介護職の夜勤専従とは

夜勤専従とは夜間のシフトのみを専門に働く介護職のことで、主に夕方から翌朝の時間帯で勤務します。

介護施設のなかには入居型のタイプがあり、24時間体制で利用者を介護するため、夜勤が必要です。

多くの場合は、夜勤と日勤を組み合わせた交代制を取りますが、なかには夜勤のみで勤務する夜勤専従の働き方もあります。

夜勤回数に制限はありませんが、夜勤専従は勤務時間が長いため、体力や健康状態を考慮して勤務日数を調整する必要があるでしょう。

さらに、厚生労働省の規定により、夜間勤務者には少なくとも週に一度の法定休日を与えることが定められています。

また、夜勤明けの日は法定休日とはならないため注意しましょう。

夜勤には手当が付与されるため、日勤に比べて給料が高くなる場合が多く、週2～3回の勤務でもフルタイム並みの収入を得られるケースがあります。

介護の夜勤専従の求人には無資格や未経験でも応募可能なものもありますが、業務内容によっては経験者や有資格者を募集している場合もあります。

昼間に自由な時間を確保でき、収入面でも安定するため、夜勤専従での働き方がライフスタイルに合う方もいるでしょう。

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介護職の夜勤専従と交代制の違い

同じ夜勤でも、介護職の夜勤専従と交代制には明確な違いがあります。

夜勤専従とは夜勤だけを行う勤務形態のことで、交代制とは夜勤と日勤のどちらも行う勤務形態のことです。

交代制には、2交代制と3交代制があります。

2交代制では、1日の勤務時間を8時～17時の日勤と16時30分～翌朝9時の夜勤に分けます。

それに対し8時～17時の日勤、16時30分～深夜1時の準夜勤、0時30分～翌朝9時の夜勤に分ける勤務体制が3交代制です。

交代制では日勤後に夜勤に入る場合もあるのに対し、夜勤専従では夜勤のみのため、夜勤前後は十分な休息をとることが可能です。

夜勤専従は交代制と比べて、以下のメリットが挙げられます。

• 勤務時間が夜勤のみと固定していること
• 日中業務との切り替えが不要なこと
• 一定のパターンで慣れやすいこと

また、夜勤専従の特徴にはシフトが安定している点や出勤回数が少ない点があり、仕事以外の予定を立てやすいでしょう。

交代制とは違い夜勤専従には、生活リズムを崩しやすく心身への負担が大きいことや夜勤従事者は少ないため孤立しやすいこと、昼夜逆転しやすいことがデメリットに挙げられます。

体力や睡眠時間の管理に自信がある方は、夜勤専従の働き方も向いているでしょう。

介護職の夜勤専従はきつい？

介護職の夜勤専従がきついといわれる理由には、以下のようなものがあります。

• 緊急対応や一人対応のプレッシャーがある
• 生活リズムが崩れやすい
• 体調管理が重要労働時間が長くしんどい

日勤とは異なり、リハビリ業務がないため、業務量自体は少ない傾向にあります。

しかし、夜勤の人数は少なく、場合によっては一人で対応しなければならないためプレッシャーを感じることもあります。

入居者の体調悪化や転倒による怪我などの緊急時も対応する必要があるため、緊急時のマニュアルの確認と把握を行い対処法を理解しておきましょう。

本来寝ている夜間に働くため生活リズムが崩れやすく、睡眠障害やメンタルヘルスに悪影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。

また、夜勤は昼間の勤務よりも負担が大きく労働時間も長いため、体調管理が重要です。

勤務時間中だけでなく、勤務時間外の過ごし方にも気を配り、疲れを溜めないよう心がけましょう。

夜勤専従にはデメリットもありますが、効率よく稼げることや夜勤のみの勤務のため日中に自分の時間が作れることなどのメリットもあり、人によっては働きやすいと感じることもあるでしょう。

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介護職の夜勤専従のメリット

夜勤は大変な面もありますが、夜勤専従を選ぶ理由やメリットもあります。

夜勤専従のメリットには、以下が挙げられます。

• 日中よりも業務が少ない
• 出勤日数が少なくても収入が安定する
• 人間関係のストレスが少ない
• 日中の時間を自由に使える
• 効率よく稼げる
• ダブルワークがしやすい

このように、夜勤専従は働き方の自由度が高いため、働きやすい面もあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

