介護職の面接で聞かれる質問と回答例

介護職の面接は、一般的な質問に加えて介護職ならではの質問をされる場合があります。事前に面接準備をしておくことで緊張が解れ、受け答えがしやすくなるでしょう。

志望動機や介護職を志した理由、夜勤や残業への対応や今後のキャリアプランなどよく聞かれる質問内容や面接官が重要視している内容を押さえて具体的に解説します。

自己紹介

どの施設の面接でも、一番最初に自己紹介を求められます。自己紹介を通じて応募者の基本的な情報を確認し、どのような人物なのか判断しています。

自己PRのように話が長くなってしまうと面接官に印象が残りにくいため、簡潔に伝えるのがポイントです。例えば以下の回答例になります。

「〇〇〇〇と申します。これまでクリニックで医療事務に勤務してまいりました。クリニックに病気で不安を抱え来院するお客様が少しでも前向きな気持ちになれるよう、笑顔を絶やさず心地よい接客を心がけていました。
前職での経験を生かし、貴施設に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」

面接官に明確にした自分の強みやスキルを、しっかりと伝えることが重要です。面接中に、うまく答えられないといったことを防ぐために、事前に簡潔にまとめておきましょう。

前職の退職理由

前職を退職した理由の質問をされます。退職時に人間関係や仕事内容にトラブルがないか確認し、同じ理由ですぐに辞めないか見極めるためです。

ネガティブな理由で退職した場合、そのまま伝えてしまうと悪い印象を与えてしまう場合があります。前向きな言葉に言い換えることで意欲があると好印象を残すことが可能です。

例えば以下の回答例になります。

「前職で多くの高齢者の方と接し、介護支援に直接関わりたいと思い退職しました。クリニックに通っている方は地域の高齢者が多く、なかには状態が悪い患者様もいました。
私は窓口で声かけをすることしかできず心苦しい思いを抱き、高齢者の方々が活き活きと生活できるよう、サポートしたいと思い介護の現場での勤務を目指しています。」

ポジティブな言葉に変え、前向きな姿勢を見せることを心がけましょう。

志望動機

介護職の施設は提供しているサービスや労働条件がそれぞれ違い種類が多くあるため、なぜこの施設を選んだのか、志望理由を聞かれることがあります。

志望動機は応募先ならではの特徴や魅力を整理し、自身の介護職を志した理由と一貫性を持たせることが大切です。

年収が上がるからや残業が少ないからといった自身にとっての好条件のみの理由だけだと、面接官に意欲を感じられないといった悪い印象を与えてしまいます。

自身に対してでなく施設にとってよい影響をあたえるように、事前に施設の経営理念や仕事内容をしっかりと知り、魅力を感じた内容や意欲を伝えることが大切です。

また施設見学ができた場合、実際の雰囲気を肌で感じたうえでこの施設だからこそ働きたいと思える理由を盛り込むと、説得力が上がります。

例えば以下の回答例になります。

「実際に施設を見学させていただき、職員の皆さんが利用者一人ひとりに寄り添ってサポートしている姿に感動しました。貴施設であれば、私の高齢者の方に対する想いを実現するとともに、恵まれた環境で先輩方に学びながら、大きく成長できると感じています。
また、職員間の雰囲気が良かったことにも惹かれました。利用者さんに心地よいサービスを提供するには、まず自分たちが笑顔で働いていることが大切だと考えています。」

落ち着いて志望動機の理由をまとめておくことで、この職場で働きたい意欲が上がるでしょう。

介護職を志した理由

介護職を目指す理由の質問が聞かれます。面接官は介護職のスキルが高い方や働く意欲が高い方を求めていることが大半です。

なぜ介護職を志したのか記憶を思い出し、目指したときの意欲を再確認することが大切です。

ただ年収が高いからや、応募しやすいと思ったからという曖昧な理由だと意欲が低いと評価を下げてしまう可能性があります。

今まで身につけてきたスキルや働きがいを感じたエピソードを伝えることで仕事に対する意欲の高さをアピールすることが可能です。

例えば以下の回答例になります。

「介護職を目指したのは、祖父の介護がきっかけです。認知症だった祖父の介護は大変でしたが、祖父の笑顔を引き出せたときには大きなやりがいを感じました。この経験から、誰かの生活を支え、喜びを共有できる介護の仕事に就こうと決めました」
具体的なエピソードを交えて伝えるのがポイントです。

残業や夜勤への対応が可能か

残業や夜勤が対応可能の場合、採用側にとってはうれしい人材です。もし難しい場合だと理由を説明し、できる範囲を伝えることが大切です。

例えば以下の回答例になります。

「現時点で夜勤は難しいのですが、来年から小学6年生の子どもが中学生になるので夜勤も可能となります」

はっきりできないと断るのでなく、できる範囲を伝えることで柔軟な対応ができる人材だと好印象につながるでしょう。

希望する働き方やキャリアプラン

希望する働き方やキャリアプランを伝えることで、長期的に活躍できる人材か見極めています。

施設によっては入社後の配属先を検討する際の参考にすることもあるため、具体的なキャリアプランを伝えることが重要です。応募先の施設で実現可能な目標を設定し、将来的に達成したい詳細を決めておくことで意欲的な姿勢をアピールできるでしょう。

