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無資格の介護職ができることとできないこと|認知症介護基礎研修についても解説

介護は無資格からでも始められる仕事です。さらに、無資格でできる仕事とできない仕事の線引きを理解すると、よりスタートしやすくなります。

また、無資格の方には2024年度から認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。未経験の方向けにわかりやすく設計された、働きながら受講できる研修です。

この記事では、無資格でできる仕事とできない仕事の違いをわかりやすく整理したうえで、働き始めるのに欠かせない認知症介護基礎研修の内容や難易度などを紹介します。無資格から目指すべき資格など、キャリアステップも一緒に確認しましょう。

「無資格で本当に介護の仕事ができる?」や「研修が義務化されたと聞いて不安」と感じている方も、介護の現場で働き始めるイメージをつかめます。

無資格の介護職ができること

介護士と高齢者
介護の現場では無資格でも担当できる業務が多く、初めての方でも貢献できる仕事です。生活支援や周辺業務は資格が不要ですが、利用者の生活を支える場面に欠かせません。

調理・掃除・レクリエーション・事務作業など、介護現場を支える業務は無資格でも担当できます。さらに、施設では有資格者の指示を受けながら、身体介護の一部を補助する場面もあります。

無資格でも働き始めるイメージがより具体的に持てるでしょう。

調理や食事の提供

食事介助
介護施設では、利用者が毎日快適に過ごすための食事の準備が欠かせません。無資格の介護職は、配膳・盛り付け・片付けなどの基本的な作業を担当できます。

特に特別養護老人ホームやデイサービスでは、利用者の食事量や食べ残しの有無を確認し、記録する業務が求められることがあります。生活状況を把握する大切な情報になるため、現場にとっては欠かせない役割です。

料理が得意でなくても、マニュアルに沿って進められる業務です。

買物代行

利用者自身では外出が難しい場合に、日用品や食品を代わりに購入する買物代行も無資格で担当できます。施設のルールに従えば、特別なスキルは必要ありません。

誰かの生活を支えている実感を持ちやすく、初めて介護に関わる方でも取り組みやすい業務です。

洗濯や掃除

居室や共有スペースの清掃・トイレの掃除・リネン交換・洗濯などの衛生管理は、施設運営に欠かせない仕事です。無資格でも行えるため、介護の経験がなくてもすぐに現場に参加できます。

利用者の衛生面や安全面に直結する、とても重要な業務です。

送迎

デイサービスや通所リハビリ施設では、利用者の送迎を行います。無資格の介護職でも運転や添乗が可能です。

送迎は施設の顔として利用者や家族とコミュニケーションを取る機会にもなります。人と人の関係づくりに貢献する役割です。

車の乗降に身体介助が必要な場合には、初任者研修などの資格が求められる場合があります。

有資格者の指導のもとで行う身体介護

身体介護
身体介護は通常、有資格者のみが行える業務ですが、施設内では介護福祉士など有資格者の指示のもとで無資格者もサポートに入ることが可能です。

入浴準備や衣類の着脱補助・食事の見守り・ベッドでの体位変換など、直接身体に触れる介助は資格がなくても一部担当できます。はじめは見守りからスタートし、徐々にできる幅を広げていくことが一般的です。

レクリエーション

レクリエーション
レクリエーションは、利用者の楽しみと生活の質を高める大切な役割です。無資格でも参加でき、高齢者の話し相手になるなど、コミュニケーションを通じて信頼関係を築けます。

工作や歌・ゲームなど自分の得意なことを活かしやすいため、未経験でも取り組みやすい点が魅力です。

事務的な作業

介護施設の裏側を支える事務業務も無資格で担当可能です。受付・電話対応・備品管理・記録作業・経理補助・医療事務・郵送物の管理など業務の内容は幅広く、多様なスキルが生かせます。

パソコン操作が得意な方は特に活躍の場が広がり、介護職として働きながら事務スキルを伸ばすこともできるでしょう。

介護の現場には、利用者の生活を支える業務のなかに、無資格でも挑戦しやすい役割が数多くあることに気付いたのではないでしょうか。

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無資格の介護職ができないこと

介護士と高齢者
無資格の介護職は、特に訪問介護や医療行為のように法律で制限されている業務は担当できません。

利用者の安全確保のために、専門性が高いと定められた業務は資格者のみが行えるためです。無資格でも多くの業務を担当できますが、安全性が確保できないものは有資格者が行う必要があります。