日中よりも業務内容が楽なケースが多い

日勤では必要なリハビリ業務やレクリエーション業務がないため、夜勤は日中よりも業務内容が楽なケースが多いです。

夜勤専従の業務には、次のようなものがあります。

• 夕食や朝食の準備
• 食事や着替え、就寝介助
• 口腔ケア
• 服薬管理
• 夜間の見回り
• トイレ誘導やオムツ交換
• ナースコール対応
• 緊急対応
• 起床介助
• 記録業務や申し送り

働いている時間は、入居者は寝ている時間が多いため、日中よりも業務量が少ないです。

出勤日数が少ない

夜勤専従の働き方は勤務時間が長く一回で2回分の出勤数に相当するため、出勤日数が少ないメリットがあります。

さらに、夜勤勤務者には少なくとも毎週1回の法定休日が必要ですが、夜勤明けの日は法定休日とは見なされません。

出勤日数が少ないことで、勤務回数が減り、負担軽減にもつながります。

人間関係のトラブルが起こりにくい

夜勤は、日中に比べてスタッフの数が少なく、主な勤務時間に入居者が寝ているため、他のスタッフと関わる機会も少なくなります。

そのため、人間関係のトラブルが起こりにくい環境といえます。

また、入居者やその家族間で起こるトラブルも、日中に比べて少ないでしょう。

日勤や交代制で人間関係に不満がある方は、夜勤専従が向いている可能性があります。

日中自由に行動できる

夜勤専従の働き方は、夜勤のみで日勤がないため、日中自由に行動できるメリットがあります。

夜勤明けの朝9時頃に仕事が終わり、その後仮眠しても、日中に活動できる時間があります。

夜勤による疲労やストレスを解消するためにも、適度な運動を取り入れるとよいでしょう。

効率よく稼ぎやすい

介護職の夜勤専従のメリットには、効率よく稼ぎやすいことも挙げられます。

夜勤には日勤とは違い、一回の出勤で3,000〜8,000円程度の手当が加算されます。

さらに、一日8時間以上勤務する場合は時間外手当も加算され、最低限度の割増率は1.25倍です。

例えば、時給1,000円の方が休憩時間無しで16時〜9時まで夜勤をしたとすると、一日で21,000円稼げます。

内訳は、以下のとおりです。

• 通常時給の1,000円となる16時〜22時までの6時間で6,000円
• 深夜手当加算で1.25倍の1,250円となる22時〜24時までの2時間で2,500円
• 深夜手当と時間外手当で計1.5倍の1,500円となる24時〜5時までの5時間で7,500円
• 時間外手当で1.25倍の1,250円となる5時〜9時までの4時間で5,000円

