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ホスピスで働く介護職員の仕事内容は?ホスピスの種類や対象者、ケア内容も解説

ホスピスでの介護士の仕事について知っていますか?

介護業界の仕事に興味のある方のなかには、ホスピスでの勤務を検討している方もいるのではないでしょうか。

ホスピスは疾患の治療を目的とした施設とは異なり、利用者さんが人生の最期のステージを穏やかに過ごせるようにサポートする場所です。

この記事ではホスピスの概要とそこでの介護士の仕事内容を解説していきます。

ホスピスで働くにはどのような資質が必要なのか、今後の勤務先としてホスピスは自分に合っているのか、気になっている方はぜひ最後までお読みください。

ホスピスとは?

ホスピスとは

ホスピスは末期がんなどの病気によりそれ以上の回復が見込めず、余命が短いと診断された利用者さんの終末期のケアを行う場所です。

病気による痛みや苦しさを緩和して穏やかに過ごせるようサポートすることが主な役割で、病気を治すための積極的な治療は行いません。

利用者さんが人生の最期を自分らしく迎えられるように、医師や看護師、薬剤師、介護士などのさまざまな職種がチームとしてケアを行います。

ホスピスでは身体的な苦痛を緩和するとともに、精神的な辛さのサポートも行うことが特徴です。

ホスピスの種類

ホスピスの種類

ホスピスケアは病院で受けるイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には介護施設や自宅でも行われています。

ケアを行う場所によって特徴や在籍するスタッフの職種、働き方はさまざまです。

ホスピスケアの現場として、具体的に4つの種類を挙げてそれぞれを解説していきます。

ホスピス病棟

ホスピス病棟とは、病気を治療する一般病棟と並んで病院内に置かれるもので、「ホスピス病棟」や「緩和ケア病棟」として運営されています。

ホスピス病棟の特徴は、医師や看護師が24時間常駐していることです。末期がんや後天性免疫不全症候群(エイズ)により、専門的な対応が必要な方が利用されます。

病院の中に設置されてはいますが、病気による痛みや苦しさを取り除くことが目的で、抗がん剤治療や心肺蘇生は行いません。

ホスピス病棟では基本的に大部屋での生活となり、家族との面会時間や頻度は病院の規則に従います。

また、ホスピス病棟には14日〜30日程度と入院期間が設定されており、症状が落ち着いた場合には退院して在宅でのケアに移行するケースもあります。

ホスピス型住宅

ホスピス方住宅

高齢者向け介護施設のなかには、ホスピスケアを必要とする方を専門に受け入れている施設もあります。一般的にホスピス型住宅と呼ばれますが、これは制度上定められた名称ではなく、運営会社によってナーシングホームや医療特化型有料老人ホームなど呼び方はさまざまです。

ホスピス型住宅では食事や入浴といった通常の介護サービスのほかに医療サービスも提供され、終末期の利用者さんの苦痛を和らげるためのケアが行われます。一般的に看護師が常駐しており、24時間365日対応可能な施設もあります。

ホスピス病棟では入院期間が決められていますが、ホスピス型住宅には期間の定めはなく、個室を利用するケースが多いです。病院と比べて生活の自由度が高めなこともホスピス型住宅の特徴のひとつといえるでしょう。

在宅ホスピス

利用者さんの希望によっては、自宅でホスピスケアを受けることも可能です。

在宅ホスピスでは、ホスピスケアが必要な方の自宅に介護士や医師・看護師、薬剤師などが訪問してケアを行います。

人生の最期の時間を住み慣れた自宅で過ごしたいという希望のある方が利用されるケースが多く、ホスピス型住宅よりもさらに自由度の高い生活を送れることが特徴です。

一方で、在宅ホスピスでは医師・看護師による対応が定期的な訪問診療か緊急の往診時のみに限られます。そのため医療サービスを受ける頻度は病院や施設より少なくなる傾向があり、苦痛を緩和した生活のためには家族や周囲の方の協力が必要です。

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ホスピスの対象者

かぞく

ホスピスケアは、病気の回復が見込めず余命が短いと医師から診断を受けた方のうち、積極的な治療を望まず苦痛を緩和しながら終末期を過ごしたいと考えている方すべてが対象です。

在宅ホスピスの利用には大きな条件はありませんが、ホスピス病棟への入院とホスピス型住宅への入居にはそれぞれ条件があります。

2025年現在、ホスピス病棟への入院の条件は保険診療上「苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍または後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者」とされており、それ以外の病気の方の利用は難しいケースが多いです。また、入院に際して、自身の状態や余命などについて医師からの説明を受けていることが望ましいとされています。

