介護職の早期退職は可能
結論からいうと、介護職員の早期退職は珍しくなく、可能です。
実際、介護の仕事を始めて間もないのに、辞めたいと考える方の割合がとても多いのが現状です。
離職者のうち、勤務年数が3年未満の割合が約65%を占めるという報告も上がっています。
そのなかで勤務年数が1年未満の離職者も多く、介護職員の早期退職者は珍しくないといえるでしょう。
それでは、なぜ介護職では早期退職者が多いのか、理由はどのようなものがあるのかを詳しく説明していきます。
介護職で早期退職につながりやすい理由
介護職で早期退職につながりやすい理由は多岐に渡りますが、特に下記のものが理由として挙げられます。
- 人間関係の悩みがある
- 職場環境になじめない
- 介護職が自分に合わないと感じる
- 身体的な負担が大きい
- 給与や待遇に不満がある
では、どうしてこのような悩みが出てくるのでしょうか。
ここでは、介護職の早期退職につながりやすい理由について説明していきます。
人間関係の悩みがある
介護職は、人と人の関わりがなければ成り立たない仕事です。そのため、人間関係で悩みのある介護職員は少なくありません。
施設や病院での業務は、職員同士のチームで動くことが主になるので、閉鎖的な環境になってしまうことがあります。そのなかで、性格の合わないスタッフや話しかけにくいスタッフがいると、どうしても仕事が億劫に感じてしまうこともあるでしょう。
また、介護職は職員の年齢層が幅広く、会話が弾まなかったり世代間のギャップがあったりする場合も多くあります。年齢の差は埋められるものではないため、戸惑ってしまう方も多いです。
さらに、利用者さんや患者さんとの関わりで悩んでいる介護職員もたくさんいます。
例えば、理不尽に怒鳴られたり利用者さんのご家族との関わりが辛かったりすると、今後どう接していけばよいのかわからないと感じる方もいるでしょう。
職場環境になじめない
介護の職場は閉鎖的な環境になることが多いです。その理由としては、上記に挙げたとおりチームで動く職場であることのほかに、すでに既存のスタッフ同士での空気感・連帯感ができているところにあります。
気の知れたスタッフ同士だと、阿吽の呼吸でやってほしい仕事がわかるでしょう。しかし、新人や中途採用で入職した職員はその環境に慣れず、疎外感を覚える場合があります。
加えて、病院や施設が職場である場合は外に出る機会が多くないため、一息付く空間が少なく息苦しいと感じてしまうことも時としてあります。
そのような場合に、職場環境になじめないと感じる方が多いです。
介護職が自分に合わないと感じる
介護職は未経験者でも始めることができる仕事である一方、専門的な知識や技能が必要になってきます。そのため、自分の力量と求められる仕事の技量が釣り合わない場合があります。
また、自分よりも年上の利用者さんや患者さんと接する機会が多くなるため、コミュニケーションがうまくいかないことも多いです。話題や言葉使いなど気をつけなければならないので注意を払う必要があります。
このような場合に、自身の介護のスキル不足がほかのスタッフに迷惑をかけているのではないかという不安が心に引っかかってしまい、介護職自体が自分にあっていないのではないかと考える要因につながるでしょう。
身体的な負担が大きい
介護職は、身体全体を使う肉体労働が主な仕事内容に組み込まれています。
例えば、自分よりも身体の大きな利用者さんや患者さんのオムツを交換したり、ベッドから車椅子へ移乗させたりすることもあります。前に屈む行為が多くなるため、腰痛の原因になることもあるでしょう。
また、施設や病院などでは夜勤の仕事があります。夜間に働くことで体内リズムが崩れ、ホルモンの分泌や免疫機能の低下が起きる可能性もあります。
身体と心のストレスが多くなる要因の一つです。
給与や待遇の不満がある
介護職の給与が低いと感じている方は多いでしょう。給与が低い理由として、介護報酬の上限が挙げられます。
介護報酬とは、介護保険を使用可能な介護サービスを提供した場合、その対価として受け取れる報酬のことです。介護保険は、国・自治体の公費と保険に加入している方の保険料からそれぞれ50%ずつの割合で負担して賄われます。介護職員が受け取る給与は、介護報酬から支払われています。介護報酬は介護保険制度によって決定されるので、各事業所は報酬の量を決めることはできません。国全体の動向に影響されるため、給与の引き上げが難しくなる要因です。
また、介護職は無資格者でも始められることから、専門性が評価されにくい傾向にあります。実際には専門性の高い仕事であるのにも関わらず、誰にでもできる仕事だという誤解が介護職への待遇の悪さにつながっている要因の一つでしょう。
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早期退職するか迷ったときの対処法
今の職場を早期退職をするか迷ったときは、焦らないことが大切です。
