介護職の年齢制限について
まず、介護職に年齢制限があるのかを解説します。
年齢制限が設けられている、もしくは年齢による制限が多い業界では、転職した後に長く働き続けるのが難しい場合があります。
介護業界への転職を検討している場合、どのような年齢層の方が活躍しているのか事前に確認することが重要です。
介護業界には年齢制限はない
基本的に、介護業界では年齢を基準とした制限は設けられていません。健康な方であれば年齢に関係なく働くことができます。
背景としては、社会全体の高齢化に伴い、慢性的に人手不足であることが挙げられるでしょう。従業員が不足していると感じている介護事業者は実に60%以上にのぼっています。この状況は、少なからず今後も続いていく見込みです。
そのため、無料の職業訓練や支援金の支給など、官民連携で介護職への転職を推進しています。あわせて介護職の処遇改善も進められており、給与水準や離職率も改善傾向にあります。
一般的には60~65歳が定年
介護職も一般の企業や法人と同様に定年制度があります。定年の年齢は企業・法人によって異なりますが、60〜65歳で設定していることが多いです。
そのため、雇用形態や契約にもよりますが、転職後も60〜65歳までは働き続けられると考えてよいでしょう。転職後も長く働き続けたい方にとってはうれしい環境かもしれません。
自分が何歳まで働けるのか気になる場合は、希望する職場に事前に確認をしておくことをおすすめします。
定年後でも働き続ける人が多い
定年制度はあるものの、介護職は60歳を迎えても働き続ける方が多い点が特徴です。
厚生労働省が2023年度に実施した介護労働実態調査では、介護職全体で60歳代と70歳代以上が占める割合は全体の15%以上にのぼっています。
介護職は、定年後も変わらず働き続けられる業界・職種です。「転職してもすぐに定年を迎えてしまう」「定年後の新しいキャリアを考えたい」という悩みをお持ちの方にはピッタリな職業でしょう。
年齢不問の職場もある
業界全体が人手不足のため、年齢不問で採用する事業所も多く見られます。
もちろん、介護職においても年齢が低いほど採用率が高いのが現状です。年齢別の採用率は、以下のとおりです。
- 29歳以下:32.1%
- 30~39歳:15.1%
- 40~49歳:14.3%
- 50~59歳:13.5%
- 60~64歳:10.0%
- 65歳以上:7.4%
しかし、65歳未満の採用数は10%前後で推移している傾向にあります。また、65歳以上でも7%程度の採用率という調査結果です。自分の強みや経験をアピールできれば、ミドル・シニア世代でも介護職に転職できるでしょう。
転職サイトでは、年齢不問で検索できるため、こうしたツールを積極的に活用するとよいでしょう。
介護職への転職は年齢制限があるのか
介護職への転職に年齢制限はありません。
もちろん、年齢が上がるにつれて転職が難しくなるのは事実です。しかし、65歳以上の方も一定数採用されていることから、年齢を理由に転職を諦める必要はないでしょう。
また、他業種から介護・福祉職に転職した方の3人に1人が、就労経験年数30年以上というデータもあります。つまり、定年を迎えてから介護職に転職する方もいます。
むしろ、これまでの就労経験で培ったマネジメント能力やコミュニケーション能力、ご家族の介護で得た知識など人生経験が大いに活かせる職種といえるでしょう。
ハッシュタグ転職介護では、介護業界に精通した専門アドバイザーが、あなたの転職をしっかりサポートしています。
「年齢が理由で採用されにくいのでは」「未経験でも転職できるのか不安」そのようなお悩みも、転職のプロが丁寧にヒアリングし、あなたの強みや希望に合った職場をご提案します。
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介護従事者の平均年齢
介護職はミドル・シニア世代も転職できる業界です。こちらでは、業界全体の平均年齢を解説します。
これから一緒に働くことを考えれば、同年代の方が多いと心強いかもしれません。また、事前に職場環境を知っておくことで、転職後のイメージがつきやすくなるでしょう。
平均年齢は47歳
介護職全体の平均年齢は47歳で、40〜50代が活躍している業界です。一般的な企業の平均年齢が34歳であることを考えると、やや高めの数字となっています。
理由としては、介護職には一定程度の人生経験が必要なこと、定年退職後のセカンドキャリアとして介護職を選択する方が多いことなどが考えられるでしょう。
介護業界は40~60歳が多い
以下は厚生労働省が実施した介護業界の実態調査から引用した年代別の割合です。年代別にみると、50代がボリュームゾーンになっていることがわかります。
- 30歳未満:6.3%
- 30歳代:10.4%
- 40歳代:15.2%
- 50歳代:26.8%
- 60~64歳:9.9%
- 65歳以上:5.3%
- 70歳以上:3.2%
