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仕事・働き方

2025.5.20

介護職は恥ずかしい仕事ではない!社会的イメージの実態と払拭するための解決策を解説

介護職は、決して恥ずかしい仕事ではありません。

しかし、社会的にネガティブなイメージをもたれることがあり、偏見によって嫌な思いをする方もいるかもしれません。

近年では介護職の労働環境は大きく改善しており、従来の悪いイメージは現実に則さない偏見であることが多くなっています。。

本記事では、介護職の価値や魅力・ネガティブな意見への対処法を解説します。

介護職の方が、自信をもって働く参考になれば幸いです。

介護職は恥ずかしい仕事?

高齢者とスタッフ

介護職は社会に必要不可欠で重要な仕事ですが、残念ながら恥ずかしい仕事だと考えている方もいます。介護職で働いている方が、自分の職業をバカにされたり、嫌な思いをしたりすることは少なくありません。

しかし、実際には介護職は恥ずかしい仕事などではなく、多くの方は自分の仕事に誇りをもって働いています。介護職の実態を知らなかったり、偏見をもっていたりする方が、介護職は恥ずかしいと誤解しているだけなのが現実です。

介護職についての偏ったイメージと、実際の介護職の現場を冷静に比較してみれば、恥ずかしい仕事などではないことがわかるでしょう。

介護職は慢性的に人手不足であり、高齢化の進行とともにますます深刻化すると予想されています。各施設は人材確保のために労働環境の改善を進めており、実務経験のある方なら、好条件で採用される例も少なくありません。もし今の職場に不満を感じている場合は、転職も検討してみましょう。

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恥ずかしいと思われる介護職の社会的イメージの実態

車いすに乗る高齢女性と介護士

なぜ介護職は恥ずかしいと思う方が多くいるのかを、冷静に考えてみましょう。介護職に対する社会的イメージの実態を把握すれば、それを恥ずかしいと感じる必要はまったくないことがわかります。

介護職に対するネガティブな社会的イメージは、大別すると主に次の3つです。

  • 介護職=3K
  • 簡単な仕事で誰にでもできる
  • 収入が少なく職場環境が悪い

それぞれの内容を解説します。

介護職=3K

介護職は、いわゆる3K(きつい・きたない・きけん)仕事であり、求職者にも忌避されやすい職業と考えられています。たしかに、身体の大きな方を介護したり重い荷物を運んだりと、介護職は肉体的にきつい場面も少なくありません。

また、排泄介助や嘔吐処理など、汚物の処理をする機会も多くあります。認知機能が低下した入居者から理不尽な罵倒を受けたり、長時間勤務できついと感じられることもあるでしょう。

しかし、これらは誰かがやらなければいけない不可欠な仕事であり、だからこそ介護職は誇りをもって取り組める仕事なのです。

簡単な仕事で誰にでもできる

悩む介護士

介護職の現場は慢性的に人手不足であり、求人の要件を幅広く設定していることから、誰でもできる仕事だといわれることも少なくありません。介護職は未資格・未経験でもはじめられるため、専門性の低い仕事だとみなされることもあります。

しかし、介護職にも介護福祉士やケアマネジャーなどの資格があり、未経験からでもキャリアアップできることが大きな魅力となっています。求人のハードルが低いからこそ、幅広い方にチャンスが与えられている職場です。

収入が少なく職場環境が悪い

介護職には、少ない収入での長時間労働など、職場環境が悪いというイメージをもつ方もいます。介護職の収入の低さはたびたびニュースでも取り上げられ、社会問題になっているからこそ、介護職は恥ずかしいと感じてしまう方がいるのです。

介護職の収入は行政によって決定される部分が大きく、収入の低さや労働環境が社会問題になったことから、積極的に是正が進められています。介護職は社会に不可欠だからこそ、今後も労働環境の改善が見込まれる職業です。

