終末期ケア専門士とは

技術を習得した、臨床ケアのスペシャリストを証明する資格です。
一般社団法人日本終末期ケア協会が認定する民間資格で、2020年に第1回試験が実施された新しい資格ながら、すでに10,000人以上の専門士が誕生しています。
この資格の大きな特徴は、エビデンスに基づいた終末期ケアの実践を目指している点です。
終末期ケアには正解がなく、利用者様一人ひとりの心身の状態やご家族との関係性、希望する看取りのスタイルなどによって適切なアプローチが異なります。
そのため、科学的根拠に基づいた知識を学び、現場で応用できる力を養うことが重要です。
終末期ケア専門士の役割は、余命が短くなった利用者様が最期まで自分らしく過ごせるようなサポートです。
医療職だけでなく介護職の方も受験できるため、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、訪問介護事業所などさまざまな介護現場で働く方にとって価値のある資格となります。
また、上位資格である終末期ケア上級専門士へのステップアップも可能です。
終末期ケア専門士の取得方法

終末期ケア専門士を取得するには、受験資格を満たしたうえで認定試験に合格し、所定の手続きを完了する必要があります。
受験要項
終末期ケア専門士の試験は、全国約360カ所以上の試験会場で実施されるCBT方式(Computer Based Testing)を採用しています。
CBT方式とは、試験会場に設置されているパソコンを使用して受験する形式のことで、自分の住まいや都合に合わせて受験場所と日時を選ぶことが可能です。
試験の申し込み期間は、例年3月下旬から9月下旬までと長めに設定されていますが、申請者が定員に達した時点で受付が終了となります。
受験料は以下のとおりです。
- 11,000円(税込)
- 公式テキスト代は約5,500円(税込)
- 認定登録料は11,000円(税込)
また、資格は5年ごとの更新制となっており、更新料として5,500円が必要です。
ただし、医療系資格更新システムココリンク(月額550円)に加入している場合は、更新料が無料になります。
申し込みから合格までの流れ
日本終末期ケア協会の公式ホームページから申し込み手続きを行います。
申請書類が送られてくるため、必要事項を記入し、本人確認書類のコピー(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどいずれか)とともに提出してください。
実務経験の申告は、受験者専用ページのアプリから入力が可能です。なお、実務経験証明書の提出は求められず、自己申告となります。
申し込み後、受験資格審査委員会によって審査が行われ、1ヶ月以内に審査結果通知が届いたのちにCBT試験の予約を行います。
試験実施期間は約3週間設けられており、その期間内で自分の都合に合わせて受験日の選択が可能です。
試験結果は受験後約1ヶ月から2ヶ月程度で通知されます。申し込みから資格取得までは、約3ヶ月程度かかります。
試験内容

終末期ケア専門士の試験は、90分間で90問を解く形式です。出題内容は、日本終末期ケア協会認定の公式テキストからの出題と時事問題で構成されています。
問題形式は択一または択多の選択式となっており、マウスでのクリック操作が中心のパソコンでの試験です。
公式テキストは、全11章で構成されています。
- Ⅰ.概要
- Ⅱ.終末期におけるチームケア
- Ⅲ.日常生活を支えるケア
- Ⅳ.身体症状とケア
- Ⅴ.意思決定支援
- Ⅵ.家族ケア
- Ⅶ.スピリチュアルケア
- Ⅷ.グリーフケア
- Ⅸ.看取り期のケア
- Ⅹ.終末期を取り巻く社会資源
- Ⅺ.疾患別終末期ケア
基本的な知識から応用的な知識まで、終末期ケアの実践に必要なノウハウを幅広く学ぶことが可能です。
過去問は公開されていませんが、予想問題集などのテキストが市販されているため、それらを活用して学習を進めるのも有効です。
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終末期ケア専門士の受験資格

終末期ケア専門士を受験するには、医療・介護・福祉に関する資格と実務経験が必要です。
必要な資格
終末期ケア専門士の受験資格として認められているのは、医療・介護・福祉に関する幅広い国家資格や公的資格です。
具体的にはさまざまな医療関係に携わる資格保有者、介護支援専門員(ケアマネジャー)、実務者研修修了者などが対象となります。
介護職の場合は、介護福祉士の資格を持っている方が受験できます。また、実務者研修を修了している方であれば受験資格を得ることが可能です。
ただし、介護福祉士は、実務者研修修了後の実務経験とあわせて3年以上が必要となる点に注意が必要です。
実務経験