それに対し、ホスピス型住宅の入居条件は「がんの末期や難病など厚生労働大臣が定める疾病と診断された方」とされており、がんやエイズ以外の病気の方でも利用が可能です。厚生労働大臣が定める疾病には多発性硬化症や重症筋無力症、進行性筋ジストロフィーなどの神経に関する病気も含まれます。

ホスピスで行われるケアの内容

ケアの内容

ホスピスで行われるケアには身体的ケア・精神的ケア・社会的ケアの3つの側面があります。

この3つを介護士や医師・看護師、ケアマネージャーなどが連携して行い、多職種がチーム一丸となって利用者さんを支えることが特徴です。

ここではそれぞれのケアの内容について詳しく解説していきます。

身体的ケア

身体的ケアの主な目的は、病気によって起こる身体の苦痛を和らげて、穏やかに最期の時間を過ごせるようサポートすることです。

薬物療法では、症状に合わせて鎮痛剤を用いたり、呼吸の苦しさを和らげる薬剤を使用したりします。

身体的ケアにおいては利用者さんや家族の希望に沿った内容の選択が重要です。使用する薬の種類や量によっては眠気を引き起こすこともあり、利用者さんの望む生活によってはマッサージなど薬以外での苦痛緩和も考慮されます。

身体的ケアにおける介護士の役割は大きく、利用者さんが快適に生活できるよう食事や排泄の介助、入浴のサポートを行います。終末期では身体を自由に動かせない方も多く、ベッドでの体位変換も褥瘡予防の観点から大変重要なケアのひとつです。

精神的ケア

精神的ケア

精神的ケアでは、利用者さんの精神的な不安や辛さの緩和を目的としたケアを行います。

回復が見込めないと医師から診断を受けた利用者さんは、その事実を容易に受け止めることができない場合もあるでしょう。怒りを感じることもあれば抑うつ状態になる場合もあり、利用者さんの精神状態は不安定になりがちです。

そのような辛さを多職種がさまざまな方法で和らげるのが精神的ケアの目的です。

チャプレンという専属の牧師や僧侶が在籍している病院では、利用者さんの信教に合わせた宗教的なケアを行います。

ホスピス型住宅ではレクリエーションとして演奏会を実施したり、動物によるアニマルセラピーを実施したりして、利用者さんがリラックスできるよう工夫しています。レクリエーションの準備や運営も介護士の業務の一つです。

社会的ケア

ホスピスでは、利用者さんの社会的ケアの一環として医療費の手続きや財産整理、相続の法的な手続きもサポートします。

利用者さんが終末期を穏やかに過ごすうえで、法的な手続きを自分や家族だけで行うことは大きな負担になりがちです。

ホスピスでは利用者さんや家族が時間を有意義に使えるよう、ソーシャルケアワーカーが申請や手続きを代行するサービスが用意されています。

ホスピスでの仕事に関心があるけれど、実際の業務内容がつかめず不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

ハッシュタグ転職介護には医療や福祉業界に精通したスタッフが多数在籍しており、とことん寄り添う求職者支援を強みに、ホスピスの業務に関するご相談にも対応しています。

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ホスピスで働く介護職員の仕事内容

ホスピス仕事内容

ここまでホスピスの概要や実施されるケアの内容を説明しました。

ホスピスケアの特徴として、多職種が連携して利用者さんのさまざまな苦痛の緩和を総合的に行い、利用者さんが終末期を穏やかに過ごせるようサポートする点があります。

では、利用者さんを支えるチームのなかで、介護士の仕事内容や役割はどういったものなのでしょうか。一般の介護事業所における仕事内容と比較しながら解説していきます。

身体介護

ホスピスにおける身体介護は介護士の代表的な仕事です。

身体介護では、食事や排泄・入浴など日常的な介助や、ベッドの体位変換や清拭を行います。身体介護の内容自体は通常の介護施設での業務と大きく変わりませんが、ケアの先にある目標は通常の介護施設とホスピスで大きく異なることが特徴です。

一般的な介護施設では利用者さんに元気な生活を長く維持してもらうことを目標としてケアを行います。一方ホスピスでのケアの目標は、利用者さんに残された時間を穏やかに過ごしてもらうことです。

例えば、通常の介護施設での食事介助は栄養バランスの摂れた食事による健康維持が目的ですが、ホスピスでは栄養バランスよりも利用者さんが食べたいものを食べることが重視されます。食事を苦痛に感じるケースでは、食事をしないという選択も尊重されるべきでしょう。

また、一般的に飲酒や喫煙は利用者さんの健康を害する可能性があるため通常の介護施設では禁止されていますが、ホスピスでは利用者さんの求めがあれば対応するケースもあります。ホスピスでは利用者さんの生活の質を高めるケアが重視されるのです。

