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2025.5.21

介護職を辛い・きついと感じてしまう理由は?対処法や介護職への転職方法も解説

介護職はやりがいのある仕事ですが、慢性的な人手不足から一人ひとりの業務負担が大きく、体力的にも精神的にも辛くてきついと感じやすい職業のひとつです。

きつくて辛い状況が続くと心身ともに疲弊していき、休職や離職につながる可能性が高まります。しかし、適切な対策を取ることで、辛い状況から抜け出せるきっかけを作ることは十分に可能です。

この記事では介護職の方が辛さを感じてしまう具体的な理由と、それぞれの状況に合った対処法を解説します。転職という選択肢についても紹介しているため、「今の環境を変えたい」とお考えの方は最後まで読んでみてください。

介護職を辛い・きついと感じてしまう理由

落ち込んでいる女性
介護の仕事は利用者のケア以外にも1日でこなす業務量が多く、体力的にも精神的にもきついと感じやすい職業です。まずはどのようなことが辛い・きついと感じられるのか、その理由を具体的に紹介します。

人手が不足している

介護業界は慢性的に人手不足が続いており、一人あたりの業務負担が増加しています。介護労働安定センターが発表した令和5年度の介護労働実態調査によると、従業員の過不足状況で不足感ありと回答した施設は64.7%となりました。

約半数以上の現場で人手が足らないと感じており、少ない人員で業務をこなさなければならない状況から辛いと感じる方は少なくないでしょう。

残業がある

介護の現場では日常的な業務に加えて、突発的な対応が求められることが多く、残業を増やす原因となっています。例えば、利用者さんが転倒した場合の報告書作成や状態の変化に伴う病院への転院準備など、勤務時間外の対応が必要な場合があります。

またレクリエーション行事やイベントの準備がある場合は、勤務時間内に業務が終わらず残業することも少なくないでしょう。

夜勤がある

横になっている女性
介護や医療の現場には夜勤があります。夜間は職員の数が少なく、以下のような業務を1〜2名で対応しなければなりません。

  • おむつ交換や体位変換
  • 認知症患者の見守り・対応
  • 介護記録作成
  • 突発的なトラブル対応(転倒、体調不良、急変時の対応)

少人数で多くの業務をこなすため、精神的な負担が大きく事故のリスクも高まります。また、夜勤は生活のリズムの乱れによって、身体の不調をきたしやすいです。

さらに夜勤中は家族やプライベートの時間が制限されるため、体力的・精神的な負担が大きくなります。

体力を使う

介護は主に体を使う仕事です。特に入浴介助や移乗介助、おむつ交換などは利用者の身体を支えたり、持ち上げたりする動作が多くなります。自分よりも大きな利用者さんの体を持ち上げたり、中腰での移乗介助をしたりすると腰に負担がかかり腰痛を発症するケースも少なくありません。

腰痛を抱えながら働くと、肉体的な負担が増し、悪化すると休職や入院につながる可能性があります。

精神的に辛い

入居している利用者のなかでは、施設内で最期を迎える方がいらっしゃいます。看取り介護では利用者が亡くなる過程を見守る必要があり、長年関わってきた利用者の死がきっかけで精神的に落ち込んでしまうことも少なくありません。

また、介護職は介護技術や医学的な知識をもとにケアを提供する仕事です。そのため、常に適切な判断が求められるプレッシャーから、精神的にきついと感じやすいでしょう。

職場の人間関係に問題がある

俯いている女性

介護現場では職員同士の関係が悪いと働きにくいため、辛いと感じてしまいます。介護労働安定センターが発表した令和5年度の介護労働実態調査によると、特に多かった退職の理由は職場の人間関係に問題があった(34.3%)という結果でした。

上司からのきつい指導や同僚との価値観の違いなど、良好な人間関係が保てないと働きづらさを感じることがあります。

給与が仕事内容に見合っていないケースがある

介護の給与水準は他業種と比べて低くなっています。日本介護クラフトユニオンの2024年賃金実態調査によると、2024年7月の介護職の月額賃金は平均265,711円でした。

