介護職で転職を繰り返すデメリット

介護業界はほかの業種からの転職者が多く、体力面や待遇面で不安・不満を抱えた方の入れ替わりの激しい業界です。

さまざまな介護施設を転々としている方もおり、介護職の方が転職を繰り返しているだけで印象が悪くなるわけではありません。

しかし、転職の理由によっては悪い印象を与えて、転職先が決まらない可能性もあるので注意しましょう。

近くの職場を選びにくくなる

職場を選ぶ際には、給料や待遇・働く時間などさまざまな条件で比較しますが、職場までの距離や通いやすさも重要です。

通いやすい職場から次の通いやすい職場、さらに次の通いやすい職場と転職を繰り返しているうちに、どんどん選べる職場が遠くなってしまいます。

また、転職理由が職場で問題を起こしたり人間関係のトラブルだったりすると、周辺エリアでの再就職が難しいです。

名称は違えど系列が同じ介護施設もあり、退職者のネガティブな情報が近隣施設にまわっている可能性もあるからです。

介護業界では人の入れ替わりが激しく、少しでも長く働いてくれる方を採用したいため、ネガティブな転職理由だと採用してもらえない場合もあります。

出世しにくくなる

転職の理由がポジティブならまだしも、短期間のうちに転職を繰り返していると出世しにくくなるケースがあります。

出世しにくくなる理由は、出世させてもまたすぐ転職していなくなってしまうかもしれないと心配されるからです。

転職後まもなくリーダーなどの責任ある立場に抜擢されるケースもありますが、通常は時間をかけて経験を積んでキャリアを築き上げます。

短期間のうちに転職を繰り返すと採用してもすぐやめてしまう悪い印象をもたれてしまい、積めるはずの経験が積めなかったり、出世のチャンスを自ら棒に振ったりしている可能性もあるので注意しましょう。

3回以上繰り返すと印象が悪くなる

一般的な採用の場では、転職回数が多いと採用してもすぐ辞めてしまうかもしれないと考えられてしまうため、採用者へ与える印象は悪くなる傾向があります。

また、転職者自身に何かトラブルを引き起こす原因があるのかもしれないと疑われて、採用してもらえないケースもあります。

ポジティブな理由ならばたとえ転職を繰り返していても悪い印象になりにくいですが、転職回数を気にする採用担当者もいるので、職場選びは慎重に行いましょう。

一つの職場で長く続かないことにはさまざまな理由がありますが、職場の選び方に問題があった可能性もあります。

ハッシュタグ転職介護では、転職希望者が重視するポイントを深くヒアリングし、複数の求人を提示しながら希望のすりあわせを行っています。

「自分のテクニックを活かしたい」「少しでも有利な条件で転職したい」漠然としたイメージだけでもよいので、ハッシュタグ転職介護の転職エージェントにご相談ください。

介護職で転職を繰り返す原因

介護職で転職を繰り返す原因にはさまざまな要因があります。原因にはいくつかありますが、介護業界は慢性的な人手不足の状態が続いていることが大きな要素です。

人手不足が続くと、一人にかかる負担が大きくなり、職場環境が悪化します。ベテランの介護士がおらず、満足に教育を受けられない可能性もあります。

近年少しずつ介護職員への処遇改善のために、厚生労働省では加算の引き上げなどを行っていますが、まだまだ給料面で不満を抱えている介護職員がいるのが現状です。

介護職で転職を繰り返す原因を、詳しく解説していきます。

人手不足のため一人の負担が大きい

介護業界では介護職員の数が足りないため、一人にかかる負担が大きいです。

厚生労働省の調査では、2026年度には約240万人・2040年度には約272万人の介護職員の確保が必要といわれています。しかし、2026年度は約25万人・2040年度は約57万人の介護職員不足が想定されています。