40代で転職しても職場のなかでは若手のポジションになりえるでしょう。また、50代の方にとっては同年代の多い職場になるかもしれません。
介護職にはさまざまな資格があります。国家資格の介護福祉士に合格した方のうち21〜30歳に次いで、2番目に合格者が多いのは41〜50歳です。
未経験で転職しても、仕事をしながら資格取得にチャレンジ可能です。40〜60代で転職した後もキャリアアップを目指せる点が魅力といえるでしょう。
40代~50代のミドル世代が介護業界に転職するメリット
こちらでは、ミドル世代が転職するメリットを解説します。
主なメリットとして挙げられるのは、以下の4点です。
- キャリアアップを目指せる
- 前職を活かせる
- 介護業界では若手になるので質問しやすい
- 即戦力になる
「想像以上にメリットがある」と感じた方もいるかもしれません。詳細をみていきましょう。
キャリアアップを目指せる
大きなメリットとして挙げられるのが、40〜50代で転職した後もキャリアアップを目指せることです。
一般的な企業だとミドル世代が転職した後、さらにキャリアアップを目指すことは難しいでしょう。しかし、介護職では年齢に関係なく資格取得によるキャリアアップが可能です。
主な資格としては、介護福祉士やケアマネージャー(介護支援専門員)が挙げられます。特に、国家資格の介護福祉士は資格手当の対象となることが多く、資格取得を目指す方に注目されています。
ただし、介護福祉士は3年間の実務経験が必要となるため、生活援助従事者研修や介護職員初任者研修・実務者研修を経て段階的にキャリアアップを図っていく必要がある点に注意しましょう。
未経験から転職した方は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの職業訓練を無料で受講できます。転職活動とあわせて公的機関の支援もチェックしてみましょう。
前職を活かせる
ミドル世代の転職では、前職の経験を活かせる点が大きな強みとなります。基本的なビジネススキルやコミュニケーション能力など、活用できるスキルは多岐にわたります。
特に、前職で対人スキルを身につけた方は介護職での活躍が期待できるでしょう。
介護職に転職する方の多くが、もともと医療・福祉分野に従事していた方です。それ以外の分野としては、製造業や教育・学習支援、サービス業が次いで多くなっています。
業界は異なっても前職で培った体力や正確性、対人スキルが活かせることがわかるでしょう。
また、就業経験の長い方であれば、マネジメントスキルを活かして施設長や管理者を目指すキャリアパスも考えられます。
介護業界では若手になるので質問しやすい
先にお伝えしたとおり、介護職では年齢による制限がなく、平均年齢が高い傾向にあります。そのため、40〜50代で転職しても、職場内では若手として扱われる可能性が高いでしょう。
未経験で転職しても周囲が先輩ばかりということも少なくありません。そのため、一から教わることに抵抗を感じにくい環境が整っています。
即戦力になる
介護職においては、40〜50代は即戦力として期待される存在です。前職の経験やスキルを活かせることはもちろん、体力面でも期待されることがあるでしょう。
介護の現場では利用者の介助の際、どうしても体力・筋力が必要です。そのため、体力のある40〜50代の職員が活躍できる場面は多くあります。
しかし、体力だけあればよいものでもありません。利用者の高齢者やご家族とスムーズにコミュニケーションを取り、安心できる環境を整えることも大切な役割です。
一定の社会人スキルと体力を持ち合わせた40〜50代は、介護職として即戦力になりうるでしょう。
他業種からの転職に不安を感じている方は、ぜひハッシュタグ転職介護にご相談ください。
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50代以上のシニア世代が介護業界に転職するメリット
50代以上の方が介護職に転職する際は、どのようなメリットがあるのでしょうか?50代以上の方はミドル世代とは違ったメリットがあります。主に挙げられるのは以下の3点です。
- 入居者と年齢が近いので話しやすい
- 人生経験を介護に活かせる
- 同世代が多い職場なのでなじみやすい
ミドル世代と同じメリットを受けられるほか、50代以上のシニア世代ならではのメリットもあるため、確認してみましょう。
入居者と年齢が近いので話しやすい
介護施設の利用者は65歳から増加し始め、東京都の調査によれば入所者の平均年齢は86.7歳に達します。
50代以上の方にとっては、同年代とはいえないかもしれません。しかし、先輩や親兄弟など身近な存在と近い年齢層の方と接することになります。
一方で、40代以下の職員にとっては理解しづらいことも、50代以上の方であれば共感しやすい場面があるかもしれません。
人生経験を介護に活かせる
これまでの社会人経験が活かせるだけでなく、人生経験も活かせるのが介護職の魅力です。