一方で、厚生労働省が発表した令和6年賃金構造基本統計調査(速報)によれば全産業の平均賃金(月額)は330,200円 であり、その差は約64,489円にもなります。

介護の現場は過酷で体力や精神的にきついのにも関わらず、賃金格差があることで介護職員のモチベーションの低下や離職につながります。しかし、介護業界の給与水準は年々上昇傾向にあり、超高齢社会に向けて介護人材の確保は必須です。

今後、国の政策によって給与体系や待遇が大きく変わる可能性がありますが、仕事内容に対して給与が低いと感じる場合は転職によって給与を上げる選択肢もあります。

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介護職を辛い・きついと感じた場合の対処法

指差ししている女性

ここまで介護職が辛い・きついと感じてしまう理由を紹介しました。現状が辛い・きついと感じていても対処法はあります。このような問題と向き合うためにも、さまざまな状況に合わせた具体的な対処法を5つ紹介します。

人手不足・残業・夜勤で辛い場合の対処法

介護の現場は慢性的な人手不足のため、残業が起こりやすい状況です。一人ひとりの業務負担が大きくなっているため、効率的に業務を行う必要があります。

今の業務内容が本当に必要なものか、業務改善に取り組んでいきましょう。また、夜勤が負担となっている場合は夜勤業務の見直しに加えて、シフトの調整や夜勤の回数を減らすなど管理者に相談をしてみるとよいでしょう。

夜勤明けでは遮光性のカーテンを取り入れた静かな部屋で寝るようにして、日中の睡眠環境を整える工夫が必要です。

体力的に辛い場合の対処法

介護では無理な姿勢で利用者の体を支えたり持ち上げたりするため、介助者の身体の負担は大きいです。少しでも身体の負担を減らすために、スライディングシートやフレックスボードなどの福祉用具をうまく活用していきましょう。

このような福祉用具は介護者の負担を軽減するために開発されているため、日頃から活用することで疲労の蓄積が少なくなります。

また、体のメンテナンスも重要です。日頃から適度な運動や十分な睡眠をとって、仕事から帰ったらゆっくりと入浴をして体を休めましょう。

精神的に辛い場合の対処法

散歩する介護士

精神的に辛い状況が続いている場合は信頼できる方に話してみましょう。上司や同僚に悩みを相談することで周りからのサポートを得やすくなり、解決策が見つかると気持ちが楽になります。

また、休息とリフレッシュの時間を確保し、心を落ち着かせる習慣を取り入れてみましょう。ウォーキングやヨガなど適度な運動はストレス解消に効果的です。

特に瞑想や深呼吸は自律神経を整える効果があり、ストレスを軽減するのに役立ちます。このようなメンタルケアを日常に取り入れることで、精神的な辛さを軽減できます。

人間関係で辛い場合の対処法

職場で特定の同僚や上司との関係で悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに信頼できる先輩や同僚に相談してみましょう。客観的なアドバイスがあると自分自身では気付かなかった改善点や対処法が見つかるかもしれません。

職場内で相談しにくい場合は、家族や友人などに話を聞いてもらうのもよいでしょう。また、人間関係を良好に保つには、積極的に挨拶をしてコミュニケーションをとることが大切です。

自分からコミュニケーションをとり笑顔で挨拶をすることは相手に好印象を与えますし、孤立感や誤解を防ぐきっかけになります。それでも状況が改善しないようであれば、上司に相談して業務配置の変更をお願いするのも一つの方法です。