例えば、訪問介護で行う身体介護は、1対1で専門的な判断を求められるため無資格ではできません。また、喀痰吸引や経管栄養などの医療行為は、医療職または研修修了者のみが対応できます。

できない業務が明確に定められているからこそ、無資格でも自信を持ってスタートできます。必要な資格取得を進めれば将来的にはできることが広がり、キャリアアップにつながることが魅力です。

訪問介護

訪問介護では利用者の自宅に赴き、生活支援や身体介護を一人で行います。初任者研修や実務者研修などを修了し、専門的な知識を身につけたヘルパーが対応する業務です。

自宅は急変した場合のサポート体制が整いにくく、専門知識と判断力が必要になります。無資格のまま訪問介護の身体介護を行うことは法律により禁止です。

「訪問介護に興味がある」や「利用者と深く関わる仕事がしたい」と考えている方は、まず初任者研修の取得を目指すことが一般的です。資格を取れば選べる働き方が増えて、訪問介護への道も開かれます。

医療行為

利用者の生命に関わる可能性が高いため、医療行為は無資格では一切行えません

具体的には、以下のような業務が該当します。

  • 喀痰(かくたん)吸引
  • 経管栄養
  • 薬剤の投与
  • 創傷処置
  •  

ただし、介護職でも喀痰吸引等研修を修了し、医師の指示を受けた場合には一部の医療的ケアを行うことが可能です。

医療的ケアに携わりたい場合には、研修ルートを通じたスキルアップを目指しましょう。無資格から医療行為に関わることはできませんが、将来的には専門性を高めて活躍の場を広げることができます。

介護の現場では、専門性が高いと定められた業務は資格者のみが行えます。無資格でも多くの業務を担当できますが、必要な資格取得を進めれば将来的にはさらにできることが広がり、キャリアアップにつながることが魅力です。

ハッシュタグ転職介護では、介護職のキャリアアップ方法も専門のアドバイザーがアドバイスします。まずはあなたの転職への期待や不安をお聞かせください。

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介護職で働くには認知症介護基礎研修の受講が必要

認知症
2024年度から、無資格の介護職として働く場合は認知症介護基礎研修の受講が必須になりました。

認知症の方を多く支える介護では、基礎的な理解と適切な対応が欠かせないためです。未経験の方でも一定の知識を身につけられるよう、講義形式のわかりやすい研修が用意されています。

研修では、認知症の症状理解やケア技術の基礎、家族とのコミュニケーション方法などを学べる点が特徴です。修了によって現場で必要な知識を備えられるため、業務が進めやすくなります。

研修は難易度も高くなく、働きながらでも受講できる仕組みです。無資格から介護職を目指す場合は、ぜひチャレンジを検討してください。

●認知症介護基礎研修の内容とは?

認知症介護基礎研修は、介護の専門資格を持たない方が、認知症ケアの初歩を学ぶために設けられた制度です。講義中心で難易度は高くなく、実務が初めての方でも理解しやすい構成になっています。

学べる内容は以下の項目です。

  • 認知症の症状と心理の理解
  • ケアの基礎技術
  • 尊厳を守るための考え方
  • 家族支援の方法
  • 日常生活の意思決定支援
  •  

受講を通じて認知症の方に対して適切なコミュニケーションが取れるようになるため、現場での不安をやわらげることができます。

また、認知症介護基礎研修を受講しておくと、将来的に認知症介護実践者研修など上位研修への参加も可能になります。キャリアアップの入り口として適切な研修です。

研修受講の対象者は2021年度の介護報酬改定で、無資格者には原則採用1年以内の受講が義務化されました。そして2024年度からは完全義務化され、未受講の無資格者は介護職として働けない仕組みになりました。

対象者は、介護に直接携わる無資格の職員です。居宅介護支援(ケアマネ業務)や福祉用具に関わる職員は対象外となっています。

認知症サポーターや認知症ケア指導管理士などの民間資格では代替できないため、注意が必要です。

いつまでに認知症介護基礎研修の受講が必要?

