介護職の平均年収と現状
今の年収やボーナスはほかと比べてどうなのか、待遇が気になりませんか?
ここでは、以下の内容を述べます。
- 介護職の平均年収はいくら?
- 月収やボーナスの相場
- 介護職の初任給と生涯年収
厚生労働省のデータをもとに、介護職全体の平均年収・月収・ボーナスの相場を紹介します。
また、初任給の目安やキャリアを積んだ後の生涯年収にも触れるので、長期的に働いた場合の収入イメージもつくでしょう。
それでは、それぞれ詳しく見ていきます。
介護職の平均年収はいくら?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2024年の平均年収額は、3,064,800円です。
また、厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果では、手当や一時金を含めた2022年9月の平均年収額は3,810,480円でした。
ほかの業種の年収と比べると高い方だとはいえません。
しかし、国が介護職員の賃上げのために処遇改善に取り組んでおり、過去と比べると年収は上がっています。
今後も、介護職の平均年収が上がる可能性もあるでしょう。
月収やボーナスの相場
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2024年の平均月収額は255,400円で、ボーナスの平均は508,300円です。
また、厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果では、手当や一時金を含めた2022年9月の平均月収額は317,540円でした。
月収やボーナスは、資格の有無や勤務歴などにより変化します。
そのため、金額は参考程度に留めましょう。
介護職の初任給と生涯年収
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2024年の勤務歴0年の介護職員の平均年収額は2,625,600円です。
新卒の平均年収は3,000,000円程度のため、介護職は平均よりも低いでしょう。
初年度以降の年収は、1から4年目で2,832,000円・5から9年で2,996,400円・10から14年で3,153,600円・15年以上で3,300,000円です。
勤続年数が長くなるにつれ給料は増えますが、他業種と比べると伸び率が低くなっています。
平均年収は3,064,800円のため、40年勤続した場合の生涯年収は122,592,000円です。
生涯年収の平均は200,000,000円を超えるため、介護職の生涯年収は低いでしょう。
介護職で生涯年収を上げるためには、なるべく早いうちに資格やスキルを取得して年収を上げるとよいでしょう。
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施設形態別で見る介護職の年収
働いている施設の収入は平均的なのか、また、もっと高収入の施設があるのか気になりませんか?
ここでは、施設形態別で介護職の年収を紹介します。
- 特別養護老人ホーム(特養)の平均年収
- 介護老人保健施設(老健)の平均年収
- デイサービスの平均年収
- 訪問介護サービスの平均年収
勤務体系や業務量もあわせて紹介するため、働きやすさや生活スタイルとの相性も考慮して転職が判断できるでしょう。
それぞれ詳しく説明します。
特別養護老人ホーム(特養)の平均年収
厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の平均年収額は手当や一時金を含み4,180,800円です。
特別養護老人ホームは、入所条件が原則要介護3以上で、常に介護が必要とする方が入所します。
要介護度がほかの施設と比べて高いため、職員には高い知識やスキルが求められるでしょう。
特別養護老人ホームは利用者が入居するため、24時間体制で介護をしなければいけません。
そのため、日勤だけでなく夜勤も行う必要があります。
業務内容は以下のとおりです。
- 食事や入浴、排泄などの身体介助
- 機能訓練
- 健康管理
ほかの施設と比べて勤務内容のレベルが高いため、給料も高めに設定されているのでしょう。
介護老人保健施設(老健)の平均年収
厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の平均年収額は手当や一時金を含み4,068,480円です。
介護老人保健施設は、入所条件が原則要介護1以上で、在宅復帰を目指しリハビリを受けたい方が入所します。
入居期間は原則3から6ヶ月で、復帰が可能なら退所しなければいけません。
特別養護老人ホームと同様に利用者が入居するため24時間体制のため、日勤だけでなく夜勤も行う必要があります。
業務内容は以下のとおりです。
- リハビリ
- 食事や入浴、排泄などの身体介助
- 機能訓練
- 健康管理
特別養護老人ホームと比べて勤務内容のレベルが低いため給料は低くなっていますが、それでも施設のなかでは高いほうでしょう。
デイサービスの平均年収
厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の平均年収額は手当や一時金を含み3,307,440円です。
デイサービスは利用者は入所を行わずに施設に通う通所型のサービスのため、日勤の場合が多く、基本的には夜勤が発生しません。
業務内容は以下のとおりです。
