ユニット型特養の特徴

ユニット型特養(特別養護老人ホーム)とは、おおむね10人以下の少人数のユニットと呼ばれるグループに分かれて介護を行う施設です。
入居者一人ひとりの生活リズムや個性・心身の状況・入居までの生活歴や生活習慣を具体的に把握します。そのうえで、日常生活上の必要な支援を行うユニットケア(個別ケア)を実施するのが特徴です。
個室でプライバシーが確保され、共用スペースでほかの入居者と関わる機会もあり自宅での生活と近いのも特徴といえるでしょう。
また、介護職員はユニットごとに配置されており、なじみの関係を築き上げていきます。そのため、入居者にとって家庭的でよりきめ細やかな支援を受けられる介護施設です。
定義
ユニットケアは「居宅に近い居住環境の下で、居宅における生活に近い日常の生活のなかでケアを行うこと、すなわち生活単位と介護単位を一致させたケア」と国は2002年度に定義しています。
居室スペースの特徴
リビングなど共用スペースを囲むように居室が配置されています。
全室個室で、使い慣れた家具や日用品などの持ち込みが可能です。また、個室のためプライバシーも保たれます。
共用スペースでほかの入居者との交流を楽しむことができるため、自宅にいるような設計になっているのも特徴です。
1ユニットの人数
1ユニットの人数は、おおむね10人以下になります。ユニット型特養は、要介護3以上の認定を受けている65歳以上の方が入居条件の一つです。
ユニット型特養と従来型特養の違い

ユニット型特養と従来型特養には、違いがあります。主な違いは、居住スペースと介護スタイルです。
ユニット型特養は完全個室ですが、従来型特養は1部屋4人程度の大部屋になります。
ユニット型特養は共有スペースを囲むように居室が配置されており、ほかの入居者と関わりが持てる設計になっています。自宅にいるような気持ちでくつろげる環境のため、プライバシーを保ちつつ、ほかの入居者と自然に交流しやすいバランスのよさがメリットです。
一方で従来型特養は1フロア40〜50人程度が入居しています。介護職員全員が入居者全員の介護を担当できるため、手分けして業務を行えるメリットがあります。入居者一人ひとりにきめ細やかな介護を行うのは難しい点がデメリットでしょう。
しかし、介護未経験の方や経験の浅い職員にとっては、先輩の介護方法を見る機会が多いため仕事のノウハウを覚えやすいです。
ユニット型特養の場合は、従来型特養に比べ介護職員の人数も少なくなります。担当利用者への介護方法などを間違えても気付けない、その場で先輩に質問することが難しいといった点がデメリットでしょう。高い介護スキルを目指したい方には、ユニット型特養がおすすめです。
ユニット型特養も従来型特養も、メリット・デメリットがあることを覚えておきましょう。
ユニット型特養の主な仕事内容

ユニット型特養の主な仕事内容は、次の6点が挙げられます。
- 食事介助
- 排泄介助
- 入浴介助
- 介護記録の記入
- レクリエーション
- ご家族への連絡
この仕事内容は、従来型特養とほとんど同じです。ただし、ユニット型特養では入所者一人ひとりの生活リズムを尊重した個別ケアを行います。入居者の希望や必要に応じて、仕事内容が変わる場合があるでしょう。
では、それぞれの仕事内容について解説します。
食事介助

入居者の状態に合わせた食事の提供や、必要に応じて食事介助を行います。食後の口腔ケアも大切な仕事です。
また、必要に応じて食事の形態や食器類を食べやすく工夫したり、食事中の雰囲気を整えたりすることも食事介助に含まれます。
排泄介助
排泄介助は、入居者の尊厳を守りながら行う介護の重要な仕事です。トイレへの誘導やおむつ交換などを行います。
ユニット型特養は、要介護3以上の高齢者が主な入居者です。排泄に関して介助を必要とする方が少なくありません。
入居者一人ひとりの排泄リズムに合わせた介助方法や、環境整備も大切な仕事です。
入浴介助
入浴介助では、身体の清潔を保つだけでなく入居者の心身がリラックスできる時間をサポートします。
ユニット型特養では座ったままや寝たままで入浴機器を導入しているところが多く、一人で入浴できない方も湯船につかることが可能です。
ただし、機械を適切に操作する必要があります。間違った操作は事故の原因にもなるため、操作方法をしっかりと覚えることも重要です。
介護記録の記入

介護記録の記入は、必要不可欠な事務仕事です。
日々の入居者の様子を記録することで、健康状態の把握やほかの職員への情報共有に役立てます。
介護方法に差が出ないようにするためにも、普段の記録は入居者にとっても職員にとっても重要です。
レクリエーション
入居者が寝たきりにならない、孤立しないようにレクリエーションの提供も仕事の一つです。
ユニット型特養では全室個室のため、部屋に閉じこもり気味になる方もいます。
季節の行事や入居者の好みに合わせたレクリエーションのほかに、運動をする機会を作るのも大切です。楽しめる時間づくりも、仕事になります。
ご家族への連絡

ご家族への連絡も行います。なかなか面会に行けないご家族もいるため、入居者の近況報告など電話やメールで連絡するのも大切な仕事です。
最近の様子を伝えるほかに、入居者とご家族の関係性を良好に保てるように調整することで、双方が安心感を得られます。
このように主に身体介護を中心に、ユニット型特養では入居者一人ひとりに合わせたサポートを行うのが仕事です。
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ユニット型特養は崩壊する可能性がある?