例えば以下の回答例になります。

「介護士として3年間実務経験を積んだ後は、専門性を身に着けるために介護福祉士の資格を取得するのが目標です。先輩の持つ知識やスキルを積極的に学びながら、自身でも介護の勉強をして資格を取得できるよう頑張ります。
また、いずれは生活相談員として、利用者さんやそのご家族に寄り添う介護サービスを提供できるようにつとめてまいります。」

この職場だからこそできる内容で、情報に一貫性を持たせることがポイントです。

イメージはつかめていても限られた時間のなかで簡潔にまとめることが難しい場合専門のプロに確認してもらうことも1つの対策です。

ハッシュタグ転職介護では、介護業界に特化したエージェントが在籍し、課題や求職者のニーズに応じた適切なアドバイスを提供しています。

一人の担当者が対応する一気通貫型の仕組みを採用し、とことん寄り添う支援を実現しています。

好印象をあたえる面接対策を準備したい方は、ぜひ私たちにご相談ください。

長所や短所について

長所と短所を知っていることで、自分の強みや人物像を伝えやすくなります。長所は、応募先の職場でどのように貢献できるか具体的に伝えることが大切です。

短所は、苦手ですと伝えるだけでは悪い印象を与えてしまうので、長所で補うようにカバーして伝えると前向きな姿勢をアピールできます。

例えば、以下のように回答するのがポイントです。

「私は几帳面で責任感が強い性格です。利用者様のケアでは細部まで目を配り、質の高い介護を提供することを心がけています。
一方で、柔軟性に欠ける面があり想定外の出来事への対応が苦手です。日頃からさまざまな状況を想定し、対応策をシミュレーションすることで、臨機応変に対応できるよう努力しています。」

長所は仕事でどのように活かせるかを伝え、短所については前向きに克服しようとしている姿勢を示すことで、より好印象を与えることができます。

予想していなかった質問をされたときの対処法

面接では事前に準備した質問だけでなく、予想外の質問をされることがあります。予想外の質問があってもすぐに答えるのでなく一呼吸おいて落ち着いて答えることが大切です。

すぐに質問の意図がわかりづらい場合だと聞き返したり、質問を復唱し確認したりすることで考える時間が少しできます。完璧な答えでなく自分の考えを率直に答えられるように、応募先の仕事内容を調べて準備することがおすすめです。

一人では、質問内容に偏ってしまいどのような予想外の質問が出るか考えることが難しいです。

ハッシュタグ転職介護では、介護業界に特化した人材紹介を強みとしています。

担当がバラバラ入れ替わるのではなく、一人の担当者が紹介から選考対策や入社後フォローまで求職者に寄り添い対応しています。

どのように事前準備したらよいかわからない方は、ぜひ私たちにご相談ください。

面接時に逆質問が重要な理由

逆質問は、応募先の施設や仕事に興味を持っていることを示す重要なポイントです。逆質問をすることで面接官に意欲が高い好印象を与えるだけでなく、職場環境を理解し自分のキャリアとマッチしているか判断するための重要な機会です。

質問をしない場合だと応募先の環境や雰囲気が見えにくいため、入社後にイメージと違うと感じるかもしれません。

すれ違いがおきないように事前に調べた内容でわからないことをピックアップしておき、面接時に質問し確認することが大切です。

確認することで疑問に思っていたことを解決でき、ここで働きたいイメージがつかみやすくなります。

質問も多すぎると調べていないと思われる可能性があるため、3つ程度準備しておくことがおすすめです。

面接時に評価が上がる逆質問

適切な逆質問をすることで、自身の評価を上げることができます。 仕事に意欲的であることを示すことができるので積極的にアピールすることがおすすめです。

どのような逆質問をしたらよいかを解説します。

スキルアップについての逆質問

介護の現場では、さまざまな資格やスキルを必要とする場合があります。どのような資格を持つことが重要か、教育制度があるかなど確認することが大切です。

質問例が以下になります。

• 入職後の研修制度について詳しく教えていただけますか
• 資格取得の支援制度はありますか
• 先輩方はどのようなキャリアを歩んでいますか

働きながら成長意欲をアピールすることで長期的に働きたい意識があることを伝えることができます。

また将来的にリーダーとなり活躍したい考えをもっている場合、活躍している職員についての質問はおすすめです。

仕事内容についての逆質問

働く環境や業務内容についての質問は、仕事に対する理解を深めたいという前向きな姿勢 をアピールすることができます。質問例が以下になります。

• 施設のイベントやレクリエーションについて教えてください
• 職員同士の連携やチームワークについて教えてください
• 新しく入職した方は、どのようなサポートを受けられますか

