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介護福祉士国家試験の難易度はどのくらい?合格基準や、コツを紹介

介護職でキャリアを築くためには、資格の取得が欠かせません。そのなかでも、特に人気が高いのが介護福祉士です。

介護福祉士は、介護に携わる職種のなかで唯一の国家資格のため資格取得の難易度が高い一方で、給与アップや転職で有利になるなどのメリットも多くあります。

この記事では、介護福祉士試験の概要と難易度、受験のコツについて解説します。「介護職でキャリアアップしたい」「介護福祉士の資格を取りたいけれど何から始めてよいかわからない」という方の参考になれば幸いです。

介護福祉士国家試験とは?

美容部員/エステティシャン/歯科衛生士
介護福祉士国家試験は、介護職で唯一の国家資格である介護福祉士になるために必要な試験です。そのため、介護職を目指す方や介護職でスキルアップを目指す方に人気の試験となっています。

受験者数は減少傾向にあるものの、1回の試験で70,000〜80,000人が受験し、2025年1月の第37回試験では75,387人が受験しました。

また、正社員介護職員のうち55%、非正規介護職員の23%が介護福祉士の資格を保有しています。介護福祉士の資格は、介護職としてスキルを証明するために有効な資格といえます。

資格の役割

介護福祉士は、社会福祉士および介護福祉士法に基づく国家資格です。身体的または精神的な障害を抱えた方の介護を行い、介護の指導も担う資格です。

資格を取得することによって、介護職としての知識やスキルが国が認める水準に達していることを証明可能です。また、介護福祉士は、資格未取得の介護職員を指導する役割も担っています。

介護職は無資格でも従事できる仕事です。そのため、自身の知識やスキルを証明するためには資格取得が欠かせず、給与も資格取得者の方が高い傾向にあります。

一般的には、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を取得してから介護福祉士を目指す実務経験ルートが一般的ですが、養成施設ルートや福祉系高校ルート、EPAルートなどを通じて介護福祉士を目指す方もいます。

介護福祉士を取得することで、さらに上位の資格取得を目指すことも可能です。上位資格としては、認定介護福祉士やケアマネジャーが挙げられます。

試験の概要

資格のタイトル文字
介護福祉士国家試験は、毎年1月下旬に実施されます。申し込みは毎年8月上旬から9月上旬に受け付けており、試験日よりかなり早い時期に締め切られるため注意が必要です。

試験費用は18,380円で、全国35ヶ所の受験会場で受験可能です。合格通知は3月中旬頃、試験センターのホームページと書面通知で受験者に伝えられます。

出題形式と出題科目

介護福祉士国家試験の出題形式はマークシート方式です。全125問を120分かけて回答します。試験範囲は以下の13科目です。

  • 人間の尊厳と自立
  • 人間関係とコミュニケーション
  • 社会の理解
  • 心とからだのしくみ
  • 発達と老化の理解
  • 認知症の理解
  • 障害の理解
  • 医療的ケア
  • 介護の基本
  • コミュニケーション技術
  • 生活支援技術
  • 介護過程
  • 総合問題
  •  

各科目で1点以上取得する必要があります。また、数科目ごとにパート分けされており、パート内の点数が基準を満たさない場合は不合格となります。基準を満たしたパートがある場合は、パート合格となり受験した年の翌々年まで有効です。

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介護福祉士試験の難易度はどのくらい?

悩んでいる介護士の女性
試験の合格率のみで考えると、介護福祉士国家試験の難易度は高くはありません。ただし、介護福祉士国家試験を受験するためには受験資格があります。

そのため、介護業界未経験の方が一から資格取得を目指す場合の難易度は、ほかの国家資格と比較しても高いといえるでしょう。

ここでは、合格率と受験資格の両面から介護福祉士国家試験の難易度を解説します。

合格率

介護福祉士国家試験の直近第35〜37回の合格率は80%前後です。ほかの国家資格と比較しても、合格率は高いといえるでしょう。

ただし、実務経験がある方を対象とした資格のため、合格難易度が低いわけではない点に注意が必要です。筆記試験の対策を怠ると、不合格になる可能性も十分にあります。

受験資格が大変

パソコンを使う女性(考える・困る)
試験の合格率が高い介護福祉士国家試験ですが、受験資格が設けられており、受験資格を得るためには2〜4年程度かかります。

人気なのは実務経験ルートで、介護福祉士を受験する方のうち87.9%が実務経験ルートでの受験です。

実務経験ルートの場合、450時間の研修を経て介護福祉士実務者研修を取得したうえで3年の実務経験が必要になります。

実務経験を必要としない受験ルートもあるものの、専門学校や短大などで専門の知識を習得する必要があり、場合によっては実務経験ルートよりも長い時間が必要となることもあるでしょう。

