介護の夜勤専従とは

夜勤専従とは、介護施設で夜勤を専門とする介護職員の働き方を指します。シフト制の日勤、早番や遅番の働き方はせず、雇用契約が夜間の時間帯です。
夜勤専従の主な役割は、利用者の安全と安眠を確保することです。夜間は体調が急変することもあるため、適切な対応力が求められます。
2024年介護施設実態調査結果(日本医療労働組合連合会)では、全体の86.7%の介護施設で2交替制の働き方をとっています。
- 2交替制:16時から翌朝9時(休憩、仮眠1時間から3時間含む)
- 3交替制:21時または22時から翌朝7時から9時(休憩1時間含む)
2交替制で働く場合は、約16時間連続勤務になり、最低8時間の休息時間が労働基準法で定められています。
夜勤専従は日勤のような働き方をせず、一日の労働時間が8時間を超えることがあります。しかし、変形労働時間制の適用により、週あたりの労働時間は40時間以内に調整しなければなりません。
介護の夜勤専従の仕事内容

夜勤専従の仕事は日勤の仕事とほぼ同様に多岐にわたります。異なる内容として、日中に行う入浴介助や施設ごとに違うレクリエーションなどの業務を行うことがない点です。
代表的な業務として以下の4点があげられます。
- 食事のサポート
- 排泄や着替えのサポート
- 安否確認
- 緊急時の対応
夜間は日中ほど慌ただしく業務に追われることは少ないですが、人員が少ない分利用者のトラブルや体調の急変が起こった際は、冷静な判断と対応が求められます。
要介護度の高い利用者のいる施設では、夜間の体位交換などを行うのも大切な仕事です。日勤スタッフとの業務の引継ぎや申し送りも必要な業務です。
食事のサポート
利用者一人ひとりの病歴やアレルギーなどに配慮し、食材の大きさや固さの嚥下と咀嚼にあわせて調整します。
食事前の体調を確認し、利用者の姿勢や安定性にも配慮をして一口の量も少なめから始めます。飲み込んだことを確認してから食事ペースは急がせないことが大切です。
また、医師から処方されている服薬は指示通りに時間と方法を確認し、嚥下機能を観察しながら介助しましょう。さらに、夕食後の口腔ケアから片付けまでを行います。
排泄や着替えのサポート
就寝に向けた利用者のトイレ介助やおむつ交換の排泄介助を行います。ほとんどの施設では排泄介助の時間が決められており、夜勤では重要な業務です。
排泄には個人差があるので状況を見極めた、柔軟な対応が求められます。利用者から求められた場合は、消灯後の深夜の時間帯の対応も必要です。
利用者の着替え介助をする際にはプライバシーのためにカーテンや扉を閉め、転倒リスクを避け、椅子や手すりを利用してサポートしましょう。
安否確認

夜勤専従の重要な業務の一つである夜間の見回りがあります。決められた時間ごとに定期的に利用者一人ひとりを目視で確認していきます。
利用者のプライバシーや睡眠を妨げないよう、静かに確認することを心がけましょう。確認ポイントは以下の通りです。
- 呼吸の有無や状態
- 睡眠状況
- 寝息や呼吸の異常音
- 発汗状態の有無
- 就寝状態の異常(ベッドからの転落など)
異常があれば記録をし、緊急性がある場合はバイタルのチェックや医療機関に連絡をする必要があります。
緊急時の対応
介護施設では夜間に緊急対応を行う割合が日中より多くなる傾向にあり、介護施設夜勤実態調査では全施設の31.8%が夜間に緊急対応を行っています。
夜間は圧倒的に職員の人数が少ないため、冷静な判断と対応が必要です。緊急時になってから冷静に対応する余裕がないため、普段から緊急時の対応マニュアルをできる限り確認し、想定しておきましょう。
また、普段からの緊急時の訓練や、AEDの講習も積極的に参加をしましょう。
介護の夜勤専従は掛け持ちできる?