50代以上の方は、家事や子育てといったライフステージの変化を経て、若い世代にはない知識やスキルが身についている傾向にあります。なかには、親や親族の介護を経験された方もいる可能性があります。
それらの人生経験が利用者とのコミュニケーションに役立つでしょう。
同世代が多い職場なのでなじみやすい
介護職全体の平均年齢は47歳ですが、50代以降も働き続けている方が多くいます。
ほかの職場では、定年を迎え同年代が減っていき、寂しい経験をされた方もいるかもしれません。しかし、介護職においては50代以降も同年代の多い職場で働き続けることができます。
介護の業務は職員同士でも日々コミュニケーションを取る必要があります。そのようなとき、同年代が多い職場はなじみやすく、困ったときに相談しやすいでしょう。
ハッシュタグ転職介護では、介護業界に特化した専門アドバイザーが、年齢に関するお悩みにも丁寧に寄り添いながら、転職活動をしっかりサポートしています。
「この年齢で転職できるのだろうか」「同年代が活躍している職場を選びたい」そのようなご希望がある方には、年齢制限のない会社や、50代・60代の方が多数活躍している職場など、あなたの条件に合った転職先をご紹介しています。
年齢に不安を感じることなく、自分らしく働ける環境を一緒に見つけていきましょう。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
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介護業界に転職するポイント
これまでは、介護業界に転職するメリットを中心にお伝えしてきました。しかし、介護職は楽しいばかりの職種ではありません。
いくつか注意すべきポイントはありますが、今回はミドル・シニア世代が転職する際に注意すべき点にスポットをあてて紹介いたします。
以下で紹介するポイントに当てはまらない、苦にならない方にとっては魅力的な職種となるでしょう。
健康に気を付ける
介護業界は利用者の介助など体力を使う仕事の多い業界です。そのため、介護職に携わる方も健康には十分に気を付ける必要があります。
病気や高齢を理由に介護職を退職した方は、退職者全体の3〜4%にのぼります。決して高い数字ではないものの、病気や怪我を抱えたまま介護職を続けるのは難しいかもしれません。
また、介護職は高齢者を対象とするサービスであるため、利用者のなかには免疫力が低下している方もいます。風邪などの感染症をうつさないよう、健康管理には十分に注意が必要です。
介護職に転職したら、こまめに手洗い・うがいをしたり、ストレッチしたりと身体ケアを心がけるとよいでしょう。
今までの価値観を捨てる
平均年齢の高い業界とはいえ、40代以降の転職となると職場にはご自身よりも若い世代の職員もいます。また、未経験で介護職に就く場合は、ご自身よりも若い職員に教えを乞う必要もでてくるでしょう。
そんなときに、年功序列や古い考えを持っていては職場に馴染むことはできません。謙虚な気持ちで積極的に学んでいく姿勢が大事です。
また、介護の現場では利用者の小さな変化をとらえて臨機応変に対応する必要があるうえ、近年では介助ロボットやICT機器の導入が進められています。
自分のやり方やマニュアルどおりのやり方にこだわっていては柔軟に対応することはできないでしょう。
資格を取れば給料がアップする
介護職では資格取得によってキャリアアップが可能です。厚生労働省が2022年度に実施した介護従事者処遇状況等調査では、介護職全体の平均給与額において保有資格ありが320,540円、保有資格なしが268,680円となっています。
資格の有無で給与に大きな差が出ていることがわかるでしょう。
資格取得などの自己研鑽を続けないと、次のステップに進みづらい環境です。積極的に研修を受けたり、業務と並行しながら勉強したりすることが求められます。
逆にいえば、勉強への意欲が強い方であれば、給与アップやキャリアアップを目指していけるでしょう。
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介護職への転職を考えているなら年齢は気にせず思い切って相談しよう
介護職への転職に年齢制限はありません。ミドル・シニア世代でも活躍できる職種のため、年齢を理由に転職を諦める必要はありません。
むしろ、ミドル・シニア世代だからこそ、これまでの人生経験が存分に活かせる職種です。
とはいえ、事業者も長く働ける人材を探しています。そのうえ、履歴書の用意や面接の準備など転職活動にも一定の時間がかかるでしょう。
これまでの社会人経験や人生経験を活かすのであれば、早いうちに転職活動を始めた方がよいかもしれません。
雇用の安定性ややりがいに魅力を感じている方が多い業界です。まずはどのような条件で募集がかかっているのか、希望する職場の雰囲気を確認してみてください。
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