登録ヘルパーとは
登録ヘルパーは、訪問介護事業所に登録し、希望する曜日や時間帯に合わせて働く訪問介護員です。訪問介護特有の雇用形態であり、働きたいときだけ働けるため、時間の融通が利くことが大きな特徴です。
登録ヘルパーは非正規雇用で、訪問介護事業所に所属しますが、業務委託ではありません。
以下のいずれかの資格を習得していれば、登録ヘルパーとして働くことができます。
- 介護福祉士
- 介護初任者研修(ヘルパー2級)
- 介護実務者研修(ヘルパー1級)
介護初任者研修は、基礎的な介護の知識や技術を習得でき、介護職を目指す方にとって最初のステップとなる資格です。
一般的に、通学と自宅学習を組み合わせた130時間の研修後、修了試験に合格することで取得できます。介護の資格を持っていない方や介護経験がなくても、スクールなどで取得可能です。
ハローワークの職業訓練では、条件を満たせば無料で介護初任者研修を取得できます。受講条件は事前に確認しましょう。
登録ヘルパーは労災保険の加入対象となり、条件を満たしていれば雇用保険に加入できます。
いくつか条件はありますが、半年以上勤務すると有給休暇が取得できるようになり、交通費支給の有無は訪問介護事業所によって異なります。
登録ヘルパーとその他の雇用形態との違い
登録ヘルパーは、パートや派遣、正社員などと異なる点がいくつかあります。どの雇用形態が自分に合っているかを、比較しながら見ていきましょう。
パートタイマーとの違い
登録ヘルパーとパートタイマーの違いは、勤務時間が定められているかどうかです。登録ヘルパーは、訪問介護事業所から仕事の依頼があったときのみ働きます。
一方、パートタイマーは働く曜日や時間が決まっており、介護の仕事がない時間帯でも待機が必要です。待機中は、書類の作成や整理などの事務仕事を行うこともあります。
派遣ヘルパーとの違い
登録ヘルパーと派遣ヘルパーでは、雇用元が異なるため、労務管理の担当も違います。労務管理とは、以下の業務を管理することを指します。
- 勤務時間
- 業務内容
- 給与の支払い
登録ヘルパーは勤務先の訪問介護事業所と雇用契約を結び、労務管理はすべて事業所が行います。
一方、派遣ヘルパーは派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の事業所で勤務します。そのため、労働管理を担当するのは派遣会社です。
正社員との違い
登録ヘルパーと正社員の違いは、安定性や福利厚生、責任の範囲です。
登録ヘルパーは時給制で、正社員は無期雇用契約に基づく月給制で働くのが一般的です。そのため、正社員は毎月安定した収入を得ることができます。
正社員の仕事内容も、パートや派遣と同様に、事務作業を含む訪問介護業務全般です。また、サービス提供責任者や管理者に昇格する道もあります。
有給休暇や交通費支給など、福利厚生のサポートも充実しているため、安心して働けます。
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登録ヘルパーの仕事内容
登録ヘルパーの一日は、訪問先への移動から始まり、主な仕事は身体介護と生活援助です。どのような仕事をするのかが気になる方は、事前に仕事内容を確認しておきましょう。
身体介護
身体介護とは、介護が必要な方の身体に直接触れて行う介護サービスです。具体的には、以下のようなケアが該当します。
- 排泄介助
- 食事介助
- 口腔ケア
- 清拭・入浴介助
- 更衣介助
- 体位変換
- 移乗・移動介助
- 外出介助
- 起床・就寝介助
- 服薬介助
- 見守り支援(自立支援)
身体介護には、自立支援を目的とした見守りや手助け、声がけなども含まれます。
生活の援助
生活援助とは、身体介護以外の日常生活支援であり、本人や家族が家事を行うことがむずかしい場合に提供されるサービスです。具体的には、以下のようなケアが該当します。
- 掃除やゴミ出し
- 洗濯
- ベッドメイク
- 衣類の整理や修復
- 調理や配膳、下膳
- 買い物代行
- 薬の受け取り
生活援助サービスは、原則として利用者さんに同居している家族がいる場合、利用できません。
ただし、家族が障害や疾病などにより家事が困難な場合は、生活援助を利用できます。
