ケアマネの主な就職先

ケアマネの主な就職先として、居宅介護支援事業所・地域包括支援センター・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設があります。名前は知っているけれど具体的な違いはわからない、という方も多いでしょう。ここでは、それぞれの特徴を解説します。

居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所では、在宅での生活を希望する要介護認定を受けた高齢者を対象に支援します。

介護サービスの相談やケアプラン作成などを実施します。定期的に利用者宅へ訪問し、モニタリングや必要に応じてケアプランの見直しをします。また利用者の状況に合わせて、介護保険サービスの提案をしたり、多職種との調整・連携を行います。

また、利用者・家族・関係するサービス事業所が集まり方針を検討するサービス担当者会議を開催します。ケアマネは関係者の招集や司会進行を担います。

毎月、利用した介護サービスの確認や給付に関する書類の作成・提出など、給付管理業務を行います。

地域包括支援センター

地域包括支援センターでは、在宅での生活を希望する要支援認定を受けた高齢者を対象に支援を行います。

介護予防サービス計画・予防給付・介護予防ケアマネジメント・介護予防・生活支援サービスの実施します。

また、地域包括支援センターは介護の相談窓口としての役割も担っており、場合によっては相談業務を行います。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、寝たきりや認知症などで常に介護が必要で、自宅での生活が困難な方が入所する施設です。

要介護3以上の認定を受けている方が入所対象です。また、地域密着型特別養護老人ホームという、定員29人以下の施設もあります。

入所者のケアプラン作成やサービス担当者会議の開催などを行います。

介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、要介護1～5の認定を受けた方が在宅復帰を目指す施設です。「ろうけん」と呼ばれることがあります。

リハビリテーションを中心に、日常生活の支援サービスを提供します。医師による医学的管理のもと、介護サービスを受けられます。

新しい仕事にチャレンジするときは、不安でいっぱいになるものです。

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就職先ごとの仕事内容の違い

ケアマネの仕事内容は、基本的に同じです。ですが、就職先によって違いがあります。一般的に自宅での生活を支援する居宅介護支援事業所や地域包括支援センターで働くケアマネを居宅ケアマネ、入所施設で働くケアマネを施設ケアマネと呼びます。

居宅ケアマネは、居宅介護支援事業所で自宅で暮らす利用者が対象者です。担当件数は上限35件で、他業務との兼務はありません。

一方施設ケアマネは、特別養護老人ホームなど入所施設で施設に入所している利用者が対象者です。担当件数は上限100件で、他業務との兼務があります。

なお、施設ケアマネの働く施設とは、具体的に次のような施設になります。

ケアマネが活躍できるその他の職場

ケアマネの仕事といえば、高齢者介護の現場を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、ケアマネ資格を活かして働ける職場は他にもあります。資格取得のための基礎資格の違いもあるため、次のような職場も検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、注意しなければならないのはケアマネ資格だけでは就職が難しいのが現状です。

相談員業務に就くには、ケアマネ資格のほかに社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のどれかを取得している方が、採用に有利だったり条件の場合があります。

病院やクリニックの相談員業務

医療ソーシャルワーカー（MSW）という仕事を行います。患者やその家族に対して、具体的な支援や助言を行います。

なお、医療ソーシャルワーカーという資格はなく、社会福祉士・精神保健福祉士が主に業務を担います。

行政や自治体での福祉相談業務

社会福祉主事任用資格を取得していれば、行政や自治体での福祉相談業務に就ける可能性があります。

社会福祉主事任用資格は、自治体の福祉事業所で働く公務員の任用資格です。

福祉用具関連企業での相談・提案

福祉用具関連企業での相談・提案業務に、ケアマネ資格は活かせると思います。ただし、福祉用具専門員の資格取得者が相談・提案業務を行うことが一般的です。

ケアマネとして活躍できる職場を解説しましたが、どの職場が自分に合っているのかわからないという方も多いでしょう。

この職場で働きたい！と思える職場探しには、時間も労力もかかるので大変です。また、現在就労中の方は仕事の合間に職場探しをする必要があり、大変です。

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就職先を選ぶときのポイント

就職先探しの優先順位は、人それぞれ違うものです。そこで、ケアマネとして働くときにチェックしておきたい4つのポイントについて解説します。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないようにするためにも、参考にしてください。

担当件数や業務量を確認する

居宅ケアマネは上限35件、施設ケアマネは上限100件です。しかし、雇用形態などによって最低担当件数は変わります。

居宅ケアマネの場合、地域包括支援センターから業務委託を受け、要支援の方を担当する場合もあります。

また、ケアマネ業務以外の仕事を任される場合もあります。事務員がいない事業所では、運営に関わる事務作業が発生する可能性もあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

教育体制や研修制度の有無

初めてケアマネ業務を行う方にとって、教育体制や研修制度などは重要です。

基本的なケアマネ業務はもちろんですが、介護ソフトの使い方や申請書類の作成方法など、実務者研修では扱われなかった内容も多くあります。研修期間の長さや教育担当者の有無を確認しておきましょう。

また、この期間中は給与が低く設定されている場合もあるため、合わせて確認しておきましょう。

職場の人間関係や雰囲気

ケアマネの仕事に限ったことではありませんが、やはり働きやすい職場かどうかを見極めるポイントが職場の人間関係や雰囲気です。自分に合う雰囲気なのかどうかは、働いてみないとわからないことも多いでしょう。

