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2026.9.2

介護の塗り絵レクとは、高齢者向け素材の選び方や進め方を解説

塗り絵を介護のレクリエーションに取り入れたいけれど、本当に楽しんでもらえるのか、どのような素材を選べばよいのか迷うこともあるのではないでしょうか。

塗り絵は準備のしやすさと取り組みやすさから、多くの介護現場で親しまれている活動です。

そのため、初めての方でも実際に取り組んでいる内容を参考に始めやすいでしょう。

この記事では、介護に塗り絵が役立つ理由から、素材の選び方、現場での進め方や注意点までをわかりやすく解説します。

レクリエーションで塗り絵を取り入れてみようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護におけるレクリエーションとは

車椅子に乗った女性をサポートする介護士

塗り絵の話に入る前に、そもそも介護の現場で行われるレクリエーションがどのようなものかを整理しておきます。

レクリエーションと聞くと、ただの遊びや時間つぶしのように感じる方もいるかもしれません。

しかし介護におけるレクリエーションは、利用者が日々を楽しく過ごすための時間であると同時に、心と体の働きを保つという目的も持っています。

この章では、レクリエーションが担う2つの大切な役割について見ていきます。

利用者が楽しみながら参加できる活動

おすすめする介護福祉士

レクリエーションの大きな魅力は、利用者が楽しいと感じる時間を過ごせることです。絵を描いたり歌ったり、体を動かしたりと、その内容はさまざまです。

施設での暮らしはどうしても同じような一日になりがちなため、笑ったり誰かと話したりする時間は、毎日の生活に張り合いを与えられるでしょう。

その時間を楽しむことができれば、また明日も楽しみたいという前向きな気持ちが生まれます。

塗り絵のように静かに取り組める活動も、心を落ち着けて楽しめる時間になるでしょう。楽しいと思える経験を重ねることが、生活そのものへの意欲にもつながっていきます。

心身機能やコミュニケーション維持を目的とした活動

レクリエーションには、楽しさに加えてもう一つ大切な役割があります。それは、心身の機能やコミュニケーションを保つことです。

手や指を動かす活動は体の働きを保つことにつながり、内容を考えたり選んだりする場面は頭を使うよい刺激になります。

また、同じ活動を一緒に行うことで、利用者同士や職員との会話が生まれやすくなります。「きれいな色ですね」といった何気ないやり取りが、その方の安心や意欲につながることもあるでしょう。