合格率の推移

介護福祉士国家試験の合格率は上昇傾向にあります。第1回の合格率は23.2%と極端に低かったものの第2回以降は徐々に合格率が上昇し第23回頃までは合格率50%程度でした。

その後、第24回から徐々に合格率が上昇し60〜70%程度の合格率となり、第35回から第37回は合格率80%ほどで推移しています。

高齢化が進むなかで介護福祉士を増やしたい国の意向もあり、この傾向は今後も続くと予想されています。

介護福祉士国家試験は簡単?合格基準について

合格者と不合格者のイメージ
介護福祉士国家試験に合格するために必要な得点や基準について解説します。あらかじめ合格基準を確認しておき、試験勉強の目標を立てるとよいでしょう。

合格基準

介護福祉士国家試験の合格基準点は総得点の60%です。全125問のため75問以上正答できれば合格可能です。しかし、全13科目のうち0点の科目があった場合は不合格となります。

また、複数科目をまとめたパートがあり、パート内の合格基準点を満たさない場合も不合格となります。パートごとの合格基準点は受験者の平均で決まるため、簡単な問題で失点しないよう注意が必要です。

実技試験の廃止

2025年の第37回試験から、実技試験が廃止され筆記試験のみで合否判定されるようになりました。

理由としては、実技試験免除となる受験生が多く、実際の実技試験受験者が総受験者数の1%を下回ったことが挙げられます。

これから受験する方にとっては、当日緊張しながらの実技試験がなくなるため、筆記試験に集中できるでしょう。

特に、多くの受験者が通る実務経験ルートの場合、制度の変更による変更点はないため心配する必要はありません。

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勉強の進め方と合格のためのコツ

屋外で人差し指を立てる女性介護士
介護福祉士国家試験は試験範囲も広く、実務や社会制度と絡んだ問題も出題されるため、勉強の進め方には工夫が必要です。コツとしては以下の3点が挙げられます。

  • 計画的な勉強
  • 過去問の活用
  • 通信講座の活用
  •  

これから試験勉強を始める方の参考になれば幸いです。

計画的な勉強

介護福祉士国家試験に合格するためには計画的な勉強が欠かせません。実務経験ルートの場合、業務と並行しながらの試験勉強となるため、なかなか勉強時間が確保できない場合もあるでしょう。

介護福祉士国家試験の合格には、約250時間の勉強が必要とされています。1日1時間勉強すると、合格までに半年〜1年程度かかる見込みです。

試験勉強が長期間に渡ることもあり、あらかじめ学習計画を立てておくことが合格の鍵となります。

過去問の活用

介護福祉士国家試験の対策は、必要な知識のインプットだけでなく過去問を活用したアウトプットが重要です。

過去問を使用することで試験の傾向が読めるため、自身の得意分野や苦手分野を理解することができます。苦手分野がわかったら再度参考書でその分野を復習します。

間違えた問題は、なぜ間違えたのかを解説を読みながら確認するとよいでしょう。答えの暗記で終わってしまうと苦手分野の克服にならないため注意が必要です。

また、本番と同じ制限時間で解く練習をしておくことで、本番も落ち着いて回答できるメリットもあります。

通信講座の活用

パソコンを使う白衣姿の女性
介護職を続けながら資格取得する場合、通信講座を活用するとよいでしょう。スクールに通わなくても自宅で学習できるため、移動時間や待ち時間などを有効活用することができます。

受講の自由度が高いため計画性が求められる点に注意が必要です。通信講座の講座数と試験日程をもとに自身で学習計画を立てるとよいでしょう。

また、通信講座の運営会社によってサポートや講座の質も変わります。金額だけでなく、不明点を質問できる体制が整っているか、模試のフィードバックを受けられるかなどの観点で選択するとよいでしょう。

介護職として働き続けながら資格取得するためには、学習時間の捻出や参考書の購入など時間的にも金銭的にも負担が伴います。

資格取得支援が整った職場であれば、働きながらのスキルアップもスムーズに進められます。

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仕事と両立しながら学習する方法

勉強している手元
介護福祉士国家試験を受験する方のなかには、すでに介護職として働いている方も多いでしょう。家事や育児と仕事を両立させながら、さらに資格勉強を行うのは簡単ではありません。