- 食事や入浴、排泄などの身体介助
- 機能訓練
- 健康管理
- 送迎や見送り
デイサービスは夜勤がないため、年収が低いのでしょう。
また、送迎の必要があるため、働くには免許証が必要となる場合があるのでご注意ください。
訪問介護サービスの平均年収
厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の平均年収額は手当や一時金を含み3,782,040円です。
訪問介護サービスは、利用者の家に介護職員が訪問して介護を提供します。
基本的には一人で介護を行う必要があるため、働くには介護福祉士資格や介護職員実務者研修、介護職員初任者研修などの資格が必要です。
勤務体系は、利用者の都合に合わせて、主に日勤での勤務となります。
業務内容は以下のとおりです。
- 食事や入浴、排泄などの身体介助
- 機能訓練
- 健康管理
- 通院時の乗降補助
また、介護以外の業務となる利用者の家族の食事準備や大掃除などはサービス対象外です。
資格が必要となり一対一でのケアを行うため、似たようなサービスを提供するデイサービスよりも給料が高く設定されているのでしょう。
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資格の有無で年収はどう変わる?
資格を取得すると本当に収入が上がるのか、また、どの資格が収入アップにつながるのか気になる方もいるのではないでしょうか?
ここでは、資格の有無での年収の違いを記載します。
- 無資格と資格保有者の年収比較
- 介護福祉士取得後の年収変化
- ケアマネジャーや認定介護福祉士の年収
それぞれ詳しく説明します。
無資格と資格保有者の年収比較
厚生労働省の令和4年介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の無資格者の年収額は手当や一時金を含め3,224,160円、資格保有者の年収額は3,846,480円です。
介護初心者の無資格未経験でも受けられる介護職員初任者研修の年収額は3,602,880円です。
無資格と比べると、年収が378,720円もアップするため、年収を上げたい方は資格取得を目指しましょう。
介護福祉士取得後の年収変化
厚生労働省の令和4年介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の介護福祉士の年収額手当や一時金を含み3,972,960円です。
無資格者と年収を比べると、748,800円アップします。
介護福祉士は介護業界唯一の国家資格で、資格取得のために介護福祉士実務者研修の資格や勤務経験が必要となり、簡単に取得できません。
しかしながら、介護業界でキャリアアップを目指すなら年収アップだけでなく業務の幅も広がるため、持っておきたい資格です。
ケアマネジャーや認定介護福祉士の年収
厚生労働省の令和4年介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月のケアマネジャーの年収額は手当や一時金を含み4,521,240円です。
認定介護福祉士の正確な年収は出ていませんでしたが、介護福祉士の上位の資格のため、介護福祉士の年収と同等またはそれ以上でしょう。
地域別の介護職の年収比較
地域が変わると年収も変わるのでしょうか?
ここでは、以下の項目を見ていきましょう。
- 年収が高い地域
- 年収が低い地域
- 地域差が生まれる理由
地域ごとに平均年収は変わります。
高収入地域・低収入地域には傾向があり、物価や補助金制度、人材需要などで地域差が生まれます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
年収が高い地域
厚生労働省の賃金構造基本統計調査結果で、医療・福祉分野の2023年の所定内給与額を比較しました。
年収が高い地域1位は東京都で、平均年収は3,956,400円です。
2位は大阪府で平均年収は3,876,000円、3位は神奈川県で平均年収3,872,400円でした。
都市部では給料が高い傾向があるようです。
年収が低い地域
厚生労働省の賃金構造基本統計調査結果で、医療・福祉分野の2023年の所定内給与額を比較しました。
年収が低い地域1位は長崎県で、平均年収は2,956,800円です。
2位は青森県で平均年収は3,046,800円、3位は宮崎県で平均年収3,133,200円でした。
地方では、給料が低い傾向があるようです。
また、年収が高い地域と低い地域の差は823,200円もありました。
地域差が生まれる理由
年収で地域差が生まれる理由には、物価と補助金制度、人材需要などが挙げられます。
物価は、都市部では地方都市に比べて高いので、生活のためにも介護士に限らず給料が高く設定されているようです。
補助金制度とは、介護報酬として事業所に支払われるサービス費用のことです。
加算額の決定事項の一つに、地域を8つに区分分けする方法がありますが、基本的には地方より都市部のほうが高い割合が設定されています。
人材需要は、介護施設が多く人材不足が懸念されるため、地方都市より都市部のほうが高いです。
人材を集めるためにも、都市部では給料を高めに設定しています。
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介護職の年収が低いと言われる理由
そもそも介護職の年収が低い原因は何なのでしょうか?