塗り絵は、手を動かす・色を選ぶ・できあがった作品を見せ合うといった場面があるため、自然な流れでこれらの役割を満たしやすい活動だといえます。

初めての方やまだ経験の浅い方がレクリエーションを担当する場合、どうすれば充実したレクリエーションができるか悩む場面も少なくありません。

そのため、周りからサポートを受けながら取り組める職場環境であることが重要なポイントといえます。

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介護に塗り絵が使える理由

色鉛筆画を描く高齢女性の手

塗り絵には、利用者にとっての魅力と、現場で行いやすいという実用面の両方のよさがあります。

塗り絵が使いやすい理由は次のとおりです。

  • 手先を使う活動につながる
  • 完成した作品を楽しめる
  • 集団でも個別でも実施しやすい
  • 準備しやすく介護施設で取り入れやすい

ここからは、数あるレクリエーションのなかでも塗り絵が取り入れやすいといわれる理由を見ていきます。

手先を使う活動につながる

塗り絵は、色鉛筆やクレヨンを握り、線からはみ出さないように手先を動かす活動です。こうした細かな手の動きは、日常生活でも使う力の維持につながると考えられています。

塗る範囲の大きさや使う道具を変えることで、力の入りにくい方でも取り組みやすいように調整できる点も特徴です。

また、塗る対象の模様やテーマを変えることで、集中力や注意力を養う効果も期待でき、認知機能の維持にも寄与すると考えられています。

さらに、完成した作品を眺めることで達成感や自己肯定感が得られ、精神的な安定にもつながるため、楽しみながら手先のトレーニングを行える点も大きな魅力です。

完成した作品を楽しめる

公園で話す高齢者と笑顔の介護スタッフ女性

塗り絵には、最後に一枚の作品ができあがるという楽しみがあります。

色を塗り終えたときの達成感は、「またやってみたい」という前向きな気持ちにつながるでしょう。

仕上がった作品を壁に飾ったり、季節の掲示物として活用したりすれば、本人だけでなく周囲の方にも楽しんでもらえます。

集団でも個別でも実施しやすい

塗り絵は、大人数で一緒に行うことも、一人でじっくり取り組むこともできる活動です。

数名で同じテーマの塗り絵を行えば自然と会話が生まれ、にぎやかな時間になるでしょう。

一方で、自分のペースを大切にしたい方には、好きな時間に一人で取り組んでもらうこともできます。利用者の状態や気分に合わせてやり方を選べる点は、現場にとって扱いやすいポイントです。

準備しやすく介護施設で取り入れやすい

記念撮影する高齢者とヘルパー

塗り絵は用意するものが少なく、特別な設備や道具がいらないことも大きな魅力です。

塗り絵の用紙と色鉛筆などの筆記用具があれば始められるため、思い立ったときにすぐ取り入れられます。

費用も抑えやすく、後ほど紹介する無料素材などを活用すれば、職員の準備の負担をさらに軽くできます。

レクリエーション向けの塗り絵素材の選び方

介護の塗り絵レクとは、高齢者向け素材の選び方や進め方を解説

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塗り絵を楽しんでもらうためには、利用者に合った素材を選ぶことが大切です。

線が見やすい素材や季節感のある題材を選ぶなどちょっとした工夫で、より充実したレクリエーションになるでしょう。

ここでは、塗り絵の素材を選ぶときに意識したい3つのポイントを紹介します。

線が見やすい素材を選ぶ

高齢の方のなかには、細かい線や薄い色が見えにくい方もいます。

見えにくいことで塗り絵を避けてしまわないよう、輪郭がはっきりとした線で描かれた素材を選ぶと、塗る場所がわかりやすいため取り組みやすくなります。

また、用紙のサイズはA4程度の大きめのものを選ぶと、視力が弱い方や細かな作業が苦手な方でも無理なく塗りやすいのでおすすめです。

季節や行事に合う題材を選ぶ

エプロン姿の女性スタッフと高齢者(笑顔)

塗り絵の題材を春の花や夏の風物、行事にちなんだものなど、季節に合わせて選ぶのもおすすめです。

身近で親しみのある題材は、昔の思い出を呼び起こし、会話のきっかけにもなりやすいでしょう。

また、季節を感じられる作品は飾り物としても活用しやすく、施設の雰囲気づくりに役立ちます。

利用者の好みや状態に合わせて選ぶ

高齢者に説明をする介護士

同じ塗り絵でも、感じ方や塗りやすさは人によって異なります。

花や動物・乗り物・風景など、その方が好きな題材を選ぶことで、より意欲的に取り組んでもらいやすくなります。

塗り絵のようなレクリエーションは、利用者の状態に合わせた工夫が大切です。しかし、現場によっては人員体制や業務量の関係で、一人ひとりに合わせた関わりが難しいと感じることもあるでしょう。