終末期ケア専門士の受験には、取得した資格に基づく実務経験が2年以上必要となります。
資格取得の日(免許登録日)から実務経験申告日までの期間で判定され、見込みでの申告はできません。
重要なポイントとして、実務経験は終末期ケアやホスピスケアなどの看取りに直接関わる業務でなくても構いません。
つまり、看取りの経験がなくても、医療・介護・福祉分野での業務経験があれば受験資格を満たすことができます。
実務経験の計算で、常勤・非常勤の雇用形態は関係なく実務経験として含めることができます。また、過去に勤務していた複数の施設も合算でき、最大4ヶ所まで申告可能です。
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終末期ケア専門士の合格率

終末期ケア専門士は2020年に第1回試験が実施された新しい資格ですが、年々受験者数が増加しており、注目が集まっています。
過去の試験の合格率は、毎年60%から70%の範囲で推移しています。2023年に行われた第4回試験では、合格者数が2,720名で、合格率は61.1%でした。
この合格率から見ると、終末期ケア専門士の試験は極端に難易度が高いわけではなく、しっかりと準備をすれば合格が狙える資格です。
公式テキストを中心に学習し、予想問題集などで知識を定着させることで、十分に合格を目指せるでしょう。
試験勉強の方法は、公式テキストでの独学が基本となりますが、日本終末期ケア協会が実施する終末期ケア専門士試験対策Web講習会の受講も有効です。
オンラインでいつでも視聴できる動画講習がメインなので、働きながら試験勉強をしたい方にとって魅力的な選択肢となります。
また、市販されている予想問題集やアプリを活用して、繰り返し問題を解くことも効果的です。
終末期ケア専門士の取得のメリット

終末期ケア専門士の取得で、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、資格取得によって得られる5つのメリットを解説します。
専門的な知識が身につく
終末期ケア専門士の学習を通して、エビデンスに基づいた終末期ケアの専門的な知識が身につきます。
終末期ケアは利用者様の心身の状態やご家族との関係性や希望する看取りのスタイル、環境などによって配慮する点が大きく異なるため、正解がなく常に学びが欠かせない分野です。
公式テキストでは終末期ケアの概要からチームケアや日常生活を支えるケアまで体系的に学べます。
さらに、身体症状への対応や意思決定支援と家族ケアに加えて、スピリチュアルケアやグリーフケア・看取り期のケア・社会資源の活用・疾患別のケアも幅広く扱われています。
さまざまな身体症状や疾患に合わせたケアだけでなく、ご家族のケアや意思決定支援も学べるため、終末期ケアの引き出しを増やすことが可能です。
利用者や家族へ適切な対応ができる

終末期ケアは、利用者様やご家族にとって人生のなかで大切な時間の一つです。資格取得を通して学んだ知識を活かすことで、利用者様一人ひとりのニーズに合ったケアを提供できるようになります。
例えば、痛みや呼吸困難などの身体症状への適切な対応方法を学ぶことで、利用者様の苦痛を和らげるケアを実践できます。
また、意思決定支援に関する知識があれば、利用者様が自分らしい最期を迎えるための選択のサポートが可能です。
さらに、ご家族への支援方法も学べるためご家族の不安や悲しみに寄り添い、適切な情報提供や精神的なサポートを行えるようになります。
多職種との連携がスムーズになる
終末期ケアは、介護職だけでなく医師や看護師などのさまざまな医療従事者と、連携して行うものです。
終末期ケア専門士の資格の取得で、チームケアでの自分の役割を明確に理解できるようになります。
公式テキストでは、終末期でのチームケアも学ぶため、他職種がどのような視点で終末期ケアに関わっているのかを理解できます。
また、終末期ケア専門士の合格者のみが利用できるココリンクという専用アプリがあり、さまざまな職種の終末期ケア専門士と情報交換を行うことが可能です。
キャリアアップにつながる
終末期ケア専門士の資格は、介護職としてのキャリアアップにもつながります。社会の高齢化により、終末期ケアに関する専門的な知識やスキルを持つ人材の需要は高まっています。
資格を持つことで、自身の専門性をアピールできる機会が増えるでしょう。
特に看取りの機会がある特別養護老人ホームや有料老人ホームやグループホーム、訪問介護事業所などで働きたい方は、転職や部署異動の際に有利になります。
さらに、終末期ケア専門士を取得して1年後には、上位資格である終末期ケア上級専門士の受験が可能です。
看取りへの不安が軽減される