介護職が誇れる魅力

笑顔の介護士

実際に介護職として働いている方は、介護職にどのような魅力を感じているのでしょうか?介護職ならではの魅力や誇りを発信することで、仕事への自信をもつ方が増えるでしょう。

介護職で働く方が感じている誇れる点は、主に以下の5つがあります。

  • 社会貢献度が高い
  • 未経験からでもスキルアップしやすい
  • 知識や技術を家族の介護に活かせる
  • キャリアアップが目指せる
  • ワークライフバランスが取りやすい

それぞれの内容を解説します。

社会貢献度が高い

介護職は社会に必要不可欠なインフラであり、誰かがやらなければいけない仕事です。厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命と健康寿命の差は、2023年度時点で男性8.49年・女性11.63年となっています。

男性も女性も、寿命を迎える前に介護が必要な期間が8~12年間あり、その間のサポートに介護職の存在は欠かせません。介護職がいなければ、家族が自宅介護せざるを得なくなり、大きな負担となります。

人口減少が続く日本では、働き盛りの世代が介護のために働けなくなることは大きな社会的損失です。介護職が社会に果たす役割は、極めて大きいといえるでしょう。

未経験からでもスキルアップしやすい

笑顔の高齢女性と介護士

介護職の求人では、資格や経験よりも人柄や意欲が重視されやすいため、無資格・未経験でもチャレンジしやすいのが特徴です。未経験の方が多いからこそ、早く仕事に馴染むためのサポート体制も充実しています。

定年退職後に介護職になる方もおり、何歳からでも経験を積んでスキルアップを目指せます。介護職は社会に不可欠な仕事であるため、スキルアップすれば転職活動にも有利になるでしょう。

知識や技術を家族の介護に活かせる

家族の介護は誰もが直面する可能性がある問題です。介護職での勤務経験は、自分の家族が要介護状態になったときに大いに役立ちます。

要介護状態になる原因は、加齢による緩やかな老化だけでなく、事故や病気など突発的なケースもあります。突然家族が要介護状態になったとき、どのような手続きをすればよいかも、介護職なら把握しやすいでしょう。

また、認知機能が衰えている方の介護経験があれば、理不尽な言動に対する対応もしやすいのが強みです。家族の介護はメンタル面の負担も大きいため、介護職の経験は自分と家族を守る財産になります。

キャリアアップが目指せる

ガッツポーズする女性

介護職での経験を積んでいけば介護福祉士・ケアマネジャーなどの資格を取得し、キャリアアップも目指せます。年齢の制限がなく、何歳からでもキャリアを積み重ねられるのが介護職の大きな魅力です。

介護職に関する資格は、以下の順番で段階的に取得できます。

  • 入門的研修
  • 生活援助従事者研修
  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

介護福祉士実務者研修までの資格は都道府県が認定するのに対し、介護福祉士は国が認定する国家資格です。介護福祉士は資格手当の対象となり、収入アップにもつながります。

ワークライフバランスが取りやすい

多くの介護施設はシフト制の勤務形態となっているため、自分のライフスタイルにあった勤務時間を選びやすくなります。パートタイムで日中だけ働いたり、出勤時間を遅めたりすることも可能です。

介護職は深夜の働き手も必要とされているため、ダブルワークもしやすいでしょう。プライベートの時間を確保しながら、働きたいタイミングで働ける職場を探している方には、介護職は有力な選択肢となります。

理想的なワークライフバランスを実現するためには、自分の希望条件と職場の労働条件がマッチすることが不可欠です。条件に合う職場をお探しなら、精度の高い介護転職マッチングを利用してみましょう。

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介護職に向いている人

介護施設に立つ介護士

介護職は恥ずかしいと感じる方がいるように、介護職は自分に向いていないのではと不安になる方も少なくありません。たしかに、介護職には大変な部分もあり、適性がない方にはつらい仕事となってしまいます。