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介護施設で塗り絵のレクリエーションを進める方法

たくさんの絵手紙トマトアップ

素材が決まったら、実際に塗り絵のレクリエーションを進めていきます。

当日に進め方で困らないよう、事前に流れや大切なポイントを把握しておきましょう。

ここでは、現場でスムーズに行うために押さえておきたいポイントを紹介します。

必要な道具を事前に準備する

活動を始める前に、必要な道具をそろえておくと安心です。

塗り絵の用紙のほか、色鉛筆やクレヨン、サインペンなど、力の入れ具合に合わせて選べる筆記用具を複数用意しておくとよいでしょう。

また、机や椅子の高さを調整して明るい場所で行えるよう環境を整えておくことも、取り組みやすさにつながります。

無理に完成を急がせない

塗り絵は、早く仕上げることよりも、その時間を楽しんでもらうことが大切です。

「ここまで塗りましょう」と急がせるのではなく、本人のペースを尊重することを心がけましょう。

途中で疲れた様子が見られたら休憩をはさみ、続きはまた別の機会に行うなど、柔軟に対応することが望ましいといえます。

利用者のペースを大切にしたケアを行うには、職場全体の考え方や人員体制も重要です。

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介護における塗り絵のレクリエーションで注意したいこと

室内で車椅子を押す若い女性とシニア男性

塗り絵を気持ちよく続けてもらうために、進めるうえで注意したい点もあります。

利用者に寄り添ったレクリエーションができるよう、大切なポイントを把握しておきましょう。

ここでは特に気を付けたい2つのポイントを紹介します。

細かすぎる図柄は避ける

細かく描き込まれた塗り絵は、塗りごたえがある一方で、見えにくさや塗りにくさから負担に感じられることもあります。

うまく塗れないことが続くと、「難しい」「もうやりたくない」という気持ちにつながりかねません。

利用者の状態に合わせ、無理なく塗り進められる絵柄を選ぶことが大切です。

作品を評価しすぎない

笑顔の高齢者女性と女性スタッフ

仕上がった作品に対して、上手・下手といった評価をしすぎないように気をつけましょう。

塗り絵で大切なのは、きれいに仕上げることよりも、本人が楽しんで取り組めたかどうかです。

「すてきな色ですね」「楽しそうですね」といった前向きな声かけが、また取り組みたいという気持ちを支えます。

利用者との関わりを大切にして楽しめるようになるには、職員がゆとりを持って声かけできる職場環境も欠かせません。

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塗り絵のレクリエーションの準備負担を減らす工夫

ガッツポーズの介護福祉士

塗り絵を続けていくうえでは、職員の準備の負担をいかに抑えるかも大切な視点です。

大きな負担にならないよう、便利なツールを活用したり職員間で協力し合ったりなど工夫してみましょう。

ここでは、無理なく続けるための工夫を紹介します。

ダウンロード素材を活用する

塗り絵の素材は、インターネット上で無料で配布されているものも多くあります。

季節や行事に合わせたダウンロード素材を活用すれば、その都度絵柄を用意する手間を省けます。

必要な枚数を印刷するだけで準備できるため、急にレクリエーションを行うことになった場合にも役立つでしょう。

職員間で素材や進行方法を共有する

塗り絵の素材や進め方を職員間で共有しておくと、準備の負担をさらに減らせます。

過去に使いやすかった素材や上手くいった進め方をみんなで共有しておけば、担当者が替わっても同じように進められます。

過去に好評だった題材を記録しておくと、次回以降の素材選びもスムーズになるでしょう。

レクリエーション業務や職場環境に悩むなら転職も視野に入れよう

介護事務のミドルの女性

レクリエーションの準備や進行は、やりがいがある一方で、日々の業務のなかで負担に感じる場面もあるかもしれません。

工夫を重ねても業務量や職場の環境がなかなか改善されない場合は、働く環境そのものを見直すことも一つの選択肢です。

施設によって方針ややり方はさまざまで、レクリエーションに力を入れている施設や、職員の負担に配慮した体制を整えている職場もあります。

今の働き方に悩みを感じているなら、転職を視野に入れて情報を集めてみるのもおすすめです。自分に合った環境を見つけることが、利用者によりよい時間を届けることにもつながります。

「利用者一人ひとりに合わせたケアができる環境で働きたい」

「レクリエーションを大切にしながら、無理なく続けられる職場を見つけたい」

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