夜勤専従としての掛け持ちは、労働基準法上で禁止はされていません。夜勤をメインにしているため、日中は自由に時間を使え、複数の事業所の掛け持ちは可能です。
事業所によっては就業規則でWワークを禁止している場合もあるので、事前に確認しましょう。労働基準法上では夜勤回数を明記している項目はありません。
ですが、夜勤専従は変則労働時間制の適用により労働時間が1日8時間以内、週40時間以内と定められています。
複数の介護施設で働くことが可能ですが、夜勤専従は1週間の労働時間が決まっているので、管理が難しくなります。
禁止されているにも関わらず、内緒で掛け持ちしていると年末調整や住民税額の決定後に発覚し、契約解除やペナルティのリスクもあるので注意しましょう。
「掛け持ち可能な職場を探してみたい」「どのような職場なら無理のない業務ができるのか」と悩まれる方は一度、医療・福祉業界に特化したハッシュタグ転職介護にご相談ください。
夜勤専従で介護業界にキャリアを築きたい方には、一般的な人材紹介では対応しきれないご希望も多くあります。
ハッシュタグ転職介護では、一人ひとりの声に丁寧に耳を傾け、あなたのニーズに合った適切なマッチングをご提案します。
まずはお気軽に無料相談をご利用ください。あなたの理想の働き方を一緒に見つけましょう。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
介護の夜勤専従掛け持ちのメリット

夜勤専従の働き方の一つである2交替制の場合、拘束時間が16時間を超えると2日分の勤務としてみなされます。したがって、月の勤務日数は10日前後となります。
日勤で働くよりも少ない日数で同等以上の給料を得ることが可能です。日中の時間を自由に使える日数が休日を含め、シンプルに20日ぐらいあります。
複数の事業所でうまくシフトを組み合わせることで夜勤専従の方は、掛け持ちのメリットをえることができます。
夜勤専従の掛け持ちの主なメリットは下記の4点です。
- 収入アップ
- 介護の経験値が上がる
- 各施設の違いの認識
- 人間関係のストレス軽減
介護業界で働く方のなかには、あえて夜勤専従を選んで、働く方も少なくありません。ぜひ、参考にしてください。
収入アップになる
夜勤は日勤にはない手当などの夜勤手当や深夜手当、さらに労働基準法第37条の深夜割増賃金が25%以上の加算があるので少ない日数で、高い収入が期待できます。
複数の施設で勤務し、週の労働時間が40時間を超えた場合は、時間外手当が発生するため収入がさらに増える可能性があります。
ただし、各施設間での勤務時間管理が難しく、トラブルにつながることもあるため注意が必要です。月10日前後の通常業務と掛け持ち業務の収入を得ることで、しっかりと収入がアップします。
介護の経験を増やせる

異なる施設で働く場合は、仕事を通して介護の経験を積むことができます。日勤の時間帯の経験が、介護全体の流れの理解を深めます。
実務経験を積むことで、介護福祉士や介護支援専門員などの受験資格を得られ、将来のキャリアパスも明確になるでしょう。
また、同じ業種でも複数の職場に従事することは、対人関係の構築や違う事業所への適応力が養われます。
施設による特徴の違いを把握できる
今まで自身が働いてきた職場が、介護業界だと思っている方も少なくはないはずです。
職場が違えば仕事の進め方、介護の取り組み方や利用者層も異なるため、新たな視点や工夫を学ぶことが可能です。
また、いろいろな考え方を持つ方と働くことで、自分によい影響を与えてくれるスタッフに出会えるチャンスもあります。
違う職場のよい面をほかの職場に提案することも可能になり、自身の職場環境の改善に貢献できるようになります。よい働き方をどんどん吸収しましょう。
人間関係のストレスが少ない
複数の職場で働くことは人間関係の構築も一ヶ所とは限らないため、一つの施設で苦手なスタッフがいても、別の施設で働くことでストレスを軽減できます。
同じ介護の仕事をしているからこそ、違う施設での悩みも気軽に話したり相談したりすることが可能です。
例えば、一つの施設で人間関係に悩んでも、特定の人間関係に縛られずに複数の職場を掛け持ちしていることで気分転換になります。
負担の大きい人間関係のストレスがある場合は、無理せず離れる選択肢も視野に入れておきましょう。
ハッシュタグ転職介護では、介護業界に精通したキャリアアドバイザーが職場の情報をリサーチしあなたの希望や状況に合った職場を紹介します。
ただ求人を紹介するのではなく一人ひとりに寄り添い、働きやすさや雰囲気、人間関係などを考慮した提案をするのがハッシュタグ転職介護の魅力です。
「掛け持ちして収入を増やしたい」「ストレスのない働き方がしたい」と思っている方は、無料相談であなたに合った職場をみつけませんか?
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
介護の夜勤専従掛け持ちのデメリット