給与面で辛い場合の対処法

電卓を指す女性

給与面の不満を解消するための方法は以下のとおりです。

  • 勤務形態の見直し
  • キャリアアップによる昇給
  • 勤続年数の積み重ね
  • 転職

まず、勤務形態の見直しが可能であれば、無理のない範囲で夜勤の回数を増やし収入アップにつなげましょう。夜勤手当は日勤よりも高いので、収入の増加が期待できます。

ただし、夜勤は心身への負担が大きいため、無理のない範囲で調整が必要です。また、収入アップには資格取得によるキャリアアップが有効です。

無資格や介護初任者研修の状態から介護福祉士の資格を取るだけで、月に数千円から数万円の収入アップが期待できます。介護福祉士の上位資格である認定介護福祉士やケアマネジャーを取得すれば、職場での立場が向上してさらに収入も増えるでしょう。

介護業界では勤続年数に応じて昇給しやすく、経験を積むことでリーダーや管理職に昇進するチャンスも増えます。ただし、すぐに収入を改善したい場合は転職を検討するのも一つの方法です。

転職によって給与が向上するケースは多く、収入面での不安を解消できる可能性があります。

「もっと生活にゆとりを持ちたい」「これまでの経験に見合った収入を得たい」そのように考えている方は、ハッシュタグ転職介護にぜひご相談ください。

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介護職で働き続けるメリット

森林でガッツポーズ

介護職は社会的な需要が高く、安定した職業の一つです。高齢化が進む社会では、これからも介護の必要性は高まっていくでしょう。介護職は雇用が安定しているだけでなく、経験やスキルを積むことでよりキャリアアップしやすいです。

介護福祉士からケアマネージャー、認定介護福祉士、社会福祉士などの資格をとることで収入アップがしやすくなります。また、積み重ねた経験やスキルは昇進や転職で有利になります。

このように介護職は安定性があり、キャリアアップがしやすい点が大きなメリットです。

介護職の離職率はどのくらい?

不安がる女性

介護業界は慢性的な人材不足のため、離職率が高いと考える方も少なくないでしょう。しかし、実際のデータでは離職率は年々下がってきています。

介護労働安定センターの令和5年度介護労働実態調査によると、全国の介護職(訪問介護員・介護職員)の採用率は16.9%で離職率は13.1%と報告されています。

一方で厚生労働省の雇用動向調査では、2022年の全産業の入職率は15.2%で離職率は15.0%であり、介護業界の離職率は全産業の平均を下回っている状況です。

この背景には処遇改善加算による給与の底上げや、職場の労働環境の改善に向けた取り組みが進んでいることなどが影響していると考えられます。

しかし、職場による労働環境の違いや業務負担の大きさ、給与水準が低いなどの理由で離職をしている方も一定数います。介護職として長く働き続けるためには、自分に合った職場環境を選ぶことが大切です。

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求人票には載っていない職場の雰囲気や内部事情、離職率などの情報もふまえたご提案が可能です。

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介護職に向いている方は?

介護中

ここまで読み進めた方のなかには「自分は介護職に向いているのか」と疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。介護は専門的な知識やスキルが求められる職業であり、人との関わりが重要です。

ここからは介護に向いている方について紹介していきます。

コミュニケーションをとるのが得意な方

介護職は利用者の日常生活を支えるだけでなく、ご家族や職場の仲間と協力しながら仕事を進めていきます。そのため、コミュニケーションをとることが得意な方はこの職業に向いているといえるでしょう。

介護現場では報告・連絡・相談が欠かせません。利用者のわずかな変化を見逃さず、適切に情報を共有することで、事故やトラブルを未然に防ぐことが可能です。

また、利用者が不安になったり不満を感じたりするときにスタッフが優しく話を聞き共感しながら対応すると、利用者に安心感を与えられます。

例えば、認知症の方は慣れない場所にいると不安感から「家に帰りたい」という発言が増えることがあります。そんなときに専門的な知識とコミュニケーション能力を持つスタッフが対応すると、利用者の不安が和らぎ、落ち着きを取り戻すケースも少なくありません。

このようにコミュニケーションがとれて自分の考えを周囲に伝えたり、利用者の気持ちに寄り添って共感したりできる方は介護に向いているといえます。

元気で明るい方

声掛けする女性

介護の現場では元気で明るい方はとても貴重です。利用者は日々の生活のなかで、不安や寂しさを感じることがありますが、元気で明るいスタッフがいることで安心感や生きがいを感じることができます。