逆に、介護職に向いている方であれば、大変さよりもやりがいを感じられる仕事です。介護職が向いているのはどのような方かを理解して、介護職への不安を払拭しましょう。

介護職に向いている人の条件は、主に次の4つです。

  • 人と関わるのが好き
  • 思いやりがある
  • 体力がある
  • 気持ちの切り替えがうまい

それぞれの内容を解説します。

人と関わるのが好き

介護職は常に人と関わる仕事であるため、人と関わることが好きな方に向いています。利用者さんの身の回りのお世話や身体介助を通して絆が深まることが、何よりのやりがいだと感じる方が多いでしょう。

人との関わり合いですから、当然ながら辛い思いをすることも少なくありません。だからこそ、利用者から感謝してもらえたり、笑いあったりするときに大きな喜びを感じられます。

また、人との関わりは常に変化の連続で、利用者さんの体調や気分に応じて柔軟な対応が求められます。単調なルーティンワークが苦手な方も、介護職なら常に新鮮な気持ちで仕事ができるでしょう。

思いやりがある

食事を用意する介護士

介護職は利用者さんたちに目を配って、危険を回避したり、困っていることがないか気を利かせたりすることが重要な職業です。細かいことに気が付き、人の役に立つのが好きな思いやりのある方に向いています。

優しいと言われることが多い方や、自分は思いやりがある方だと思う方は、その特技を大いに仕事に活かせるのが介護職です。他人を思いやって感謝される仕事は、自分にとっても満足感の高い仕事となるでしょう。

体力がある

介護職は力仕事も多いため、体力がある方に向いています。体格の大きな利用者さんを介助したり、大量の洗濯物を運んだりするのには、体力が不可欠です。

公益財団法人介護労働安定センターによると、2024年度の介護職従事者のうち、男性は23%となっています。体力がいる仕事では男性が重宝されますが、実際は多くの業務を女性が担っています

女性でも体力に自信がある方は、介護職に向いているといえるでしょう。また、現在の体力に自信がなくても、続けていくうちに自然と体力は付いてきます。健康で意欲がある方なら、体力面の問題はありません。

気持ちの切り替えがうまい

介護施設の利用者さんは、認知機能が低下している方や、メンタルが不安定になっている方が少なくありません。利用者さんから理不尽な罵倒を受けることや、こちらの言葉が通じないことも頻繁にあります。

こうしたときに嫌な気持ちをいつまでも引きずらず、割り切って気持ちを切り替えられる方は、介護職で楽しく働き続けられるでしょう。気持ちの切り替えがうまい方や、自分なりのストレス解消法がある方は、介護職に向いています。

自分が介護職に向いていると感じたら、次に重要なのは職場選びです。自分の希望条件と職場の労働条件をマッチングし、自信をもって未来を描ける職場で働きましょう。

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介護職の悪いイメージを払拭するための解決策

車いすに乗った女性をサポートする介護士

介護職で働く方が、周囲からの悪いイメージを払拭する解決策を紹介します。介護職で働いていることに対し、周りから否定的な言葉をかけられると、自信がなくなってしまうこともあります。

そのような場合には、以下のポイントを伝えてネガティブイメージを払拭しましょう。

3Kへの対策が進んでいることを伝える

介護職は3Kのイメージが強いからこそ、緩和のための対策が進んでいます。排泄介助などの仕事は変わりませんが、適切な衛生管理が徹底されており、自分が汚れることは稀です。

体格の大きな利用者さんには複数人で対応したり、洗濯物は分散して運んだりするなど、介護従事者の負担は以前より軽減されていることを伝えましょう。

勤務環境が改善されていることを説明する

車いすの男性と介護施設の介護士

介護労働実態調査によると、介護職の平均時間外時間は1.7時間となっており、週5日勤務なら1日あたり20分前後です。

介護職正社員に限定すれば、1週間あたり平均1.5時間となっており、残業時間が長いとはいえません。

また、全体の50%以上は残業なしとなっており、介護職は残業が多いというイメージとは異なります。

以前は残業の多いイメージのあった介護職ですが、勤務環境の改善が進んでいることを伝えれば、周囲の心配を払拭できるでしょう。

介護の仕事に対する自分の気持ちを考える

介護職で働く方の多くは、大変な仕事のなかでもやりがいや魅力を感じています。介護労働実態調査によると、介護職で働く男性が現在の職場を選んだ理由は、やりたい職種・仕事内容だからが33.6%となっています。