そのときの感情で動いてしまうと、後悔につながりかねません。
まずは一息ついて、以下のことを考えてみましょう。
- 退職したい理由を整理する
- 信頼できる方に相談する
- 異動や配置換えを希望する
気持ちの整理をすれば、次に自分が何がしたいのかが見えてきます。ここでは3つの対処法について解説していきます。
退職したい理由を整理する
まずは、どうして退職したいのか、理由を整理してみましょう。人それぞれ退職したい理由は違います。退職したい理由としては以下のものがよく挙げられます。
- 職場環境・人間関係
- 体力的・精神的な辛さ
- 人手不足で忙しい
- 給料が低い
退職を職場の上司に申し出るときは、必ずといっていいほど退職理由を聞かれます。そのときにしっかりとした退職理由がないと、ずるずると退職に関して話が進められないことがあります。
キッパリ「辞める」と言うためにも、退職したい理由はおさえておくことが大切です。また、退職したい理由を考えることで冷静になれるという点があります。
何が原因で辞めたいのかを明確にすることによって、解決策が見え、退職ではなくほかの道が開ける可能性もあるでしょう。
信頼できる方に相談する
一人で辞めるか続けるか悩み続けてしまうと、ネガティブな感情が大きくなり、精神的に辛くなる可能性があります。
そんなときは、信頼のおける上司や同僚、または友達に相談してみましょう。相談することで、第三者からの客観的な意見を聞くことができます。
将来の自分が後悔しない選択をするためには、いっときの感情と勢いで辞めることはおすすめできません。自分一人では正常な判断が行えなくなっている可能性もあるため、まずは信頼できる方に相談をしてみましょう。
相談できる相手がいない場合には、厚生労働省が設置する総合労働相談コーナーに電話することもできます。総合労働相談コーナーは、労働問題に関するあらゆる分野の相談を、専門の相談員が電話あるいは面談で受けてくれます。
退職に関する悩みは、一人で抱え込まないことが大切です。
異動や配置換えを希望する
人間関係や職場環境が問題の場合、異動や配置換えを希望してみるのも方法の一つです。
気の合わない同僚やセクハラ・パワハラを受けている場合、異動や配置換えをすることで辞めたい原因から離れることができます。原因から解放されたことによって、このまま仕事を続けよう、という方向へ気持ちが変化するかもしれません。
仕事をする環境を変えることで、キャリアアップにつながる可能性もあります。
異動や配置換えは自分の意思だけではできないので、なぜ異動したいのか、希望する配置はどこかなどを具体的に上司に説明できるようにしましょう。
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介護職を早期退職する際の注意点
介護職は早期退職者が多いのが現実です。
しかし、早期退職をする際には押さえておきたい注意点があります。
- 次の転職が不利になる可能性がある
- 簡単に辞めてしまう癖がついてしまうことがある
- 知識やスキルが身に付かない
- 失業給付の対象にならない
上記の4点についてそれぞれ説明していきます。
注意点を理解し、デメリットを抑えましょう。
次の転職が不利になる可能性がある
早期退職者に対して、企業は以下のイメージを抱きやすいです。
- すぐに辞めそう
- 仕事を覚えなさそう
- 前の職場でトラブルを起こしたのではないか
前の職場を早期退職していると、このようなイメージを持たれやすいです。
早期退職をしていることが事実であるため、今回もすぐに辞めるのではないか仕事も覚える気がないのでは、と企業側が偏見を持ってしまうのでしょう。そのため転職が不利になってしまうことがあります。
また、前の職場でトラブルを起こし退職したのではないか、という懸念を持たれてしまう可能性もあります。
職歴は一生ついて回ってくるものなので、早期退職にはこのようなデメリットがあることも考慮しましょう。
簡単に辞めてしまう癖が付いてしまうことがある
一度早期退職を経験してしまうと、次の職場で何かのトラブルや人間関係に悩んだときの対処法が、すぐに辞めればいいかという思考回路になりやすいでしょう。
たしかに辞めてしまえばトラブルとも人間関係とも離れることができますが、転職活動を繰り返し行う癖が付いてしまう可能性があります。
知識やスキルが身に付かない
介護職は専門の知識やスキルが必要な仕事です。早期退職をしてしまうと介護に必要な知識・スキルを覚えきれていない状態で転職活動をすることになります。
次の職場では経験者として扱いを受ける可能性が高いです。しかし、知識やスキルが身についていないため、自分自身と職場との力量のギャップに悩まされることがあるでしょう。
介護のスキルを上げるためには持続的な実践が必要不可欠です。
失業給付の対象にならない
雇用保険の被保険者が、退職後に新しい仕事を探して再就職する間に、生活に困らないよう基本手当(失業手当)を受け取ることができる制度があります。
