機能訓練指導員とは
機能訓練指導員とは、介護施設の利用者さんのリハビリを行う職種です。
介護施設の利用者さんの多くは日常生活を送るのが困難なため、リハビリを通して身体機能の維持や向上を目指します。
利用者さん一人ひとりに合わせた計画を立て、リハビリを行い、利用者さんが元気に日常生活を送れるように支援します。
利用者さんの身体機能の維持や向上を目指す機能訓練指導員には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護職員・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格が必要です。
機能訓練指導員という資格は存在しないため、上記のような資格を取得することで専門職として働けます。
また、はり師・きゅう師の有資格者は、機能訓練指導員が在籍する施設で半年以上の実務経験を経てから機能訓練指導員として活躍できます。
利用者さんに合わせたリハビリを行うため、専門性が高く、深い知識や高いスキルが求められる職種です。
機能訓練指導員の仕事内容
機能訓練指導員は、日常生活の動作を利用者さんご自身でできることを目指しながら、身体機能の維持や向上のリハビリを行う職種です。
では、具体的に機能訓練指導員の仕事内容にはどのような業務があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
計画の作成と実施
まずは、リハビリを実施するための機能訓練計画を作成します。
利用者さんの希望を踏まえ、生活状況や身体機能を考慮し、ケアマネジャーが作成したケアプランをもとに機能訓練計画を立てます。
計画書作成時には、利用者さんやご家族をはじめ、介護士や看護師など介護に関わる方からの意見を参考にすることが大切です。
計画書を作成したら機能訓練を実施します。
利用者さんの希望に沿ったリハビリを行うことで、身体機能の維持や向上だけでなく、利用者さんが希望する目標を達成しやすくなります。
また、個別対応だけでなく集団でのリハビリを行うこともあり、その場合は複数の方が無理なくできる体操や筋力トレーニングなどを取り入れましょう。
集団でのリハビリは、身体機能の維持や向上を目指すだけでなく、利用者さん同士のコミュニケーションの場にもなります。
計画内容の見直し
機能訓練指導員の仕事には、3ヶ月に1回の計画内容の見直しも含まれます。
利用者さんの身体機能の現状を把握して、リハビリ前との違いや3ヶ月前との比較を行います。
機能訓練計画の進捗を確認し、現在の利用者さんに適したリハビリ内容か、身体機能の改善に役立った内容かを見極めます。
日々の生活のなかで気付いたことや新しいリハビリを取り入れたときの反応、変化などを記録しておくと、計画内容の見直しの際に役立ちます。
ただ、目標達成ができていない場合や進捗状況が遅い場合には原因を見つけて計画内容を見直したり、利用者さんにリハビリのきつさなどを聞いて見直したりすることも大切です。
実施記録の作成
リハビリ実施後には、実施記録を作成します。
実施記録とは、機能訓練の内容や実施した時間、訓練のときの利用者さんの様子や進捗状況を記録する書類です。
リハビリの際に利用者さんの動きにどのような変化があったのか、機能訓練内容を提案した際の反応、目標達成するための改善点などを記載します。
介護職員や介護に携わる職種の方が情報を把握、共有できるようにしておくことが重要です。
機能訓練指導員がきついといわれる理由
機能訓練指導員はきついといわれることが多い職種のひとつです。
利用者さんの身体機能の維持や向上を目指した支援を行うのが主な仕事ですが、ときにはきついと感じることもあるようです。
機能訓練指導員として働くうえで、きついといわれる理由にはどのような理由があるのでしょうか。
訓練を行っても理想どおりに進まない
機能訓練指導員がきついといわれる理由のひとつに、訓練を行っても理想どおりに進まないことが挙げられます。
介護施設を利用する方や機能訓練を受ける方は、日常生活を送るうえで介助が必要な場合が多く、身体機能が低下している方も少なくありません。
利用者さんに合わせた機能訓練の計画を立てても、なかなか理想どおりに進めず、きついと感じてしまう場合があります。
また、認知機能が低下している方の場合は、訓練内容を理解できなかったり何をしたらよいのかわからなくなったりする方もいるでしょう。