介護職の年収が低いと言われる理由は、以下のとおりです。
- 介護報酬の上限と影響
- 業界内の非正規雇用の多さ
- 介護職の専門性に対する社会的評価
これらの理由から介護職の年収は低いといわれていますが、個人の工夫により年収に差をつけることができます。
それぞれ詳しく説明します。
介護報酬の上限と影響
介護報酬制度とは、介護サービスを利用した際に施設に支払われる報酬のことです。
報酬には上限があるため、施設は利益を確保できず、人件費が安くなり介護職の年収が低くなってしまいます。
業界内の非正規雇用の多さ
厚生労働省の令和4年介護従事者処遇状況等調査結果によると、2022年9月の平均給与額は常勤の方が317,540円、非常勤の方が209,540円です。
パートやアルバイトの時給は1,000円を超えるため、決して安くはありません。
しかしながら、非常勤の方が多く平均給料が下がってしまうため、介護職は給料が安いととらえられてしまいます。
介護職の専門性に対する社会的評価
介護職は無資格・未経験でも勤務できることから、誰でもできる仕事ととらえられて専門性が十分に評価されていません。
そのため、給料が低くなっています。
介護職が年収を上げるための方法
では、実際にどのようにすれば年収は上がるのでしょうか?
介護職が年収を上げるための方法は、以下のとおりです。
- 資格取得とスキルアップ
- 夜勤や役職手当を活用する
- 給与が高い施設への転職
- 副業やダブルワークの活用
ここでは、すぐに実践できる方法と中長期的に目指す方法を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
資格取得とスキルアップ
前述したとおり、無資格よりも資格を持っている方のほうが年収は高いです。
また、スキルアップして仕事を幅広く行えるほうが年収は上がるでしょう。
介護職で活躍したいけれど年収に悩んでいる方は、まずは介護資格の入門とされる介護職員初任者研修の受講から始めてみるとよいでしょう。
夜勤や役職手当を活用する
夜勤を行うと一回4,000円から8,000円程度の手当が付くため、年収が上がります。
しかしながら、急に夜勤を増やすと生活リズムが崩れて身体に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
施設により夜勤を行っていない場合があるため、あらかじめ確認しましょう。
また、介護職には主任やユニット長、サービス提供責任者などの役職があります。
役職が付くと役職手当が支給されるため、年収が上がるでしょう。
給与が高い施設への転職
前述したとおり、施設により給料が変わるので、給与が高い施設への転職で年収が上がります。
特別養護老人ホームは給料が高く設定されていますが、仕事に求められるスキルが高く夜勤が必要になる可能性があるため、注意が必要です。
副業やダブルワークの活用
年収を上げるためにも、副業やダブルワークも活用するとよいでしょう。
副業の仕事内容はさまざまですが、介護職の経験を活かすことやスキルアップのためにも、介護職の副業を探すとよいかもしれません。
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介護職の年収をアップさせるためにできること
本記事では、介護職全体の平均年収や施設ごとの収入差、資格・地域による違いなどを解説しました。
介護職の年収が低いと言われる理由には介護報酬の上限と影響や業界内の非正規雇用の多さ、介護職の専門性に対する社会的評価があり、個人の力量で年収を上げることが可能です。
また、介護職が年収を上げるための具体的な方法は、資格取得やスキルアップ・夜勤や役職手当を活用する・給与が高い施設への転職などがあります。
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