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介護の資格の難易度は?|合格率や取得するメリット・勉強方法についても解説

介護職には多くの資格があります。そのため難易度や合格率を知りたい方、そもそもどの資格を取ればいいのか迷う方もいるでしょう。

また、資格を取ることで得られるメリットを知りたい方も少なくありません。

この記事では、介護の資格の難易度や合格率、資格取得のメリットや勉強方法などを紹介します。

介護の主な公的資格の難易度・合格率

パーセント・率が上がる
介護職に就きたいと考えていても、何の資格から取得すればよいのでしょうか。以下で、公的資格の難易度・合格率を紹介しています。

介護職員初任者研修の難易度・合格率

介護職員初任者研修は、難易度はそれほど高くはなく、学んだ授業内容をしっかり理解できていれば、多くの方が合格できる資格です。

介護職員初任者研修は、業務で必要な最低限の知識や技術を身につけ、基本的な介護業務が行えることを目的とした研修です。

研修は、都道府県または都道府県知事の指定したスクールで受講できます。研修の時間数は130時間と決まっており、研修の参加が少ないと試験に合格するのは難しくなります。

そのため、休まずに通うようにしましょう。不合格になった場合、多くのスクールで再試験を行っているため、再試験で合格すれば研修は終了になります。

介護福祉士実務者研修の難易度・合格率

介護福祉士実務者研修では、修了試験が義務ではありません。そのため、修了試験の有無や難易度は、スクールごとで異なります。

また、介護福祉士実務者研修は介護福祉士になるための必須資格です。研修時間数は450時間もあり、修了までに時間がかかります。

試験を受けたくない方は、研修開始前に試験の有無を確認しておくとよいかもしれません。仮に試験がある場合も、スクール側は内容の理解を確認するために行うため、しっかりと講義を聞いていれば回答できるでしょう。

介護福祉士の難易度・合格率

食事介助する女性スタッフ

2024年までに受験された方の総計での合格率は、58.1%です。近年の合格率は以下のように推移しています。

  • 2020年度:69.9%
  • 2021年度:71.0%
  • 2022年度:72.3%
  • 2023年度:84.3%
  • 2024年度:82.8%

介護福祉士は、上記で紹介した介護福祉士実務者研修を修了し、3年以上の実務経験がある方のみが受験できる国家資格です。

近年は、合格率が上がってきています。受験までに勤務年数と実務経験が必要になるため、受験自体の難易度は高い資格です。

筆記試験が年に一回行われており、不合格の場合には、次の年に再受験になります。介護福祉士は、介護を必要としている方の心身の状態に応じた介護を行い、介護者やご本人に介護に関する指導を行うのが仕事です。

社会福祉士の難易度・合格率

直近5年間の合格率は以下のように推移しています。

  • 2020年度:29.3%
  • 2021年度:31.1%
  • 2022年度:44.2%
  • 2023年度:58.1%
  • 2024年度:56.3%

2025年までに受験された方の総計での合格率は、30.2%です。近年では合格率が50%以上の年もありますが、2022年以前は30%以下の合格率となっているため、難易度が高い試験と考えられます。

社会福祉士は、身体的・精神的・環境的に日常生活をおくることが難しい方に、相談や支援を行う専門職です。医師や保健医療サービスを提供する機関の関係者などとの連携や調整なども行っています。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の難易度・合格率

ノートパソコンで説明する介護士と高齢者の女性
介護支援専門員は、合格率が低い傾向にあります。以下が、近年の合格率の推移です。

  • 2024年度:32.1%
  • 2023年度:21.0%
  • 2022年度:19.0%
  • 2021年度:23.3%
  • 2020年度:17.7%

