介護職員初任者研修とは
介護職員初任者研修という資格の名前は知っているものの、どのような資格なのか理解していない方は多いのではないでしょうか。
介護職員初任者研修は、かつてのホームヘルパー2級に相当する資格で介護の基礎知識と技術を習得する研修です。
ここでは、介護職員初任者研修の内容や位置づけについて詳しく解説します。
かつてのホームヘルパー2級
介護職員初任者研修とは、ホームヘルパー2級から名称変更された資格です。制度改正に伴い、2013年5月より、それまで複雑だった介護福祉士の養成体系が明確になりました。
なお、介護の資格は次の図表のとおりになります。
図表のとおり、介護職員初任者研修は介護の仕事を行う上で基礎となる資格になります。実務経験不要で、初めて介護の仕事をする方や家族の介護のために受講する方もいます。
介護の基礎的な知識と技術を学ぶ
介護は誰でもできる仕事というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
しかし、相手は高齢者・障がい者です。介護の基礎的な知識と技術を学ぶことで、どのような症状や配慮が必要なのかを身につけることができます。
また、介護技術は自分自身の身体への負担を軽減できる専門技術です。介護職員初任者研修では基本の専門技術を学ぶことができます。この技術を知っているか否かで、就職後の身体への負担軽減につながります。
高齢者や障がい者が安心感を持って介護を受けられるための専門技術の基本中の基本を学んでおくことで、未経験者でも介護の仕事を続けやすくなります。
介護の仕事といっても、施設で働く・訪問して働くなど種類はさまざまです。
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介護職員初任者研修は役に立たない?
「介護の仕事は未経験だから、基礎ぐらいは勉強しておきたいけど…」と考えている方は少なくありません。
介護の仕事は誰でもできるといわれることがありますが、決してそんなことはありません。相手は高齢者や障がい者で、何らかの不自由や困りごとを抱えている方々です。
まったく勉強をせずに介護の仕事を行うことに不安を抱いている方は少なくありません。そのため、介護職員初任者研修を検討している方は多くいます。
介護職員初任者研修が役に立たないと言われる背景には、仕事内容や資格要件と関係があります。
資格を取得したからといって待遇が劇的に変わるわけではありませんが、未経験者が介護職に挑戦する際の信頼性を高める効果があります。
資格だけでキャリアアップを保証するものではありませんが、将来のキャリア形成や介護の質を高めるためには大いに役立つといえるでしょう。
介護職員初任者研修が役に立たないと言われる理由
なぜ介護職員初任者研修が役に立たないと言われるのか、大きな理由として次の3つがあげられます。
- 資格を取得しても無資格と仕事内容は同じ
- 資格なしでも介護の仕事につける
- 初任者研修を受けなくても介護職員実務者研修を受けられる
それぞれ詳しく解説します。
資格を取得しても無資格と仕事内容は同じ
介護職員初任者研修を取得しても、仕事内容はほとんど違いはありません。上位資格である介護職員実務者研修や介護福祉士も、基本の仕事は同じです。
資格を取得している方も無資格の方も食事介助や排泄介助、入浴介助などの業務を行います。介護職員初任者研修の資格を取得したからといって仕事内容が増えたり、劇的に変わったりすることはありません。
資格なしでも介護の仕事につける
求人内容を見た時に、無資格でも歓迎などといった見出しを見かけませんか?介護の仕事は資格なしでもできます。実際に現場で活躍中の介護職員のなかには、資格なしで就職したという方も少なくありません。
介護職員の確保は、どの現場でも大きな課題です。そのため、応募のハードルを下げているといっても過言ではありません。
ただし、仕事内容によっては自動車運転免許が必要な場合があります。送迎などの業務を行う可能性があるため、介護の資格以外も確認が必要です。
初任者研修を受けなくても介護職員実務者研修を受けられる
介護職員実務者研修とは、国家資格である介護福祉士資格を取得するために必須の資格です。初任者研修だけでは、介護福祉士試験の受験資格が与えられません。
また、介護未経験でも誰でも受講可能な資格です。そのため、初任者研修を受講せずに最初から介護職員実務者研修を受講して介護福祉士を目指す方も少なくありません。
働きながら介護職員実務者研修を受講する方も多く、職場によっては受講料の補助などの支援を受けられる場合があります。求人に関しても、介護職員実務者研修を取得している方が有利な場合があります。
介護職員初任者研修のメリット
否定的な意見が多く介護職員初任者研修のメリットがわからないという方もいるのではないでしょうか。
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識を学べるため未経験から介護職を始める方や転職を考えている方などに大きなメリットとなるでしょう。
ここでは、介護職員初任者研修のメリットを詳しく解説します。
知識やスキルを取得できる
特に介護未経験の方のなかには、高齢者とあまり関わる機会がなかった方もいることでしょう。また、病気や障がいを抱えた方と関わる機会が少なかった方も少なくないと思います。
初任者研修を受講し、仕事の前に知識やスキルを学ぶことで、実際の仕事内容が明確になります。
また家族の介護のために、初任者研修を受講される方もいます。
介護未経験で仕事に対して大きな不安を感じている方は、初任者研修で知識やスキルを学び介護の基本の「き」を習得しておくのがおすすめです。
就職や転職に有利
まったくの未経験者よりも、初任者研修を取得していると即戦力と判断されることがあります。
介護の知識やスキルを持っているということは、大きな強みです。就職・転職の時、採用する側としては初任者研修で基礎を知っていると感じます。無資格より有利になるでしょう。
給与アップの可能性がある
取得している資格によって、資格手当がつき、初任者研修もその対象になる場合があります。
