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2026.10.2

介護の申し送り用語は?目的や含めるべき内容、コツも解説

申し送りの場で専門用語が飛び交い、何をいっているのかわからずに焦った経験はありませんか。

あるいは、自分が伝えた内容が正しく伝わっているか不安なまま、その場をやり過ごしてしまうことも。

そういった悩みは、新人介護職の方に限らず、現場に慣れてきた頃にも起こりやすいです。

申し送りは、利用者の適切なケアを支えるうえで欠かせない業務です。

この記事では、申し送りの目的や含めるべき内容を解説します。さらに現場でよく使われる用語や伝え方のコツ、そしてテンプレートまで解説します。

介護の申し送りとは

申し送りとは、勤務の交代時などに担当者が次の担当者へ利用者の状態や必要な情報を引き継ぐ業務のことです。申し送りをする手段には口頭や書面あるいはデジタルツールがあり、24時間体制で運営される介護施設では特に重要な役割を担っています。

また、介護現場は介護職だけで完結しているわけではありません。医師・看護師・リハビリ職・栄養士など多職種が連携してケアを組み立てており、申し送りはそのチーム全体が共通認識を持つための場でもあります。

スタッフによってサービスの内容が異なるとトラブルが発生したり、利用者や家族への信頼性が低下したりするリスクがあるため、申し送りによる情報共有は欠かせません。

研究者の石川美和の介護施設申し送り調査(2009)では、申し送りはあいさつから始まり、日誌の読み上げから連絡事項確認へと進む流れです。

施設ごとに進め方は異なりますが、申し送りが日々のケアを支える情報基盤であることは共通です。

申し送りのスキルは、職場の教育体制によって大きく伸びます。ハッシュタグ転職介護では、精度の高いマッチングにより求職者一人ひとりに合った職場を提案しています。申し送りの研修が充実した職場や、先輩から丁寧に学べる環境を一緒に探しましょう。

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介護現場での申し送りの目的

申し送りがなぜ必要かを理解しておくと、何を伝えるべきかが自然と見えてきます。忙しい現場では時間がもったいないと感じるかもしれませんが、申し送りを省いたことで起きたトラブルは、その何倍もの時間と労力を生むでしょう。

担当者が変わっても継続的な介護を行うため

介護施設は24時間稼働しており、一人の利用者に対して複数のスタッフが関わります。リハブクラウド(2023)では、申し送りを行う目的として介護施設として一貫性のあるサービスを提供することが挙げられています。

スタッフによってサービスの内容が異なるとトラブルが発生したり、利用者や家族への信頼が低下したりするリスクがあるためです。

申し送りによってスタッフ間で情報を引き継ぐことで、利用者は担当者が変わっても同じ質のケアを受けられます。特に認知症の方や医療的ケアが必要な方にとっては、こうした継続性が生活の安定につながるでしょう。

利用者の安全を守るため

申し送りには、事故やトラブルを防ぐ重要な役割があります。例えば、昨夜ふらつきがあったなどの情報が次の担当者に伝わらなければ、転倒や誤嚥のリスクに気付けないままの対応になりかねません。

ヒヤリハット(危険を感じたが事故には至らなかった出来事)の共有で、チーム全体で再発防止策を考えることもできます。申し送りは利用者を守るだけでなく、スタッフ自身を守る手段です。

チームで共通認識を持つため

介護は個人プレーではなく、チームで行う仕事です。スタッフによってケアの内容や対応にばらつきが出ると、利用者や家族からの信頼が損なわれます。

申し送りを通じてスタッフ全員が同じ情報を持つことで、施設として一貫したサービスを提供可能です。

その場にいなかったスタッフが情報を把握できるように申し送りノートを作って後から閲覧できるようにする工夫も有効とされています。

厚生労働省の生産性向上ポータルサイトでも、管理職やリーダーが参加し、施設の方針を共有する場として活用することが推奨されています。

未経験の方や介護職にチャレンジしたい方、一人で就職活動をするのが不安な方はいつでもハッシュタグ転職介護の無料相談をご利用ください。自分に合った働き方や職場を見つけるための第一歩を踏み出してみませんか。

