介護士が個人目標を立てるメリット
個人の目標設定を意識するきっかけとして、職場から求められるケースが少なくはないでしょう。実は、目標設定の提案は職場側だけではなく、はたらく本人にもとてもプラスになるはずです。
個人目標をもつことではたらき方や考え方が明らかに変化するため、具体的なメリットを4つ紹介します。
- 明確なキャリアプラン
- 効率的なスキルアップ
- モチベーションアップ
- 職場での待遇改善
上記のメリットから、目標設定は介護士にとって将来の道標であり、自分の現状をあらためて見直すきっかけになります。あくまでも、目標を立てることは自分の将来のためです。
具体的に解説していきます。
キャリアプランを明確にできる
目標設定をとおして現在自分に何が不足しているのかが明確に理解できます。
「必要な資格は何なのか?」「どのような役割を担いたいのか?」とキャリアプランを考えるきっかけになるでしょう。
例えば、「必要な資格を取得する」「リーダーを目指す」など具体的な目標をもつことで日々の仕事の仕方をあらためて見直すきっかけになったり、努力したりと明確にやるべきことが見えてきます。
効率的にスキルアップできる
資格がなくてもはたらける介護業界ですが、キャリアアップをすることで専門的な知識と技術を身に付け、仕事の幅も広がります。
目標設定をすることで自己分析ができ、現状課題の整理をするなかで必要なスキルが理解できるでしょう。
介護職でのキャリアアップの種類は主に3とおりあります。
- 無資格者が新たな資格を取得する
- 有資格者がより高度な資格を取得する
- 企業や組織で重要な役割の役職を目指す
言語化することでスキルアップが明確になり、企業も個人も目標に向かって支援したり努力したり、効率的にスキルアップを目指せます。
ハッシュタグ転職介護では、すでに介護業界ではたらいている方にも資格取得支援やキャリアアップ制度が充実している信頼できる職場の紹介を行っています。
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モチベーションアップにつながる
個人の目標設定により、仕事へのモチベーションを保ちやすくなり、さらには仕事への意欲にもつながります。
高いモチベーションを保っていると、目標達成した際には成功体験や喜びをえることができ、仕事への満足感や自信にもつながります。
介護職を継続するうえでも、個人目標の設定はモチベーションアップになるでしょう。
評価アップや待遇の改善につながる
介護業界でも活用されている自己評価シートは、昇給や昇進の評価基準として公平になるように採用されています。
自己目標を明確にすることで、企業と職員間の合意事項になり、両者で同じ認識をもつことが可能になります。
さらに日々の業務のなかで出た課題や改善点を反映させることができ、業務全体の質の向上や介護サービスの改善にもつながるので両者にとって有利にはたらくでしょう。
介護士の個人目標設定のコツ
実際に目標を設定するときに漠然と「何をどのように考えればよいの?」とスタートで迷う方も少なくないでしょう。
日々の仕事に追われ、「やれることはやっているから問題ない」と思う方もいるはずです。
誰でも、目標を考える際のおさえるべきコツを知れば、スムーズに書き方がわかるようになります。重要なステップをしっかりとおさえましょう。
- 業務で改善したい点を振り返る
- 理想像を明確に描く
- 目標達成するための手段を考える
- 期限を決めて管理する
- 全体を通して現実に可能な内容にする
以上のような5ステップを踏んで書いていくことをおすすめします。それでは、さらに具体的に解説します。
業務上で改善すべき点を明らかにする
日々の業務に従事するなかで、うまくできずに悩んだことはありませんか。失敗した経験や利用者の方との関わりなど、さまざまな場面で課題があります。
自分の業務上の改善すべき点を明らかにすることが、次のステップの目標につながります。課題こそがスキルアップへのカギとなるでしょう。
例えば以下のとおりです。
- 利用者の方とのコミュニケーションが苦手
- 認知症の利用者の介護が苦手
- スタッフ間の情報共有がうまくできない
- 丁寧な介護ケアができない
まずは自分を見つめ直して少しでも改善可能なら、課題として候補にあげてみましょう。
自分の理想のゴールをイメージする
介護職として将来なりたい理想像を明確にすることが大切です。
また、漠然と考えるのではなく「どのような介護士になりたいのか」「どのようなはたらき方をしたいか」を具体的にイメージして言語化しておきましょう。
- 〇〇さんのように利用者の方に常に丁寧に接する
- 信頼される介護士になりたい
- どのような状況でも冷静に対処したい
自分の理想をイメージしづらい場合は、職場の先輩やロールモデルをイメージし、その行動などを参考にするのも効果的です。
また、習得したい技術やスキルがある場合は同様に目標として設定し、自分が苦手としている介護技術をさらにスキルアップしていくことも必要になります。
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目標を達成する方法を考える