パソコンを持って仕事を頑張る女性
認知症介護基礎研修は入職後1年以内に受講すれば問題ありません。

制度では、未経験の方が働きながら基礎を学べるように、入職後1年間の猶予期間が設けられているためです。資格を取ってから働かないといけないわけではありません。

新規採用でも中途採用でも、無資格のまま入職できます。働きはじめてから勤務先の案内にしたがって研修を受講すればよいため、はじめからハードルを感じる必要はありません。

また、今すぐ資格がなくても問題ありません。働きながら研修を受けるスタイルで十分間に合います。

猶予期間があるため、すぐ受講しないと働けないというのは誤解です。2024年度から義務化されたと聞くと「資格がないと採用されないのでは?」と不安になる方もいますが、実際は違います。

入職後1年以内に研修を受講して、仕事を始めながら必要な知識を補えれば十分です。

働きながら受講することが一般的になります。認知症介護基礎研修は自治体や委託団体が主に下記の方法で実施しています。

  • eラーニング
  • 集合型研修
  •  

いずれも働きながら受講できるため、生活スタイルにあわせやすい点も魅力です。

介護の仕事では、キャリアアップのためにさまざまな研修の受講や資格取得を目指すケースが少なくありません。働きながらどのように研修を受講すればよいか、あなたの生活スタイルから考えてみませんか?

ハッシュタグ転職介護では、仕事と研修受講の両立方法も専門のアドバイザーからアドバイスします。まずはあなたの転職への期待や不安をお聞かせください。

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認知症介護基礎研修の概要

車椅子のシニアの男性と介護福祉士
認知症介護基礎研修は、認知症の基礎知識と支援の考え方を短時間で学べる入門研修です。無資格で未経験でも理解しやすいうえ、費用も低く抑えられており、初めて介護の現場に関わる方にとって負担の少ない制度になっています。

負担が少ない理由は、自治体が実施主体となるため費用が抑えられ、動画学習中心のカリキュラムで短時間で修了できるよう設計されているためです。内容も、認知症の方の気持ちや行動の理解・基本的なケア・チームで支える姿勢など、実務初心者でもつまずかない基礎に絞られています。

認知症介護基礎研修は、誰でも取りやすい・時間も費用も負担が小さい・現場で役立つ知識が得られるという3つがメリットです。

この章では、受講方法や費用・内容と時間・難易度・免除条件などを一つひとつ解説していきます。研修全体のポイントを確認できるため、予想していたよりもハードルが低いと感じられ、準備のイメージがつきやすくなるでしょう。

受講方法

認知症介護基礎研修は、自治体や委託団体が実施しており、通学型とeラーニング型のいずれかで受講できます。

自治体が主体となるため、実施形式や開催回数、申し込み方法が地域によって異なります。働きながらでも受講しやすいよう、動画学習形式を導入する自治体が増えていることが特徴です。

  • eラーニング
  • 集合型研修
  •  

eラーニングは自宅で受講でき、インターネット環境のある場所では時間を気にせず受講可能です。集合研修は年数回のみ開催され、会場が決まっているため定員数に限りがあり、早めの申し込みが必要になります。

あなたの住んでいる地域で採用されている形式を確認し、無理のないスタイルで受講を検討しましょう。

受講費用

認知症介護基礎研修の受講費用は3,000〜5,000円程度です。

研修は自治体主導のため、受講料が低く設定されています。また、働いている施設が資格取得支援を行っている場合は、費用が補助される可能性もあります。

お金の負担が少ないため「まずは一歩踏み出したい」と考えている方にも取り組みやすい研修です。

研修内容

タブレットを持つ介護福祉士
認知症介護基礎研修の内容は、認知症の理解から基本的なケア方法まで、実務初心者に必要な土台が網羅されています。

認知症介護で重要とされる、相手の理解・適切な判断・チーム支援の3点を短時間で体系的に学べるカリキュラムです。

研修は動画学習と確認テストで構成され、主に以下の要素を学びます。

  • 認知症の方を取り巻く現状
  • 認知症施策の概要(認知症施策推進大綱)
  • ケア提供時の判断基準となる考え方
  • 尊厳の保持
  • 偏見や誤解の解消
  • 日常生活・社会生活での意思決定支援
  • 認知症を理解するための基礎知識
  • 認知症の症状がもたらす生活や心理への影響
  • 症状の出現に影響する要因
  • 認知症ケアの基礎的技術と実践上の留意点
  • チームケアを含む基礎的な認知症ケアの方法
  • 家族介護者への支援方法
  •  