夜勤専従の掛け持ちのデメリットは、体調や精神的な負担に大きく関わってきます。
事業所とのトラブルが起こるリスクや、プライベートへの影響などのデメリットも幅広く存在します。夜勤専従は昼夜逆転した仕事のため、本来は身体に無理をしている働き方です。
慢性的な人手不足の介護業界では、少人数体制の職場では夜勤の仕事を一人で担当する場合も多く、利用者への緊急時の対応のストレスとプレッシャーも日に日に増していきます。
デメリットを4点紹介します。
- 疲労蓄積
- 時間外手当のトラブル
- 家族間の時間が持てない
- スケジュール管理の難しさ
掛け持ちする場合は不安要素を理解し、解決したうえで働き方を検討しましょう。
疲労がたまる
長時間労働や不規則な夜勤専従の仕事を続けていることは、心身への負担が大きくかかってきます。睡眠不足や体調不良を起こしやすく、体調に異変をもたらす可能性もあるため、注意が必要です。
充分な休息が取れない状態が続くと疲労が蓄積し、仕事の効率も下がるだけではなく免疫力の低下や精神疾患のリスクが高まり、健康に悪影響を及ぼします。
掛け持ちをする場合は、常に十分な睡眠時間の確保や身体を労わって、栄養バランスのよい食事の摂取や無理のない運動を意識しましょう。
時間外手当のトラブルが発生する場合がある

介護の事業所の多くが変形労働時間制を導入しており、1ヶ月の労働時間の平均が一週間で40時間以内に抑えられる制度になります。
また、特別措置を導入して特例条件を満たす事業所は一週間で44時間まで認められています。自身の契約している事業所の制度内容を確認しておきましょう。
複数の事業所で勤務した時間も一ヶ月の労働時間に通算されていきます。事業所が異なる場合は、時間外労働手当をどの事業所がしはらうべきかがトラブルの原因になります。
トラブルを防ぐには、労働者本人が労働時間管理を徹底し、所属する事業所に正確な業務報告が必要です。
家族との時間が持てない
家庭がある夜勤専従の方は昼夜逆転の生活サイクルのうえに、掛け持ちの日中の時間も仕事に取られることで家族との時間が少なくなります。
家族のために夜勤専従として働き、家族のために掛け持ちをして収入アップを目指していても、家族とはすれ違いの生活になってしまうでしょう。
自己管理を必要とする掛け持ちの業務は、自分でシフトを考えて働ける一方で、無理をして家族の予定にあわせてしまうリスクもあります。
日勤の方以上に身体を休める必要があるため、無理のない労働時間管理が必要です。
スケジュール管理が大変

夜勤専従で複数の事業所で掛け持ちする際は、各事業所とのスケジュール管理が難しくなります。自分の思い描いているとおりにはシフトがうまく入れられないこともあります。
スケジュール管理がうまくできないと、疲労回復に重要な睡眠時間が削れ体調を崩す恐れもでてくるでしょう。
また、急なシフト変更の対応にもおわれ、体力的な負担も増加します。掛け持ちを始める際は、各職場の勤務時間の融通のききやすさや、スケージュールの対応の柔軟さを確認しましょう。
ハッシュタグ転職介護では、求職者の方が重視するポイントをしっかりとヒアリングし、夜勤専従としての働き方をよりよくスキルアップできるようサポートしていきます。
興味のある未経験者の方でも、夜勤専従の方の需要は大変高いため、フォローをしっかりと行いミスマッチのないアドバイスを提供していきます。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
介護の夜勤専従掛け持ちの注意点