介護サービス
登録ヘルパーは、居宅介護や自治体独自の福祉サービスを提供することもあります。
障害福祉サービスの一つである居宅介護は、障害のある方への訪問型の支援サービスです。対象者は、以下のいずれかにおいて全面的な支援や見守りが必要と判断された方です。
- 歩行
- 移乗・移動
- 排尿・排便
訪問介護事業所によっては、高齢者の要介護状態の予防や軽減し、悪化を防ぐ介護予防サービスを提供している場合もあります。
利用者さん宅までの移動
登録ヘルパーの仕事は、自宅から訪問先への直行直帰が基本です。移動手段は、主に自家用車や自転車などです。また、訪問介護事業所の車両を借りて移動できる場合もあります。
訪問介護員の移動手段として多いのは自動車、次いで電動自転車です。
仕事を始める前に移動手段を検討し、必要に応じて準備をしておきましょう。
登録ヘルパーとして働くメリット
登録ヘルパーの仕事をするうえで、どのようなメリットがあるのかは気になるところです。
ここでは、自分に合った働き方ができるかを確認していきましょう。
ライフスタイルに合わせて勤務時間を決められる
登録ヘルパーは週1回、1時間から勤務できます。そのため、家事や育児、プライベートと両立しやすい働き方が可能です。
お子さんがいる家庭では、子どもが学校へ行っている間に家事を済ませ、登録ヘルパーとして働き子どもの帰りを待つこともできます。
登録ヘルパーは、一般的に夜勤がないため、夜は子どもと過ごす時間が確保できることも大きなメリットです。
介護に携わりたいものの、夜勤がむずかしい場合にも働きやすい雇用形態であり、家族や趣味の時間を大切にしながらライフスタイルを重視した働き方が可能です。
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介護業務に専念できる
登録ヘルパーは、利用者さんの居宅を訪問して身体介護や生活援助といった直接的な介護業務に専念できます。
一般的に、ほかの職員の指導や管理、事務作業を担当することはありません。
業務中に困ったことや不安なことがあれば、まずは所属する訪問介護事業所のサービス提供責任者へ相談できます。
時給が高い傾向にある
登録ヘルパーの仕事は、ほかの介護事業所の非常勤職員よりも、時給が高めに設定されています。
介護業界は慢性的な人手不足が続いており、特に訪問介護ではヘルパーと利用者さんがマンツーマンで対応するため、質の高いサービスを提供できる人材が求められているからです。
さらに、次の方法によって収入アップが見込めます。
- 身体介護を多く担当する
- 専門性の高い介護資格を取得する
- 時給が高い日に勤務する
身体介護は生活援助よりも専門性が高いため、時給が高く設定されています。また、土日や祝日に時給が上がる訪問介護事業所もあります。
昇給できることもあるため、専門性の高い資格取得は大きなメリットです。
仕事の掛け持ちができる
登録ヘルパーの働き方の大きな魅力の一つに、仕事の掛け持ちがしやすいという点があります。
例えば、本業がシフト制の場合、休みの日に訪問介護の予定を入れることができます。
また副業の合間に短時間勤務をしたり、土日に長時間勤務をしたりと、ライフスタイルに合わせて柔軟に働く時間や量を調整しやすいのが特徴です。
本業の空き時間を有効活用したい方や、介護の仕事に興味があるがほかの仕事も続けたいという方には、登録ヘルパーの働き方は大変おすすめです。自分のペースで無理なく働けます。
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登録ヘルパーとして働くデメリット
登録ヘルパーの仕事は、安定感に欠けるなどのデメリットもあります。解決方法も、合わせてチェックしておきましょう。
未経験の場合仕事が決まりにくい
登録ヘルパーは、訪問介護業務を単独で行うため、未経験者はスキル不足を理由に仕事を得にくい場合があります。
経験のあるヘルパーの方は、利用者さんの状況に応じた臨機応変な対応ができ、緊急時の判断力などが高いと認識されていることも理由の一つです。
そのため、経験者が優先的に仕事を依頼される傾向があります。