介護職員の処遇改善のため、2024年度に2.0％・2025年度に2.5％のベースアップにつながるように加算の引き上げも行っていますが、人手不足は深刻です。

介護の仕事は体力勝負といわれることから、体力のある若い方ならやっていけると思われる方もいるでしょう。

しかし、実際は何度説明しても理解してもらえなかったり利用者に怒られたりするなど、精神的にも厳しい仕事です。

違う職場へいけば状況が変わることを期待して転職したものの、負担は変わらず、再度転職を検討することもあります。介護業界の人手不足は転職を繰り返す要因となっています。

職場の人間関係がよくない

介護職は一人あたりの負担が大きいので、だんだん心の余裕がなくなってスタッフ同士の気遣いや思いやりが失われてしまいます。

介護関連の仕事をやめた方へ理由をたずねた調査では、職場の人間関係に問題があったためと答えた方の割合が多く、職場の人間関係の悪化が転職を繰り返すことにつながっています。

転職を繰り返さないためには、転職時には職場見学などで、職場の雰囲気もきちんと見ておくことが大切です。

給料が安い

一般的に介護職は、資格をもっていても給料が低い傾向にあります。肉体的・精神的に大変な労働にも関わらず給料が低いことも、転職を繰り返す原因です。

2022年の給与所得者の平均年収は458万円で、介護福祉士の平均年収398万円（2022年12月の厚生労働省による調査の平均月収から計算）と比較すると、年間60万円ほど差があることがわかります。

夜勤の日数を増やし夜勤手当などをもらうなどで給料アップを目指せますが、不規則な生活が続けば体調を崩してしまうかもしれません。

給料アップできる職場や役職に早くつける職場へ転職するのも有効ですが、給料アップだけを狙って安易に転職してしまうのはリスクがあるので注意しましょう。

職場の教育体制ができていない

介護職の管理者やリーダーなど、本来なら指導にあたるべき役職でも現場の仕事に出るなど、日々の業務に追われています。

職場によって介護のやり方が異なる以上に指導方法が統一されておらず、人によっていうことが違って混乱が生じる可能性もあります。

東京都では、ガイドラインを活用したセミナーやデジタル機器導入の支援などに力を入れていますが、まだまだ人材育成制度が整っておらず教育体制ができていない施設も多いです。

入社前の説明と違う

転職を急いでいるときや条件だけで転職先を選んでしまったときなどにまれに起こる問題が、入社前の説明と違うことです。

求人票だけを見てきちんと下調べせず、面接でも詳細なことを確認しないで入社すると、思っていたのと違うと感じるケースがあります。

初めての転職であればきちんと下調べして慎重に進めていきますが、何度も転職を繰り返しているうちに転職慣れしてしまい、詳細のすり合わせが疎かになりがちなので注意しましょう。