生活援助

生活援助

通常の介護施設と同様に、生活援助は介護士の担当です。

生活援助では部屋の掃除や片付け、洗濯など身の回りを整えて利用者さんが快適に過ごせるように支援します。在宅ホスピスでのケアの場合は、日々の買い物や料理も行います。

ホスピスでは生活援助の範疇でも、利用者さんの苦痛を和らげ無理をさせない考え方が重要です。

通常の介護施設では、リハビリテーションの一環として自分でできる範囲の身の回りの世話は利用者さん自身で行ってもらうことも大切な支援とされています。一方、ホスピスでは利用者さんの気持ちを尊重し、自分らしく過ごせる環境づくりが大切です。

利用者や家族とのコミュニケーション

利用者さんや家族とのコミュニケーションも介護士の大切な仕事です。

ホスピスケアでは、利用者さんがどのように過ごしたいと考えているかに重きを置きます。利用者さんの気持ちを汲み取るためには、きめ細やかなコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが必要です。

また、ホスピスの利用者さんの家族も今後に関しての不安や葛藤を抱えている場合があります。丁寧なコミュニケーションを心がけ、利用者さんを任せてよかったと感じてもらえるように配慮することが重要となるでしょう。

医師や看護師などほかの職種との連携

医師や看護師と連携
ホスピスでは介護士をはじめ、医師や看護師・薬剤師・ケアマネジャーなど多くのスタッフが利用者さんの生活を支えています。チームとして連携して行うケアのなかで、介護士による情報共有は大変重要な業務です。

特に在宅ホスピスでは医師・看護師が常駐している環境ではないため、日々の生活のなかで得た利用者さんの体調変化や悩みを訪問診療・訪問看護のタイミングで引き継ぐ必要があります。

例えば、利用者さんが排泄時に困っている様子があれば、医師に情報を共有することで便秘薬や止瀉薬の処方が考慮される場合もあるでしょう。

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ホスピスでの介護の仕事に向いている方

向いている人

ここまでホスピスでの介護士の仕事内容について説明してきました。

ホスピスでは、利用者さんの自分らしい生活のために介護士が大きな役割を果たしています。

では、どのような資質を持った方がホスピスでの仕事に向いているのでしょうか。

具体的に解説していきます。

利用者の気持ちに寄り添える方

利用者さんの気持ちに寄り添えることは、ホスピスで働くための重要な資質です。

ホスピスでは利用者さんが自分らしく生活できるように援助することが大切です。ただ効率よく介護を行えばよいわけではなく、利用者さんがどうしたいのかを感じながら必要なケアを行う必要があります。

また、利用者さんによっては希望を声に出して伝えられない方もいるでしょう。そのようなケースでも利用者さんに寄り添って気持ちを汲み取るように心がけます。

目に見えない心のケアも行いたいと考えている方はホスピスでの仕事に向いているといえます。

メンタルが強い方

利用者さんとのお別れはどのような介護事業所でも起こりうることではありますが、ホスピスでは一般の介護施設と比べてその頻度が高くなる傾向にあります。

ホスピスの仕事では、利用者さんの死に直面することで精神的につらくなってしまうこともあるでしょう。

すでに余命が短いと診断を受けていることもあり、場合によっては担当してから数日以内に看取りになることもあります。

ホスピスで介護士として長く働き続けるためには、自分の感情をコントロールできることが重要になってきます。

コミュニケーション能力の高い方

コミュニケーション

ホスピスで働くためにはコミュニケーション能力が大切です。

ホスピスでの介護は単なるお世話ではなく、利用者さんの気持ちに寄り添って行う必要があります。

また利用者さんや家族以外にも、ほかの医療従事者、ケアマネージャーなどさまざまな職種の方とやり取りをする場面が多いです。

自分が得た利用者さんに関する情報を正確に他者に伝える力と、利用者さんの気持ちを汲み取る傾聴力の両方が備わっている方はホスピスでの仕事に向いているといえます。

幅広い介護スキルを身につけたい方

ホスピスの利用者さんは通常の介護施設の利用者さんと比較して介護度が高い傾向にあります。

介護度が高い方の担当をすることで、介護スキルを磨くことができるでしょう。

またほかの医療従事者と関わる機会があれば、それまで知らなかった知識を得ることもあります。介護・医療に関わる幅広い知識を身につけたい方は、ホスピスでの勤務を検討してみるとよいでしょう。

高い給与を求めている方

ホスピスにおける介護士の給与は、正社員で月23〜28万円前後、パートの時給は1200円〜1600円程度といわれています。

ホスピスでは24時間体制で利用者さんのケアを行っているケースもあり、特にホスピス型住宅に正社員として勤務する場合には夜勤も担当します。

夜勤や土日祝日の勤務には手当がつく場合が多いため、日勤より高めの時給で働きたいという方にはホスピスでの勤務がおすすめです。

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