未経験の場合は、研修制度の整った訪問介護事業所を選ぶことで、仕事が決まりやすくなるでしょう。
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仕事がキャンセルになり安定した収入を得られないことがある
登録ヘルパーは仕事がある場合のみ勤務するため、担当利用者さんの都合で仕事がキャンセルになると、勤務の機会が減少することがあります。
そのため、収入を安定させることが難しいです。
訪問介護事業では、月間平均で10〜20%程キャンセルが発生しています。なお、キャンセル時に賃金保障がない場合もあります。
また、登録ヘルパーは、複数の訪問介護事業所で仕事を掛け持ちすることが可能です。
複数の訪問介護事業所で勤務先を確保しておくことで、キャンセルリスクに備えることができます。
キャリアアップが難しい
登録ヘルパーの主な業務は、利用者さん宅での訪問介護です。
介護業務に専念したい方には適していますが、スキルを磨いて将来的にサービス責任者や管理者としてマネジメント業務を目指す方には、物足りない場合があります。
登録ヘルパーがスキルアップを目指すには、介護職員実務者研修を修了し、資格を取得する方法があります。
資格取得後にできることは、医療的ケアです。具体的には、以下のようなケアが該当します。
- 体温測定
- 血圧測定
- 軟膏を塗る
- 湿布を貼る
- 目薬をさす
- 軽い切り傷やすり傷などの処置
さらに実地研修修了後は、たんの吸引や経管栄養などもできるようになるため、訪問介護の現場で活躍したい方にはおすすめの資格です。
ほかのヘルパーに介護方法を相談しにくい
登録ヘルパーは、直行直帰で勤務することが多く、ほかのヘルパーと会う機会が少ないため、情報共有や相談が難しい状況になりやすいというデメリットがあります。
仕事内容やハラスメント、訪問先の利用者さんと相性が合わないなどの悩みを、一人で抱え込んでしまうリスクもあります。
登録ヘルパーの給与相場
登録ヘルパーの平均時給は、地域によって差はありますが1,300〜1,800円程です。身体介護を担当する場合は2,000円以上になることもあります。
登録ヘルパーの月収は、平均して約42時間勤務で、65,000円程というデータもあります。
勤務日数やキャンセルの有無によって月収は大きく変動するため、あらかじめ収入の変動リスクを理解しておくことが重要です。
自身にあった雇用形態で介護の仕事がしたいなら
登録ヘルパーは、自身のライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができる雇用形態です。
働きたいときに働けるという自由度の高さが魅力であり、家事や育児、ほかの仕事とも両立しやすい点が特徴です。
ほかの雇用形態と比較すると、安定性は劣りますが、登録ヘルパーはより自由な働き方ができます。
仕事内容は、利用者さんの自宅での身体介護や生活援助が中心となります。
登録ヘルパーとして働くメリットは、ライフスタイルに合わせて勤務時間を自由に決められることや介護業務に専念できることです。
また、時給が高いため、ほかの仕事と掛け持ちしやすい点も魅力です。
一方デメリットとしては、未経験者の場合仕事が決まりにくいことや、収入が不安定になる可能性があります。
また、キャリアアップが難しく、ほかのヘルパーに介護方法などの悩みを相談しにくいことが挙げられます。
給与相場は地域や資格によって異なりますが、時給1,300〜1,800円程で、身体介護の場合はさらに高くなることが一般的です。
収入を安定させるには、資格取得や複数の事業所に登録することなどが有効です。
希望する働き方やライフスタイル、キャリアプランなどを考慮して、自分に適した雇用形態を選びましょう。
介護業界には登録ヘルパーやパート、派遣、正社員など様々な雇用形態があります。ハッシュタグ転職介護の無料相談を活用すれば、生活スタイルや希望収入、将来のキャリアに合った働き方を一緒に見つけられます。
「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
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