前述した課題からさらに発展させ、具体的に目標達成するためにできることを考えてみましょう。
現在従事している業務でまず、「すぐに何ができるのか」具体的な行動を見出してみましょう。
例えば、以下のとおりです。
- 先輩の会話例を参考にして、会話のネタを事前にメモする
- 認知症の勉強を1時間する
- 苦手な情報共有を先輩に聞いたり研修に参加したりする
自分の行動を細分化してさらに具体的に言語化することで、目標の達成につながります。理解しやすい目標を実際に現場で行動するのが重要になります。
目標を達成するまで期限を設ける
目標設定のなかには、現状の仕事内容にとどまらず、さらに上位の資格取得を目指す方もいるのではないでしょうか。
資格を取ると決めたのならば「毎日問題集を1時間勉強する」「3ページ問題を解く」など具体的な目標を立てたうえで、「来年中に取得する」「◯◯までに合格する」と具体的な期限を決めることが成功への近道です。
達成までに時間がかかりそうな目標でも、3ヶ月〜1年ほどで設定すれば、進む道がはっきり見えてきます。
1歩ずつ着実に進めることで、自信もどんどん高まっていくでしょう。
達成するのに現実的な目標か確認する
目標を立てる際、なかには実現が難しいほど高い目標を設定してしまう方もいます。ただし、高すぎる目標は、挫折やモチベーション低下につながるリスクもあるため、注意が必要です。
自分の立場を正しく理解し、現在の仕事内容のなかで改善やスキルアップができる範囲を見極めることが大切です。
また、無理なく達成できる目標を意識して設定することが、カギとなります。
迷ったら職場の方に助言を求めることもおすすめです。
キャリア別個人目標の具体例
介護業界では勤続年数によって仕事内容が異なります。個人目標を考える際に「自分のキャリアに合った目標がすぐに思いつかない」と悩む方もいるのではないでしょうか。
勤続年数から新人職員や中堅職員、ベテラン職員とおおむね分類できます。各勤続年数から個人スキルに関する構成要素として社会力や介護力の観点からもみることができます。
目標の具体例を紹介していきます。自分の目指すキャリアを見越して、参考にしてください。
1~3年目の新人職員
1年〜3年目の新人職員は社会力として良好な人間関係を築く基礎力を学びます。社会的常識、介護職員としての自覚と責任ある行動や組織の役割と心構えを養います。
介護力として介護技術や福祉と介護の知識、利用者への支援に対する理解を深めていくことが重要です。
介護職の基本技術の習得、利用者の安全性の確保と職場への適応が重要な仕事になります。
初めから高い目標設定をするのではなく可能なことから始めましょう。目標例を紹介します。
- 〇月までに利用者の方の顔と名前を覚える
- 利用者の方の持病など必要なことを把握する
- 自分から利用者の方と〇分以上はコミュニケーションをとる
- カルテなどの使用方法や入力方法をスムーズに記録できるようにする
また、資格も目標として意識しましょう。
- 〇月までに介護職員初任者研修を修了する
- 〇年までに介護福祉士実務者研修を修了する
資格取得に関しては「1日〇時間勉強する」「1日〇ページ勉強する」など、より具体的な目標設定も必要になります。
4~9年目の中堅職員
中堅職員に求められる社会力は利用者と職員との良好な人間関係を保つことです。
利用者と家族との信頼関係を築き、組織での役割を果たしながらチームで協力して人権を守って自己決定を尊重し、自立支援に努めることです。
介護力は利用者それぞれの人権を尊重し、個別対応の業務を可能にします。また、新人職員などの相談や育成に取り組み、介護職員として自立した業務が増えていきます。
目標例は以下のとおりです。
- 利用者の方の日頃の変化を見逃さず適切な対応をする
- 有事の際も冷静に判断し、後輩への声がけと指導、先輩への報告を適切に対応する
- 関係各所と円滑に連携する
資格や研修例は以下のとおりです。
- 実務経験をつみ、介護福祉士の取得を〇年までにする
- ケアマネジャーの資格も実務経験をつみ、6年目以降に取得を目指す
- 障がい者や生活困窮者を支援する社会福祉士の取得を目指す
中堅職員は経験をつみ、いろいろな資格取得が可能になります。それぞれの受験要項を確認し、実務経験が必要な資格は年数をしっかりと満たしたうえで取得を目指しましょう。
10年以上のベテラン職員
ベテラン職員に求められる社会力は組織人として新人などの模範となる行動です。
組織のなかの役割や心構えの指導ができ、リーダーシップを発揮してチームを運営できます。
将来的に管理職を目指している方は、目標として設定することもよいでしょう。目指す場合は、経営に関する知識や事業マネジメントスキルの取得も必要になります。
介護力は1とおりの介護知識と技術を有し、職業倫理をもってチームのフォローが可能です。
根拠ある介護技術を提供し初任者を指導でき、介護業務の模範となり、自身の目標や課題を明確にして自己決定できます。
目標例は以下のとおりです。
- 従業員の能力を見極めて適切な人員配置を行う
- 介護の知識やスキルを教える講師としてスキルを磨く