介護職として働くなかで、看取りの場面に立ち会うことは大きな責任を伴います。
終末期ケア専門士の資格の取得で、科学的根拠に基づいたケアの知識を身につけられるため、看取りへの不安が軽減されます。
知識があることで、利用者様の状態に応じた適切な対応ができるようになり、自信を持って終末期ケアに臨めるようになるでしょう。
また、グリーフケア(遺族ケア)も学ぶため、看取り後のご家族への支援方法も理解できます。
ご家族の悲しみに寄り添い、適切なサポートを提供できることで、介護職としてのやりがいも感じられるでしょう。
終末期ケア専門士の資格を活かして、より専門性の高い環境で働きたいとお考えなら、ハッシュタグ転職介護が力になります。
資格を持つ介護職の価値を正しく理解している施設とのネットワークを活かし、精度の高いマッチング力で、あなたに合った職場をご提案します。
資格手当や研修制度が整った職場など、条件面も含めてご相談可能です。まずは無料相談で、今後のキャリアを一緒に考えてみませんか。
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終末期ケア専門士を活かせる職場

終末期ケア専門士の資格は、さまざまな介護・医療現場で活かすことができます。
利用者様やご家族の「最期まで安心感を持って過ごしたい」という思いに寄り添い、専門的な知識と技術を持つことで、現場での信頼や役割の幅も大きく広がります。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム(特養)は、要介護3以上の高齢者が入所する施設で、看取りの機会が大変多い職場です。
近年では、施設での看取りを希望する利用者様やご家族が増えており、終末期ケアの専門知識を持つ介護職が求められています。
特養では、医師や看護師と連携しながら、利用者様の日常生活を支えるケアから看取り期のケアまで幅広く関わることができます。
介護老人保健施設
介護老人保健施設(老健)は、医療ケアとリハビリテーションを提供する施設です。在宅復帰が難しく、施設での看取りを希望される方も増えています。
老健では、医師が常駐しているため、医療職との連携が密に行われます。
有料老人ホーム
有料老人ホームは、自立した方から要介護度の高い方まで幅広く入所できる施設です。
特に介護付き有料老人ホームでは、看取りまで対応する施設が増えており、終末期ケアの知識を持つ介護職が重宝されます。
グループホーム
グループホームは、認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。認知症の方の終末期ケアには特有の配慮が必要です。
終末期ケア専門士として、認知症の特性を理解しながら、利用者様の尊厳を守るケアを実践できます。
病院
病院では緩和ケア病棟や療養病棟など、さまざまな場所で終末期ケアが行われており、看護助手として働く介護職も終末期ケアに関わることがあります。
終末期ケア専門士の知識を活かして、チーム医療の一員としての活躍が可能です。
訪問介護事業所
訪問介護事業所では、利用者様の自宅を訪問して介護サービスを提供します。
在宅での看取りを希望する方が増えているなか、訪問介護員として終末期ケアに関わる機会も増えているのも特徴です。
終末期ケア専門士として、適切なケアの提供とご家族への助言を行うことができます。
小規模多機能型居宅介護事業所

小規模多機能型居宅介護は、泊まり、訪問を一体的に提供するサービスです。利用者様との関係性が深く、長期的に寄り添うケアが特徴です。
終末期を迎えた際にも、これまでの関係性を活かして、利用者様やご家族に安心感を与えるケアを提供できます。
終末期ケア専門士の資格を活かせる職場は数多くありますが、自分に合った環境を見極めることが重要です。
ハッシュタグ転職介護では、現場の雰囲気や看取り体制まで把握したうえで、精度の高いマッチング力を活かした職場紹介を行っています。
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終末期ケア専門士として活躍したいなら

終末期ケア専門士の資格を取得した後、その知識とスキルを活かして働くためには、職場選びが重要です。
終末期ケアに力を入れている施設や、専門性を評価してくれる環境で働くことで、より充実したキャリアを築くことが可能です。
さらに、職場によって求められる役割は異なります。例えば特別養護老人ホームでは看取りの場面が多く、利用者様やご家族に寄り添う姿勢が重視されます。
介護老人保健施設では医療職との連携を通じて、リハビリや医療的ケアと終末期支援を両立させる力が求められるでしょう。
有料老人ホームやグループホームでは、利用者様の生活の質を高めるケアを継続しながら、最期まで尊厳を守る取り組みが必要です。
病院や訪問介護事業所では、チーム医療や在宅ケアの一員として専門性を発揮する場面も多くあります。
自分の強みや働き方の希望に合わせて職場を選ぶことで、資格を活かしたキャリア形成が可能です。
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