夜勤専従の掛け持ちをする際に注意する点は、自身の生活環境や現職場、掛け持ち先の職場に事前の確認が大切です。注意する点は以下の通りです。
- 生活のリズムの管理
- 職場での副業許可の確認
- 業務を行う施設のサポート体制
準備をしないまま掛け持ち業務をスタートしてしまうと、後々体調や業務にも支障が出かねません。できる限り確認しましょう。
生活リズムを整える
メインの夜勤専従と掛け持ちの業務をこなすには、体力勝負です。ですから、生活リズムをしっかりと整えることが重要です。
完全に昼夜逆転の生活にならないように、16時間の長時間勤務明けは早めに寝て、休日は普段通りに過ごすことを心がけましょう。
睡眠不足や疲労蓄積を放置すると、体調不良に陥ります。無理のない働き方ができるように、事業所ごとにシフトの調整をし、十分な睡眠とバランスのよい食事や適度な運動を心がけましょう。
定期的に健康診断を受けて、自分の体調にも気を配ることが大切です。勤務パターンを身体に覚えさせることで、無理のない働き方ができるようになります。
副業が可能か確認する

掛け持ち業務を始める前に、しっかりと現在の職場の就業規則を確認しましょう。職場によっては掛け持ちや副業を禁止しているところもあります。
認められている職場でも、事前申請や副業許可が必要な場合もあるため、上司や施設長に前もって相談するのもおすすめです。
申請書類作成や手続きに時間がかかり、思い描いていた掛け持ち業務のスタートが切れない場合もでてくるので、本業の事業所の手続きを先に終えましょう。
また、時間外手当の支払い方法や確定申告で問題が起きた際は、労務に関する手続きが必要になります。
それぞれの施設のサポート体制をチェックする
複数の事業所で働くときは、それぞれの職場で労働時間をどう管理しているかを確認しましょう。
本業と副業の労働時間は合算されるため自分で申告するのか、クラウドシステムなどのツールを使うのか、申告方法も把握しておくことが大切です。
事業所は労働者の健康とメンタルケアのサポートをしなければいけません。長時間労働によって労働者の健康が阻害されるのを防止する必要があります。
健康確保のサポートをするために面談指導を行う場合もあるため、体調などの相談ができるか確認しましょう。
ハッシュタグ転職介護では、介護業界に精通したキャリアアドバイザーがあなたの希望や状況に合った職場をご提案します。
未経験の方でも不安なく働けるサポート体制や研修制度など信頼できる職場を紹介しています。
「掛け持ちしたいけど不安」「無理なく掛け持ちをしたい」など疑問を持っている方は、ぜひ一度ハッシュタグ転職介護の無料相談をご利用ください。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。
介護の夜勤専従に転職したいなら

本業の夜勤専従とは別に、掛け持ち業務について解説をしてきました。掛け持ち業務には収入や経験の面でのメリットがある一方で、金銭的なトラブルや業務上の管理リスクのデメリットもあります。
すでに夜勤専従として働いている方も、これから夜勤メインで働いていこうと考えている方も注意点をしっかりと確認し、介護業界でキャリアアップを目指してください。
夜勤専従として働きたい方や検討している方は、医療・福祉業界に特化した人材紹介会社に相談してみてはいかがでしょうか。
ハッシュタグ転職介護では、介護業界に精通したエージェントが求職者が求める条件や職場の雰囲気を細かくヒアリングし、キャリアアップの可能性まで深く分析します。
求職者にとことん寄り添い、精度の高いマッチング力でサポートしていきます。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
専門アドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、理想の職場探しをサポートします。