働きがいのある仕事だと思ったからと答えた方も33.2%おり、介護職に働きがいを求めている方が多いといえるでしょう。

介護の現場で働いていて、うれしかったことや役に立ったことを思い出し、ポジティブな面を見つめ直してみましょう。

周囲からどのようなイメージをもたれても、実際に介護職として働くのは自分です。自分の気持ちを第一に考え、介護職に対してやりがいを感じているのなら、恥ずかしいと思う必要はまったくないでしょう。

施設に問題があるなら転職を検討する

介護職の労働環境は改善がすすんでいますが、いまだに問題の多い職場があるのも事実です。介護施設には定期的に行政による監査が入り、問題があれば是正が勧告されます。

しかし、監査の目を逃れて、従業員や利用者さんに負担をかけている施設も少なくありません。自分の職場が問題のある施設だと感じたら、早めに転職も検討しましょう。

介護職は慢性的な人手不足に悩まされており、経験のある方なら労働条件のよい職場を選びやすくなります。

残業時間や給与などの労働条件だけでなく、職場の雰囲気や施設の理念など、働きがいを感じられる職場も選ぶことが大切です。自分の希望に合った職場を探すなら、まずは介護職専門の求職サイトに登録してみましょう。

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「介護職は恥ずかしい」と言われたら相手にしないのもアリ

悩む介護士

他人から介護職は恥ずかしい仕事だといわれたら、傷ついて嫌な気持ちになるのは当然です。そのような方には、本記事で解説した介護職の価値を伝えて、誤解を解きたいでしょう。

しかし、他人の仕事に嫌味をいってくるような方は、何をいっても考えを変えないことがほとんどです。いくら反論しても、売り言葉に買い言葉の応酬となり、嫌な気持ちになるだけでしょう。

このような場合、家族や親友などの近しい仲でない限り、相手にせずに放っておく方が無難です。軽く相槌を打つ程度にして反応を最小限にすれば、相手もおもしろくなくなり自然に離れていくでしょう。

特に親しい仲でない相手に、介護職は恥ずかしい仕事だと思われたとしても、自分の仕事には何の影響もありません。嫌なことをいってくる相手と論戦しても、時間と気力の無駄になってしまいます。

ネガティブな言葉をかけてくる方を相手にしていると、こちらの気持ちも引きずられてしまいます。それよりも、介護職の素晴らしい面に目を向け、ポジティブな気持ちで仕事に臨む方が有益でしょう。

介護職で自信をもって働くためにできること

介護施設でボール体操するシニア男女

介護職が恥ずかしいと思われる原因と、それが事実に基づかない偏見であることを解説してきました。

たしかに介護職は、きつい・きたない・きけんの3K仕事であり、忌避する求職者も少なくありません。しかし、だからこそ労働環境の改善が進んでおり、近年では以前より離職率は低くなっています。

高齢化と人口減少が進む日本では、介護職は必要不可欠な社会的インフラです。介護職の方がいなければ、要介護状態の高齢者が放置され、働ける世代が介護離職を余儀なくされてしまうでしょう。

周りがどのようなイメージをもっていても、介護職で働く方自身が誇りとやりがいをもつことが重要です。実務経験を積み重ね、資格取得などのキャリアアップを目指せば収入もアップします。介護職の素晴らしさを再認識し、社会に貢献できる仕事にしていきましょう。

しかし、一部には労働環境の悪い職場があることも事実です。介護職で実務経験のある方は、さまざまな場面で求められているため、より条件のよい職場への転職も検討しましょう。

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