利用者さんの身体機能や認知機能を把握して、どの程度の訓練が可能か、目標達成できるリハビリ内容なのかをよく検討することが重要です。
機能訓練指導員不足
機能訓練指導員は、施設や入居者人数によって配置基準が定められています。
基本的に1名以上の機能訓練指導員の配置が必要とされているので、機能訓練指導員が1名しか在籍していない職場も少なくありません。
機能訓練指導員が1名の場合は、利用者さん一人ひとりの訓練計画の作成や実施、集団での機能訓練などもすべて担当するため仕事量が多くなってしまいます。
また同業者がいないため、訓練内容や実施についての相談ができなかったり機能訓練指導員としての知識を深められなかったり、業務相談することができずにきついと感じてしまうようです。
リハビリや介護業務での身体的負担
機能訓練指導員は、リハビリの補助や介護業務で利用者さんを支えたり、持ち上げたりします。
ときには自分よりも体格の大きい方を支えたり、リハビリの補助を行う場合もあるため、腰を痛めて仕事を続けることが難しくなってしまうケースもあります。
リハビリの補助や介護業務での身体的な負担が大きく、きついと感じてしまうことがあるようです。
ただ、正しい補助の仕方や持ち上げ方などの介護スキルを身につけることで、身体的負担を軽減できます。
腰を痛めないためにも、正しい介護スキルを身につけることが重要です。
機能訓練指導員が一人だと、仕事量が多くなってしまい、きついと感じてしまう方も少なくないでしょう。
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機能訓練指導員のやりがい
機能訓練指導員として働く際に、理想どおりに訓練が進まなかったり機能訓練指導員不足により一人あたりの仕事の負担が大きくなったりと、きついといわれる理由がありました。
では、機能訓練指導員にはやりがいを感じられる場面はあるのでしょうか。機能訓練指導員として働いている際に感じるやりがいについて見ていきましょう。
利用者の生活に合わせたリハビリができる
介護現場では、利用者さんの生活に合わせたリハビリを行います。
よりよい生活が送れるようサポートをするだけでなく、利用者さんが自ら動いて生活を送れるように機能訓練の計画や実施を行います。
利用者さんの生活を把握することで、その人に合ったリハビリを提案でき、長期的な支援ができるのもやりがいのひとつといえるでしょう。
利用者の身体機能維持と向上の一助になる
機能訓練指導員の仕事は、利用者さんに合わせたリハビリを行っているため、身体機能の維持や向上に貢献できます。
リハビリを続けるうちに、できなかったことができるようになった喜びを利用者さんと一緒に感じられます。
利用者さんが、今まで以上に元気な姿や喜びを感じている姿を見て、やりがいを感じられることでしょう。
機能訓練指導員は、利用者一人ひとりに合わせた機能訓練の計画を立てたり、集団での機能訓練を実施したりと、利用者と深く関わる機会が多い職種です。
そのため、自分が気持ちよく働ける環境を整えることは、とても重要なポイントです。
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機能訓練指導員が活躍できる職場
機能訓練指導員は、基本的に介護施設に1名以上の人員配置が義務付けられています。そのため、介護施設であれば活躍することができます。
機能訓練指導員が活躍できる職場は以下のとおりです。
- 通所介護
- 短期入所生活介護
- 認知症対応型通所介護
- 特定施設入居者生活介護
- 介護老人福祉施設サービス
ここでは、それぞれの職場や利用者さんの特徴、機能訓練指導員としての役割について紹介します。
通所介護
通所介護はデイサービスとも呼ばれる施設で、日中に介護施設に通う利用者さんに向けて食事や入浴、排泄の支援を行います。
ご自宅で日常生活を送る利用者さんに機能訓練を行うため、ご自宅での行動や生活に配慮したリハビリ内容を考えることが大事です。
個人の機能訓練だけでなく、集団での体操やレクリエーションを行う場合もあります。
短期入所生活介護
短期入所生活介護とは、一時的に介護施設に入所できるサービスで、ショートステイとも呼ばれます。
普段はご自宅で介護を行っているご家族に、休息を取れるようにするための施設です。
短期入所生活介護の利用者さんは他の施設も利用している場合があります。その場合には、併用している施設の機能訓練を考慮した内容を考える必要があります。
