髪型や髭のマナーに気を付けることが必要です。

髪型は前髪が目にかからないようにし、表情が全体的にわかるようにします。

また髪がまとまっていないと感じるのであれば、ある程度の整髪料を塗って髪型を整えます。整髪料は塗りすぎないように気を付けましょう。

髭は伸びていると清潔感を感じられない印象を与えてしまうので、面接当日は髭を剃り忘れないよう注意しておくことが必要です。

髪型や髭の身だしなみを整えて、面接に挑むようにしましょう。

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介護職の面接で服装を指定された場合の対応方法

介護職の面接の服装は、指定がない限りスーツ着用が無難でしょう。

しかし、場合によっては面接側から服装を指定される場合もあります。

次で私服指定の場合、平服指定の場合、動きやすい服装の3つを指定された場合のポイントをお伝えします。

スーツ以外の服装を指定された場合でも、清潔感や機能性ときちんと感を表現することが重要なので、ポイントを押さえて服装選びをしましょう。

「私服でお越しください」と言われたとき

私服でお越しくださいと言われた場合は、スーツではなくオフィスカジュアル、またビジネスカジュアルで面接に向かっても問題ありません。

しかしオフィスカジュアル、ビジネスカジュアルといってもカジュアル過ぎない服装が必要です。

おしゃれを意識して派手な服装は避け、全体的に落ち着いた雰囲気の私服を着用して、面接に挑むようにしましょう。

「平服指定」の服装選びの注意点

平服とは礼服よりも自由度の高いフォーマルな服装を指します。よって普段着ではないため、勘違いのないよう気を付けることです。

平服を指定された場合は、スーツの着用でも問題ありません。スーツでない場合は、落ち着いた色合いを意識した服装にします。

ブラウスやカットソー、インナーは白色の無地で、上は黒や紺などの色のジャケットを羽織るとよいでしょう。

平服指定の場合でも、落ち着いた雰囲気で清潔感が感じられる服装で面接に挑みます。

「動きやすい服装」のポイント

介護職の面接は、ときには介護スキルを求めるため実演を行うこともあります。そのため、動きやすい服装を指定する場合もあるでしょう。

動きやすい服装を指定されてもジャージであったり、Tシャツ一枚のジーンズのズボンであったり、ラフすぎる服装にしないよう注意が必要です。

落ち着いた色合いのポロシャツに、黒や紺の色のチノパンを合わせたスタイルが無難でしょう。

靴は派手なものは選ばず、シックなデザインの靴を履いていくことが望ましいです。

季節別｜介護職の面接に適した服装のポイント

面接の日が真夏であったり真冬であったりする場合、どこまで対策してよいか悩む方もいるでしょう。

無理して通常スタイルのスーツを着用すると、面接に向かうまでに体調を崩してしまう場合もあるので、清潔感に加えて快適さも兼ね揃えた工夫が必要です。

次で暑さ対策のコツと、防寒対策の服装の工夫を紹介します。

夏の服装と暑さ対策のコツ

夏の服装でも襟付きのシャツを着用するようにしましょう。襟なしのシャツだとラフな印象を与えるので、真面目な印象を与えるためにも襟付きシャツが無難です。

夏用の薄手で襟付きのシャツを、スーツまたはジャケットの中に着ます。

その他暑さ対策としてインナー・タオル・予備マスクを携帯しておくとよいです。

暑さが厳しい日だと、着ているインナーが汗で蒸れてしまう場合があります。また汗をぬぐうためにもタオルはカバンの中に入れておきましょう。

また、体調に気を付けてマスクを着用して面接に向かう方もいるでしょう。夏の日のマスクも暑さで蒸れてしまうため、何枚かカバンに予備を入れておくことをおすすめします。

冬の防寒対策と服装の工夫

冬の日の面接は、服装は重ね着で防寒対策をしてもかまいませんが、脱ぎやすい服装でいることがポイントです。

したがってニットやセーターであると脱ぎにくい服であるため、防寒対策として不向きです。

寒い季節の面接では、防寒対策が非常に重要です。カイロや温かいインナーの着用、ヒートテックなど機能性の高いインナーを活用して、体調を崩さないようにしましょう。また、面接会場へ向かう際にはコートを羽織るなど、移動中の寒さ対策もしっかり行ってください。

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介護職の面接当日に忘れてはいけない持ち物リスト

ここまで面接の服装の注意点やポイントをお伝えしました。しかし、服装だけでなく、介護職の面接当日の持ち物をしっかり把握しておくことが重要です。

面接当日に忘れていけない持ち物リストを、以下にまとめました。

• 履歴書・職務経歴書
• 資格証明書
• 筆記用具・スケジュール帳
• エチケット用品

服装と身だしなみのチェック、そして持っていかなければいけない持ち物を把握して万全の体制で面接に挑みましょう。

次で各持ち物について、詳しく説明します。

履歴書・職務経歴書

履歴書や職務経歴書は事前に提出する場合もありますが、面接当日に持参する場合もあります。

面接当日までにそれぞれの書類は、誤字脱字がないか隅々までチェックしておきましょう。

そして当日はA4サイズの封筒に入れて、その上からさらにクリアファイルに入れて持っていきます。

クリアファイルに入れておく理由は封筒が折れ曲がらないように、汚れないようにするためです。

重要な書類なので、大切に保管して持参しましょう。

資格証明書

資格を持っている方は、資格証明書の持参を忘れないようにします。

資格証明書は原本または写しのどちらかを指定される場合があります。どちらか指定された場合はそれにしたがって持参しましょう。

資格証明書も履歴書・職務経歴書同様、クリアファイルに入れて保管して持参します。

資格証明書は自分のスキルをアピールする大切な書類なので、忘れないように気を付けましょう。

筆記用具・スケジュール帳

面接当日は介護の実践や、職場の見学が行われる場合があります。必要な事項はメモを取れるように、筆記用具は持っていくようにしましょう。

ペンケースやメモ帳も面接の雰囲気にあわせるため、落ち着いた色合いのものを持っていくと無難です。

また面接が終わり、今後のスケジュールをお伝えされる場合もあるので、スケジュール帳も持っていくとなおよいです。

筆記用具やスケジュール帳は書類と同じくらい必要なので、忘れないよう気を付けましょう。

エチケット用品（マスク・ハンカチなど）

書類や筆記用具以外に、マスクやハンカチ、クシなどのエチケット用品の持参をおすすめします。

清潔感を重要視する介護職の面接では、面接前に身だしなみを整えておく必要があります。

またこれらのエチケット用品は、ポーチにまとめて持参するようにしましょう。

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服装と身だしなみを整えて介護職の面接を成功させよう

今回は介護職の面接の服装の選び方や持ち物、身だしなみを解説しました。

面接は自分の今までの経歴や職歴、スキルを存分にアピールする場です。

しかし、相手側によい印象を与えるためにも、服装や身だしなみといった外見に関してもチェックを怠らないことが極めて重要です。

身だしなみも面接の一部だと認識し万全に準備を整えて、自信を持って面接に挑み成功させましょう。

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