職場の方針などを事前にリサーチをしておくとよいでしょう。

給与・待遇・福利厚生のチェック

給与・待遇・福利厚生は、外せないチェック項目です。基本給はいくらか、賞与はあるのかなど、給与は生活に直結する問題ですので、しっかり確認しましょう。

施設で介護職をしていた方の場合、夜勤がない分、給与が下がる傾向にあります。自分が最低いくらもらいたいのかを明確にして職場探しをするのがポイントです。

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ケアマネとして働くメリット

ケアマネとして働くメリットには、日勤が主で仕事とプライベートを両立しやすいこと、給与アップの可能性があること、身体的負担の軽減など、さまざまな点があります。

そのなかでも特にケアマネとして働くことで得られるメリットを2つ解説します。

やりがいを感じやすい

ケアマネの仕事は、介護が必要になった高齢者とその家族の相談から始まります。

介護は突然始まることも多く、「どうしたらいいのかわからない」という状況に陥る方も少なくありません。ケアマネは利用者や家族の話を丁寧に聞き、希望や必要に応じた介護サービスの提案・調整・実施を行います。

その支援の結果、利用者が自分らしく生活を続けられたときや、家族の介護負担を軽減できたときに感謝されることがあります。ケアプラン作成は利用者のQOL向上を目的とするものであり、それが実現できたときの達成感はケアマネにしか味わえない大きなやりがいです。

キャリア形成につながる経験ができる

ケアマネとして働くと、キャリア形成につながる経験を数多く積むことができます。

介護保険制度だけでなく関係する各制度の知識や、医療・福祉・行政との連携など幅広い専門知識が習得できます。
また相談技術が向上するなど、専門的なスキルが身につきます。

上位資格である主任ケアマネジャー資格を取得し、管理者として働くことも可能です。さらに社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得すれば、キャリアアップにもつながります。

独立してケアマネとしてのスキルを活かし、コンサルティングや研修講師など、仕事の幅を広げることも可能です。

ケアマネが就職活動で意識すべきこと

就職活動で意識すべきことは、まず「なぜケアマネになりたいと思ったのか？」をしっかりと言葉にして伝えることです。自己分析をしてみましょう。

これは履歴書や面接でよく聞かれる質問でもあります。また履歴書に書いた志望動機などと、面接での回答に食い違いがあると大丈夫かな？と思われてしまいます。コピーやメモをするなどの対策をしておきましょう。

面接でよく聞かれる質問への準備

面接でよく聞かれる質問は、いくつかあります。スムーズに答えられるように準備しておくとよいでしょう。例としては、次のような質問があります。

• 志望動機・応募理由
• 前職の退職理由
• 初めてケアマネに挑戦する場合、どんなケアマネになりたいか？など将来像
• ケアマネ経験者の場合、今までの担当件数や経歴・転職理由
• 主任ケアマネジャー資格取得を目指しているか
• 別の拠点でも勤務できるか（大規模法人では異動の可能性がある）
• 施設ケアマネの場合、夜勤や他の業務を兼任できるか

　

また疑問点などは、積極的に質問するのがポイントです。入社後のミスマッチ防止のためには、事前に気になる点をリストアップしておくとよいでしょう。

自分に合う就職先を見極めるための情報収集

求人票だけ見てもわからないことは多いため、事前の情報収集はしっかりと行いましょう。職場のホームページやSNSをチェックするのもおすすめです。うわさや口コミは信憑性が低いこともあるため、過度に信じないよう注意が必要です。

転職エージェントや求人サイトの活用

初めて転職活動をする方は、転職エージェントや求人サイトを活用するのがおすすめです。細かい求人情報の収集や、希望する条件に合った職場探しがしやすくなります。

また、サポート体制の整った転職エージェントや求人サイトを利用すれば、面接対策や不安解消に役立つ情報も得られます。

とはいえ、転職サイトも数多くあり迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

ハッシュタグ転職介護では、選考対策から入社後のフォローまでを一人の担当者が対応する一気通貫型の仕組みを導入しています。あなたと密にコミュニケーションを取りながらサポートすることで、面接の通過率向上にもつながっています。

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ケアマネの就職先を理解して理想のキャリアを築こう

ケアマネは、介護の司令塔とも呼ばれます。その力を十分に発揮するためには、職場選びが重要です。

あなたが思い描くケアマネ像は、どんな姿ですか？どんな職場なら、実現しそうですか？

しっかりとした自己分析と目標を持って働けば、理想のキャリアに向かって着実に進めます。大変な業務も、すべては目標達成への近道となるでしょう。

ケアマネとして働きたい！と思っているあなたを、今か今かと待っている職場や仲間がいます。現役ケアマネの筆者もその一人です。

あなたが働きやすく、輝ける職場と出会えることを祈っています。

そんなによい職場を探すのは大変ですが、あなたをサポートしてくれる場所があります。あなたの話をとことん聞く専門アドバイザーがいます。

ハッシュタグ転職介護では、入職後のフォローも大切にしています。定期的なヒアリングを通じて職場での悩みやキャリアの相談に対応し、長く安心感を持って働けるようサポートします。福祉業界に特化した経験豊富なエージェントが在籍しているのも大きな強みです。

「ケアマネとして働きたいけれど、自分に合った職場がわからない」という方も、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。あなたに合った職場を一緒に探し、安心感を持ってキャリアをスタートできるようお手伝いします。