理想をすべて叶えられる職場はないことは頭に入れておき、転職先を決めるときには職場に求める優先順位をあらかじめ決めておくことも大切です。

理想をすべて叶える職場は存在しないにしても、入社前の説明と大きく違う場合、働き続けてよいものか不安を感じるケースもあるでしょう。

ハッシュタグ転職介護は、一人の担当者が対応する一気通貫型の仕組みを採用しているため、スピーディーな対応が強みです。

急ぎの転職や下調べの時間があまり取れない場合でも、介護の転職に特化しているハッシュタグ転職介護にお任せいただければ、正確な情報提供や迅速なマッチングが可能です。

「転職に失敗したくない」「今の職場から抜け出したい」そんな方はぜひ、ハッシュタグ転職介護の無料相談をご活用ください。

介護職で転職を繰り返す人のタイプ

介護業界は入れ替わりが激しく、何度も転職を繰り返している方もいます。一方で、一つの職場に長く勤められる方がいるのも事実です。

場合によっては自分ではどうしようもない理由で転職せざるを得ない方もいますが、短い期間で転職を繰り返していると、印象が悪くなるおそれもあります。

転職回数を少しでも減らすためには、介護職で転職を繰り返す人のタイプを把握し、自分にあてはまる事項がないか確認していきましょう。

見極めが早い

通常どのような職場でも入社してすぐに慣れるわけではありません。1週間ほどでなじむ方もいますが、1ヶ月以上かかる方もいるでしょう。

短期間に転職を繰り返してしまう方は、少し働いただけであわないと感じ、仕事に対しての意欲をなくしてしまう傾向があります。

介護の仕事は肉体的にも精神的にもきついことがあり、特に入社してすぐは慣れない環境にストレスを感じることもあるでしょう。

決断力があるのはよいことですが、過度に見極めが早いと転職を繰り返しやすくなります。

考え過ぎる傾向がある

将来のことを考えて不安に感じることは誰しもあることですが、考え過ぎる傾向にある方は、先々に対する不安から転職を繰り返しやすくなります。

特に入社して日の浅いうちは、仕事でも人間関係でもうまくいかないことばかりで悲観してしまいやすいです。

将来を見据えることは大切ですが、あまり先々のことばかり考え過ぎていると、仕事でミスが増えたり熱意が冷めたりします。

キャリアアップや将来に対して不安を抱える気持ちはわかりますが、転職を考える前に今の職場でできることに一生懸命取り組むように心がけましょう。

将来に対して不安を感じ、すでに転職を検討している方は、介護業界に精通した転職エージェントに今の悩みを相談してみましょう。

ハッシュタグ転職介護では、転職相談だけでなく長期的なキャリア形成を見据えた支援を実施しています。

入社が決まればおしまいではなく、入社後も定期的なヒアリングを実施し、今の職場での悩みやキャリア相談も可能です。

「転職先が見つかるか心配」「転職先が決まっても不安が残る」そんな方は、ぜひハッシュタグ転職介護の転職エージェントにお任せください。

コミュニケーションが苦手

介護職の方は、日々の業務でさまざまな人とやりとりしなければなりません。コミュニケーションが苦手で人と関わりたくない方には、そもそも介護の仕事は向かない可能性もあります。

利用者はもちろん、ご家族や自治体の方・同じ介護施設で働くスタッフなど、さまざまな人と円滑にコミュニケーションを取れることが大切です。

コミュニケーションが苦手でも黙々とがんばる姿勢があれば職場でも認められるので、介護職を続けたい方は、目の前の仕事をコツコツ行っていきましょう。

介護職で転職を繰り返すメリット

一般的に転職を繰り返すと、すぐに辞めてしまうイメージをもたれやすくなり、出世しにくくなるデメリットがあります。

しかし、転職の数だけ経験が豊富で、テクニックや収入が上がるなどのメリットもあります。

介護職で転職を繰り返すメリットを4つ紹介するので、転職を検討している方は得られるメリットも把握しておきましょう。

テクニックが上がる

介護職では、業界全体の人手不足から未経験の方よりも経験豊かな方を採用したいと考える採用者もいます。

一括りに介護の仕事といっても施設や事業所によってやり方やサービス方法が異なるため、転職を繰り返しているうちに自分の介護テクニックはどんどん上がっていくでしょう。

介護テクニックが上がれば、不慣れな方にアドバイスできたり質のよい介護サービスを提供して利用している方に喜んでもらえたりするので、大きなメリットとなります。

経験を積める

介護の仕事はさまざまな形態があり、訪問介護のように利用者の家への訪問もあれば、認知症の利用者へ介護を行うこともあります。

今までとは異なる形態の介護職を渡り歩くことで、多くの経験が積めるでしょう。キャリアアップを目指している方や介護の仕事を極めたいと考える方には、転職はメリットとなります。

同じような形態の施設でも、施設によって考え方やサービスの提供方法などが異なるため、介護に関する考え方が広がるのも転職を繰り返すメリットです。

資格を持っていればキャリアアップになる

数々の職場を経験してきた介護職の方は、資格があれば転職でのキャリアアップも可能です。

一つの職場で少しずつ経験を積めばキャリアアップも可能ですが、役職がすでに埋まっている場合、役職のある方が辞めない限り出世が難しいかもしれません。

介護福祉士は、介護関連の仕事では唯一の国家資格のため、もっていれば転職先で優遇される可能性があります。

さまざまな介護施設を経験している介護福祉士は、過去に働いてきた介護施設でのよいところ・悪いところを見てきているため視野が広く、管理職候補やリーダー職での採用も考えられます。