ただし、基本手当給付には以下の条件があるため注意が必要です。
- ハローワークに来所し、求職の申し込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにも関わらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない失業の状態にあること
- 離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること
1年未満の早期退職であると被保険者の期間が12ヶ月以上ないことになるため、基本手当の給付対象ではなくなり、給付を受けることができません。
転職を考えているのであれば、次の職場が決まっている状態で退職するほうがリスクを抑えることができます。
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早期退職者が多い介護施設の特徴
早期退職者が多い施設は、何かしらの共通する特徴があります。
今の職場を早期退職して、ほかの施設に再就職したはよいものの、また同じような環境で働くことになったらストレスを感じてしまうかもしれません。
ここでは、離職率の高い施設の特徴を4つ紹介します。
- 求人が常に出ている
- 人手不足で業務負担が大きい
- 給与が低い
- 新人の教育体制が整っていない
常に求人が出ている施設では、社員の入れ替わりが激しい可能性が大きいです。退職者が多いため、求人で入職者を増やし人材を確保している施設もあります。
加えて、このような施設では人手不足に難があり、職員一人ひとりに対する業務負担が大きい傾向があります。そのため、心身ともにストレスがかかり退職者が増えてしまう負のサイクルができあがっているのかもしれません。
また、給与が低いことも離職率が高い原因の一つです。業務負担が大きい介護職では給与面での不満が大きくなる場合もあります。
新人教育の有無も離職率に大きく関わってくるでしょう。施設ごとに仕事内容や時間配分は異なります。しかし、介護業界では入職した日から指導者に置いていかれることが多いのも事実です。
それには教育プログラムがなかったり、スタッフコールやアクシデントなどの不測の事態に追われて、新人教育ができなかったりという実態もあるでしょう。
即戦力として現場で働かなくてはならないことも、離職率の高い施設の特徴といえます。
介護職を早期退職する前の準備
介護職を早期退職するために、事前に準備をしていたほうがよいことがあります。
勢いで辞めてしまうと、次の仕事をどうするか不安になってしまうおそれもあるので、準備は万端にしておきましょう。
ここでは、早期退職する前にしておいたほうがよい準備を紹介します。
介護業務のスキル・知識を磨く
転職先を探すためにも、介護業務のスキル・知識を磨きましょう。
移動・移乗の際の利用者と自身に負担の少ない方法やコミュニケーション技術の向上など、できることはたくさんあります。今の職場でできることを積極的に行うことで、技術力はアップするでしょう。
また、介護職には資格があります。資格を取得することで、仕事の幅が広がったり給与が上がったりする可能性がとても大きいです。
介護福祉士は国家資格なので、取得していて損はありません。無資格の方は介護職員初任者研修から取得しましょう。
希望条件や目標を明確にする
介護職での希望条件や目標を明確にしておきましょう。
将来自分がどのようなライフプランを歩んで行きたいのか、資格はどこまで目指しているのか、役職に就きたいのかなどを明確にしておくことが転職活動を成功させるための鍵です。
転職時の面接でも、ライフプランがしっかりしていることで自己PRにもつながるでしょう。
また、自分の譲れない条件があればしっかりとした意見を持つことが大切です。希望条件の通らない転職先であると、また離職を繰り返してしてしまうおそれがあります。
転職活動を始める
働きながらの転職活動は、体力的にも時間的にも辛い可能性もあります。
しかし何も決まらないまま早期離職をしてしまうと、早く働かないと、という焦りから自分の希望する施設に転職できないこともあるでしょう。
希望する転職先を見つけるためにも、在職中からの転職活動をおすすめします。転職活動を開始するのは、退職日の1〜3ヶ月前が目安とされています。余裕も持った転職活動をしましょう。
また、転職活動を進める際には、介護業界に精通した転職エージェントを活用することをおすすめします。介護業界に乏しい転職エージェントを利用すると、自分と希望と合わない施設を紹介される可能性があります。
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「どんな職場がある?」「転職で迷っている」など、どんな小さな疑問でも大丈夫です。
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