2024年度の合格率は30%を超えていますが、以前は20%前後と試験の難易度が伺えます。

介護支援専門員は、介護認定がおりた方のサービス利用の計画をたてたり、関係機関との連絡や調整を行ったりします。

介護支援専門員の合格率が低い理由に、試験の解答方式の難しさが挙げられるでしょう。試験の解答方式は、5つの選択肢から正しいものを複数選ぶ形式です。

正答は1つだけではなく、すべての答えを選べないと正答にはならないため、難易度が高くなりがちです。正確で幅広い知識が必要とされるため、合格率も低くなります。

喀痰吸引等研修の難易度・合格率

喀痰吸引等研修は、自分で痰を出せない方や経管での栄養を摂取している方のケアが行える資格です。

取得すると、医師や看護師の指導下で痰の吸引や経管栄養のケアなどが行えるようになります。一般的にこれらのケアは医療行為にあたるため、介護福祉士や介護職員では行えません。

喀痰吸引等研修では、基本研修と実地研修があり、基本研修後には筆記試験が行われます。筆記試験は、総正解率が9割以上で合格となり、実地研修は筆記研修を合格しないと受けられません。

喀痰吸引等研修の筆記試験の合格率は、公表されていないため、正確な数字はわかりません。

ただし、筆記試験の内容は講義のなかから出題されるため、しっかりと講義を聞いていれば難しくはないでしょう。そのため、資格取得の難易度は高くはないと考えられます。

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介護の主な民間資格の難易度・合格率

ステップアップしてゴールを目指しましょう
次に介護の民間資格の難易度・合格率を紹介します。さらに学びを深めたい方は、こちらの資格にも目を通すと、知識も介護技術も磨かれるでしょう。

認定介護福祉士の難易度・合格率

認定介護福祉士は、介護職チームでのサービスの向上や他職種との連携を図るための知識や実践力を高める民間の資格です。

認定介護福祉士になるためには、介護福祉士の資格を持っており、実務経験が5年以上など研修を受講するための前提条件があります。

そのため、介護福祉士の上位資格でもあり、資格取得の難易度は高いでしょう。認定介護福祉士は認定介護福祉士養成研修を受け、22科目の単位を取得し、認定申請を行うと認定介護福祉士になれます。

認知症ケア専門士の難易度・合格率

訪問介護する男性と高齢者
認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定している資格です。認知症のケアの専門的な知識や技能が身につけられます。

受験できるのは、試験実施年の3月31日より過去10年間に認知症のケアに関わる施設や機関などで、3年以上認知症のケアに従事していた方です。

そのため、受験の難易度は少し高い傾向にあるでしょう。また、合格率は以下のとおりです。

  • 2024年度:45.7%
  • 2023年度:51.4%
  • 2022年度:54.5%
  • 2021年度:53.7%
  • 2020年度:56.5%

1次試験と2次試験があり、1次試験に合格すると2次試験に進めます。1次試験は5者択一のマーク式で4分野で200問も出題されます。4分野ともに70%以上の正答率で合格です。2次試験は、事例問題に対する論述問題3つと面接があります。

認知症ケア指導管理士の難易度・合格率

認知症ケア指導管理士は、認知症のケアに関わる方のケアの方法や知識向上を目的に作られた資格です。

2010年7月〜2023年12月の合格率は67.8%で、受験資格に制限はないため、どなたでも受けられます。

資格自体は、医療や介護の現場で働く方のスキル向上のために作られましたが、自宅で認知症の方を介護されている方でも受験可能です。

そのため、受験の難易度は高くないでしょう。試験は、5肢択一のマークシート方式で、60問出題されます。合格基準は、問題の難易度で補正されますが、総得点の7割以上で合格です。

レクリエーション介護士の難易度・合格率

折り紙でレクリエーションする介護士と高齢者の女性
レクリエーション介護士は、高齢者に楽しんでもらえるレクリエーションを提供できる方を指します。

2級・1級・マスターとステップアップができる資格で、日本アクティブコミュニティ協会が発行している民間の資格です。2級は資格や年齢の制限がなく、どなたでも取得できます。