収入が上がる場合もある

今の職場からもらえる給料に不満を感じている方は、給料の高い職場への転職で収入が上がる可能性もあります。

介護福祉士の資格をもっている方は、資格手当の出ない職場から資格手当の出る職場へ転職をすれば収入が上がる場合もあります。

ほかにも転職を繰り返してさまざまな形態の施設を経験してきたことが評価されて、基本給が上乗せされたり役職手当がついたりもするでしょう。

転職回数が多いのはデメリットととらえられやすいですが、転職理由によっては経験が評価されるケースもあり、収入が上がることも期待できます。

「収入をアップしたい」「自分の強みを活かした職場で働きたい」そんな方は、ハッシュタグ転職介護の無料相談を活用するのがおすすめです。

ハッシュタグ転職介護では、キャリア相談から企業紹介・選考対策・入社後のフォローまで一貫してサポートしています。

転職で収入やキャリア形成への不安などがあれば、ハッシュタグ転職介護へお気軽にご相談ください。

介護職で転職を繰り返す場合の対処法

介護職で転職を繰り返している方のなかには、前向きな理由で転職する方もいますが、転職したことを後悔して次の職場を探す方もいるでしょう。

転職を繰り返さないためには、慎重に職場を選ぶ・職場見学を行う・転職エージェントを利用するなどの対処法があります。

介護職の仕事は、施設や事業所によっても異なります。転職で後悔しないためには、慎重に職場を選び、場合によっては職場を見学することも必要です。

また、介護職の転職では、介護の世界に精通した転職エージェントを利用するようにしましょう。

介護職で転職回数が多い場合の志望動機や自己PRはどうすればよい？

介護職で転職回数が多い場合、採用者へマイナスな印象を与えるのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。

しかし、志望動機や自己PR次第ではマイナスのイメージを払拭し、好印象を与えられる場合もあります。

転職を繰り返していると、一つの職場で長く続かない人とイメージされてしまいがちです。
そのため、過去の転職は無計画ではなく、介護職としてのキャリア形成に必要だった点をアピールしましょう。

介護のスペシャリストを目指すためにさまざまな形態の施設で経験を積んできたとなれば、キャリアアップのために努力しており経験豊富な印象を与えられます。

また、今までの経験を活かして長く働きたい意欲をきちんと伝えることが大切です。

たとえ、前の職場の人間関係や仕事上の問題が生じて転職した場合でも、職場や人のせいにしたり不満をもらしたりするのはやめましょう。

転職理由を尋ねられた際に嘘をつく必要はありませんが、自分に至らぬ点があった・自分の見通しが甘かったなどと言い換えられるようにしておくことは必要です。

介護職で転職を繰り返す人は人材紹介会社に相談してみよう

自分にあう職場を転々としているうちにいつの間にか転職回数が増えてしまった方は、どうすればよいのか悩むこともあるでしょう。

介護職で転職を繰り返している方は、人材紹介会社を利用すると自分にあう職場が見つけやすくなります。

ただし、人材紹介会社ならどこでもよいわけではなく、介護の転職に詳しい人材紹介会社を選ぶことが大切です。

HR CARRERは、介護職に精通した転職エージェントが在籍しており、介護職での転職の無料相談を実施しています。

ハッシュタグ転職介護の無料相談を活用すれば、転職回数が多くても適性にあった職場を見つけてくれ、履歴書・面接のサポートなども受けられます。

事前に採用者と求職者の求める条件をすり合わせてあるので、面接時にミスマッチが起こりにくく、長く働ける職場にスムーズに転職が決まる可能性が高いです。

「これ以上転職を繰り返したくない」「一つの職場で長く働きたい」と考えている方は、ぜひハッシュタグ転職介護にご相談ください。