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介護現場で申し送り

申し送りで伝えるべき内容は利用者の状態の変化・利用者からの要望・家族からの連絡事項・事故やトラブル・事務連絡の5つが中心です。

情報を共有する際は、その目的を明確にすることもポイントで、注意喚起か相談内容なのかをはっきりさせたうえで伝えましょう。

利用者の体調や状態の変化

申し送りの中心となるのが、利用者の心身の状態です。体温・血圧・脈拍などのバイタルサインの数値、食事・水分の摂取量や睡眠の様子など、いつもと違う点があれば具体的に伝えます。

なんとなく元気がなかった印象だけでは、次の担当者が適切に判断できません。例えば、体温37.8度で食事は半量程度のように、具体的な数値や状況を添えることで情報の精度が上がります。

事故やヒヤリハットの情報

転倒・転落・誤薬・誤嚥など、実際に起きた事故はもちろん、危うくなりそうだった場面も申し送りに含めましょう。事故の場合は、発生日時・場所・状況・対応内容・現在の状態を整理して伝えます。

ヒヤリハットは再発防止のために特に重要で、夜中に一人で起き上がろうとしていたという情報が共有されていれば、次の担当者が事前に対策を取れます。

今後の対応や注意事項に含めるべき内容

次の担当者にどうしてほしいかを明確に伝えることも申し送りの役割です。医師や看護師からの指示やご家族からの希望を具体的に伝えましょう。ケアプランの変更点や、観察を続けてほしいポイントなども同様です。

なんとなく気をつけてほしいでは伝わりません。依頼内容をはっきりさせることで、次の担当者がすぐに動ける状態を作れます。

介護現場での申し送りのコツ

伝えるべき内容は理解できても、実際に話すとなると言葉が出てこなかったり、長くなりすぎたりすることがあります。下記のコツを意識するだけで、申し送りの質を上げましょう。

5W1Hを意識して伝える

厚生労働省の生産性向上ポータルサイトでも、情報共有においていつ・誰が・どこで・何を・なぜ・どのようにという視点で情報を整理することが推奨されています。

申し送りでも同様に、5W1Hの枠組みで情報を整理すると、伝え忘れや誤解が生じにくくなります。

例えば、ただ「転倒がありました」と伝えるのではなく、「昨夜2時頃に居室のベッド横で〇〇様が一人でトイレに向かおうとして転倒しました。すぐに確認したところ外傷はなく、現在は安静にしています」と伝える方が、次の担当者は状況を正確につかめます。

5W1Hは慣れるまで意識的に使うとよいでしょう。

客観的事実を簡潔にまとめる

自分の印象や推測を伝える場合は、「私の見立てですが」と前置きするひと言があると、事実と意見の区別がつきやすくなります。

意見や推測を伝える際は客観的事実の後に「個人的な意見ですが」、「ここからは推測ですが」と前置きすることでわかりやすいです。事実と意見を分けることで、情報の正確さが保たれ誤解を防げます。

情報の優先順位を決め、重要なことから話す習慣もあわせてつけていきましょう。

テンプレートを活用する

申し送りの内容をシチュエーション別にまとめてテンプレート化しましょう。食事・入浴・レクリエーションなど、場面別にノートやシートに書き留めておくことで効率が高まります。

テンプレートを作成する時間がないときは、先輩の申し送り内容を参考にするのも有効な方法です。業務中はポケットにメモ帳を入れておき、気付いたことをその場で書き留める習慣をつけると、申し送り前に慌てることが減ります。

施設によっては申し送り用のシートが用意されているので、そういったツールを積極的に活用しながら、自分なりの型を身につけていきましょう。

依頼者や優先順位をわかりやすく伝える

もっとも重要な内容をはじめに伝えた後Fに理由を話すと聞き手が理解しやすいです。伝えたい内容が複数あるときはまず一番大事なことからお伝えしますと前置きするだけで、聞く側の集中度が上がります。

次の担当者へのお願いは、誰に何をしてほしいのかをはっきり伝えましょう。様子を見ておいてほしいでは曖昧です。体温が37.5度あるので午後も1時間おきに確認してください。

「気になる場合は看護師に報告をお願いします」というように具体的な行動とその相手をセットで伝えることが重要です。

プロの介護職として成長し続けるには、学びを支えてくれる職場環境が欠かせません。ハッシュタグ転職介護では、精度の高いマッチングにより、求職者一人ひとりに合った職場を提案しています。

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介護の申し送り用語は?

