訪問介護とは
訪問介護の介護士はホームヘルパーと呼ばれ、高齢者や障害者の自宅に訪問して身の回りの世話をする仕事です。まずは仕事内容や勤務形態、給与相場の基本情報を解説します。
仕事内容
訪問介護の仕事は利用者の身体に直接触れて、食事や排せつ、入浴の世話をする身体介護です。おむつの交換や服薬、体温管理、着替えの介助も業務範囲に含まれます。
訪問介護は、痛みを与えない繊細さや利用者が嫌がる箇所に触れない細やかな気配りが求められます。また生活援助も重要な仕事の一種です。調理や洗濯、掃除に加えて、薬の受け取りや買い出しを本人の代わりに行います。
生活援助の範囲は本人の作業のみにとどまり、一緒に居住している家族やペットの世話は介護サービスの対象からは外れます。通院をサポートするため、送迎車の運転や車イスの移乗や移動の介助を担う場合も珍しくありません。
雇用形態
訪問介護の雇用形態はフルタイムの常勤とパートやアルバイト、登録ヘルパーがあります。訪問介護事業所と雇用契約を締結した場合は正社員として毎日事業所に通い、事務所から利用者の自宅に向かいます。給与体系は月給制が基本です。
登録ヘルパーは訪問介護独自の雇用形態です。あらかじめ訪問介護事業所に希望の曜日や時間帯を伝えて、条件がマッチするタイミングで労働力を提供します。
直接雇用ではなく業務委託とも異なりますが、感覚的には派遣に近い働き方です。登録ヘルパーの給与形態は主に時給制です。
給与相場
厚生労働省の2022年の介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職員の平均給与額は常勤が315,170円、非常勤が219,390円でした。調査の対象は訪問介護のスタッフに限らず、入居型や通所型の施設で働く介護士も含んでいます。
年収に換算すると常勤が3,782,040円、非常勤が2,632,680円です。一方すべての業種を対象とした国税庁の民間給与実態統計調査によると、正社員の平均年収は5,233,000円でした。
介護士の年収と1,500,000円ほど開きがあるため、訪問介護の年収は平均より低めだといえるでしょう。
訪問介護の1日のスケジュール例
正社員を例に訪問介護の1日のスケジュールをみてみましょう。
- 8:50:出勤
- 9:00:事務所を出発
- 9:20~9:50:1軒目の訪問
- 9:50~10:10:移動
- 10:10~11:30:2軒目の訪問
- 11:30~12:00:移動
- 12:00~13:00:昼食や休憩
- 13:00~13:20:移動
- 13:20~14:30:3軒目の訪問
- 14:30~14:50:移動
- 14:50~15:50:4軒目の訪問
- 15:50~16:00:移動
- 16:00~17:30:5軒目の訪問+移動
- 17:30~17:45:事務所に帰社
- 17:45~18:00:1日の活動の記録
- 18:00:退勤
2023年度介護事業経営実態調査結果に基づく試算によると、介護士一人あたりの1日あたりの平均訪問軒数は5.2軒となりました。上記のスケジュールをみると、事務所の所定労働時間である8時間以内に一巡できる業務量だとわかります。
アルバイトやパートの非正規スタッフの方は短時間勤務で働く場合が少なくありません。1日の訪問数は常勤と比べて必然的に少なくなるとはいえ、1軒あたりの時間は同じです。
登録ヘルパーは事務所に出向かずに直行直帰で働く場合が多いため、移動に要する時間を抑えられる傾向があります。
訪問介護は正社員と非正規の間に業務内容の違いがない点が特徴です。ただし給与面では労働量に比例して違いがみられます。
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訪問介護のやりがいを感じる瞬間
労働に少しでもやりがいを感じる瞬間があると日常が華やぎ、働く喜びを実感できます。生活に困っている方を身近でサポートする訪問介護は、充実感を抱くことができる場面が少なくありません。
具体的にやりがいを感じられる瞬間を一つずつ紹介します。
利用者一人ひとりに寄り添ったサポートができたとき
一人ひとりの家庭状況や衰弱度に応じたきめ細やかなサポートができたとき、成長を実感してやりがいを感じる場合は珍しくありません。すべての方に同一の画一的な対応をするようでは、質が高い介護サービスとはいえません。
例えば要介護度が低くある程度自立した生活を営む方には調理や掃除の補助、身体機能の維持や回復に努めます。一方症状が深刻化して一人で歩行できない方には歩行や食事、排泄の介助を手厚くします。
本人の性格や回復の度合いに応じて対応を変えられると、訪問介護の利用者はより満足するでしょう。