しかし、隙間時間の活用や余裕のある学習計画を立てることによって、資格勉強との両立の負担を減らすことは可能です。

仕事と資格勉強を両立させる方法を解説します。「仕事をしながら資格勉強するのは大変そう」「時間を捻出できる自信がない」という方の参考になれば幸いです。

隙間時間を活かす勉強法

介護職として働きながら勉強をするコツとして、隙間時間を活かしながら勉強することが挙げられます。

活用できる隙間時間としては、通勤時間や昼休みなどがあります。ほかにも早起きして勤務前に勉強時間を作る、寝る前の30分を勉強に充てるなどの対策もあります。

また、通勤中などの隙間時間では参考書や過去問での勉強が難しいこともあるでしょう。スマートフォンや単語帳、自作のノートを使用した勉強であれば移動中でも手軽に勉強が可能です。

特に、1問1答形式のスマートフォンアプリや動画サイトの解説動画は片手間でも続けやすいためおすすめです。

その際、ほかのアプリやコンテンツに気を取られないためにも、その日に覚えたい範囲をあらかじめ決めておくとよいでしょう。

学習計画を立てるコツ

ポイントを書き出す手元とノート
介護福祉士国家試験の勉強では、無理のない学習計画を立てることが重要です。試験の合格には、約250時間の勉強が必要とされています。

1日1時間勉強すると、合格までに半年〜1年程度かかる見込みです。そのため、無計画に勉強を続けると試験直前に慌てて知識を詰め込むことになるかもしれません。

学習計画を立てるコツとして、試験日から逆算することが重要です。そのうえで、現時点で理解している科目と苦手科目を分けて勉強の優先順位付けをするとよいでしょう。

また、インプットの時間だけでなく、復習やアウトプットの時間も学習計画に含めておくことが大切です。週に1回程度は復習の時間を設け、定期的に過去問を解くとよいでしょう。

特に試験直前は過去問を解き、間違った科目を復習することを繰り返すことで知識が定着します。

介護福祉士国家試験に落ちる人の特徴

屋上で思い悩み泣く看護師の女性
介護福祉士国家試験の合格率は80%程度で、試験そのものの難易度が高いとはいえません。しかし、対策が十分でないと試験に落ちることもあります。

受験費用も18,380円と高額のため、1回で合格したい方も多いでしょう。1回で合格するためには、合格のポイントを押さえておくことが重要です。

介護福祉士の試験に落ちる方の特徴を解説します。試験対策の参考になれば幸いです。

暗記に偏って理解ができていない

介護福祉士試験は、実用性の高い資格です。実務と結びついた試験内容も多く、単純に暗記するだけでは試験に合格するのは難しいでしょう。

もちろん、実務経験があるだけでは合格できないため、参考書や過去問などを使用して勉強することが重要です。

参考書はもちろん過去問ベースで、問題の意図やなぜその答えになるのかを考えながら勉強をするとよいでしょう。

また、介護福祉士国家試験の対策で学んだことを業務中に意識するだけでも知識の理解が進みます。

計画性のない勉強法

悲しむ医療系女性
勉強時間を確保しても、がむしゃらに勉強するだけでは合格できません。また、業務に取り組みながらの資格勉強は時間的にも体力的にも制限が多く、思うように勉強時間を確保できない場合もあるでしょう。

介護福祉士国家試験の合格には、約250時間の勉強が必要とされています。1日1時間の勉強で、半年〜1年程度の勉強時間が必要となります。試験勉強の期間が長くなるため、計画的な勉強をするとよいでしょう。

具体的には、試験日までのスケジュールを一度書き出すことが重要です。参考書をインプットする時間だけでなく、復習やアウトプットの時間もスケジュールに組み込むとよいでしょう。

通信講座やスクールを活用する場合は、受講開始時に全体像を把握したうえで、過去問などアウトプットの時間も確保するようにしましょう。

苦手分野の放置

白バックの若い介護士
介護福祉士国家試験の試験分野は多岐にわたります。試験科目は13科目に大別され、そのなかで得意不得意が生まれてしまうこともあるでしょう。

しかし、介護福祉士国家試験13科目すべての科目群で1点以上の得点が必要で、1科目でも0点を取ってしまうと不合格となります。そのため、得意科目でしっかりと得点しつつ、苦手科目を重点的に対策しておく必要があります。

実務で触れる機会の少ない法制度や社会制度の問題が多い社会の理解や医療の知識が求められる心とからだのしくみなどの科目は、苦手意識を持つ方もいるため、苦手科目になりやすい傾向にあります。

また、出題数が少ない人間の尊厳と自立や人間関係とコミュニケーション、医療的ケアなどの科目は対策が後回しになりやすいため注意が必要です。

ほかにも、介護の基本や認知症の理解など幅広い知識が問われる問題も後回しにされやすい傾向にあります。

その他にも、直近の制度改正やトピックスにもアンテナを張っておくとよいでしょう。

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