また、前向きな姿勢を持つスタッフは利用者だけでなくスタッフ間のモチベーションを高め笑顔を増やし、職場全体の雰囲気をよくするムードメーカーになることも少なくありません。

介護の仕事は利用者の生活を支えるだけでなく、職場全体を明るくする力を持った方が求められます。元気で明るい性格を活かして人の役に立ちたいと考えている方にとって、大きなやりがいを感じられる職業といえるでしょう。

粘り強い方

介護の現場では予期せぬトラブルや日々の細かい業務が発生するため、粘り強く取り組む姿勢が重要です。特に認知症の方で同じ行動を繰り返す利用者に対しては、継続して寄り添い粘り強く関わる力が必要となってきます。

目の前の課題に粘り強く向き合い長期的な視点でケアに取り組める方は、介護の現場で大きく活躍できるでしょう。

介護職への転職活動の方法

転職頑張る

今の職場が合わないと感じる場合は、転職を検討するのも一つの選択肢です。転職活動で自分に合った職場が見つかるかもしれません。転職活動は以下の手順で進めていきます。

  • 希望する職場の条件を明確にする
  • 求人の情報収集をする
  • 応募書類の作成
  • 面接準備と選考
  • 内定後に転職

転職をするにあたって給与や業務内容、休日数や勤務形態など希望とする職場の条件を明確にしておきましょう。譲れない条件をリストアップしておくことで、求人選びの基準が明確になります。

求人の情報収集ではハローワークや求人情報誌、求人サイトや転職エージェントなどがおすすめです。特に転職エージェントは希望に合った求人の紹介に加え、面接対策や給与交渉をサポートも受けられるため、スムーズに転職活動を進められます。

気になる求人を見つけたら応募書類の作成をしていきます。これまでの職歴やスキル、能力をアピールできる内容にしましょう。また、面接では自分の強みや経験をしっかり伝えることが重要です。

特に、今までの介護経験をどのように活かして職場に貢献できるのか、具体的に伝えられるように準備しておきましょう。内定をもらったら給与や勤務条件を再確認し、納得できれば入職日を決定して退職手続きを行っていきます。

退職の意向は1〜3ヶ月前に伝えるのが一般的ですが、施設によっては早めの対応が求められる場合もあります。事前に確認しておくとよいでしょう。

転職活動では、応募書類の作成や面接日程の調整など、さまざまな手続きを一人で進める必要があるため、仕事と並行して行うのは想像以上に大変です。

ハッシュタグ転職介護では、応募から面接、内定までの流れをわかりやすくご案内し、転職が初めての方にも安心して進めていただけるよう手厚いサポートを提供しています。

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介護職の辛さへの対処法を知って転職活動を成功させよう

ワンポイント

介護の仕事は大きなやりがいがありますが、職場環境や待遇によっては負担を感じることもあります。 まずは、負担を感じている部分を明確にしてできることから改善していきましょう。

体力的に負担を感じているなら、困っている業務や残業の頻度を上司や管理者に相談してみましょう。業務改善やシフト調整などの対応をしてもらえるかもしれません。

また、人間関係や精神面での辛さを感じているのであれば、信頼できる同僚や友人に悩みを相談してみるのもよいでしょう。話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になることがあります。

この他にも、趣味や散歩など自分の好きな時間を少しでも確保して、ストレスや疲労を溜め込まない工夫も必要でしょう。ただし、「いろいろ試したけど状況が改善しなかった」「今の環境が辛くて今すぐにでもやめたい」という状況であれば転職を検討してみるのも一つの方法です。

転職を考えるときに重要なのは、自分に合った職場をしっかり選ぶことです。そのためにも転職する目的を明確にして、適切なサポートを受けながら転職活動を進めていきましょう。

介護職の転職は、一人で進めるよりも、業界に詳しい専門家のサポートを受けることで成功率が高まります。

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