感謝の言葉を直接もらえたとき
利用者から「いつもお世話になっております」「本当にありがとう!」と感謝の言葉を投げかけられたときに喜びを実感できます。自宅に訪問して部屋や台所で介助する訪問介護は、一人ひとりとの距離の近さが特徴です。
目の前にいる人間から直接感謝されると、うれしさや恥ずかしさが胸のうちにじんわりと沸いてくる場合があります。モチベーションが刺激され、明日から頑張ろうと長期的に働く意欲が満ちてくるでしょう。
利用者が訪問を心待ちにしてくれていたとき
利用者から「早く来てくれ!」と訪問を切望する言葉をかけられたときに、自らの必要性を実感して安心感を抱く場面です。介護を必要とする方は、往々にして胸の内に孤独感や寂しさを抱いています。
また家族のサポートがまったくないため買い物や食事がままならず、大変な生活を強いられる方もいます。厳しい状況のなか、訪問介護のサポートはよき助け舟です。
このため、介護士は敬意や好意をもって丁重なおもてなしをされる場合が大半です。訪問介護は自分が利用者の生活を支えている実感を抱きやすい仕事といえます。
新しい学びがあったとき
ケアがうまくいかないときに、効果的なコミュニケーションのとり方や対応の仕方を見出したときに報われたと感じる場合があります。介護の現場はマニュアルや指導要綱のルールだけでは解決できない問題に直面する場面が珍しくありません。
具体的には、利用者がいくら声をかけても食事の好き嫌いが直らない状況です。いろいろと試行錯誤して嫌だと感じる原因を突き止め、問題の解決に成功したときには心の底から「よかった」と感じることでしょう。
訪問介護の仕事は決して同じ作業を繰り返す単調な毎日ではなく、時折成長を実感できる楽しさがあります。介護現場の実情をもっと詳しく知りたいと感じた方は、ハッシュタグ転職介護の活用を検討してはいかがでしょうか?
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訪問介護事業所での仕事内容は、患者様への直接的なケアに加え、リハビリ支援や健康管理、症状のモニタリングなど幅広い業務が求められます。そのなかで、患者様の生活の質を向上させることができるため、大きなやりがいを感じられる職場です。
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ホームヘルパー(訪問介護員)として働くメリット
訪問介護のメリットは、柔軟な働き方と年齢や性別に縛られないキャリアの広大な可能性です。また人間関係のストレスの少なさや家事の経験を活かせること、需要の高さも魅力です。具体的な特徴を次にまとめました。
柔軟な働き方ができる
訪問介護は勤務日や時間にとらわれない柔軟な働き方が可能な仕事です。夜間営業がない事業所に勤務すれば、遅くまでの残業や深夜出勤がなく、ワークライフバランスを確保できます。
勤務形態がパートやアルバイト、または登録ヘルパーの場合、自らの都合に合わせた労働時間の調整が可能です。
月曜日と水曜日、金曜日だけの週三勤務にしたり、平日の10時〜14時の間だけ働いたりとプライベートの予定を考慮したフレキシブルな労働環境が実現します。
年齢や性別問わずキャリアアップができる
介護の仕事は門戸が広く、男女関わらず何歳からでも現場で働ける環境です。人手が足りない場合が多いため、同一の事業所で働き続ければ誰でも管理職へと昇進できるチャンスがあります。
また、採用にあたって人柄や意欲が重視される傾向にあります。このためホームヘルパーは、妊娠や出産をきっかけに仕事を辞めた方の社会復帰の第一歩におすすめです。
人間関係のストレスが少ない
業務の大部分を一人で遂行する訪問介護の仕事は。人間関係のストレスの少なさが魅力です。職場の人付き合いで嫌な思いを抱くリスクは、断言はできないとはいえ、可能性は低いといえるでしょう。
大型トラックの運転手やタクシードライバーの働き方に近い労働環境です。利用者との間では密なコミュニケーションが伴うものの、同僚との人間関係に苦心する可能性は高くありません。
家事経験を活かせる
訪問介護は食事の補助や洗濯、掃除を担うため、基本的な家事の経験がある方に向いています。とはいえ事業として一般家庭に家事労働サービスを提供した経験までは求めず、自宅で自分用に炊事した程度でかまいません。
訪問介護の現場では、ときに患者さんの好みや症状に合わせて食事を用意する場合もあります。調理をひととおりこなせる方は料理の提供に時間がかからず、てきぱきと効率的に介助で業務を遂行できるでしょう。
需要が高い
少子高齢化が深刻な状況にある日本は入居型や通所型と同じく、訪問介護の需要も高い水準にあります。近くに介護施設がない方は自宅で余生を過ごそうと考えるため、在宅介護を求める方は多い傾向があります。