認知症に関する基礎的な理解から、実践的なケア・家族支援・社会的な取り組みまで、総合的に学べる内容です。

研修後には認知症によって起きる行動は何かや、認知症の利用者にどう接すればよいのかといったことが理解できるようになり、実務で迷いにくい基礎が身に付きます。

受講時間

認知症介護基礎研修はトータルで150分ほどにまとまっており、働きながらでも十分に受けられる受講時間です。

研修の目的は認知症介護の基礎知識を学ぶことであり、学習負担が大きくならないよう設計されています。

eラーニングを選択した方は、分割視聴も可能です。例えば30分ずつに区切ったり通勤前後を利用したり、自分にあったペースで受講できます。

「忙しくて時間が取れない」と悩んでいる方でも取り組めるように工夫された学び方です。

難易度

勉強する女性
認知症介護基礎研修の難易度は高くなく、初心者や無資格者を対象にした学びやすい内容です。

専門的な医療知識は扱わず、認知症介護の基本理解に絞った構成となっています。
また、研修には修了試験がありません。動画視聴と確認テストを終えれば修了証が交付されます。

「介護の学習はむずかしそう」と不安がある方でも受講しやすい研修です。

受講が免除される条件

あなたがすでに一定の資格や研修を修了している場合には、認知症介護基礎研修の受講は免除されます。

すでに基礎知識を持っている場合には、同じ内容を重複して学ぶ必要がないためです。免除対象は以下のとおりです。

  • 医師
  • 歯科医師
  • 薬剤師
  • 看護師
  • 准看護師
  • 介護福祉士
  • 実務者研修修了者
  • 介護職員初任者研修修了者
  • 生活援助従事者研修修了者
  • 介護職員基礎研修課程修了者
  • 訪問介護員養成研修(一級課程・二級課程)修了者
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • あん摩マッサージ指圧師
  • はり師
  • きゅう師
  • 管理栄養士
  • 栄養士
  • 社会福祉士
  • 介護支援専門員
  • 精神保健福祉士
  •  

上記の資格を取得している場合、研修の受講が免除される場合があります。免除対象となる可能性がある方は以下のとおりです。

  • 認知症に関する科目を学校で履修した方
  • 福祉系高校の卒業生
  • 介護施設に勤務している直接介護に携わらない可能性がある方
  •  

該当する場合は、卒業証明書や履修科目証明書などの書類により、免除対象となるか確認が必要です。自分が免除対象かどうかを確認しておくことで、重複の受講を避けられます。

認知症介護基礎研修は、誰でも取りやすい・時間も費用も負担が小さい・現場で役立つ知識が得られるなどがメリットです。認知症の基礎知識と支援の考え方を短時間で学べるため、介護の仕事をスタートする方でも受講しやすい研修となっています。

ハッシュタグ転職介護では、転職への疑問を専門のアドバイザーに相談可能です。認知症介護基礎研修を受講する際の不安も、気軽にお聞かせください。

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無資格の介護職が目指すべき資格

シニアの女性と介護福祉士
無資格から介護職として長く働く場合は、初任者研修・実務者研修・介護福祉士のステップが着実で、キャリアと給与の両方を伸ばせる王道ルートです。

資格の取得によって担当できる業務が増え、職場での役割や評価、給与にも直結するためです。特に介護福祉士は国家資格であり、キャリアの到達点として価値があります。

資格によるステップアップの流れを以下にまとめました。

資格名
また、資格取得によって平均月収もアップします。

平均月収
出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」

介護は経験と資格がしっかりと評価される職種です。無資格からでも段階的にキャリアアップできるため、将来を見据えて資格取得を進める価値があります。

認知症介護基礎研修を受講して介護職として長く働くなら

笑顔の女性の医療従事者達
認知症介護基礎研修は、受講によって利用者の理解が深まり、日々のケアでの迷いや不安を減らせる点がメリットです。また、介護職として長く働くための大きな助けになります。

そして介護は、無資格からでも始められる仕事です。正しくステップアップすれば国家資格まで取得できます。

しかし、未経験の方に優しい施設があるのかや研修サポートが充実しているかなどは求人票だけでは読み取れません。そこでおすすめしたいのが、ハッシュタグ転職介護です。

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