休憩時間を考慮すると給料は下がりますが、日給が20,000円を下回る場合は、時給が1,000円以下の可能性があります。

例えば、東京なら最低賃金の1,163円を下回るため、応募前に最低賃金を下回っていないかの確認を行いましょう。

出勤時間が長いデメリットがありますが、少ない出勤日数でフルタイムで働いた場合くらいの金額が稼げることもあるため、給料面では充実しています。

ダブルワークがしやすい

介護職の夜勤専従で働く場合、ダブルワークがしやすいメリットもあります。

日勤がないことに加えて出勤日数が少なく、自分の時間を多く確保できるからです。

ただし、夜勤のほかにダブルワークを行うには体力が必要です。

自分の体調に気を付けて働くことを心がけましょう。

ダブルワークを考えている方は、求人応募の際に施設がダブルワークを許可しているのか確認することが重要です。

夜勤専従には働き方の自由度が高いことや給料が高いなどメリットがあると知り、転職を考えている方は、ぜひハッシュタグ転職介護までご相談ください。

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介護職の夜勤専従の仕事内容

夜勤専従の仕事は、具体的に何をするのか気になる方もいるのではないでしょうか？

介護職の夜勤専従の仕事内容は、以下のとおりです。

• 利用者の生活支援（排泄介助など）
• 夜間の見回り
• ナースコール対応
• 緊急時対応
• 記録作成と申し送り

日勤のようなレクリエーションはありませんが、夜勤は少人数で責任のある対応が必要です。

それぞれ詳しく説明します。

生活支援

生活支援は、勤務時間によって異なります。

生活支援として、夕食や朝食、起床や就寝の介助、トイレの付き添いなどを行います。

夕食の準備は日勤と夜勤が一緒に担当する施設もあるのに対し、朝食の準備は夜勤が行うことが一般的です。

食事の準備だけでなく、食べる際の姿勢の調整や飲み込みを行う際の確認、食事前後の服薬の確認も行います。

またトイレの付き添いに関しては、トイレの誘導や移動の介助だけでなく、数時間ごとにオムツ交換が必要な方が入居している施設もあります。

夜間の見回り

夜間の見回りでは、施設を巡回して入居者の状況確認を行います。

入居者の寝ている状態に異常がないか、ベッドから転落していないかなどを確認します。

施設により確認の頻度やスタッフの人数は異なりますが、1〜2時間ごとに巡回を行うため、巡回の合間に休息や仮眠を取りましょう。

ナースコールへの対応

ナースコールへの対応も、夜勤専従の仕事内容の一つです。

体調の急変やベッドからの転落などの緊急時の対応、トイレ介助、また入居者の不安や悩みを聞き精神的にサポートすることもあります。

夜勤専従には、臨機応変な対応が求められます。

緊急時の対応

夜勤専従は、緊急時の対応も行わなければいけません。

医療的処置は難しいものの、医師や看護師が到着するまで、入居者を見守る必要があります。

急な異変にも対応できるように、普段から緊急時のマニュアルを確認しておきましょう。

夜間の様子の記録や申し送り

入居者の夜間の様子を記録し、日勤への申し送りの準備をすることも夜勤専従の業務内容の一つです。

入居者の体調や様子、排泄状況、夜間の徘徊や異常行動の有無などを詳細に記録しましょう。

特に、普段と様子が違った際は報告する必要があります。

出勤したスタッフや他職種との連携のためにも、細やかな記録を心がけることが重要です。

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介護職の夜勤専従の注意点は？

夜勤専従を始める際に、気を付けるべきことはあるのでしょうか？

介護職の夜勤専従の注意点は、以下のとおりです。

• 昼夜逆転の生活による体調管理の難しさ
• 少人数体制による緊急時対応の負担
• 正社員求人が少ないことによる雇用形態の選択肢の狭さ

夜勤のメリットやデメリットを考えて、自分に合うか検討しましょう。

それぞれ詳しく説明します。

昼夜が逆転してしまう

介護職の夜勤専従の注意点には、昼夜が逆転してしまうことがあります。

シフトが夜勤のみに固定されており、日勤と夜勤の両方がある交代制よりも夜勤に慣れやすいですが、働くことは夜だけのため昼夜逆転してしまうでしょう。

昼夜逆転すると、疲れが取れにくいことや健康リスクの増加などのデメリットがあります。

夜勤前後に仮眠を取ることや休日は夜間に寝るようにして、昼夜逆転しないように工夫しましょう。

体調管理が重要になる

介護職の夜勤専従には、体調管理が重要になることも注意点に挙げられます。

普段は寝ている夜間に起きて勤務し、一人で介護を行う場面や長時間勤務が多いため、夜勤専従は疲労が溜まりやすくなります。

疲労を溜めないためにも、勤務時間だけでなく、勤務外の時間にも気を付けなければいけません。

ストレッチや湯船に浸かること、体内時計を整えるために日中はアクティブに過ごすこと、睡眠教育を受けることなどが効果的です。

また、体調を崩しやすい方や体力に不安がある方は、介護の夜勤専従を避けた方が無難です。

少人数のスタッフで緊急時の対応を行う必要がある

少人数のスタッフで緊急時の対応を行う必要があることも、夜勤専従のデメリットです。

夜勤の人数は日勤よりも少なく、場合によっては一人でワンフロアを対応しなければいけません。

緊急事態が発生した際には、医師や看護師が到着するまで、少人数での対応や業務の優先順位決定を行う必要があります。

そのため、夜勤専従で働くためには、介護の幅広い知識や経験が必要となる場合があります。

また、緊急時に焦らないためにも、あらかじめ施設の緊急時の対応方法や連絡先をマニュアルで確認しておきましょう。

正社員の求人が少ない

夜勤専従には、正社員の求人が少ないことも注意しましょう。

業務内容に限りがあることや離職のリスクがあることから、夜勤専従は派遣やパート、アルバイトの求人が多い傾向にあります。

正社員でない場合、キャリアアップが難しく、賞与が得られにくいなどのデメリットがあります。

キャリアアップを考えているなら、夜勤専従で働き続けることは向いていないでしょう。

介護職の夜勤専従の求人をさがしているなら

本記事では、介護職の夜勤専従の働き方や交代制との違い、メリットや注意点などを解説しました。

夜勤専従とは夜勤のみ勤務する働き方で、交代制とは違い日勤は行いません。

メリットには、夜間に勤務するため日中に時間があり自分の時間を持てることや、日勤と比べて給料が高いことなどが挙げられます。

しかし、昼夜逆転の生活により体調管理が難しいことや少人数体制による緊急時対応に負担がかかることに注意が必要です。

では、夜勤専従で働ける施設や条件のよい求人はどのように見つければよいでしょうか？

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