レクリエーション介護士2級は、通信講座で学べ、試験も在宅で受けられるのが特徴です。試験は、選択形式の50問で60点以上で合格です。

多くの資格試験では、得点の70%以上が合格のため、レクリエーション介護士2級の難易度は高くないと考えられます。

サービス介助士の難易度・合格率

サービス介助士は、高齢者や障害がある方への適切な対応方法や介助技術を学び、介助者に応じたお手伝いができる方のことです。

資格自体は、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が発行しています。資格取得は、課題提出と実技教習を受けた後に試験が行われ、70点以上で合格です。

万が一、不合格の場合には有料になりますが、再試験が行われます。合格率は8割以上のため、難易度は高くないでしょう。

サービス介助士は、車いす利用者への介護や高齢者のお手伝いなどの場面で資格の強みを活かせるでしょう。

また、サービス介助士は介護領域に関わらず、観光業や小売業など幅広い業界で必要とされています。

高齢者や障害がある方の抱えている問題や考え方、気持ちの理解が深まるでしょう。習得した技術や知識は、仕事以外の日常生活の場面でも活かせます。

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取得必須の認知症介護基礎研修の難易度

介護施設にいるシニア男性と介護職員の男女
認知症介護基礎研修は、認知症介護の入門的な研修です。2024年からは、介護に携わる無資格の方に義務化されました。

そのため、介護や福祉関係の資格を持っていない方が介護現場で働き始めた際には、認知症介護基礎研修を受けることになります。

講義は、オンライン上の動画視聴で受けられるため、自宅で気軽に視聴が行えます。また、資格試験のように表立った試験はありません。

1〜4章ごとに確認テストが行われ、4章とも確認テストを終了すると、修了証書を受け取れます。確認テストは全問正解が必須ですが、何度でも受けることができます。

再視聴や回答の解説を見てから、再度確認テストに臨めるため、資格取得の難易度は高くないでしょう。

介護経験がない方でも、勉強のハードルも資格取得のハードルも低く受講できるのが、認知症介護基礎研修です。

介護の資格を取得するメリット

手を握って高齢者と話すヘルパー
介護の資格を取得するメリットの1つは、仕事の幅が広がることです。以下で、介護の資格を取得するメリットを紹介します。

仕事の幅が広がる

資格がなくても介護の仕事はできますが、行える業務に制限がかかります。例えば、資格がない場合には、身体介護と呼ばれる入浴・排泄・着替えなどの身体に触れる介助は行えません。

しかし、介護職員初任者研修を取得すると、身体介護が可能になります。このようにほかの資格を取得することで、介護の現場で行える業務の幅が広がる可能性があります。

介護への理解度とスキルが上がる

資格を取得する際に新たな知識や実務研修を行うため、自身の介護への理解度とスキルが上がるでしょう。

資格にもよりますが、高齢者の身体的・精神的特徴や認知症の方への対応方法などを体系的に学べます。

実務研修がある資格もあるため、資格取得の過程で移乗・入浴・介助などの基本的な介助技術も向上する可能性があります。

また、知識が身につきスキルが上がると、日常の介助も自信をもって取り組めるようになるでしょう。

収入アップを期待できる

取得した資格によっては、収入アップが期待できるでしょう。資格を取得すると、勤務先によっては、資格手当を支給されたり昇給のチャンスが増えたりします。

資格によって資格手当の支給額は異なりますが、介護福祉士では2,000〜7,000円程支給されるところもあります。また、資格を取得して昇給する可能性もあるでしょう。

昇給すると役職手当も支給される可能性があるため、増給が望めます。

自分の介護の知識や技術をもっと磨きたい方は、ハッシュタグ転職介護にご連絡してみましょう。あなたが仕事で重視しているポイントをヒアリングし、あなたに適した職場をスムーズに提案してくれます。入社後もとことん寄り添う対応で、フォロー体制が充実しているのがハッシュタグ転職介護です。

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介護の資格を取得するための勉強方法

試験勉強をする女性
資格取得には、勉強は必須です。以下ではスクールと独学での勉強方法を紹介します。あなたに合った勉強方法を見つけると、資格取得を有利に進められるでしょう。