職場の雰囲気や環境を知ることで、働く環境のイメージをつかむことが可能です。事前に調べている内容と重複しないように、調査時に感じた疑問点や不明点を確認できます。

どのように質問したらよいかまだ迷いがある場合、専門のプロに相談することも1つの対策です。

ハッシュタグ転職介護では、介護業界に特化したエージェントが在籍し介護業界の専門知識と豊富なノウハウを活かして人材紹介を行っています。

専門のプロが、具体的な面接対策や職場の雰囲気や人間関係について詳しくアドバイスをします。

好印象を与える逆質問を考えることにお悩みの方は、ぜひ私たちにご相談ください。

面接官が見ているポイント

面接では経歴やスキルだけでなく、見た目や態度、コミュニケーション能力も重要な判断基準になります。

面接官が見ているポイントを抑えておき、事前に意識して対策をとることが大切です。対策をとることで緊張も解れ、受け答えがしやすくなるでしょう。

清潔感

介護職は、利用者と近い距離で接する仕事です。施設によってはカジュアルな服装でもOKの場合もありますが、面接ではビジネスシーンにふさわしい服装を選びましょう。

身だしなみを乱していると仕事に対しても雑な対応をする人物と印象を悪くしてしまうかもしれません。

髪を整えシワや汚れのない服を着て面接官に好印象を与えることが大切です。

一般常識やマナー

介護の常識だけでなく、人と接するマナーなども見られる場合があります。業務上多くの方と関わるので、社会人としての一般常識やマナーが身についていないと悪い印象を与えてしまうかもしれません。

明るい声であいさつや目線をあわせて丁寧にわかりやすく説明するなど意識を持つことが大切です。

コミュニケーション能力

利用者との会話や、ほかの職員との連携が欠かせないのでコミュニケーションが大切になります。

相手の話をよく聞き、わかりやすく情報を一貫性に伝えることでお互いに記憶に残りやすい会話ができます。

会話が長くなりすぎないように気をつけて、一番伝えたい内容を先に伝える意識を持つことがポイントです。

介護職の面接を受ける前の準備で心がけたいこと

面接を受ける準備をしておくことで、緊張を和らげて自分の強みをアピールしやすくなります。

伝え忘れがないように、意識を持つことで自信をもって面接に挑むことができるでしょう。

ここでは、介護職の面接前に意識したい3つの準備点を解説します。

前向きな姿勢や意欲が伝わるようにする

仕事に対して前向きに考えている姿勢や熱量をしっかり伝えるのが重要です。介護の仕事は、人と向き合い支えあう仕事のため、モチベーションの高さが特に重要視されています。

事前に応募先を詳細に調べておき、貢献できるスキルを伝えることで前向きな姿勢を見せることができます。

質問に対する回答に一貫性をもたせる

質問の回答の内容は全体的に一貫性を持たせることがポイントです。質問回答がバラバラになってしまうと、面接官に疑問を持たれ本音ではないのではと思われてしまいます。

志望動機や介護で働くうえでの大切にしていることや目標など一貫性をもたせることでバラツキのない回答を伝えましょう。

転職先についての調査をしっかり行う

応募する施設のことを理解していないと、面接時の質問に答えにくい内容があり、面接官に本当に働きたいのかと不信感を持たせてしまいます。

どの仕事も意欲がないのではと思われてしまうかもしれません。しっかりと仕事の内容や介護の理念や提供しているサービスを確認することで面接時に回答をしやすくなり、ここで働きたいという意欲を上げることができるでしょう。

どのように調査したらよいか不安に思う場合は、専門のプロに聞くことも一つの対策です。

ハッシュタグ転職介護では、介護業界に精通した専門アドバイザーがこれまでの経験や今後の希望を丁寧に伺いながらサポートします。

転職活動に不安を感じる方に面接対策や条件交渉のサポートも行い、より働きやすい環境を一緒に見つけていきます。

具体的に面接対策のサポートを受けたい方は、ぜひ私たちにご相談ください。

介護職の面接の質問にしっかり答えて好印象を与えたいなら

面接官に好印象を与えられるようにするには事前準備が重要です。好印象を与える答え方を意識することで、そのための具体的な行動を取ることができます。

しかし一人では面接対策を進めるなかでこの回答で本当に大丈夫かや、もっとよい伝え方があるのではと感じる場合もあるでしょう。

そのような場合は専門のプロにアドバイスをもらうことも一つの対策です。

ハッシュタグ転職介護では介護業界に特化した人材紹介を強みとしております。

担当がバラバラに入れ替わるのではなく、一人の担当者が紹介から入社後フォローまで寄り添いながらサポートをしてくれます。

ハッシュタグ転職介護の無料相談を利用することで模擬面接や具体的なアドバイスを受けられ、自信を持って本番に望むことが可能です。

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