短期入所生活介護では、通所介護と同じく、ご自宅での生活や行動に配慮した機能訓練を実施することが大切です。
認知症対応型通所介護
認知症対応型通所介護とは、認知症デイサービスとも呼ばれます。
認知機能が低下し、認知症の診断を受けた要介護1以上の方が利用できる施設です。
認知症対応型通所介護では、日常生活や身体機能に加えて、認知症の症状や心理面も考慮したメニューを検討する必要があります。
認知症対応型通所介護は、一般的な通所介護よりもスタッフの人数が多いため、一人ひとり丁寧に向き合える環境が整っています。
特定施設入居者生活介護
特定施設入居者生活介護とは、有料老人ホームやケアハウスのことで、基本的に入居すると、その施設が入居者さんの新たな住居となります。
入居料金を支払うことで、食事や入浴、洗濯などの介護サービスを提供する施設です。
施設での生活が日常生活になるため、入居者さんの生活リズムや身体機能の状況を把握しながら、入居者さんに合うリハビリを提供します。
入居者さん一人ひとりに合わせた個別の機能訓練計画書の作成や実施、管理などを行います。
介護老人福祉施設サービス
介護老人福祉施設サービスは、特別養護老人ホームとも呼ばれる入居施設です。
基本的に要介護3以上の方が入居し、食事や入浴、排泄などの日常生活の介助を必要とします。
ご自宅での日常生活が難しくなった方が入居する施設のため、利用者さんが在宅復帰を目指せる機能訓練や身体機能を維持するための内容を考えます。
機能訓練だけでなく、日常生活の介助も仕事の一つです。集団での体操や筋力トレーニングなども実施します。
機能訓練指導員は、介護施設であれば活躍できる職種です。
ただし、介護施設によって働き方や介護との兼務、機能訓練内容などに違いがあります。
ご自身がどのような仕事や働き方をしたいのか、利用者さんのケアはどこまでできるのかなどを把握してから職場を決めるとよいでしょう。
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機能訓練指導員が働きやすい職場の見極め方
介護施設には、1名以上の機能訓練指導員が必要とされています。
しかし、機能訓練指導員としてのスキルや技術に不安を感じていたり、介護に関する仕事を兼務したりする場合もあります。
機能訓練指導員の仕事に集中できるような環境で働きたいと考えている方も少なくないでしょう。
では、機能訓練指導員が働きやすい職場を見極めるポイントを確認しましょう。
スタッフの人数と利用者数が適切か
介護施設では毎日、さまざまな業務があります。
スタッフの人数が利用者さんの人数に対して適切かを事前に確認しておきましょう。
もし業務をこなすなかで困ったことやトラブルがあっても、スタッフの人数が少なければ相談もできないため、適切な人数が配置されているかが重要なポイントです。
また、機能訓練指導員は基本的に1名以上の配置義務がありますが、同業者がいないと機能訓練についての相談ができません。
不安な場合は、機能訓練指導員が2名以上在籍しているかの確認もしておくとよいでしょう。
研修制度が充実しているか
機能訓練指導員は、技術職にあたるため、常に勉強が必要になる職種です。
勉強した知識だけでなく、現場での経験と知識を合わせた機能訓練計画を立てる必要があります。
会社に研修制度があれば、知識やスキルを磨くことができ、さらなるスキルアップを目指せます。
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機能訓練指導員としてやりがいをもって働ける職場を探したいなら
機能訓練指導員は、利用者さんの身体機能の維持や向上を支援する職種です。
利用者さんの生活リズムや身体機能、認知機能を把握して、一人ひとりに合った機能訓練の計画書を作成・実施・記録します。
専門性が求められる職種でありながら、同じ職場に機能訓練指導員の方がいないため相談ができなかったり、身体的な負担からきついと感じたりしてしまうことがあるようです。
一方で、リハビリをとおして元気になった姿やできるようになった姿を見て、大きなやりがいを感じられる職種でもあります。
大変なことが多い反面、やりがいも大きいため、機能訓練指導員として活躍したい方は、ご自身に合った職場を見つけることが大切です。
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