介護現場では、独自の専門用語や略語が日常的に使われています。遠藤織枝(2019)の研究では、介護用語の多くは耳で聞いてもわかりにくく、漢字からの類推も難しいと指摘されています。まずは現場でよく使われる用語を場面ごとに整理しておきましょう。

移動・移乗に関する用語

遠藤(2019)の研究では、移乗は一般的には乗り物から乗り物へ移ることを指します。介護の場ではベッドから車いすへ移ることなど、人の移動を指す言葉として独自の意味で使われていると指摘しています。

こうした意味のずれを知っておくと、現場での混乱を防げるでしょう。

これらの用語は移乗介助や体位変換など、日常的なケアの場面で頻繁に登場します。意味と場面をセットで覚えておくと、申し送りでもスムーズでしょう。

利用者の身体症状に関する用語

石川(2009)の調査では、介護施設の日誌では発熱・食欲・活気・特変などを(+)(-)で表記します。申し送りの際に「発熱ありません」、「呼吸苦見られていません」のように読み替えて伝えています。

これらは利用者の状態を正確に伝えるための基本用語です。数値とあわせて使うことで、より具体的な申し送りになります。

認知症や生活行動に関する用語

遠藤(2019)は、弄便など認知症ケアに関連した用語は難解な漢字を含み、耳で聞いてもわかりにくいと指摘しています。意味を正確に理解して使うことが、ケアの一貫性につながります。

認知症ケアに関する用語は、症状の背景を理解したうえで使うことが大切です。用語の意味だけでなく、なぜその行動が起きているのかを考える視点も持っておきましょう。

食事や排泄に関する用語

遠藤(2019)では、常食(じょうしょく)と普通食(ふつうしょく)は同じものを指します。しかし、施設によって呼び方が異なると指摘されており、用語の混在が現場の混乱を招くこともあります。

食事や排泄に関する用語は、利用者の健康状態と直結するため、正確に理解しておくことが欠かせません。施設によって呼び方が異なる用語は、入職時に確認しておきましょう。

記録や観察に関する用語

京都大学の黄海洪ら(2023)の研究によると、介護現場の専門用語は体位・症状・排泄などの場面ごとに体系化されています。用語を使う場面の文脈とセットでの理解が定着の近道です。

記録や観察に関する用語は、多職種との連携場面でも頻繁に登場します。略語は施設によって異なる場合もあるので、わからないものはその都度確認する習慣をつけておきましょう。

介護現場で使える申し送りのテンプレート

用語とコツを理解したら、次は実際の申し送りをどう組み立てるかです。リハブクラウド(2023)では、テンプレートをシチュエーション別に作成しノートやシートに書き留めておくことで、今後同じような場面での効率が高まり情報の精度も上がると解説しています。

一つテンプレートを持っておくだけで、申し送りの精度と速度が上がります。

この5つのブロックを意識するだけで、話す内容の漏れが格段に減ります。変化があった項目を重点的に伝えれば大丈夫です。慣れてきたら、自分の施設の様式や利用者の特性にあわせてアレンジしていきましょう。

こうしたスキルを活かして、より高い専門性を発揮できる環境で働きたいと考えていませんか。

自身の努力を正しく評価し、さらなる成長を後押ししてくれる職場を見極めることは、理想のキャリアを築くための重要な一歩となります。

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介護の申し送り用語を理解し得意になろう

申し送りは、はじめからうまくできる方はほとんどいません。口頭での申し送りが苦手な方は、伝える内容をあらかじめ簡単にメモしておくと緊張していても伝え漏れを防げるでしょう。

繰り返しの経験を通じて慣れてくるため、まずは事実を簡潔に伝えることから始めてみてください。今回紹介したテンプレートを手元に置いて、一つずつ確認しながら話す練習から始めてみてください。

経験を積むなかで少しずつ型を身につけていけるでしょう。申し送りの習得スピードは、職場の教育体制によって大きく変わります。

判断に迷う場合は一人で抱え込まずに上司や看護職、リーダーに相談することが推奨されております。チームで対応方針を検討できる環境かどうかも職場選びの重要な視点です。

もし今の職場で教えてもらえない、フォローがないと感じているなら、環境を変えることも一つの選択肢です。

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