2023年に倒産した老人福祉介護事業所の数は122件を数え、過去2番目に高い水準に達しました。この厳しい状況は、介護の需要の大きさに対応できる供給量を維持できない現状が背景にあります。
業務量の多さや低賃金、人間関係のストレスを理由に職員が次々と離職してしまい、人材の募集をかけても職員が一向に定着しない悪循環を余儀なくされています。
介護の需要は今後も維持、または増大に向かう見通しのため、引き続き訪問介護は将来性が高い職業といえるでしょう。
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訪問介護に従事するデメリット
訪問介護に従事する方は以下のデメリットに悩まされる場合があります。
- 肉体的な負担が大きい
- 責任が大きい
- 業務外の援助と線引きが難しい
一人で身体介助を行う肉体的な負担の大きさは訪問介護の特徴です。上半身を持ち上げてベッドから起こしたり、車イスに移動させたり、着替えを手伝ったりと体力が求められる場面が多々あります。
利用者が男性の場合、腕力や体力が必要なために同性しか対応できないこともあります。また責任感も重要です。
訪問介護は基本的に一人で仕事をこなす環境のため、利用者の自宅でトラブルが起きたときは自分だけで適切な対応を考えて行動に移さなくてはいけません。
また業務外の援助との線引きが難しいという事情があります。訪問介護は原則として、介護保険の範囲内でしか介護サービスの提供が認められていません。例えば散歩や趣味の外出、大掃除、同居家族の援助などは基本的に対象外です。
ほかにも来客のお茶出しや洗車、ペットの世話なども同様です。しかし介護サービスの対象から外れても、全額自己負担の条件つきで訪問介護の一環として行うことが認められています。
ただし利用者に散歩や大掃除の援助を求められたとき費用面の説明が求められるため、面倒に感じる場合があります。
訪問介護の介護士に向いている人の特徴
訪問介護に向いている方の特徴は次のとおりです。
- コミュニケーションが得意
- 体力に自信がある
- 責任感がある
- 臨機応変に対応できる
訪問介護の仕事が自分に合うか見極めたい方は下記を参考にしましょう。
コミュニケーションをとるのが好き
訪問介護の介護士は、コミュニケーションが得意で初対面の方と簡単に打ち明けられる方が向いています。職場の人間関係は希薄にとどまるものの、利用者と近い距離で接する状況に直面するためです。
ただし、コミュニケーション力といっても、挨拶や声かけ、日常的な会話をはじめとする基本的な意思疎通が取れれば不都合はきたさないでしょう。
コミュニケーションに苦手意識があっても、他人を拒絶する極度の人嫌いでもない限り、問題ありません。
体力に自信がある
移動や自宅の訪問が伴う訪問介護は、体力に自信がある方に向いています。ドライバーがいない場合、運転から移乗、移送介護まですべて一人でこなさなくてはいけません。
体力は筋力トレーニングやランニングによって伸ばすことが可能です。もし業務をこなせるか心配を感じている方は、日々の生活に運動習慣を取り入れられないか検討してみましょう。
責任感がある
一人で身体介助や生活援助、通院介助のすべてを担う訪問介護は責任感が求められる仕事です。利用者がいうことを聞かずにサポートがうまくいかないときでも粘り強く説得を繰り返さなくてはいけません。
たとえ相性が悪くても代わりが見つからない限り、ケアを続ける必要があります。チームで働くと「ほかの職員がいるから大丈夫だろう」と考えても大きな問題は生じませんが、訪問介護の場合は致命的です。
責任感がない方は重大なミスやトラブルを引き起こしかねません。したがって選考の際も他力本願な性格ではないか、真面目で信頼できる人材かどうかという観点からチェックされます。
臨機応変に対応できる
利用者の行動や周囲の状況を観察して臨機応変に動ける柔軟性をもった方は、ホームヘルパーに向いています。前提として視野の広さや細やかな心配りが重要です。
例えば、利用者から「〇〇をしてくれ」と頼まれなくても、スケジュールを把握したうえで事前の声かけができる方です。また顔色や声音からいつもと違う状況を察知して、検温や脈拍の測定といった行動に移すことも求められます。
普段の仕事では誰も指示をする上司がいないため、一人でそつなくこなすスキルは極めて重要です。
臨機応変さを備えた介護士は、回復状況に応じてケアの程度を緩和したり手厚くしたりと対応を変えられるため、一人ひとりに応じたサポートが可能な優秀な人材です。
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