施設や介護事業所によっては、資格手当がつくため給与が上がる可能性があります。働く場所によって異なりますが、3,000〜5,000円が相場です。
キャリアアップにつながる
初任者研修は、立派な介護の資格です。未経験の方にとっては、大きな一歩目になる資格です。
初任者研修から始めて上位資格を取得する方法はスムーズなスキルアップにつながります。業務内容も処遇もよくなっていく可能性が高いです。
基本をしっかりと学んでいると、評価も上がります。その結果、キャリアアップにつながっていきます。
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応募できる求人が増える
無資格でも応募できる求人もありますが、初任者研修を取得することで応募できる求人数が増えます。求人数が多ければ選択肢も広がるため、希望する仕事条件の求人も見つかりやすくなります。
初任者研修には、メリット・デメリットがあります。しかし、まったく役に立たない資格ではありません。
特に介護未経験でどのような仕事をするのか想像できない方や不安に思う方は、初任者研修から始めると事前準備ができます。
介護の基礎知識や技術を身につけられる初任者研修を受講しながら、転職活動を進めるのもおすすめです。ただ、一人での転職活動は不安や負担が大きいものです。
ハッシュタグ転職介護では、キャリア相談から企業紹介・選考対策・入社後のフォローまで、「一気通貫型」でサポートします。
担当者が変わらないため情報の行き違いも少なく、スピーディーな転職活動を実現できます。
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介護職員初任者研修の注意点
初任者研修を受講する場合、2つ注意するべき点があります。費用と受講終了までの期間です。
ライフスタイルに合わせて受講先を選ぶのがおすすめです。
例えば受講料に重点をおいて探す場合、初任者研修後に受講先の運営する職場に一定期間勤務することが条件となる場合もあります。 資料などしっかりと読んでおきましょう。不明点は問い合わせるなど、納得できる受講先を選ぶことがポイントです。
費用がかかる
どのような資格でもそうですが、当然のことながら費用がかかります。受講料やテキスト代に加えて、通学講座の場合の交通費などの出費です。
初任者研修の受講料は、大手通信教育会社や専門学校などで約40,000円〜100,000円と幅があります。研修内容は同じですが、サポート体制の違いなどで費用に差が出ています。
ただし、介護人材の確保の促進や定着の促進のため、自治体により補助金が交付されることがあります。各自治体の条件を満たした方を対象に、補助金額に差はあるものの補助が受けられる場合もあるので、お住まいの自治体ホームページなどを確認してみましょう。
通信教育会社や専門学校でも、割引キャンペーンなど実施していることがあります。条件はありますが、しっかりと比較して検討することで受講費用が抑えられます。
取得まで日数がかかる
初任者研修は、総時間130時間かけて知識やスキルを学びます。そのため、資格取得にはどうしても日数がかかります。
受講スケジュールや受講方法(通信・通学)によって異なりますが、最短でも約1ヶ月程度かかります。実際に働く前に取得するか、働きながら資格取得するかによって左右されます。
介護職員初任者研修の取得方法と内容
初任者研修を取得するには、二つの方法があります。
どちらの方法も、必ず演習を行います。介護技術の基本となる演習には、積極的に参加するよう心がけて受講するのがポイントです。
また、全科目を終了したら筆記試験が行われます。
通学講座
スクールに通い、初任者研修を取得する方法です。資格を短期間で取得をしたい方は、通学がおすすめです。
選ぶポイントは、講座の日程・時間をしっかり確認することです。ライフスタイルに合わせて受講しやすいスクールがあれば、無理なく資格取得しやすくなります。
通学講座と通信講座
通学講座と通信講座の両方を受講して、初任者研修を取得する方法です。働きながら資格取得したい方におすすめです。
自宅などで通信講座を行い、その後通学(スクーリング)する場合もあります。
自宅など好きな場所で勉強できるメリットがある反面、自分でスケジュール管理をしっかりと行わないと資格取得が難しくなります。
研修内容
総研修時間は、130時間です。研修科目と時間数は次のとおりになります。
- 職務の理解 6時間
- 介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
- 介護の基本 6時間
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
- 介護におけるコミュニケーション技術 6時間
- 老化の理解 6時間
- 認知症の理解 6時間
- 障害の理解 3時間
- こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
- 振り返り 4時間
介護の基本的な業務内容を学ぶ初任者研修ですが、受講総時間は130時間と長いです。
受講期間中は、体調管理に注意をしましょう。場合によっては資格取得ができない場合があるためです。
この受講総時間130時間は、決してムダな時間ではありません。
初任者研修を取得したら、すぐに転職を考える方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、数多くある介護の求人から、自分に合う職場を探すのは簡単ではありません。
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初任者研修について解説してきましたが、なかなか決められない方も少なくないのではないでしょうか?
介護の職場といってもさまざまです。活躍の場が幅広いため、自分に合った職場探しは大変です。
また、介護の仕事内容も多様化しています。想像とは異なる職場も少なくありません。
身近に実際に介護の仕事をしている人がいないと、相談したくても難しい場合もあるでしょう。
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