一部メディアやSNSなどで、ユニット型特養は崩壊する可能性があると見聞きしたことがあるかもしれません。
ユニット型特養は崩壊する可能性があると言われる理由は、次のような点が挙げられます。
- 介護職員の人手不足
- 人員配置基準が現状に見合っていない
- 介護報酬が見合っていない
- 介護保険制度の改正のたびに増える業務
介護業界全体の課題として、介護職員の人手不足が挙げられます。ユニット型特養も例外ではありません。
また、ユニット型特養での介護職員の人員配置基準も課題です。介護施設では、利用者何人に対して介護職員または看護師を1名配置するという基準があります。
ユニット型特養では、常勤換算で3:1以上の人員配置基準に加えて以下の3点も満たす必要があります。
- 昼間は、1ユニットごとに常勤1名以上の介護職員または看護職員の配置
- 夜間は、2ユニットごとに1名以上の介護職員または看護職員の配置
- ユニットごとに常勤のユニットリーダーの配置
利用者3人に対して介護職員1名で対応することで、利用者一人ひとりの個性や生活リズムに合わせた個別ケアを実施するのはとても難しいといえるでしょう。
介護保険制度のもとで、ユニット型特養や介護保険サービスが成り立っています。介護保険制度は定期的に改正されますが、現場と国の方針にギャップが生じています。
介護報酬が見合っていない、改正のたびに業務が増えている実態がユニット型特養は崩壊する可能性があるといわれる理由です。
しかし、すべてのユニット型特養がこのような課題を抱えているわけではありません。それぞれの施設によって課題解決への努力により、ユニット型特養の特徴でもある個別ケアを実現している施設もあります。
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ユニット型特養の問題点

ユニット型特養ならではの問題点があります。
入居者にとってメリットの一つでもあるユニット専属の介護職員の配置やシフトの問題、少人数だからこそ人間関係のトラブルなどが挙げられます。
ここでは、ユニット型特養ならではの問題点を4点解説しましょう。
一人の職員が担当する利用者の人数が多い
シフトの関係上、一人で利用者への対応をする時間が発生します。
日中は個別ケアを実施できても、夜勤などは一人でおおむね10人程度の利用者を担当しなければなりません。身体的な疲労に加え、精神的な疲労を抱えやすいです。
シフトを組むのが厳しい
施設によって違いがありますが、早番・日勤・遅番・夜勤のシフトがあります。
ユニット型特養の人員配置基準を満たしたシフトを組むには、介護職員がギリギリの人数しかいない場合厳しくなります。介護職員の体調不良など予期せぬ事態への対応も必要です。限られた職員でシフトを組むのは厳しい現状にあります。
利用者同士の人間関係でトラブルが起こることがある

ユニット型特養では、利用者同士の人間関係でトラブルが起こることがあります。1ユニット10人以下という少人数だからこそ、必要以上に人間関係が深まり過ぎてしまうからです。
トラブルの内容もさまざまです。介護職員は、ユニット内の人間関係も把握しておく必要があるでしょう。
また、介護職員も基本的には固定のため、利用者との距離が近くなります。利用者同士だけではなく、利用者と介護職員との間でトラブルが発生する可能性もあるので、適度な距離感を保つなどの工夫が必要です。
ケアの質に差が出ることがある
介護職員のスキルによって、ケアの質に差が出ることがあります。どうしても現場で職員同士が接する時間が少ないため、ケアの質がよいのか悪いのかわからない場合も少なくありません。
しかし、ユニット型特養での介護は介護技術の向上にもつながります。入居者一人ひとりに合わせた介護を行うことで、介護スキルを伸ばしやすいメリットがあります。
ユニット型特養ならではの問題点は、仕事を辞めたくなる要因の一つです。
しかし、今後のキャリアアップを考えるのであればユニット型特養で働くことも検討してみてはいかがでしょうか。特に介護スキルを伸ばしたいと考える方におすすめです。
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ユニット型特養を辞めたいと感じたときの対処法

ユニット型特養での仕事を辞めたいと思っている方や、今後実際に働いてみて合わなかったらどうしようと考えている方も少なくないでしょう。
そのようなときには感情的に行動するのではなく、次のような対処法を試すのがおすすめです。
辞めたい理由や解決策を考える
なぜ辞めたいと思うのか、その理由を明確にしてみましょう。職場での人間関係など精神的なストレスがつらい、体力的に業務がきついなど辞めたい理由がはっきりとすれば、解決策を見つけることができる可能性があります。
一人で悩まずに上司や同僚に相談することや、別のユニットへの異動など環境を変えることで働きやすくなる場合もあります。
転職を視野に入れる

転職を視野に入れ、行動することもおすすめです。
介護の仕事は、ユニット型特養だけではありません。ユニット型特養だけでも、さまざまな職場があります。無理をし続けて、心身を壊してしまっては元も子もありません。
転職は、スキルアップにもつながります。今のユニット型特養での仕事が合わないと感じたら、転職を視野に入れてみませんか。
とはいえ、なかなか転職に踏み切れない方も少なくないでしょう。
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一人で転職活動を行うのは大変です。特に初めて転職しようと考えている方は、さまざまな不安や心配なこともあるでしょう。
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ユニット型特養での仕事を辛いと感じているなら

ユニット型特養は、利用者一人ひとりが自分らしく過ごせる当たり前の生活を支援する場所です。
しかし、解決しなければいけない課題もあります。
ユニット型特養での仕事をつらいと感じているなら、無理をする必要はありません。あなたが辛いと感じていることを、利用者も感じるからです。
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