- 事業所の経営状況を把握して経費削減案を提案してみる
資格や研修例は以下のとおりです。
- 上位資格の取得を目指す
- 外部にアンテナを張り常に新しい情報をえて、自分の職場の業務改善を行う
ベテランでなければ取得できない認定介護福祉士や主任介護支援専門員などはより専門性が活かせるのでぜひ、個人目標の設定に取り入れてみましょう。
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個人目標の自己評価シート作成のコツ
個人目標が具体的に理解できたら、実際に個人評価シートの記入をしてみましょう。
ただし、作成を進めるうえで「どのような点に気を付けて書けばよいの?」と迷う方もいるはずです。
自己評価シートは自分の能力、仕事の仕方や自分の課題を自己分析できるシートです。
もちろん企業の人事評価に活用されますが、自分の仕事への取り組み方の振り返りにも役立ちます。
4つのポイントをおさえて作成してみましょう。
- 数値や具体的な行動で成果を記入
- できたこと、できないことを整理
- ”やってみた結果どうだったか”の振り返り
- 上司に伝えたい成長ポイント
数値や具体例は「3ヶ月以内に利用者の方の顔と名前を覚えました」「10月にセミナーに参加しました」など、数字を交えて具体的な行動の成果を記入しましょう。
個人目標でできたこと、できなかったことを整理することで現在の課題が明確になり、次に目指す目標もみえてきます。
自己評価シートは、業務内容や資格を記載するだけでなく、介護士としての成長記録として活用しましょう。
振り返りに加え、自分のキャリアパスやゴールに向かう行動目標、取得するべき資格を明確にすることで方向性が定まります。
足りないスキルや知識の把握で、上司にとっても介護サービスの向上に役立つため、より実りのあるステップアップが可能になります。
介護士の個人目標を設定した後の注意点
介護士としての個人目標を立てて終わりではなく、継続して注意しなければならない点があります。人によっては「目標を立てたけど、それで終わり」と感じている方もいます。
目標を形骸化させないためにも3点注意しましょう。
- 月1回など定期的に進捗を振り返る
- 目標が現実的ではなくなった場合はすみやかに見直す
- 目標達成だけが目的にならないようにする
目標に向かって業務を行う日々のなかで、現実の業務に追われて忘れ去られないように進捗状況をチェックする必要があります。
定期的に目標達成に向けての進捗を評価する
期間を決めて、月1回や半期に1回と定期的に目標の見直しをしましょう。改善点や新たな課題がないか確認し、自分で気付けない部分は周囲のスタッフからの助言をもらうのも効果的です。
実際に目標が自分にはまだ、不釣り合いすぎることも出てくるかもしれません。小さな目標を着実にすすめていきましょう。
進捗度合いに応じて目標を立て直す
予期せぬ状況で目標設定時と違う状況になることもありますが、慌てず現状を受け入れ、目標を立て直す勇気を持ちましょう。
自己目標は将来のキャリアアップを見越したものなので、道筋が変わってもしっかりと成長につながるはずです。
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目標達成がノルマにならないようにする
目標達成に向けての努力は大切ですが、ノルマ達成だけを目的にしてしまっては意味がありません。
本来の目的は、将来を見越したキャリア形成と、利用者の方へのサービスの質を高めることにあります。たとえ目標未達でも、達成するためのプロセスも糧になるはずです。
介護士の個人目標が思いつかないときの対策
個人目標を設定しなさいといわれても、すぐには思いつかないこともあります。日々の業務に追われ、じっくり考える余裕がない方もいるでしょう。
そんなときは、忙しい毎日を振り返ってみてください。失敗したことやできなかったことが、目標のヒントになります。
先輩に相談したり、「こんな先輩のようになりたい」とイメージをもったりと、目標探しの参考になります。また、会社や上司から自分が何を求められているのか、管理者の視点をもつことも必要です。
自分に足りないものが、そのまま目標につながることもあります。
さらに、将来やってみたいことをキーワードにして自由に書き出してみるのもおすすめです。
難しく考える必要はありません。完璧を目指さず、小さなことから枝葉を伸ばして、目標にしていきましょう。
介護士の個人目標を明確にして理想のゴールを目指そう
個人の明確な目標設定は、はたらくうえでのモチベーション向上や、将来を見越したスキルアップなど、さまざまなメリットにつながります。
目標を設定する際は、難しく考えすぎず、まずは現在の業務の課題を1つひとつ言語化していくことで、自分にとっての理想のはたらき方が自然と見えてくるはずです。
さらに勤続年数に応じた目標設定を意識し、それぞれのキャリアに合った職場や、正当な個人評価をしてくれる施設を選ぶことも重要です。
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