スクールに通う

スクールに通うことで、勉強に抵抗がある方や勉強から遠ざかっていた方でも勉強をする習慣ができます。

また、スクールには講師がいるため、わからない点や勉強・演習のコツなどをすぐに解決できるでしょう。

一方で、スクールは日程が決まっているため、日程を調整するのが難しかったりスクールの費用が高かったりとデメリットもあります。

スクールで学ぶことで、資格取得までに強制力が働くため、勉強のモチベーションも保ちやすいでしょう。自分一人で学ぶ自信がない方は、スクールに通うのがおすすめです。

独学で勉強して試験を受ける

勉強中
独学で勉強して試験を受けることもできます。独学で勉強するメリットは、自分で選んだ教科書やテキストで勉強ができる点や自分のペースで学習を進められる点です。

また、スクールに通うのに比べ、資格取得のためのコストを抑えられます。

一方、デメリットは自分一人で勉強を進めなければならないため、疲れている際やわからない問題が出てきた際にも自分で対応しなければなりません。

時間や場所に縛られずに自分のペースで学びたい方には、独学で資格取得を目指すのも1つの方法です。自分に合った勉強方法を見つけて、資格取得を目指しましょう。

今の職場で長期的なキャリアに迷ったら、一度ハッシュタグ転職介護にご相談ください。ハッシュタグ転職介護では、キャリア支援に力を入れており、あなたの長期的なキャリア形成を考えた転職先を提案しています。介護業界に特化しているため、あなたが満足のいく職場をマッチングしてくれるでしょう。

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介護職の資格を取得するための費用の目安

費用
現時点で持っている資格の有無や実務状態により、資格取得までのルートが一人ひとり異なります。

また、スクールや養成施設の費用、各地域の助成金も違うため、資格を取得するまでの費用も変わってきます。

スクールのキャンペーンや国の給付制度、市町村の助成金を利用すると、費用を抑えて受講できるでしょう。以下は、これまでに紹介した資格を取得する際にかかる費用の目安です。

  • 介護職員初任者研修:40,000〜100,000円
  • 介護福祉士実務者研修:50,000〜200,000円
  • 介護福祉士:学費は800,000~2,300,000円、受験手数料は18,380円
  • 社会福祉士:学費は210,000〜3,200,000円、社会福祉士のみの受験手数料は19,370円
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー):講座費用は30,000〜200,000円、受験手数料は7,260~13,770円、実務研修は40,000〜60,000円
  • 喀痰吸引等研修:受講料は80,000〜130,000円
  • 認知症ケア専門士:テキスト1〜4巻で9,640円(税込)、受験料は3,000円×受験数(4分野で12,000円)
  • 認知症ケア指導管理士:受験料は一般7,500円、学生4,000円
  • レクリエーション介護士:2級の講座受講料は35,000~40,000円
  • サービス介助士:講座受講料は41,800円

取得したい資格によって、かかる費用も受講形態などもさまざまです。自分の予算や生活スタイルに合った方法であれば、資格も取得しやすくなるでしょう。

介護の資格は働きながらでも取得できる

PCを操作してメモをする女性
働きながら資格を取得するのは難しいと諦めている方もいるでしょう。しかし、受講できる方法が多様になったため、介護の資格は働きながらでも取得できるようになっています。

多くの資格で、通学・通信・併用コースなどの受講方法があったり、土日・夜間のコースがあったりします。

そのため、自分の働き方や受講しやすい方法を選択すれば、仕事と両立して資格を取得しやすいでしょう。資格のなかには、取得に時間がかかるものもあります。

しかし、資格を取ることで自分の仕事のスキルや幅が広がるため、計画的に資格取得を進めていきましょう。

ハッシュタグ転職介護は、介護業界に特化した転職サポートを提供している会社です。キャリアアドバイザーが、取得している資格や労働条件などを考慮して、あなたに適した職場をご提案します。取得した資格を活かしたい、資格取得に力をいれている転職先を知りたいなどの希望にもお応えできるよう徹底的にフォローします。キャリアをステップアップしたい方はぜひ一度、ハッシュタグ転職介護までご相談ください。

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